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豊田真由子氏 謝罪会見(全5記事)

【会見全文1/5】秘書に暴言の豊田真由子氏「どうしてこんなことを…」「生きていくのも恥ずかしかった」

50代の男性秘書に対し「このハゲ」と暴言を吐き、暴行疑惑のあった元自民党の豊田真由子衆院議員が9月18日に会見を行いました。豊田氏は報道陣を前にまずは謝罪。そして一連の報道を受けての記者からの質問に対応しました。

冒頭、豊田議員が謝罪の言葉

豊田真由子氏(以下、豊田):まず、報道のみなさま、今日は外も大変お暑い中、こうしてまた長時間お待たせをすることになりまして、誠に申し訳ございません。

また私ごときのために、またこうしてお時間を頂戴いたしまして、お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。

本日は地元後援会のお集まりということで予定をしておりまして。大変恐縮ながらメディアのみなさまに正式にお声がけをさせていただいていなかったものでありますので、対応など当初から大変不十分であったかというふうに思われます。

事前も事後も、そしてまた現在も含めて、なかなか十分なご対応ができないということもあると思いますけれども、どうかそのあたりご容赦を賜われたらと思います。どうぞ本日よろしくお願いいたします。

まずは、私のことでこのような大きなお騒がせをし、ご迷惑をおかけいたしましたことに、深くお詫びを申し上げたいというふうに思います。本当に申し訳ありませんでした。

そして元秘書の方、ご家族、本当にご迷惑をおかけをしました。まずはなによりもお詫びを申し上げたいというふうに思います。大変申し訳ございません。いくら言葉を尽くしても尽くせませんが、申し訳ございませんでした。

そして、本当に多くのご関係者のみなさま、大切な地元、埼玉4区のみなさま、そしてご支援を力強く続けてきてくださったみなさま。

また国民のみなさまに大変ご不快な思いをさせてしまい、また政治に対しての信頼を深く傷つけてしまったこと、ご関係のすべてのみなさまにこの場をお借りして、直接ではなく大変恐縮でございますが、お詫びをさせていただきます。重ねて、本当に申し訳ございませんでした。

どうしてこんなこと言っちゃったんだろう

なるべく早い段階でこうしてきちんとみなさまの前でお詫びを、またご説明をする機会を作らなければと思っておったんですけれども、予想外に入院が長引いてしまいまして。

事件の当初より体調をかなり崩していたんですけれども、報道後、大変お恥ずかしながら心身かなり故障いたしまして、医師の判断によりまして予想外の長い入院となってしまって、こうして謝罪をさせていただくのが大変遅くなりました。その点についても重ねてお詫びを申し上げます。

私の言動というものは、たとえどんな事情があったにせよ、決してあってはならないことであります。そこは私も音声を聞くたびに本当に呆然としてしまいますし、「どうしてこんなこと言っちゃったんだろう」って、本当にどうかしてたなというふうに、「どうしちゃってたんだろう」というふうに思います。

元秘書の方に対しては、事務所にご在籍なさっていたころから、一緒に食事などもしながらお詫びを申し上げたつもりではございまして、その時から、そのあとも弁護士の先生を通じて誠心誠意のご対応を引き続き続けさせていただいているところでございます。

また刑事事件の関係につきましては、大変恐縮ながら現在捜査中の案件でありますので、警察、検察、またその他との関係から、 微々細々にわたっては決してそれは言及してはならないというふうになっておりますので。

大変恐縮ながらそこは、具体的なことはこの場をおいて申し上げることはできないということをあらかじめお断りをさせていただきたいと思います。

ただ、『文藝春秋』などにも書かせていただきましたけれども、報道には事実と違うところもたくさんございまして、そのあたりは私としては今後の捜査の過程で明らかにしていただくものというふうに期待をしておることでございます。

マイナスからの出発になる

いずれにいたしましても、私の言動に対してしっかりと責任を持ち、元秘書の方、またご迷惑をかけた方に対してしっかりと誠心誠意、対応をしていかなければならないというつもりであるということを、改めてこちらで申し上げさせていただきたいというふうに思います。

先ほどこちらの同じ会場で、後援会の方にお集まりをいただきまして、お詫びとこれまでの私がどう考え過ごしてきたかといったことをお話しさせていただきました。そうしたなかで、もちろん大変厳しいご意見もいただきました。

本当に私を5年間支え続けてきてくださったみなさまでありますので、その方たちが中心になって「豊田を頼む」と、「豊田真由子を応援してくれ」というふうに、いろんな方に一緒に歩いて頭を下げてくださった方たちであります。

ですから、そういう自分が、みなに応援してくれと頼んだお前がこういうことになって、大変自分としては残念だし、裏切られた思いだというお声も当初ございました。

ただ、いろいろご事情を説明していくうちに、やはり多くの方がおっしゃってくださったことは、この5年間、当初、私が落下傘でこちらに参ったものですから、血の滲むようなと自分でい言うとおかしいですけれども。

血を吐くような思いで、地べたを這って、お一人おひとりと信頼関係を気づいてきた。そして地元のために、国のために一生懸命働いてきたことは、みながちゃんとわかっていると。

お前ぐらい馬力を持って仕事をする人間は、これまで見たことは、議員さんとして見たことはなかったんだと。

だから、ここでもう本当0からではなくてマイナスからの出発になると。それはどんなにかつらい道ではあろうけれども、精一杯自分たちも応援するから、もう1回がんばれというお言葉をいただきました。

ただ、私が1人でそれをもちろん決めることでもございません。そのための後援会の方の集まりでございましたので、まだそういう厳しいご意見と、またなんとか必死で、命がけでこれまで培ってきたこの5年間の信頼関係、絆を、そして実績を無駄にすることなく、もう一度がんばれという温かいお声もいただきまして。

そういったお声があったということをご報告をさせていただきたいというふうに思っております。

もう生きていくのも恥ずかしかった

そして、そうですね、私、入院をしておりましたので、正直こんなふうな、そしてこういうふうに言われてしまっている自分は、もう生きていくのも恥ずかしいというか、死んだほうがましじゃないかというふうに、本当に最初の頃はずっと思っておりました。

体重も少し戻ったんですけれども、かなり心身故障をしまして、お恥ずかしながら薬を飲んでちょっと、インタビューなんかもそうだったんですけれども、やらせていただいていまして。

楽な道であれば、それは議員を辞めてしまったほうがよほど楽なんじゃないかというふうにも思いましたし、そうやっておっしゃる方もいました。けれど、孤独のなかで入院している間考え抜いて、楽な道に逃げるのではなくて。

もちろん私が1人で決めることではありません。けれど、この恥を晒しながら、お叱りとお怒りをいただきながら、猛省して生まれ変わって、もう一度地域と国のために身を粉にして働かせていただく、そのことで償いと責任を果たしていくこともまた大事なことなのではないかと。

そういうご理解をもしいただけたら、またがんばっていきたいなというふうに、今日、後援会の方のお顔を、お一人おひとりを拝見してお声を聞いて思ったことでございます。

そして、解散総選挙ということがちょうどタイミングで出ましたけれども、私はぜんぜんそんなことを今日考えてこちらで後援会の集まりをやらせていただいたわけではありませんで。

タイミングとしては、もともとこれ企画をしてやらせていただいたものですから、あくまでもここの地元でお詫びに戻ってくる第一歩というのが今日の会でございましたので、なにかその先を見据えてどうこうみたいな大それたことを今考えているわけではまったくございません。

メディアへのお願い

それで、すいません、これはお願いになるんですけれども。私がお願いを申し上げる立場にちょっとないような気もするんですが。

私が表に出てこれなかったせいだと思うんですけれども、ご地元の方、とくにご支援者の方を中心に非常にメディアの方の取材が非常に多かった。今も多いということで、昼夜とか平日・休日問わずご自宅のほうにいらっしゃるということで、大変みなさんつらい思いをされているというようなお話がありましたので。

私が表に出てこなかったことが一番悪いので、本当に私の責任なんですけれども、これからは私と事務所のほうでなるべくご対応させたいただきたいと思いますので。

どうか一般の地元の方へのご取材はできるかぎり控えていただければありがたいなというふうに、そこは伏してお願いを申し上げたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

すいません、まだあんまり万全じゃなくて、ちょっとろれつが回らなかったりふらついたりすることもあると思うんですが、みっともないお姿をちょっとお見せするかと思いますが、申し訳ありません、本日どうぞよろしくお願いいたします。

また大変お暑い中お待たせして申し訳ありませんでした。重ねてお詫びを申し上げます。また本当にたくさんの方にご迷惑をおかけいたしましたことを重ねてお詫び申し上げます。本当に申し訳ございませんでした。

秘書への暴力はあったか

記者1:記者クラブの代表が冒頭質問させていただきます。まずこの前豊田さんに対して、元政策秘書の男性に暴言を浴びせ殴ったという報道がなされています。

暴言については音声も流れていますが。改めてですけど、この音声と暴行について事実なのかどうか豊田さんのお考えをお聞かせください。

豊田:私は録音をなさった音を全部聞かせていただいたわけではないんですけれども、公表されているものですとか、あるいは別の機会に聞いたものとかは正直自分が言ったとはちょっと俄かには、びっくりしてしまうんですが私の音声だというふうに思います。

それについては何度も同じことを申し上げて恐縮ですが、もう申し訳ない、なんであんなこと言っちゃったんだろうと。自分はどうかしていたとしか思えなくて、 本当に申し訳ないという思いでいっぱいであります。

記者1:もう1点、元秘書の方に手を上げられたというようなことが報じられていますけれども、その点については事実かどうかお聞かせください。

豊田:そこがまさに今刑事事件の捜査中のところでありまして、これは警察また検察との関係もございますので、なにが事実かということについて双方意見が違っているというような部分もあるということもあり。

この場で私がつまびらかに申し上げることはできないということを、大変心苦しいんですけれども申し上げさせていただかないといけないと思います。

ただ報道であるような、私が大変な乱暴を働いて大怪我をさせましたみたいな報道があったかと聞いているんですけれども、そのようなことは決してありませんということのみは付言をさせていただければ大変ありがたいなというふうに思います。

議員活動は続けるのか

記者1:続きまして、本日集会で後援会の方から厳しいご意見と、あと応援するご意見と両方いただいたということなんですけれども。改めまして豊田さんが議員活動を続けられるというお考えでいらっしゃるのか。

あるいは今日来られていない方の中にはもっと厳しいご意見をお持ちの方ももちろん多くいると思うんですけれども、議員辞職などは考えられてはいらっしゃらないのかどうか。お願いします。

豊田:大変厳しいお叱りご批判はたくさんあるということはもちろん重々承知をしております。冒頭に申し上げました通り、辞めてしまったほうが楽だろうというお話もありました。

けれど私はここで楽な道に逃げるのではなくて、繰り返しになるようで恐縮ですけれども、やはり私はこの5年間地元のためにまた国のために必死で働いてまいりまして。

逐次は申しませんが、実際にこういうことああいうことをやったというようなことも地元の方はたくさん見てきてくださっております。

それを引き続き続けていければなぁと。地域のため、国のため、また世界のために働く仕事を、もし許していただけれるのであれば引き続きやらせていただきたいと。

逆にそういうふうに恥を晒して生きていくことが償いにも、責任を負うことにもなるのではないか、それが大事なことではないかというふうにも考えておるところでございます。

次の選挙に出馬の予定は

記者1:質問は最後になりますが、今日のタイミングで衆議院解散ということを見据えて意識したタイミングでの会合ではないということでしたけれども。次の選挙に豊田さんが出馬される考えというのは今のところどういうふうに思っていらっしゃいますか?

豊田:正直そこまで考えていないというか、今日は3ヶ月ぶりに地元に戻りまして、地元の後援会の方とお目にかかってまずお詫びを直接するということを、頭の中はそれだけにしてきてしまっておりますので。

じゃあここから先どうするんだというようなことは具体的にあるわけではないというのが正直なところでございます。すみません。ただ講演会の中の意見としてはもちろんその話も出てはおりました。

講演会の人たちからの意見

記者1:講演会の方々とはどういうやりとりがあったんでしょうか?

豊田:例えば今日集まってくださった後援会の方というのは、普段の私のこの5年間の日常の活動をご存知でいらっしゃるので、どれだけ必死で地元と国のために働いていたかを知っていると。

どんな小さな会合にも出て、みんなの話を聞いて、朝から晩まで、早朝の駅立ちから深夜の会合に出てお酌をするところまで全部。国会が始まる前とあと、地元に戻ってきてやっていたと。

だから自分たちはそれが本当の豊田真由子で、この間のちょっとパニックになってしまった豊田真由子が本当ではないということはわかっているけれども、一方で一般の方というのは逆で。

普段のがんばりの姿というのはほとんどご存知ないから「なんだ豊田さんってあんなにニコニコ一生懸命汗水垂らして働いてやってたと思ってたけど本当はそういう人じゃなかったのね。裏表があるのね」というようなことは一般の方が思ってしまっていることも事実だよと。

それを覆していくことは非常に容易ではないから、どういうふうにすればいいかなぁと。我々……我々というのは後援会の方が中心となっていろんなところを説得して回ったり(聴き取り不明)を連れて回ったりするけれども。「なにせ時間がないよな」というようなご意見ですとか。

あるいは、次あるいはまたその次というふうに何度でもやっていくつもりがあるよねと、俺たちはずっと応援するから何度でもがんばるんだぞというようなお話が後援会の方からはありましたけれども。私のほうからはとくにそのことについてなにかコメントはしていないという状況でございます。

記者1:ありがとうございました。幹事社からは以上です。

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