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2018年1月26日 「はれのひ」記者会見(全5記事)

【全文4/5】3月の卒業式シーズンはどうなる? はれのひ篠崎社長に対し、記者からの厳しい質問相次ぐ

晴れ着の販売などを行う会社「はれのひ」が休業したことで契約した新成人に振り袖が届かず、成人式で晴れ着を着られない新成人が相次いだ問題。2018年1月26日、篠崎洋一郎社長が会見に応じ、謝罪しました。

手配できないと発覚したのはいつか?

記者11:共同通信のイナバと申します。先ほどの補足で聞きたいんですけれども、八王子の方はできる可能性があって、前日まで。だけれども横浜は、いつ頃から手配ができないと判断されたんでしょうか?

篠崎洋一郎氏(以下、篠崎):会場費がありまして、会場費の支払いが分割でお願いしてたのが、それができないというところで、まず1回目だったんですが、それが12月中旬ぐらいのお話で。お返事が来まして、2回払いでどうかとか、いろいろご提案いただいたんですが、そのときの資金繰りではちょっと払える状況ではなかったので、成人式後のお支払いでということでお願いをしていました。

だから、ギリギリまで話はしていたんですけども、なかなか条件が通らないことがありまして、それは会場のことですね。それと、ヘアメイクについては前金で支払う必要がありましたので、その部分。それも同じ交渉で、成人式後でお願いできないかという話はしておりました。

それから、着付けさんに関しては、着付けの業者もそういうスタンスだったんですが、最終的には「自分のところで全部手配するから」、ご厚意でやっていただくということだったんですけれども、今度はヘアメイクさんが揃わないとか、会場がギリギリまでの交渉でなかなか良い返事がいただけなかったことで、前日まで伸びてしまった。

記者11:今のお話を聞いていると、成人式後の支払いで話がついたりとか、なんとかできたんじゃないかなと取れるんですけど、それは条件が折り合わないとか、具体的に何が決定的になったんでしょうか?

篠崎:やはり、うちの業績自体がなんとなく伝わってたのではないかなと。実際支払いができるのかというところに、ご不安があったんじゃないかなと思います。業者さんとしては。

記者11:具体的に、何と言われたんですか?

篠崎:そこの交渉は違う者がやってたんですけれども、報告だと、やはり前金で払わないと派遣はできないと。そこをなんとかならないか、というところでずっと交渉しておりました。

家族とはなにを話したか

記者12:フジテレビ『Mr.サンデー』のアダチと申します。先ほど、「娘さんが一生に一度の晴れ姿が見られないとしたら怒る」とおっしゃってたと思うんですけれども、当時、娘さんが成人式に出られないとしたら、ということは、自分のことと置き換えて考えたりはしなかったんですか?

篠崎:当然、私も子どもがいますので、親御さんの気持ちは痛いほどわかったんですが、とにかく考えれば考えるほど、何でもなりふりかまわずやるべきだったと思うんです。ただ実際は、自分で動き出せなかったというところが、僕の心の弱さだとおもっております。

ただ……1年前から準備を始めてたんですけれども、なんとかそこを乗り切って、経営がこの状態でも、とにかく平成30年の成人は全部やりきるというふうに幹部と確認しながらずっとやってきましたので、もしそこがなければ、ギリギリまでの交渉も続けられなかったのかなと思いますが、結果的にできなかったので、たぶん言い訳にしか聞こえてないと思いますけれども。

申し訳ないとしか言いようがありません。

記者12:娘さんには、いずれ成人式、訪れると思いますけれども、成人式で何を着て出てもらいたいですか?

篠崎:やはり人の親ですから、振り袖です。そう思っています。

記者12:今回の件に関して、ご家族は何とおっしゃっているんですか?

篠崎:今回の件は、あの、あまり仕事の話はしてないんですけど、今回の件はついては、かなり、あの、内容的にはいろんなことを家族も知ってるんですけども、とにかく誠心誠意、最後まで今やれることを、やることについては、まあうちの家内も協力すると言っていただいておりますので、あの、まあ、ありがたいことでございます。

個別に謝罪はするのか?

記者12:先ほど、雲隠れ中には知人のところにいたとおっしゃられてましたけど、1人で知人のところに行かれていたんですか?

篠崎:そうですね。

記者12:ご家族の方とはその間、まったくお話はされていないんですか?

篠崎:あとたまに会ったりはしてたんですが、あの、やはりこういう事態になりましたので、あの、別のところにいたので。 記者12:そのなかで娘さんの顔は見なかったんですか?

篠崎:あの、当然見てますけども、まあおっしゃるように、自分がもしそういうふうな目にあったらと考えると、まあ本当に体感として耐え難い。 

記者12:知人のおうちにいたときには、それ以外では一歩も外に出ていないんですか?

篠崎:そのときに出てるのと、あの弁護士先生と会ったりとかはしてました。

記者12:あとは何を具体的にはされていたんでしょうか?

篠崎:もうなにも手出しができない状態だったので、店も入れませんし、本舗も入れないので、弁護士先生とどういうふうに今後やっていけばいいかというところを何回も打ち合わせをしたりとか、今後の対応について考えておりました。

記者12:今回被害にあった方々にまだ個別に謝罪というのはされてないんでしょうか?

篠崎:はい。

記者12:今後何かしらのかたちで個別に謝罪するということはありますか?

篠崎:個別にする必要が、具体的にどういうふうにやるかちょっと浮かびませんけども、日にちもかかりますし、しなきゃならないかなあと思いますね、お話を聞いて、はい。

記者12:はれのひが営業停止になったことで、地域の方々が、無償でボランティア活動をされて、手伝われていたということはご存知ですか?

篠崎:はい。

記者12:その方々にはどんな、どう思われていますか?

篠崎:どこかでご迷惑をおかけしたことと、あと言わないといけないかなと思っています。

2,000万円の返済を保証するものではない

記者12:最後に確認ですけど、破産管財人の弁護士さんには、資産を隠したりせず、協力していくという姿勢でよろしいですか。

篠崎:そうでございます。

吉田:今の代表者の回答を若干補足いたしますと、今2,000万円と申し上げたんですけれど、お客様がついていないという状態で保有している仮縫いの数は、代表者の認識だと200程度だということで、よろしいですか? 

篠崎:はい。

吉田:よろしいですね。200程度あると、代表者が認識している仮縫いがですね。例えば1つですね、1万円で買ったという方がいらっしゃったということがあればですね、200万円と。そういう話でございますので。ご説明としては、代表者の認識ですと、仮縫いが200程度あるというほうがですね、正確かと思います。

それを例えば、いくらで売却できるかどうかということですね。なかなかそれはわからないですけどね。そうすると、重ねて確認しますけれども、お客様がついていない仮縫いが、主な今残っている会社の資産だと認識していらっしゃるということでよろしいですか?

篠崎:はい。

吉田:そうですね。で、その仮縫いが200程度だろう、ということで間違いございませんか?

篠崎:はい。

吉田:よろしいですね。そういうことでございます。

記者12:つまり、2,000万円の返済を保証するものではない、ということですね。

吉田:おっしゃる通りです。はい。

ホテルとはいつまで交渉していたか?

記者13:すみません、マイク持ってるのでそのまま聞きます。共同通信のイワハラと申します。まず失礼なんですが、社長ご年齢、ちょっと生年月日で教えてください。

篠崎:年齢ですか?55歳です。

記者13:はい。あの、何月何日のお生まれですか?

篠崎:8月11日です。

記者13:何年ですか?

篠崎:昭和37年、1962年です。

記者13:はい、承知しました。あとすみません、先ほどから逃げ回るというお話があったんですけれども、横浜店、八王子店について、実際当日に成人の方が着られる着物は準備をされていたんでしょうか? 着物のない子はあったんですか?

篠崎:着物は全部ございました。

記者13:あとですね、ホテル側と条件が折り合わないというところがあったんですけれども、ホテル側の方は前日まで、夜の22時くらいに搬入が始まるまで、直前まで電話をして、「何とかやってほしい」ということで交渉をしていたということだったんですけれども。具体的にどういうところで折り合わなかったということなんでしょうか。

篠崎:僕が最後まで聞いていたのは、先ほど言いました、お支払いの件で折り合いがつかなかったということです。

記者13:払えないんだったら、来てもらったら困るって言われたということなんですか?

篠崎:当然、会場は使えないというふうに聞いておりました。

記者13:ただ、ご連絡をしても連絡に出なかったというご証言ございますけど、なんで連絡に出なかったんですか?

篠崎:いろんな方面から電話がありましたので、たぶんタイミングじゃないかと……思うんですけど。

記者13:何回もかけられたという風に聞いていますけど、意図的に電話に出なかったということではないんでしょうか。

篠崎:それはございません。

記者13:知人のほうにいたということなんですが、知人というのはどこの知人でしょうか?

篠崎:ちょっとご迷惑をかける内容にもなると思いますので、それはちょっと……差し控えさせていただきます。

記者13:神奈川県内ですか?

篠崎:そうです。

記者13:横浜市内ですか?

篠崎:それもちょっと……あの……差し控えさせていただきたいと。

記者13:以上です。

一方的な業務提携解除の真意

記者14:すみません、TBSの情報……。

吉田:ひとまずですね、今は何時ですか?

司会者:今、20時26分、7分。

吉田:これみなさん、20分ですべて片づけていただくことってできます? そういうの難しいですか? あの21時になるとですね、会場の電気が消えてしまうので、20分だと難しいですかね。無理な方いらっしゃいます? 何分ぐらいかかります? そんなにかかる。

そうすると、みなさま、大変申し訳ないんですけれども、21時までにすべて片づけられるように会見続いていても片付けのほうを始めてください。

問題ない方は、30分までと申し上げましたが、40分まで会見を続けたいと思いますので、ご質問のある方はできるだけ手短にお願いいたします。

記者14:TBSテレビ『新・情報7daysニュースキャスター』のミヤケと申します。2点だけすみません。数年前まで篠崎社長が業務提携していた貸衣装業者の方に、ちょっと取材をさせていただいたのですけれども。

その方が、2年前にいきなり一方的に書面で「業務提携を解除します」ということで、連絡をしても一切取り合わなかったということだったのですけれども。そのときの理由と、社長の経営の方針や手段を、ちょっと教えていただけますか?

篠崎:店の(経営の)前は、コンサルタントとしてやっていまして。お世話になった方なので、あんまり……言い留めようかなと思うんですけれども。コンサルタント業が滞っていたんですね。そういうこともあって、僕の方が自分の店舗に集中したいということもありまして。

おっしゃる通り、たいへん失礼な文面だったかもしれませんけれども、(そういう)理由があって、ここで契約を解除と……。契約自体は、毎月更新の方でしたので。ただ、そのオーナーさんの場合は、まだ今の(自分の)業務自体が立ち上がって1年目ぐらいで、安定していなかったので。

おそらくそこで、感情的には「なんでここでやめるんだ?」ということは、あったと思います。ですから実際には、コンサルフィーには、応えていただいたかなと思います。

もう1個、僕が辞めるタイミングが思ったより非常に早かったので、当然ご不満というものは、あったかなと思います。

記者14:「加盟店から有益な情報とかをもらったら(契約を)打ち切って、直営店とかに利用していたのかな」と、ちょっとそういうふうなことも、おっしゃっていたのですけれども。そのへんの、経営のやり方というか。

篠崎:そこから情報をとって活かすかというのも……。私はもともと主体としてやっていたというのも、情報を提供していたので、逆ということはないと思いますけれども。そう思われたのであれば、そういうことなのかなと思いますよね。

記者14:先ほど、娘さんがいらっしゃるということでしたけれども。娘を持つ父親として、今回晴れの日を台無しにされた新成人に(向けて)、素直な気持ちを聞かせてもらっていいですか?

篠崎:謝っても謝りきれないことをしてしまったんだなあという……取り返しもつかないということで。非常に楽しみにされていたと思います、お嬢さまもご家族さまも。なので、どんなに謝っても謝りきれない……ということですね。

記者14:ありがとうございます。

卒業式シーズンはどうなる?

記者15:フジテレビ『グッディ!』のイシヤマと申します。成人式もそうなんですけれども、3月の卒業式に向けた袴も予約されている方いると思うんですけれども、それはどうなるんでしょうか?

篠崎:袴に関しては、ちょっと数把握しておりませんけれども、お買上げになった方、販売した方の特典として付けていますので、店にある在庫分はこれから間に合えば可能だと思いますけれど、例えば仕入ができないとかで、ちょっと数が、今僕は把握していないんですけれども、全部対応することができない可能性もあるかとは思います。

記者15:では予約されていても、届かない方もいらっしゃるという。

篠崎:可能性はありますね。ただ、今の在庫分で対応はしたいと思います。

記者15:何着ぐらいあるんです?

篠崎:各店合わせれば、ちょっと在庫聞いてみたら、今4、50だと思います。

記者15:ではほとんど届かないという。

篠崎:全体がちょっと把握できなくて申し訳ございません。それはちょっと把握して対応したいと思います。

記者15:はい。あと振り袖販売業者の方も、2年半くらい前から支払いが滞っているというようなことを聞いているんですけれども。

篠崎:トミタさんの話ですか?

記者15:そうですね。

篠崎:ずっと滞っているんじゃなくて、幾度かずつお返しは、2年半ではないと思いますけど、商品をお返ししてその分、商品としてお支払したりということをやっているんで、2年半ずっとお支払していないといった業者さんはないと思います。

記者15:2年半くらい前から、少しずつ支払いが遅れたりすることがあって、合わせて1,000万円くらい払っていらっしゃらないというところもあったそうなんですけれども、それは認めていらっしゃる?

篠崎:ありますね、はい。それはあります。

記者15:そちらの業者さんについてはどうされる予定ですか?

篠崎:そちらについては同じ債務の中でこの今後弁護士の先生と話しながら、どのような配分になるのかということは。

海外に逃げていたという噂について

記者15:あとは逃げていらっしゃったというか、その間に海外に行っていたという噂もあったと思うんですけれども、実際はどうだったんでしょうか?

篠崎:海外には行っていません。

記者15:上海には行っていらっしゃらない。

篠崎:行ってないです。

記者15:鹿児島に行っていたという噂もあるんですが。

篠崎:鹿児島にも行っていません。行っていないです。神奈川県内にいました。

記者15:あと資産については、破産管財人の方に300万円以下の現金をお渡ししたということを聞いているんですけれども、実際預金としてはそれしかないという。

吉田:ちょっと待ってくださいね。それはどなたから、何をお聞きになったのかわかりませんけれども、今のご質問だとまるで代表者が破産手続きのために、300万円の現金を破産管財人に渡したみたいなお話になっていますけれども、それはそもそも法的手続自体あまり正確でなく、混乱を招くようなお話ですので、趣旨をおっしゃってください。

記者15:実際、資金としては。

吉田:代表者は、資産はないとおっしゃっていたので、そのとおりに言ったと。我々は代表者個人のことはまた別で、我々法人が破産申立をしただけのことですけれども。とくにそのような現金があったというようなことは確認していませんので、よろしいですか?

記者15:はい、わかりました。

「どんなにお詫びをしてもお詫びしきれない」

記者16:すみません、後ろから失礼します。文化放送のヨシダと申します。会見の中で何度かお詫びの言葉をいただきました。また冒頭お詫びの文章読み上げていただいたんですけれども、今カメラの向こう、それからマイクの向こうには残念ながら晴れ着を着ることができなかった方が、今日の会見を本当に楽しみにしていたと思うんです。

先ほど個別でお詫びというのはなかなか難しいというお話もありましたので、改めてになってしまいますが、ペーパーなどを読まずに、マイクとカメラの向こうにいらっしゃる晴れ着を着れなかったみなさんに対して、一言お願いします。

篠崎:今回、成人式を晴れ着を着て迎えられなかった方に対しては、非常に大変申し訳なく思います。ただ、成人式の日には二度と戻れないので、どんなにお詫びをしてもお詫びしきれないと思っています。【聞き取り不明】かと思いますが、それでもできないとなると、ただお詫び申し上げるしかございません。

今後は法的手続きのもと、いろんなことを処理していくことと思いますが、お客さまの着るはずだったお着物に関しては、いち早く対応させていただきまして、なんとかお手もとへ届くようにしていきたいと思います。それが私どもの、精一杯できることかなと思っております。

成人式を楽しみにしていたお嬢さま、ご家族さまには、本当に申し訳ないことをしたと思っております。申し訳ございません。

※続きは現在書き起こし中です。

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