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本屋で独立するのは難しい? 人気本屋さんに聞く本音トーク!(全2記事)

2018.04.02

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若者が読書をしなくても本屋はなくならない--人気書店経営者が語る“本屋が残る理由”

提供:BASE株式会社

2018年3月12日、BOOK LAB TOKYOにて、「本屋で独立するのは難しい? 人気本屋さんに聞く本音トーク! BASE MEETUP Vol.1」が開催されました。誰もが気軽にネットショップを始められるサービス「BASE」の出店数は、45万店舗に上ります。今回は書店業界にスポットを当て、人気書店の経営者ら3名がトークイベントに登場。実際に書店を経営するための予算感や長く続けていくために大切なことを紹介します。

個人が際立っているお店が人気化する

宮本順一氏(以下、宮本):ちなみにBASEもそうなんですけれど、いかにも企業として顔が見えにくい状態で物を売っているショップよりも、ご兄弟で煎餅を売っているとか、職人さんとか農家さんとかアクセサリー作家さんみたいな、個人が際立っている方が、人気になる傾向は感じます。

松井祐輔氏(以下、松井):そうですね。僕はいろんな立場があって、ちょっと答えづらいかもしれないんですけれど。自分の家で卸売の仕事もしていて。要は出版さんから本を預かって、僕が仲介になりながら本屋さんに卸す、本を売るという仕事です。取り次ぎという業態はすごい大手が2、3社あって、そこを通すのが普通なんですけど。

要は、そこが扱わないような本を細かく丁寧にやる感じですかね。本を預かるときも全部1点ずつ、原価いくらで、こういう定価で、「こういうふうにしたいんだったらこういう売り方がいいんじゃないの」というところから考えて、出版社と話した末、結局うちじゃないところに紹介するときもありますし(笑)。

本屋さんの取引の依頼とかも、全部1件ずつ僕が見て、「そういう本屋さんなんですね。わかりました」と言って、卸先のことを理解した上で、卸したりしています。ビジネスとしてその手間は正解かと言うと、ちょっと微妙なところはあるんですけど。

でも、そこはちゃんと細かく、面と向かってわかる人に本を卸していかないといけないかなと思っていて。そこが違いと言うか、そこまでやらないと今は個人でやる意味が大してないかなと言う気がしています。

宮本:ありがとうございます。次の質問に行っていいですか? 将来・未来と書いてあるんですけれど、今は本屋さんがなくなっていっているとかよく言うじゃないですか。自治体によっては、もう本屋がないようなところも出てきたみたいなお話があるんですけれど。みなさん今後、本屋さんってどんなふうになると思っていらっしゃるのか、教えていただけますか。

竹田信弥氏(以下、竹田):古本屋と新刊の本屋はぜんぜん違うというのと、古本屋さんで新刊をあつかっている部分とか、統合はしていくのかなという気はします。百年さんはそうかわからないんですけれども。

樽本樹廣氏(以下、樽本):さっきの話になっちゃうけど、古本屋は古本で儲けているから、ちょっと違うんですよね。

(一同笑)。

竹田:そうですね。

宮本:新刊を(扱う)……。

樽本:そこはたぶん、あんまり考えていないと思うんですよ。古本屋も東京の図書組合加盟店に限って言えば、ずっと600店舗くらいはあったんです。600店を切ることはずっとなかったんですが、ここ2年でもう600店を切って、今は588店舗くらいしかなくて。どんどん減少していくだろうなという気がして。

最終的には10年後にはおそらく、下手したら400店舗くらいしかないんじゃないかなという危惧があります。古書組合としても、危機感を抱いているところですが。

竹田:それは組合ですか?

樽本:そう、組合。

長く続いている昭和のお店から学ぶこと

竹田:本屋もそうですけど、けっこう独立的な、個人が急に始めるみたいなところも増えているんじゃないですか。自分もそうなんですけど。インデペンデント的なところも増えていると思いますよ。

樽本:(スライドのカンペを見ながら)次(の質問)につながっちゃうかもしれないんですけれども。

(一同笑)

やっぱり始めるのは簡単で、続けるのはすごく難しくて。始めても5年持たないところが多かったりとか。初めに抱いていたようなのもそうだし、自分がやりたい商売を、自分が好きなものを売って、「こういうことしかやりたくないんだ。ネットは使わないぞ」みたいな人たちがいっぱいいるんです。

最終的にはお店を閉じてネットだけだったりとか、即売会だけとか。本当はやりたくないことをやって、生計を立てているお店がすごく多いので、そこをなんとかしていかなきゃいけないんだろうなという気がしていますけれどね。

宮本:本屋じゃなくてもいいんですけど、みなさんの注目されている、参考になりそうな業態とか、逆に本屋さんで「こういうやり方もあったか」という、注目しているお店ってありますか?

樽本:僕は昭和のお店かなと。結局続けていくということを考えて、参考にするお店はどこかなと言ったら、やっぱり昭和から長く続いているお店かと思っていて。老舗と呼ばれるようなお店もあるだろうけど、なぜそこが続いているのか、なぜそこが愛されているのかは、やっぱり考えて参考にするべきことはたくさんあるんじゃないかなと思っています。

もちろん新しいお店でも、すごく刺激的なお店いっぱいあるし、すてきなお店もあるんですけど。

竹田:僕もそういう意味では、八百屋とか、なんとか屋さんってあるじゃないですか。本屋さんもそうじゃないですか。本屋さんって利益率が良くなくて。ただ薄利多売で、バブルの時はものすごく本や雑誌が売れる時代だったから、成り立っていたみたいなところがあると思うんですけど。

ただ同じなんとか屋さんという名前でも、他の業界ってぜんぜん違ったりするので、そういう意味では、本当に考えるヒントぐらいであれですけれど。八百屋さんとか、とくに昔からあるところのシステムとかもう1回。

システムと言うほどじゃないと思うんですが、競りを見に行ったり。花屋さんもそうです。そういうのを見ていると、本屋にはないルールがあったり、流通の流れがあったり、作り方みたいなのがあったり、お客さんとの関わりがあるので、リアル店舗としてはすごい参考になります。

そこがどうネットになるのかな、つながるかなという気がしたりはするんですけど。そういう意味では、コミュニケーションとかは一番大事ですし、というけっこうありきたりな感じですが(笑)。

本屋を始めるときはまず、今の仕組みやサービスを知るべき

宮本:コミュニケーションする本屋さんというのが、やっぱり大事なんですね。

樽本:そうですね。そこなくしては、ちょっとお店を続けることは難しいかなと思っていて。

竹田:やっている意味がないんですよね。金太郎アメ的な書店とよく書店業界で言われたりするんですが。それこそ効率を高めていってマクドナルドみたいにするんだったら、自分がやらなくてもいいなという気はするので。もし自分がやっているというんだったら、やっぱり自分とお客さんとの対話を、常に考えてやらなきゃいけないかなという気はします。

松井:既存サービスというわけじゃないんですけど、本屋を始めたいという時は、とりあえず今ある仕組みとかサービスは、全部ちゃんと知っていたほうがいいと僕は必ず言っていて。だから僕はもう、ここ何年も延々と、既存の本の売り場・価格・流通の仕組みを掘り下げ続けているんです。

それはやっぱりどういう仕組みで本が作られていて、どういう原価率で、どういう商品があって、流通はこうなっていて、本屋にこう届いて、こう売られていって、周辺機器や経営はどうなっているか。シュリンカーという本をシュリンクパックする機械は、そもそもどこが作っているのかとか、そういうことを延々と掘っているんです。

やっぱり、まずはベースラインをちゃんと固めないと、工夫もできないなと思っているので、延々とそういうのを考えちゃいますね。

宮本:みなさんけっこう昔からあるものとか、今を捉えていていらっしゃるんですね。今はQR決済とかあるじゃないですか。知っています? QRコードで決済できちゃうみたいな。

樽本:うちのもできると思うんだけど、やったことないからわからない(笑)。

宮本:そういう、これから来るみたいなやつには、みなさんあまり興味がないんですか?

樽本:そんなことないですよ。

宮本:ないですか。ああ、クラウドファンディングされていましたね。

樽本:ああ、はい。

(一同笑)

宮本:わかりました。

松井:方向は違うと思うんですが、新刊を売ろうとすると、やっぱり新しい仕組みを使うためには新たなコストが必要。つまり、導入コストで済むならいいんですけど、ランニングで必要となってくると、現状の利益率の仕組みだと合わないみたいなことがあって。

だから逆に、課題ばかりであれなんですが、その仕組みを使って、今まで本屋が普通に本を売っていたんじゃない、いかにおもしろい売り方ができるかという付加価値を付けて、ちょっと高い値段で売るというか。BASEやネット書店を使うことで増加するクレジットの3パーセントの手数料分を上乗せした価格で売っても大丈夫な企画を作るという方向で考えないと。

新しいシステムに利益を食われるだけみたいになってしまうので(笑)。そういう感じで考えることが多いというか、わりとそうしないと使えないみたいな感じです。

本自体がゆるやかに変化していく

竹田:今話していて思ったんですけど、本という物自体がすごい古いもので。あと、なんか語弊があるんで、ゆっくり考えて理解してほしいんですけど。本ってつまらないものなんですよ。それは何かと言うと、飛び出してこないし、音が鳴ったりしないし。まあ写真がきれいとか、かわいいという意味での愛玩性や、目で見て楽しむことはあるかもしれないけど。

食べられないし、いい匂い、まあいい匂いすることもあるかな。でも、あまりそういうものを発しなかったり、おもしろくない、笑わせてくれたりしないじゃないですか。だから僕は、最新技術が好きな人と(本は)あまり合わない気がするんです。

やっぱり読んでじっくり見てというのと、見て楽しむ、味わっていくものだから。そういう意味では、この仕組みをどう捉えていくかと、「じゃあ今度、本をそうやっておもしろいものにできないの?」という発想が大事かなという気はします。

今言った製造過程とか構造から変えるということもあるだろうし。最近、Alexaがしゃべるとか、笑ったというニュースを見ましたけど、本自体が笑って人の気をひいたり、本という物自体が新しくなっていく。ちょっとぜんぜん未来の話で、僕にもわからないんですけど。そういう感じにしていくことが1つ、次の読者を獲得すること。

でも、やっぱり僕は、今の紙で落ち着いた本が好きだというのもあるし。これはけっこうおもしろいし、たぶんゆるく変化していく部分だと思うんです。

宮本:(本は)1番売るのが難しいジャンルの商品なのかなと思っていて。さっきの話を聞いていて思ったんですけど。服みたいに着て誰かに見せるわけでもないし、食べたら味がするわけでもないし、時間をかけて読まないと、自分しかわからないじゃないですか。ネットに置いても、実は売るのも不向きな部分もあるとか。

竹田:とくに既存の本ってそうなんです。だから、NUMABOOKSさんで出している新しい本とか、自分で作る本を売るのは、ある意味新しいものなので、ネットとはすごく相性がいいとは思うんです。コミケとか文学フリマとか、ZINEとか。そういうものはたぶんまだ売りやすいと思うんです。

それは商圏の問題もあると思うんです。古本なんかはたぶん1点ずつに価値があるものも増えてくるので、まだ希少なものもあると思うんですが。でもやっぱり、本当に一般家庭層に新刊を売るというのは、相当違うのかな。違うものというのか、まだまだ考えなきゃいけないものなのかなという気はします。

書店を始めるための資金はどのくらいか?

宮本:お時間も残り少ないので、最後にこのイベントのトピックスである「本屋で独立するのは難しい?」ということで、みなさんから質問をいただいて、3人で答えていただきたいなと思います。質問ある方いらっしゃいますか? いらっしゃったら、ちょっと挙手をお願いしたいんですが。このへん聞いてみたいとか、何かないですか?

竹田:だいたいセミナーだとないんで。

宮本:ないんですか。

竹田:当てていった方がいいと思いますよ。

(一同笑)

宮本:本当ですか。

樽本:うちで5年くらい働いているスタッフが、今月末で辞めて、独立するって言っていたんです。ネットでやると言っていて。

宮本:ネットだけなんですか?

樽本:ネットだけって言っていたような。

宮本:へえ。ちなみにネットだけで始めるにしても、商品を並べなきゃいけないじゃないですか。いくらぐらいの資金が必要なんですか?

樽本:古本で言えば、ちゃんとしたいんであれば、商品だけで500万円は必要でしょうね。それぐらいあれば、多少大丈夫でしょう。

宮本:新刊だとどうですか?

松井:売値で500万円くらいですか?

樽本:いやいや、買値です。仕入れで。

松井:じゃあそれが5倍くらい。

樽本:5倍になったらいいですけどね。

松井:5倍、4倍くらい。

樽本:そうね、3倍くらいじゃない。

宮本:新刊の場合は、どれくらいの資金が。

竹田:新刊の場合は、うちなんかだと買い切りなんです。新刊屋なんですが。その辺の説明は面倒くさいんですけど、本って普通は委託ができる商品で、返品ができるんです。

小規模(なお店)だと、そのための委託金とか供託金と言われるお金を入れるのがけっこう大変だったり、審査すらやってもらえないことがあったりするので、そうなると買い切りになっちゃうんですけど。うちは全部で3,000冊くらい。今4,000冊くらいなんですが、全部買い切りなので、その分を買いました(笑)。

松井:でも、新刊だけでやろうとすると、ここはけっこうシビアに考えなきゃいけなくて。真剣に考えると、在庫だけで1,200万円から1,500万円くらいは、1回整えないといけないと思います。すぐに全額支払うかどうかは交渉ですけど。在庫だけでですよ。

結局利益率が20パーセントから30パーセントの間なので、最低月に30万円くらい売上利益を残さなきゃいけないとなると、100万円から150万円くらい売らなきゃいけないじゃないですか。

それが結局、店の本が1ヶ月で100回転するわけがないので、平均的に年1回転から2回転の間です。店の作り方によって、もっと上がったり下がったりしますけれど。そのくらい初期在庫がないとそもそも生活ができないです。

結局あとは、その金額に対して何をオンするか、あるいは何をマイナスするかして、30万円の利益を手元に残すかという店の仕組みを作っていくことになります。そこまで考えて初めて、カフェや雑貨で利益率を上げるとか、イベントをするとかのアイデアの検討が具体的にできるようになります。

なので、なんとなく最近イベントがトレンドだからやろうってことじゃなくて、そこのベースラインをまず基本において、そこから利益目標を目指して店の作りをいじっていくという発想ができていないと、ちょっと難しいですよ。

これからの書店の経営に必要なこと

宮本:本屋で独立しようと思っていらっしゃる方っていますか? 本屋さんになりたいという人いないですか? もしくは副業でもいいから、ちょっと古本ネットで売ってみようかなみたいな方とか、売っていらっしゃる方とかっていないですか?

竹田:独立って定義がちょっと難しいですよね。仕事辞めて、やるか。せっかくのネット書店であれば、そのまま副業みたいな、パラレルキャリア的な感じで始めるというのはいいし。我々も他の仕事をしていると、独立しているかというとなかなか難しいです(笑)。

樽本:僕としては、本屋だけで生活してほしい。そのためのことを考えてほしい。

宮本:実際、副業でBASEを使っていらっしゃるような方も比較的多い印象です。

樽本:多いですよね。悲しいかなと思うんですけれども。

宮本:でも、中には副業で始めたBASEのネットショップの売上が上がってきたから、もう独立しちゃって、何年後かに実店舗を持ってみたいという方もいらっしゃいますね。

樽本:それはありだよね。

松井:僕が新刊屋さんなので、新刊だとけっこう出版がおすすめです。やっぱり出版社を作って自分で売れば、一応、原価率って頑張れば30パーセントくらいになる。

だから、うちも出版をしているんですけれど、一応それで家賃をまかなっているみたいなところがけっこうあって(笑)。もちろん売れなきゃ意味がないですし、資金もかかることなんですけど、本を出したことによって新しいお客さんとのつながりもできたりするので。新刊しか売りたくない人は、ちょっと難しいんじゃないかなという気もします。

竹田:アイデアなのかなっていう気がします。たぶん今BASEさんだけで40万店の店舗がある。

宮本:45万店ですね。

竹田:45万店というのはすごい。すみません、少なく言っちゃって(笑)。

宮本:いえいえ。

竹田:それだけいると、たぶんその中でも本屋さんっぽいこととか、本を売っている方たちは、かなりいっぱいいると思うんですよ。(BASEのユーザーが)これからより増えていくと考えると、若い世代なんかもどんどん増えてくるでしょうし。本当に同じものを売っていても何にもならなくなるので、1つはコネクション。

人脈とかビジネス的な言葉よりは、さっき言ったみたいなコミュニケーションを取れる人とのつながりがどれくらいあるか。あとは、最初にお話ししたファンを獲得できるかみたいなこと。やっぱり(ファンを)どう増やすか、おもしろい企画をどう発表するかという感じでやっていかないと、もし新刊だけでやるとなると、利益率がどうしても決まっているので、難しいなとは思います。

既存の本で、どこがどういう本を売っていくかというのは常に難しいし、それをお話しするにはたぶんすごく時間が足りないと思うんですけど。

「共感される何か」を持っていることが大切

宮本:みなさん、若い頃に本屋を始められているじゃないですか。20代の頃とかだと思うんですが。年齢とかって関係あります? 例えば40歳からやってみようかなとか、若い方が失敗してもやり直しが効くからいいなとか。

竹田:BASEみたいなのは、学生でやればいいんじゃないかなと。自分は高校のときにやっていますから。

宮本:ああ、そうですね。

竹田:そう。だから遊び感覚というのも大事で。うちにけっこう「本屋やりたいんですけど」みたいな感じで相談に来てくれる方がいるんです。本屋はすごい楽しいんですけど、大変というか。暇ではないんですけど、「今何やっているんだろうな」みたいな瞬間があったり、本が売れないことをけっこう実感する瞬間があったりするんです。

それでやっぱり心折れちゃったりすることがあるんで。どうやってそういうモチベーションを保つかというと、今本好きってことだと思うんです。我々が本の商売をするって、本が好きとかじゃなくて、商売をすることだと思うから。それを好きかどうかを、リトマス試験紙的な感じに、BASEを使ってみたらいいんじゃないかなとずっと思っていて。

来た人に「じゃあ、あなた帰ったらすぐ『BASE』に登録して、すぐに屋号を作って、1冊でもいいから自分の家にある本を売れって、本屋やればいいじゃないですか」と。それをやらない人はたぶん一生やらないし、そう言ってやった人は、実際に自分の店舗を持っている人とかも何人かいるんで。

そういう意味では、本当にはじめの一歩みたいな感じでやれるツールだと思います。それではじめて独立するということは、(やり方を)覚えちゃったら、その間に副業する期間があるかもしれないし、店舗を持つ期間があるかもしれないし。そういう話ではあるかなと思いました。

樽本:見透かされるんですよね。

(一同笑)

年齢の話で言えば、若いときには、19歳でやってもいいんだけど。19歳で人間ができているかというと、やっぱり難しくて。思いみたいなのもあって、それを言いますよね。言ったときに、それにどれくらい深みがあるかとか、どれだけ共感できるかというのは、やっぱりお客さんにすごい伝わっちゃうし、「これくらいしか考えていないのかな」とか、「この先ないのかな」とか。

「それぐらいまでは私も考えている」、「僕も考えている」みたいな人はいっぱいいると思うんですが、やっぱりその先まで共感できるようなもの。そこにアプローチできればたぶん成功するというか、続けていけると思うんです。例えば40代過ぎて、50代過ぎて、脱サラしてという人もいなくもなくて、古本屋ブームとかですごく多いんですけど。

そういう人たちが、正直いろんな人が好き放題楽しくやっているかというと、ちょっとどうかな、というのも見えるし。簡単なんだけど、やっぱり難しいところもあって。さっきのファンを獲得する話じゃないけれど、何に共感してもらえるのかを考えないと難しいですよね。

宮本:続けることが一番難しいということですよね。

樽本:うん、そうね。

竹田:コンセプトが大事。

樽本:そうね、コンセプトだけでもボロが出ちゃうから。

(一同笑)

どうせ全部見せていかないといけないんだろうなと思いますね。全部見せるということ、大事じゃないかなあ。

自分のお店のファンはどのくらいいるか

宮本:どうですか、みなさん。何回もしつこいようですけれども、質問とかないですか? ああ、出てきた。はい。

質問者1:すみません、今日はありがとうございました。さっきファンという言葉が出ていますが、自分のお店のファンというか、自分のお店の名前でつかまえているお客さんって、どのくらいいると思います?

(一同笑)

樽本:Twitterのフォロワー数だと16,000人くらい。それが実数ではないにしろ。自慢するようなことじゃないんだけど、『POPEYE』の東京のスタンダードみたいな特集で、うちを取り上げていただいて。そういう見られ方をされていることは、すごくうれしいなと思って。

うちのお店がやっぱり一番好きだし、一番面白いなと思うから、それに共感してくれる人が、雑誌でもSNSでも、反応してくれると励みにはなりますね。

竹田:そうですね。うちは100人くらいですかね(笑)。

宮本:100人くらい。

竹田:「本棚からの便り」というサービスをクリックしてくれた人は、たぶんファンなんじゃないかなと思います。よくわからないわけじゃないですか。僕のことを知らなかったら、怖くて押せないですよね。だって、5,000円持っていかれちゃうんですもの。

(会場笑)

だから、100人くらいはいてくれるかな。イベントとかやっても、反応してくれるのはそういう層かなという気はします。その方たちがけっこう強くつながってくれているので、回っていくみたいな。

樽本さんの前では、独立したと言えないというか(笑)。さっきもお話をしている中で、もう恐縮みたいな。本屋だけで食べていないので(笑)。そういう100人みたいな方たちを、どんどん一緒に増やしていければなと思いますし、大事にしていきたいなとは思います。それが100人くらいでも、ここに立てますよということです。

(一同笑)

お店を辞めずに続けることの意味

松井:各々なんですかね。つまり、定量的なつかみ方は、もちろんできなくはない。今のTwitterのフォロワー数も、いいねの数も、アクセス数とかも(把握)できなくはないんですけど、果たしてそれが長期的なお店の繁栄なのかというと、いまいちぴんとこないというか。

「今この商品をこれだけ売らなきゃ」とか、「月にこのくらい売上を立てなきゃいけない」というのは、短期的なものとしては常にあるし、そこを目指していくためにいろいろ手は尽くすんですけど。だから、どっちかと言うと、1,000人のフォロワーのうちの1人は1回来てくれたけど、どこかに引っ越しちゃっていて。また10年ぶりに戻ってきたときに、まだ店があるとか。

そういうことのために、とりあえず辞めないで続けていくことに注力したいなと思ったら、定量的な評価にあまり意味があるのかなという感じに思っていて。だから、とりあえず辞めないということが、結果的に一番ファンの数につながるのかなという気がしています。

竹田:負けないと。

松井:負けない(笑)。

竹田:僕が敬愛する押井守という監督がいるんですけど、押井守さんの戦略は負けない戦略なんですよ。彼は勝ったことないらしいんですけど、負けないと。

それは何かと言うと、赤字を出さないことらしいんです。やっぱり赤字を出さない限りは、続けていけると思うんで。ちょっとさっきの、本屋で食っていくかどうかとは別なんですけど。僕なんかは本屋が好きでやっているので、持ち出しをしないで生活できるのであれば、続けていけるなという気はします。

そういう意味では、そういうことを1つ増やせるアイテムとして、このネットショップとか、これからたぶん他にいろんなサービスが増えると思うんですけど、そういうのを部分的にできるようにして。そのためには、ファンをどう見ていくかとか、それを視覚的にするものも、必要になってくるかもしれないなという気はします。

松井:あの人とこの人とその人がいるとして、「あ、誰々さん今日これ買ってくれた」みたいなコミュニケーションって、けっこうあるじゃないですか。

竹田:あるある。

松井:それはそれでけっこうあるじゃないですか。

竹田:あるある。

松井:それをリスト化して、「あ、今日また買ってくれた人が1人増えた」みたいな。

(一同笑)

それはまたちょっと違うかなと思いますよね。

竹田:100人くらいは覚えていますね。お客さんの顔と名前も一致してる。名前は知らない人もいますけど、街でたまに会うんですよ。

松井:お客さんに?

竹田:お客さんに(笑)。営業で街を歩いていたら、「あれ?」って。向こうは僕が背広を着ているとわからないんですけど、声かけちゃって驚かれるとか。なんの話かよくわからないんですけど。

(一同笑)

自分の色に染まりすぎないお店をつくる方法

宮本:すみません、ありがとうございます。他、ご質問ある方いらっしゃいますか? ないですか?

質問者2:今日は貴重なお話を聞かせていただいて、ありがとうございました。私も本、けっこう好きなんですけど、やっぱり自分で買った本を眺めていると、自分の色が出ちゃうというか、自分の好きな本だけになっちゃうんです。

私、今日の話を聞いていて、本屋さんの場合だと、自分の色に染まっちゃうと、逆に売れなくなっちゃったりしちゃうんじゃないかなとか思っていて。それはやはり、自分の好きな本だけに染まらないみたいな、そういうブレーキをかけたりしているんですか?

松井:前提としては、します。というか、とくにリアル店舗がある場合は、基本的にその土地に根付いているお店なので、基本的にはその土地のお客さんに寄せることは大前提で意識しています。それは結局、「この本がああいう人に売れたから、じゃあ次またこのジャンルで」とか、「近くにいい文房具屋さんができたから。ちょっとそれに関連した本置こうかな」とか。そういう感じです。

僕の中で、「自分の好きな本しか置いていません、売りません」みたいなお店は、もう根本的に信用していないです。

(一同笑)

いやだから、そういう趣味でやるとかはいいんですけど、店でやるんだったら、それはあまり意味がない気がします。ただ、色は必ず出てくるので、僕がやっている店なりの色と、その土地の色がけっこう混ざってくるかなと言う感じです。

うちで言うと、僕はSFが好きなので、なぜかSFの小説だけ妙に充実している棚があったりとかはしますけど、その一角くらいという感じです。

竹田:そうですね。僕はたぶんほっとくと、お店の中全部『ライ麦畑でつかまえて』だけになっちゃうお店なんですけど。

(会場笑)

それをどう防ごうかなと思って考えたのが、知り合いの作家さんとかに……説明していなかったんですけど、うち今、選書専門店と名乗っていまして。書を選ぶ、の選書です。どういう意味かと言うと、研究者の方とか、小説家の方とか、大学の教授とか、ライターさんに、本を10冊~100冊選んでもらって、新刊で手に入るものを並べていくというやり方をしていて。

なるべく僕の好みを消せるような仕組みを考えています。でも、それでもやっぱり個は出てきちゃうんですね(笑)。それは本当に、そことの駆け引きだし、うちの場合だと選書者を選ぶというのが、今度は僕の好みなので。

それはどうしても切っても切れない話です。そこをいかに客観化して、商売として成り立たせるかという点と。でも、やっぱり自分が居心地がいい空間は大事だと思うんです。「類は友を呼ぶ」じゃないですけど、お客さんもかなり「類」だと思うんですよ。ただちょっと寄った人は、「いや違うな」という人もいると思うんですけど。何回も来てくれたり、2回、3回来てくれる方というのは、そういうことなので。

そういう方たちを大事にしなきゃいけないと思うし。一見さんみたいな方と何回か来る方を、どううまく接合していくかというのが、商売として考えていく1つの戦略の部分かなという気はしています。

あえてセレクトしないことで豊かな本棚になる

樽本:僕は古本屋なんで、いろんな人が本を売ってくれて、いろんなピンからキリまでの本がいっぱい入ってくるんです。うちは「SELECT BOOKSHOP」と名乗っているので、セレクトするということはもう常に冠としてついちゃっているんですけど。何をセレクトしているかと言うと、セレクトしないことをセレクトしていると言っています。

なにも否定しない。肯定する、受け入れる。やっぱりいろんな方がいて、いろんな方がいろんな本を読んできて、それをうちに売ってくれて。「これはだめ」、「あれはいいよ」とか、そういう峻別をしない、否定しない。それを受け入れることをセレクトしているということですかね。そうすることによって豊かな棚ができてくれるし。もちろんある程度は選んじゃうんだけれど(笑)。

あと、それは値段に反映するし。選んでいるんだけれど、基本的には何でも受け入れる。否定しないことが大事かなと思います。

質問者2:ありがとうございます。

松井:これは逆に、Webに上げる・上げないということは考えたりされていますか?

樽本:やっぱり売れるか、売れないか。

(一同笑)

僕は古書市場に加盟しているので、加盟店同士で声を掛け合って。毎日市場がほぼあって、1回の市場で10万冊~50万冊くらいまで並べられているんですけど、それで流通数が見えてくるんです。古本で言えば、どれだけ同じ本が出ていて、先週のこの本が10冊でいくらとか、100冊で2,000円、3,000円、5,000円というのがあって。

毎日ちゃんと見ていると、1ヶ月後には、またそれが値段下がっている、上がっているとか、そういうことがわかるので。そうすると、相場というのはわかってきます。それによって売られたもの、持ってきてもらったもの、そういうのをお店で並べられるか、並べられないかを考えて、選択していますけどね。

質問者2:どうもありがとうございました。

本を読まない人が、それでも書店に行きたくなるきっかけ

宮本:お時間の都合で、あと1問くらいかなと思うんですが。

質問者3:本日はお話ありがとうございました。私は業界の未経験者でございます。自分の所属している会社は、まったく(書店と)関係はないんですが、うちの会社の20代の子に100人以上、だいたい同じ質問をするんです。

「本を読むか」と聞きますと、10人中本を読んでいる子は1人もいないんです。あくまでもうちの会社なので、狭い経験の範囲内なんですが。読む子はすごく読むんですが、読まない子が10人中9人以上いました。最近いろいろ質問して判明して、自分が絶句しちゃったのが、漫画・雑誌も読まないんです。

「なんで読まないの? ジャンプとか読まないの? でも見ているよね?」と聞きますと、「余計な、読みたくない、知らない漫画がある雑誌をめくるのが面倒くさい」という人が立て続けにいて。そういうお便りをくれたアルバイトの子とか新卒の子がいました。

それだけでもう面倒くさいんだと。じゃあ、そういうよくわからない漫画が載っているページをめくるのが面倒くさい子が、実店舗に来るのかと。よほど積極的な子じゃないと、作為的な行為になっちゃうと思うんですね。今から何もしないと、その20代の子が30代、40代になってくる。その下の世代もどんどん上がってくる。

どんどん人口が減る中で、尻すぼみと言いましょうか。本屋さんで本を買う習慣がないまま、世代交代が進んでいくことが、自分の中の最悪のストーリーになってしまうんですが。みなさんはどうでしょう。そういうのが現実かと思うんですが、20代の方が(お店に)寄る工作というか、なにかお考えになられていることがあれば、教えていただければ幸いです。

樽本:そういう子たちは、無視します。

(会場笑)

でも現実的な話として、例えば、本屋だけの業界を考えると難しいと思うんですが。例えばその本を読まないよという子が、音楽は好きだ、映画は好きだ。例えば、あるミュージシャンが好きで、そのミュージシャンが本が好きだとなったら、たぶんその子は本屋に向かうと思うんです。

だから、本屋だけじゃなくて、違う文化・カルチャーとも連動してやっていくことがすごく大事だと思っています。そのつながりをどう作っていくかが大事だと思うんです。例えばうちだと、又吉(直樹)さんが来てくれて、うちをよく紹介してくれていて。又吉さんがラジオで「『百年』で何か買ったよ」とか言うと、たぶん(又吉さんのファンが)翌日に来てくれたりとか、そういうつながりができているんです。

ミュージシャンが「この店で何かを買いました」とか言ってくれると、来てくれたり。そういう他者との緩やかな連帯というのが、すごい大事で。例えば、それを街レベルで考えると、本を読まない人が、好きな居酒屋や飲み屋さんに行って、店主が「そこのお店知ってる」とか「見たことある」とか。隣に座った人が「この店知ってる」とか。

誰かがそういうことを言ったきっかけによって、足が向かっていく。そういういくつかのきっかけをいろんなところに作るとか、それが大事になってくるんじゃないかな。自分の業界の将来につながってくるというのは、非常にうれしいことかなと思っています。

書店は本好きな人と「楽しさ」を共有する場

竹田:若い子は本当に来ないなと。それでも来てくれる子がいます。商売の話をすれば、僕の中で2つあって。1つは、僕は本屋という空間が好きで。とくに新刊本屋が好きで本屋をやっているので、「それは商売じゃないだろう」と言われるかもしれないんですけど、1人も来なくても本屋が残る方法を僕はずっと考えているんです。その1つが副業なんです。

要は、僕が他の仕事をして、自分の本屋を守れればそれでいいじゃん(笑)。いや、たぶんそれでもだんだん、要は他が敗退していってうちだけ残れば、うちだけ儲かるじゃないですか。

(会場笑)

でも、そういうことだと思うんです。本当にそうやって美術とか、ちょっと前の話題だと、文学とかをどう守るかとか。落語とかも、たぶんそうやって守られてきているし。だから、本当にいいと思えば、うちだけ残るは言い過ぎだけど、ある程度の母数に、もとに戻るというか。

そうしたら今度「それじゃあこの値段じゃ、本売れないじゃん」みたいな話になって、業界も変わってくるんです。そこまで我慢できるかみたいな。僕は本自体を信じているので、本がなくなることはないと思うんです。それは新刊も古本もそうだし、いろんな形態で残るし。

じゃあお店は残るの? 逆に最近、なんで本屋ってまだ絶滅していないのかなとか思っていて。「そろそろ我慢しすぎじゃない?」みたいな。「早くみんな辞めなよ」という感じではあるんですけど。

(会場笑)

だからそれを待っていれば、適正化してくると思うんで。じゃあ、その間に何ができるかなとか、その場で何を楽しむかなということが、今やっている側、とくに小さい規模の新刊屋をやっている側としては思います。

もちろんいろんな、それで生活しているんだという人もいると思うので、一概には言えないとは思うんですけど。僕がよく言われるのは、最初は僕も(本は)売れないなとは思っていたんですが、お客さんに「じゃあ辞めれば」と言われるんですよ。「なんでお前本屋やっているの?」と。「もっといい仕事あるじゃん」。たしかになと。そこで悩んでもしょうがないじゃん。ダメなら辞めればいいじゃんと思って。

それでも辞めないのは、やっぱり本が好きで、本屋が好きだしというところが原点にあるので。そこはすごい切り替えて考えて、信じて本を残しておけば、絶対本好きな人って増えるというか、最後までいると思うんです。その人たちと楽しさを、ある意味、秘密の楽しさみたいなのを共有できればいいかなと。そういうときには、場所ってけっこう大事かなという気はしています。

店舗の大事さは、そのときにより輝くというか、意味をもってくるんじゃないかなという気はするので、そういう日が来るまで残したいな、守りたいなという気はしています。

本とのタッチポイントを増やしていく

松井:樽本さんから満点回答が出たのであれなんですけど、ちょっと違う視点で言うと、僕は本のタッチポイントが増えればいいなと思っています。つまり日常的に、学校の通学路に本屋がなかったとしたら、その子は図書館に行かず、家のお父さんとお母さんが本を読まなくて本棚がなかったとしたら。彼はあるいは彼女は、きっと一生本を見ないで生活していく可能性が、これからそこそこあるなと思っているんです。教科書も電子になっちゃったとしたら。

でも、彼の通学路に本屋があればいいわけで。さっきの本屋で生きていくという話とは、少し食い違うっちゃ食い違うんですけど。それは買える本棚であれば、別に本屋じゃなくてもいいんだと思っているんです。通学路にあるスーパーの中に、なぜか良い本が置いてある棚があって、実は毎日彼はそれは目にしていたと。1回も入ったことはなかったけど。

でもあるとき、急に気になって入るかもしれない。1回も入らないまま卒業しても、いつか「そういえばそういう本棚あったな」と思い返すかもしれないし。でも、その意識づけの、要は無意識でもいいので、日常的に本棚がある空間がたくさん増えて、かつ買えるのがいいなと思っていて。

そういう流通とか場所が増えるように、僕も本屋をやっているつもりだし、出版とか取次、卸の仕事もそこを目指してやっている部分があるので。とにかく、(本が)目につく空間がなくならないようにというか、もっと増えるようにしていくことかなと思っています。

あとは人も大事です。「なんか俺の店に本棚があると、超カッコよくなる気がするから、とりあえず本だけ入れておいて。俺、本はあんまり読まないんだけどさ」というオーダーって、本屋さんには正直けっこうあると思うんですけど、それはそのときだけカッコよくなっても、手を入れないとあとはどんどん腐っていくので。

ちゃんとその本を管理する気持ちが強い人が増えることと、そういう人がそうしたいと思ったときに、ちゃんと本棚が作れるような流通の仕組み。別にBASEでもいいんですけど、Webでもね。

その超カッコいいブログにホームページのリンクが貼られていて、そこにはとてもすてきな本棚ラインナップが広がってる、みたいな。そういうことでもいいので、人と本棚を増やしていくことじゃないかなと言う気がしています。

質問者3:ありがとうございました。

宮本:では、お時間になりましたので、これでこのイベントを終了させていただくんですが、今ちょうどBASEがCMをやっていて(※注:この記事が公開された時点では放送されていない可能性がございます)、香取慎吾さんが出演されているんですが、「夢をあっさり現実に」というテーマのストーリーになっていて。BASEを使うと、わりと簡単に自分のお店が持てるんですが、やっぱり続けていくことが一番肝心で、それがみなさん一番苦戦されているところかと思います。

今日はそれを実践しているお三方がいたので、参考になることもたくさん聞けたんじゃないのかなと思います。改めて、3人に盛大な拍手をお願いします。

(会場拍手)

ありがとうございました。イベントを終了させていただきますが、たぶん若干残られますよね?

(一同笑)

若干残られるということなので、なにかお話があれば直接お話してください。本日は遅くまでありがとうございました。

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