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民進党 両院議員総会 10月30日(全2記事)

【全文1/2】「しかるべき時に希望の党へ合流したい」 民進党代表を辞任の前原氏、今後の道筋を語る

前原誠司氏が10月30日の両院議員総会で正式辞任を表明しました。総会後のぶらさがり会見で、報道陣からの質問に回答。「濃厚で怒涛の2ヶ月間だった」と明かしました。

濃厚で怒涛の2ヶ月間だった

記者1:両院議員総会で辞任を表明され、そして了承されました。改めて今どのようなことを思われますか?

前原誠司氏(以下、前原):本当に短い2ヶ月でありましたけれども、濃厚な、そして怒涛の2ヶ月だったなと思います。今でもあの選択しかなかったと思いますが、政治は結果がすべてでありますので、うまくいかなかったときは退く。当たり前のことだと思っています。

記者1:そのうえで、先ほどの総会では新体制についての手続きも確認されたかと思います。代表職を辞されるわけですけれども、今後の民進党の体制にどのようなことを望まれる、あるいは託されるお考えでしょうか?

前原:私は去っていく人間ですので、あとはしっかりと新たな代表の下で結束をされて、そして野党の1つの大きなプラットフォームとして繁栄をしてもらいたい。その気持ちでいっぱいです。

しかるべき時に希望の党合流を

記者1:それから今後の代表ご自身の政治活動ですが、野党を1つにまとめるとかいろいろお考えがあるかと思いますけれども、どういった立場でどういった役割を果たしていきたいとお考えでしょうか?

前原:今日代表を辞任をさせていただき、しかるべき時に民進党には離党届を出させていただき、そして希望の党へ合流をしたいと、こう思っておりますが。

ただ今回の選挙で目指した、やはり新たな選択肢を作る、自民党一強ではない状況を作るということはしっかりこれからも続けていきたいと、このように考えております。

記者1:直近では特別国会も始まりますけれども、会派の活動についてはどのようなお立場で臨まれますか?

前原:会派はまだ確認できてないですけれども、おそらく希望の党の会派で届け出をされたのではないかと思いますが、今日まだ確認してません。

記者1:各社さん、いかがでしょうか?

司会者:ご質問のある方、挙手お願いします。

所属議員を騙したのでは

記者2:すいません。フリーの横田一ですけれども、排除発言について、結果的に騙したことになると思うんですが。

産経新聞29日付を見ると、21日の時点で維新等の棲み分けは知っていたと。辻元清美さんはじめ大阪の人はもう排除されることは明らかだったのに嘘をついたことになりますよね。その点についてはいかがですか?

前原:いや、それは報道を鵜呑みにされているだけで、排除したことはありません。

記者2:結果的に排除したことになりますよね?

前原:結果がすべてですので、それも含めて、今日辞表を提出したということであります。

記者2:嘘をついたと? 小池さんとコンビを組んで。

前原:それはまったくありません。

希望の党へはどういう思いでいくのか

記者3:FACTAのミヤジマです。潔い切腹だと思っております。それで、小池さんは(希望の党の)創業者だと言っていますが、ご自身はこの希望の党、これから行かれるわけですけど、どういう思いで行くのか? 自分は創業者だと言えるのかどうか?

創業者としてではないのであれば、やっぱり野党の核としてなにをしたいのか? 潔い切腹ですが、先についてはやっぱりちゃんと説明お願いします。

前原:私は非自民非共産の新たな選択肢を作る。内政はAll for All。そして外交安全保障政策は現実路線。これが私の心情でありますので、希望の党をぜひそういった党にしていきたいと思っております。

記者3:創業者だと思っておられます? 自身は。

前原:まあ、なにをもって創業者というのかわかりませんけれども、小池さんと一緒にこの流れを作ったわけでありますので、しっかり今申し上げたような党にしていきたいと考えております。

安倍一強打倒が大きな目的だった

記者4:日本テレビ、キヨタですけれども。両院総会で決をとっての希望の党への合流でした。前原代表からは結果責任とのお話はうかがっておりますけれども、辞任を決めた大きな理由について改めてお願いいたします。

前原:安倍一強を倒す、それが大きな目的でありました。そのためには、野党共闘路線よりは、あの時に日の出の勢いだと言われていた小池新党と一緒になることによって、とにかく安倍一強を崩すというのが私の思いでした。それ以外にはありません。

しかし、結果的には分裂をするかたちになって、比例票では立憲民主、そして希望の党、足すと2,100万近くになって自民党の1,900万弱よりも上回っているのにもかかわらず、小選挙区でありますので、結果的に自民党、公明党の3分の2を許すかたちになった。この結果をすべて私は責任を取らせていただきたい。ということで今日は辞任を了承していただいたと思っております。

記者5:地方組織について、とくに京都のことについてうかがいたいんですけれども、ひとつは衆議院は希望の党、立憲は参議院、幹事長ということで、今後の組織運営に大変不安の声が挙がっていますけれども、前原さんとしてはどうしていきたいか、もしくはどうあってほしいかというお考えをお聞かせ願えますでしょうか。

前原:先週金曜日の両院議員総会で、民進党は相続をする、地方組織も存続をするということを決めていただき、それを前提に今日、全国幹事会を開いていただきまして、そしてみなさん方からいろいろなご意見をいただきました。

我々としては、民進党を存続させるということを決めたわけですので、京都ではどういった友好組織、ローカルパーティー、それはみなさんと一緒に決めていきたいと思いますが。

国会議員は希望の党が多いわけですので、そういった方々と自治体議員が一緒に物事を決められ、来年は知事選挙もありますし、そしてまた再来年には統一地方選挙、そしてまた参議院選挙もありますので。

一緒に相談できるような枠組みをこれからみなさんと相談をしながらつくっていきたいと思っております。

だまし討ちをしたつもりはない

記者2:フリーの横田一ですけども、先ほどの質問に戻りますが、「排除しない」という説明をしたのに、翌日に小池さんが「排除する」と言ったと。

前回も聞いたんですが、これは前原代表の力不足だったということなんですが、だったら「排除されない」というのは努力目標だとなんで説明を最初からしなかったのかと。

こういう事態は当然想定されたわけですから、だったら最初から群党を提案して、リベラル派と群党したうえで協力したほうが、はるかにいい結果になったにもかかわらず、今回の選択をした、だまし討ちをした理由をお聞かせいただきたいんですが。

前原:それは1つのお考えだというふうに思いますし、だまし討ちをしたつもりはまったくありません。

記者2:結果的に嘘ついたことになってるじゃないですか。前原代表で「安倍政権倒す倒す詐欺」をやっているようなもんじゃないですか。それで民進党の人材と法人税をだまし取ったと言われても仕方がないんじゃないですか。

前原:そういうお考えもあるかもしれませんね。

記者2:反論をお聞きしたいんですが。

前原:まったくそうは私は思っておりません。

民進党存続に責任は持つのか

記者6:時事通信キシモトです。民進党を離党されるということなんですが、民進党存続を代表がお決めになったということですけれども、両院議員総会で提案されて了承されたと。民進党存続については、責任を持つお考えですか?

前原:代表としてこの結果を受け止めて、希望の党への合流というものを見直して、そして存続をし、参議院、地方組織を残したかたちで、今後、希望や立憲との協力関係をプラットフォームとしてやっていただくということで。

立場は異なっても、これから一強多弱をどう打ち破っていくのかということについて努力をしていきたいと考えております。

記者7:もし、たらればの話になってしまうんですけど、希望と民進党で意見に相違があって、選挙区調整となった場合はどういうふうに調整するのが適当と思われますか。

前原:今後、私がどういうポジションになるかということはまったくわかりませんし、そういう状況が生まれないように、お互いがやはり今のうちからいろんな意思疎通をさまざまなチャネルでやっておくということが大事なことではないかなと思っておりますので。

民進党の方々ともしっかり、元々同じ党でいて、新しい民進党の、言ってみればオリジナルメンバーの1人でございますので、これからも仲間、それから政策、これは大事にしていきたいと考えております。

先の総会ではさまざまな意見が吐露された

記者8:ニッポン放送のイトウと申します。お聞きしたいんですが、1点目は先週金曜日の両院議員総会で、さまざまな意見が前原代表に出たと思うんですけど、それをどんな思いでお聞きになっていたのかということが1点。

先週の両院議員総会では、民進党に残るお金が残されるという決断をして、今回同意を得ていると思いますけれども。

そのお金は、とりもなおさず元々は民進党の議員の方々がいたことによって投票していた人も多いと思いますが、その扱いに関しては全部残していくというような考えにいたり、その結果みなさんはいいと言ったわけですけれども、今後の取り扱いについてはすべて新執行部に任せるという考えでよろしいでしょうか。

前原:2つ目のご質問はその通りでございまして、そのコンセンサスは得られているんではないかと思っております。

1つ目のご質問でありますけれども、それはみなさん方にいろんなご苦労を掛けたわけですので、その立場立場でいろんな思いを吐露された。一つひとつ真摯に受け止めさせていただきました。

政策をともに練り上げた井出教授への思い

記者9:(前原氏の)背中にある「All for All」がちょっと泣いているように私には見えるんですけれども。井出(英策)先生はあそこまでがんばったんだけど、ちょっと気の毒だったんじゃないかと思うんですけど、率直にどうだったんですかね?

前原:井出先生とは頻繁に今も連絡を取り合っております。そして今回の結果において、井出先生までさまざまな議論あるいは非難に巻き込んでしまったことは、本当に申し訳ないという思いでいっぱいでありますけれども。

私は政治家として、このAll for Allの社会を作らないといけないと、つまりは今までの日本が財源論から逃げて、そして国民に必要な施策を打ち出すことができなかった。それを新たに打ち出す必然性は私は必ずあると思っておりますので。

これからも井出先生にご協力をいただき、また井出先生のファンは党派を超えて多いですので、そういった社会を作るためにこれからもがんばっていきたい。井出先生には心から感謝をしております。

記者9:TBSです。今度、希望の党に移られたあとは消費税の凍結ということを訴えていかれるのでしょうか?

前原:そこは仲間と話をしていきたいと思います。まだ2年先のことですので、私が蓮舫代表の下で尊厳ある生活保障総合調査会の会長として中間報告をまとめました。

最終報告はまとめる前に代表になって、そして選挙になりましたので、まだまとめきれておりません。これについては税のベストミックスをしっかりと出していくということですので。

これはぜひ私は自分自身が責任を持ってこの中間報告を具体的な政策にすることをやっていきたいなと、こう思っておりまして、その中で消費税の議論が含まれてくるのではないかと考えております。

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