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希望の党 結成記者会見 9月27日(全3記事)

【全文2/3】「小池氏は都知事の1期目を全うするのか」 報道陣から党代表との兼務について質問

9月27日、小池百合子東京都知事が代表に就任する国政政党「希望の党」が設立記者会見を行いました。会見には設立届を出した議員たちと小池氏が出席。党の理念や綱領を説明しました。

若狭氏が結党宣言

行田邦子氏(以下、行田):続きまして、若狭勝衆議院議員より、結党における決意を述べさせていただきます。

若狭勝氏(以下、若狭):衆議院議員の若狭勝でございます。結党宣言をさせていただきたいと存じます。

我が国は少子高齢化社会。このままでは日本は衰退の一途を辿ってしまう。今こそ、このしがらみ政治を脱却し、これまでの政治システムを大胆に改革する。

そして、希望とはそもそも将来に望みを託することでございます。我が希望の党は、これからの政策においては常に、「この政策は希望につながるかどうか」、その観点で政策を考えていく。

そうした観点でこれから希望の党は、日本を希望、希望、希望へとつなげていく。そういう党にしたいと思っております。ここに希望の党を高々に結党を宣言させていただきます。ありがとうございました。

(会場拍手)

小池氏、兼任の理由を語る

行田:それでは、本日は小池百合子代表が公務のため退席をいたしますので、その前にメディアのみなさまから質問を1、2問ほど受け付けさせていただきたいと思います。指名をさせていただきますので、質問の際には社名とお名前をおっしゃっていただきたいと思います。

小池百合子氏(以下、小池):じゃあ、はい、どうぞ。

記者1:ニコニコ動画の七尾と申します。小池代表、よろしくお願いします。新たな選択肢が本日できたことで、非自民・反共産の受け皿となりまして、多くの無党派層や保守層からの投票が見込まれる可能性が大きくなったと思います。

選挙戦に勝ったときに、党の代表であって選挙戦の最前線に立つと思われますが、小池代表が首班指名に臨むのが自然だし、ある意味責任だという見方がありますが、こうした意見について代表はどうお考えでしょうか?

小池:まずは新しい党、希望の党、各地に候補者を得て、そしてしっかりと有権者のみなさま方の希望に応えられるように展開していきたいと、このように考えております。そのうえで、しっかりとした希望の党の国政における位置というのが決まってくるだろうと、このように思っております。

私は現在、東京都知事でございます。そして私は、東京都政をさらに前に進めるためには国政も変えていかなければならない。そういう思いで、今回、都知事としても、希望の党の党首、代表ですね、この2つを兼ねて進めることといたしました。

その後、首班指名をどうするのか? これは戦いを終わったあとで考えていきたいと思っております。そしてしっかりと国政において率いていってくださる方、この方を選び出していきたいと、このように思っております。すべて終わってから考えていきたいと思っております。

そうしますと、はい、イシイさん。

知事の1期目任期を全うするのか

記者2:朝日新聞のイシイと申します。すいません、ちょっと確認させてください。知事が衆院選に打って出るんじゃないかという後押し・目測があって、知事は1期目の知事の任期を全うすると僕ら理解しているんですが、それでよろしいでしょうか?

小池:現在も私は都知事でございます。今日はこのあと都議会における一般質問ということで、その準備もいたしております。

今、定例議会中でございます。しっかりと都知事としての役割を果たし、これからも2020年のオリンピック・パラリンピックの成功に向けた準備を都知事として、しっかりと進めていきたいと、このように考えております。

私がいただいた291万という票は、まさしく都知事としてがんばれという票でございました。しかし今回は、その都知事が先頭に立って日本全体を変えていくということ、そして守っていくということ。

この2つをアピールをしてまいりたいと考えておりますが、あくまでも都知事として、そして希望の党の代表として、この戦いに臨んでいくということでございます。

記者2:将来的な国政への復帰については、今現在どのようにお考えでしょうか?

小池:今はこの選挙において仲間の候補者が1人でも多く当選する、そのためにがんばっていきたいと思っています。

行田:ありがとうございました。それでは、ここでがんばろう三唱を行わせていただきます。

小池:すいません。このあとの公務の関係がございます。

行田:大変申し訳ございません。

一同で「がんばろう三唱」

行田:長島昭久衆議院議員、よろしくお願いいたします。

長島昭久氏(以下、長島):みなさん、おはようございます。衆議院議員の長島昭久です。

ようやくここまでこぎつけることができました。しかし、これからいよいよ戦いが始まります。私も万感の思いを込めてこの場に立たせていただいておりますが、みなさんと一緒に心を合わせてがんばろうコールをリードさせていただきたいと思います。

すべての国民のみなさんが、希望に満ちあふれて、がんばれる。そんな日本の国を作るために、私たちは全身全霊全力を傾けて、がんばろう!

一同:おー!

長島:がんばろう!

一同:おー!

長島:がんばろう!

一同:おー!

長島:ありがとうございました。

(会場拍手)

行田:それでは小池百合子代表が退席をさせていただきます……。

(記者による写真撮影)

行田:大変失礼いたしました。それでは小池百合子代表が退席をさせていただきます。ありがとうございました。

(会場拍手)

所属議員らの意気込み

行田:それでは、希望の党所属議員より一言ずつご挨拶をさせていただきます。マイクリレーでお願いいたします。それでは松原仁衆議院議員よりお願いいたします。

松原仁氏(以下、松原):おはようございます。今日から、新しい日本の政治を作る大きな山が動き始めました。

政治というのは政策はもちろんです。私は庶民の力をこの新党において力強く、たくましく復活をさせていきたいと思っておりますが。

そういった政策もさることながら、多くの国民の力が集まる、大きなエネルギー、マグマ、ダイナミズムが日本の政治に求められております。その意味において、この小池新党が日本の政治の大きなマグマになっていくことを私は確信をしております。

パスカルの言葉に「正義なき力は暴力なり」と、「力なき正義は無効」と言われております。我々は正義と、そして歴史的使命と、そして力を持つ政党を目指して、同士とともに小池代表を中心にして全力ですべての情熱を傾けて戦い抜くことを、この場で私も誓わせていただきたいと思います。がんばります。よろしくお願いいたします。

(会場拍手)

長島:ようやくここまで来たというのが私の感想なんですけれども。昨今、どうも政治家の劣化が見られるような事案が多々発生しております。

私は政党というのは、もちろん理念も政策も大事ですし、政権交代する必要性も痛感しておりますけれども、今やっぱり国民が政治家に求めているのは、本気で国民のために働ける、そういう政治家を求めていると思います。

この党は駆け込み寺とか選挙互助会とか揶揄されておりますけれども、私たちは、少なくとも国民のために本気で汗を流し、日本の将来のために本気で働く政治家の集団たらんと思っておりますし、その今みなさんが抱いているある種の懐疑といったものは、私たちの実績と、そしてそれぞれの本気の力で跳ね返していきたい。このように思っております。

まだスタートしたばかりですから、これから1ヶ月、みなさんと一緒に日本の国を大きく転換をするために全力を傾けてまいります。どうぞご指導のほどよろしくお願いいたします。

細野氏「本気で政権を取りにいく」

細野豪志氏(以下、細野):細野豪志です。8月に長く所属してまいりました民進党を離党いたしました。その時は新党を作るのは相当困難だと考えて、しかしその困難を乗り越えようとして努力をしてまいりました。

今日ようやくこういったかたちで新党、多くの仲間とともに立ち上げることができるということで、非常に感慨深いものがございます。本気で政権を取りにいく。そういう改革保守政党を作りたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

(会場拍手)

若狭:衆議院議員の若狭でございます。みなさま方には希望の党のPR動画、先ほどご覧いただいたと思うんですが、あれを見ていただくと我々がどういう思いでこの新党を作ろうとしたかというのがおわかりいただけると思います。

この希望の党、自民党のほうからは、要するに、付け焼き刃的にここへきてバタバタと作ったということ、あるいはそれを見越して、準備ができていないから解散総選挙に打って出るというような思いも感じられるところですが。

実はこの希望の党は、PR動画を見ていただければわかりますように、ここ数日でできるものではないんです。まさにここ数ヶ月にわたって着々とこの新党に向けて準備をしてきました。

政治あるいは政党というのは、そんなに簡単にちょこちょこって作るものではなく、やはり国民のためにどうあるべきかということをきちんと軸足を持って作るべきだと。そういう思いでここ数ヶ月、きちんと準備を重ねてきました。

そしてビデオを見ていただければわかりますように、これまでの日本社会は男社会でずっときました。国政においてもそうです。しかし男社会のそうした社会システム・政治システムというのは、ここへ来て本当に綻び、そしてひずみが出てきてるんです。

今ここで、新たに女性の力で、視点・観点で、この国を大きく変えていく。その時期に今きている。それが今回のPR動画に表れておると思います。

まさしくみなさんの力を結集して、希望の党、それを私は完成させるべく、そして邁進すべく、みなさんと一緒に力を合わせていきたいと思っております。ありがとうございました。

(会場拍手)

既存の党に収まりきらない議員が集まっている

中山恭子氏:参議院議員の中山恭子と申します。今日は希望の党の会見をするにあたりまして、このように多くのみなさま、ご参加くださいまして、ありがとうございます。

これまで、今日、私、初めて会う先生方もいらっしゃるんですが……あの、言っていいのかどうかですけど、どうも既存の党に収まりきらない方々、新しい日本をなんとかして作っていきたいと思っている方々が集まっているなということを今実感しているところでございます。

この党におきましても、私ども参加しようと思った1つの大きなポイントは、拉致問題について徹底して被害者の救出にあたる。つまり、これまで戦後70年以上経って、日本という国は国民を守るということをしてまいりませんでした。私たちは必ず国が国民を守るということをしっかり心に刻んだ政党として育っていきたいと思っております。

また経済につきましても、今、格差が広がっています。経済成長はもちろん大事ですけれども、そのなかでとくに所得が増大していくこと、所得倍増といったことも目指していくことで一致できるのではないかと思っております。

そういった意味で、細野先生と打ち合わせしたわけではありませんが、消費税引き上げに対しては、所得がその税負担に耐えうるようになるまでは凍結すべきであると、私どもの考えを今、中で訴えているところでございます。ご了解いただけるものと思っております。

もう1点、この希望の党として、日本が一番確かな力を持っているもの、国防力、経済力ももちろんですが、私たちは文化の力であると思っております。

日本の長い歴史の中でこれまで日本の人々が育んできた文化。これは世界においても非常に価値のある文化でありまして、今後、日本の中核に文化というものをおいていける。そういう政策もこれからみんなと相談していきたいと思っております。

この希望の党、これまで70年間ずっと続いてきている既存の政党とは異にして、これからの30年、50年、70年の日本を形作る、その礎となっていく党であると考えております。新しい世界が広がってくることを期待して、一緒に活動してまいるつもりでございます。

どうぞぜひ国民のみなさまもこの考え方、まだまだこれからいろいろ中で打ち合わせていくことになると思いますが、新しい国、新しい文化を作っていくことを目指しますので、どうぞご理解くださいますように、ご支援くださいますように、希望の党に希望を持ってくださいますように、よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。

(会場拍手)

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