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2018年1月24日 ヤフー株式会社 新執行体制への移行および代表取締役の異動に関する説明会(全4記事)

【全文1/4】ヤフー新社長に川邊健太郎氏「我々が率先して新しい未来を作っていきたい」 宮坂氏は会長に

2018年1月24日、ヤフー株式会社が新執行体制への移行と代表取締役の異動を発表しました。「Z(ゼット)コーポレーション株式会社」の代表取締役に就任する宮坂学氏と、新たにヤフー株式会社の代表取締役に就任する川邊健太郎氏の会見を全文書き起こしでお送りします。

まずは宮坂氏から異動と交代の背景

宮坂学氏(以下、宮坂):ヤフー株式会社の宮坂学です。本日はお忙しい中お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。

本日発表いたしました新執行体制への移行および代表取締役の異動の背景について、まず私のほうから、簡単ではございますが、お話をしたいと思います。そのあと、こちらのほうの川邊健太郎のほうからご挨拶をさせていただければと思っております。

私は、前社長の井上雅博に代わり、2012年から、ヤフーをパソコンで使われる会社からスマートフォンでも使っていただける会社に生まれ変わらせようということで取り組んでまいりました。

また、当時は、Yahoo!ニュースや検索などに代表されるようにメディアの事業に強いヤフーという会社だけではなく、Eコマースでも強い会社になろうということで、メディアに加えてEコマースといったかたちで業容の多角化に取り組んできて、その過程でアスクルだったり一休といったM&Aなども行ってまいりました。

ある程度大きな前進ができた

宮坂:結果として、6年経ってみて、スマートフォンで使っていただける方も非常に増えましたし、Eコマースのほうもかなり順調に成長することができました。もちろん、スマートフォンでやりきったとか、ECで強いヤフーというほど、ぜんぜんまだまだ途中段階でありますし。

そこまで油断できるような状況ではまったくありませんが、ある程度大きな前進ができたのではないかなと思っております。

一方で、我々がビジネスをしているこのインターネットという業界は非常にグローバルで、グローバルレベルで見ても国内で見ても市場環境がものすごい勢いで変化しております。

これからYahoo! JAPANが10年20年、長い時間をかけて成長して必要とされ続けるためには、6年前に掲げた挑戦テーマ「スマートフォンでも使ってもらえるヤフー」とか「Eコマースでも強いヤフーにしよう」というようなテーマに代わる、新しいテーマを掲げるべき時期に来ているのではないかと。いつまでも前のテーマを追いかけるのではなく、新しい挑戦テーマが必要な時期だというふうに今確信をしています。

その際に、やはり新しい山に登る、新しい挑戦をするときは、新しいリーダーシップで行うのが適切であろうと考えまして、私自身も決断し、取締役会で話し合った結果、新しいリーダーシップを任命しようということとなりました。

そのため、新執行体制への移行と代表取締役の異動を、本日、取締役会で決議をして決定をしました。

では、続きまして、川邊健太郎からご挨拶を申し上げたいと思います。

川邊氏から今後の抱負

川邊健太郎氏(以下、川邊):ヤフー株式会社の川邊健太郎です。本日はお忙しい中、また急なところお集まりいただきまして誠にありがとうございます。私からは今後の抱負について述べさせていただきます。

2018年度からヤフーはスマートフォンの会社に加えて、データの会社になることを目指します。そのために新しいリーダーとして私が代表取締役社長CEOに就任いたします。CEOと最高執行責任者COOとを統合し、ワントップで迅速な意思決定と執行等を行ってまいります。

宮坂よりも私は1年若い43歳での就任、かつ宮坂が現在、50歳ですので7歳若返ることになります。社員と近い年齢に若返りを図ることで、また本日ほかに選任いたしましたインターネットネイティブの常務執行役員とともに全社一丸となって新たな挑戦と事業の拡大、また成長に取り組んでまいります。

インターネットはまだまだ伸び代がある

川邊:インターネットはまだまだ伸び代があります。そしてヤフーの中核事業であるメディア事業、コマース事業についてもまだまだ伸び代があると考えております。

ヤフーの社長として誰かがやる前に我々ヤフーが率先して新しい未来を作っていきたい。世の中から「ヤフーは常に新しいものを最初に体験させてくれる会社だよね」と言われるようになりたいです。だからヤフーとして全社員一丸となって事業の拡大と未来の創造に取り組んでまいりたいと思います。

最後に宮坂には取締役会長としてヤフーの経営の管理監督に注力してもらいます。また新会社Z(ゼット)コーポレーション株式会社を設立し、代表取締役に就任してもらいます。ヤフーとは事業を切り離した新領域への挑戦を加速させてほしいと思っております。

簡単ではございますが、私からは以上です。

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