2024.10.10
将来は卵1パックの価格が2倍に? 多くの日本人が知らない世界の新潮流、「動物福祉」とは
提供:プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン
リンクをコピー
記事をブックマーク
松本修一氏:みなさん、こんにちは。研究開発本部の松本と申します。よろしくお願いします。
今までに人事も含めた「ダイバーシティ&インクルージョン」の話が出ましたが、それを現場社員としてどのように見ていて、どのように体感しているのかということを、私の今のワークライフバランスを踏まえた上でご説明させていただきます。
まず簡単に自己紹介をさせていただこうと思うんですけれども、2003年入社で、先ほど申し上げましたように研究開発本部に属しています。今は「アリエール」とか「ボールド」などの洗剤の開発に携わっています。
家族構成は、公務員としてフルタイムで働いている妻と子供が3人。5年生、3年生、1年生がおりまして、けっこう忙しい日々を送らせていただいています。それに際して、先ほど紹介がありました、「ロケーション・フリー・デー」や「フレックス・ワーク・アワー」などを活用しています。
今のライフワークバランス状況なんですけれども。こんな感じで家族がおりまして、5人家族なんですけれども。(写真の)左上が在宅勤務の様子です。
直近の子供の様子が、ソフトボールのユニフォームを着ている写真になります。手前味噌ですけれども、この間大阪大会で優勝して、再来週に全国大会へと進むんです。
ソフトボールを含めて上の子から順番に、習い事を5個、6個、5個しています。最近の子供は忙しいといいますか、本人がやりたいこと・親がさせたいこと全部含めて5個ずつぐらいやっていて、コマ数で考えると週25コマぐらいやっています。
そして、妻はフルタイム勤務、私は通勤に4時間かかっておりますので、「今、奥さんはキャリアアップを考えて試験や勉強で忙しいんですよ」という話を大学や高校の友人で、他の企業で働いている人に話をすると、「ようそれで回ってるな。どないして回してんの?」と。
確かになんとか回ってるし「ワークライフバランスも悪くないよね」という話をしていて、やっぱり最初に理由として申し上げるのが、このカルチャーですよね。違った働き方を認めてくれるカルチャーとシステムがあるからだといつも説明します。
そういった説明をしても、周囲の友人は「そういう制度はあっても、上司にそんなん取らせてもらわれへんわ」みたいなことを言っていて、他の会社とは違ってありがたいことをさせてもらってるなと思います。
今回こういう機会をいただいたので、もう一度、当社の企業文化をダイバーシティ&インクルージョンの点から振り返ってみて、もう少しご説明しようと思います。
これ(写真)が私の属しているチームのイメージなんですけれども、研究開発本部ということもあって、多様性がすごく重要ということで、違う国籍の方がたくさんいます。アメリカ人、インド人、フィリピン人、中国人、日本人という感じです。
それぞれが違うということを上司が本当にきちんと理解して、私が忙しいワーキングファーザーであるということを理解して、私が働きやすいように制度の取得やシステムの活用をすごくサポートしてくれました。
べセラも申しておりましたが、ダイバーシティ自体はただの多様性という名詞であって、それをインクルードするというアクションがないとまったく機能をなさないんだと。そのときの上司がそれを宣言して、自ら実践して、各々の違いを理解してシステムを活用するように強くサポートしてくれたというのが非常にありがたかったです。
先ほど、トレーニングという話もありましたけれども、自分の価値観を見出して確認して、みんなとそれぞれ違うということを共通認識するトレーニングも受けさせてもらって、個人的には非常に有用でした。
やはり一番私的にはよかったのが、上司が宣言して実践してくれると。カルチャーを広めようとしてシステムを推し進めてくれるというのが非常にありがたかったですね。
そういうふうにインクルードしてもらうと、もちろん自分のキャリアのために仕事はするんですけれど、この人のために僕もなにか頑張りたいという気持ちになって、上司や会社への忠誠心と言いますか、ロイヤリティが上がっております。
心理的安定性というんですかね? 確か最近Googleさんが社内調査で、生産性を高める一番の要因は心理的な安定性だと言っていたと思うんですけれども。よく考えてみると、やっぱりインクルードしてもらうことによって、私も心理的安定性を得ることで、仕事と家庭それぞれに対して生産性を高めることができているということを再認識できました。
そんなことを妻と話していたんですけれども、私の妻が常々言うのは「なにがあってもP&Gを辞めないでくれ」「おそらくこんないい会社はない。あなたに辞められたら、試験とか受けられへんようになるし困るから、とりあえずP&Gにおって」というようなことをすごく言われました(笑)。
今日、この会場に社長がいるから言うわけじゃないですけど、もう一度振り返ってみて、本当にありがたい文化とシステムに恵まれた環境で仕事をさせてもらってるなということが認識できて良かったと思います。以上です。
(会場拍手)
司会:松本さん、ありがとうございました。それでは、P&Gが新しく始動する「ダイバーシティ&インクルージョン」のプロジェクトについて、べセラよりお話しさせていただきます。
スタニスラブ・べセラ氏:今日は、「ダイバーシティとは何か?」というところから、ダイバーシティを実現するためには何が必要であるか、当社では何を行っているかというお話をさせていただきました。
ダイバーシティの重要性に関してはもう十分ご理解いただけたのではないかと思います。
単なる福利厚生としてダイバーシティを推し進めているのではなく、本当に事業戦略、企業としての成功の非常に重要な部分であるということで推し進めていることもご理解いただけたのではないかと思います。
ぜひ日本の業界におきましても、そして日本社会におきましても、当社が学んできた経験と知見を貢献させていただくことによって、「ダイバーシティ&インクルージョン」をさらに推し進めていくための一環としていきたいということで、今回、新プロジェクト「P&G ダイバーシティ&インクルージョン啓発プロジェクト」を立ち上げようと思っております。
なぜ日本で、そしてほかの企業に対して、私どもが「ダイバーシティ&インクルージョン」に関して今まで経験してきたこと、また、知見を広げていくのか、「何のためにこのようなプロジェクトを始めるのかを?」とお思いになるかもしれませんので、ちょっとご説明させていただきます。
まず「ダイバーシティ&インクルージョン」 を、いち企業の中で完結させるのではなく、業界や日本社会全体で推進することで、消費者の中にもイノベーションを起こすことができます。
すでに日本は革新的な市場として海外からも注目されていますが、さらにこのイノベーション、革新的なアイデアや製品、サービスといったものがどんどん生まれてくることによって、消費者自身もそれを享受していただくことができ、満足度が上がってくるかと思います。それから、当社がお取引をいただいておりますサプライヤーやカスタマーの中でも、このイノベーションがさらに発展していくことで当社の社員の満足度も上がってくるに違いありません。。
そのようなそういう背景でぜひプロジェクトを立ち上げたいと思ったわけですが、そのプロジェクトの詳細につきまして、広報渉外本部の住友からご説明をさせていただきます。
住友聡子氏:それでは私より、このプロジェクトの詳細をご説明させていただきます。この度、「P&G ダイバーシティ&インクルージョン啓発プロジェクト」というかたちで発足いたします。
このプロジェクトは、P&G社内のダイバーシティ推進ではなくて、対外的な啓発を目的として発足いたしました。社長のべセラをトップに2人のプロジェクトリーダー、そして社内の各部署を巻き込みながら始動してまいります。
実はこれまでにもほかの企業様から、当社の「ダイバーシティ&インクルージョン」に対する取り組みに関するお問い合わせを数多くいただいておりまして、外からの期待値・ニーズを感じておりましたので、それにお応えするかたちで今回このプロジェクトを動かしていきたいと思います。
目的は、まずP&Gの「ダイバーシティ&インクルージョン」に関して重ねてきた知見やノウハウを対外的に提供して、広く社会に推進していく。それによって、とくに企業におけるダイバーシティ経営の発展に貢献できたらと思っています。
そしてもう1つは、このプロジェクトの活動を通じて、私ども自身の「ダイバーシティ&インクルージョン」、そしてイノベーションをさらに進化させていきたいと思っております。それが結果的に、当社にとっても継続的な成長につながると信じています。
プロジェクトの啓発対象ですが、初めは各企業の人事のご担当者様または管理職のレベルの社員の方に向けて発信していきたいと思っています。
もちろん将来的には、ダイバーシティはすべての社員の方にもっと広く認知されなければいけないと思っておりますので、現場の社員の方や就労前の学生さんにも推進していきたいと思っています。
今後の具体的な活動ですが、まず「ダイバーシティ&インクルージョン」プレスセミナー。また、「ダイバーシティ&インクルージョン」に関するアンケートの調査発表ですね。
そして、「ダイバーシティ&インクルージョンのシンポジウム」を5月に予定しております。こちらは一般のビジネスパーソン向けのシンポジウムになりまして、「ダイバーシティ&インクルージョン」の意義や必要性を啓発していきたいと考えています。
そして、このプロジェクトの柱として、「ダイバーシティ&インクルージョン」に関する弊社独自のトレーニングプログラムを開発して、社外に提供していきたいと考えています。
私どもP&Gでは社員に対するトレーニングを非常に重視しておりまして、投資を多くしているんですが、これが企業風土に大きく関係していると考えています。
なかでも「ダイバーシティ&インクルージョン」の観念を取り入れたトレーニングは数多くありますので、これらをベースにした独自の対外研修用のプログラムを作って展開していきたいと思います。
このトレーニングプログラムの中ではP&Gの「ダイバーシティ&インクルージョン」で重要視している、「カルチャー」「システム」「スキル」のなかでも、とくに管理職に求められる「スキル」の構築を目指したものとさせていただいております。
私どもは、長年に渡って「ダイバーシティ&インクルージョン」を推進してまいりましたが、これはやはり私どもだけではより大きく前に進むということは難しいのかなと思います。
このプロジェクトを通じて、今まで培ってきた「ダイバーシティ&インクルージョン」に関するノウハウ、知見をフルに活用して、日本社会と企業に大きく貢献することができたらと思います。
それがP&G自身にとっても、「ダイバーシティ&インクルージョン」を進化させることにつながり、その結果、企業としても大きく進化していけると思っています。私どもからの発表は以上になります。本日はどうもありがとうございました。
(会場拍手)
プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン
2024.11.13
週3日働いて年収2,000万稼ぐ元印刷屋のおじさん 好きなことだけして楽に稼ぐ3つのパターン
2024.11.11
自分の「本質的な才能」が見つかる一番簡単な質問 他者から「すごい」と思われても意外と気づかないのが才能
2024.11.13
“退職者が出た時の会社の対応”を従業員は見ている 離職防止策の前に見つめ直したい、部下との向き合い方
2024.11.12
自分の人生にプラスに働く「イライラ」は才能 自分の強みや才能につながる“良いイライラ”を見分けるポイント
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
2024.11.11
気づいたら借金、倒産して身ぐるみを剥がされる経営者 起業に「立派な動機」を求められる恐ろしさ
2024.11.11
「退職代行」を使われた管理職の本音と葛藤 メディアで話題、利用者が右肩上がり…企業が置かれている現状とは
2024.11.18
20名の会社でGoogleの採用を真似するのはもったいない 人手不足の時代における「脱能力主義」のヒント
2024.11.12
先週まで元気だったのに、突然辞める「びっくり退職」 退職代行サービスの影響も?上司と部下の“すれ違い”が起きる原因
2024.11.14
よってたかってハイリスクのビジネスモデルに仕立て上げるステークホルダー 「社会的理由」が求められる時代の起業戦略
2024.11.13
週3日働いて年収2,000万稼ぐ元印刷屋のおじさん 好きなことだけして楽に稼ぐ3つのパターン
2024.11.11
自分の「本質的な才能」が見つかる一番簡単な質問 他者から「すごい」と思われても意外と気づかないのが才能
2024.11.13
“退職者が出た時の会社の対応”を従業員は見ている 離職防止策の前に見つめ直したい、部下との向き合い方
2024.11.12
自分の人生にプラスに働く「イライラ」は才能 自分の強みや才能につながる“良いイライラ”を見分けるポイント
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
2024.11.11
気づいたら借金、倒産して身ぐるみを剥がされる経営者 起業に「立派な動機」を求められる恐ろしさ
2024.11.11
「退職代行」を使われた管理職の本音と葛藤 メディアで話題、利用者が右肩上がり…企業が置かれている現状とは
2024.11.18
20名の会社でGoogleの採用を真似するのはもったいない 人手不足の時代における「脱能力主義」のヒント
2024.11.12
先週まで元気だったのに、突然辞める「びっくり退職」 退職代行サービスの影響も?上司と部下の“すれ違い”が起きる原因
2024.11.14
よってたかってハイリスクのビジネスモデルに仕立て上げるステークホルダー 「社会的理由」が求められる時代の起業戦略