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民進党・代表選挙候補者共同記者会見(全5記事)

【全文】枝野幸男氏、党代表選出馬の動機は「危機感と怒り」 会見で決意表明

2017年8月21日、民進党の代表選挙にともない、立候補した前原誠司氏と枝野幸男氏が共同記者会見を行いました。会見の冒頭では、それぞれの候補者が政見を語りました。前原氏の政見発表はこちら

出馬の動機は「危機感と怒り」

司会者:前原候補、ありがとうございました。それでは続きまして、枝野幸男候補、お願いいたします。

枝野幸男氏(以下、枝野):代表選挙に立候補いたしました枝野幸男です。

出馬することに決めた動機は、危機感と怒りです。党の再生はもちろんのこと、立憲主義がないがしろにされ、政治が私物化され、考えられないような情報隠蔽がまかり通ってしまっている。こんな政治の状況に強い怒りを感じています。一刻も早くまっとうな政治を取り戻さなければならない。

私はこれまで官房長官や幹事長という、リーダーを支える立場で仕事をしてきました。今、53歳。官房長官は現行制度で最年少で務めさせていただきました。

そうした経験を活かし、私だからこそできることがある。リアリズムと実行力を持って、今の政治に変わる明確な対抗軸を打ち立てる。そのために、私自身が生まれ変わって、今度はリーダーとしてこの党をまとめ政治を動かしていく。そんな決意で立候補をいたしました。

民進党全体が変わっていく選挙に

最初に申し上げておきたいのは、この代表選挙を単にリーダーを変える、リーダーを選ぶ選挙にしてはならないということです。民進党そのものが、全体が変わっていく、その選挙にしなければならないと思っています。

今の民進党が置かれている状況は、リーダーを変えたからといってすぐによくなるような、そんな甘い状況ではありません。一人ひとりがそれぞれの力を出し合い、持ち寄り、地道に1歩ずつ党を立て直していく。そのことなしに党の再生はありません。その一人ひとりの力を集めていく、そのリーダーに私はなりたいと思っています。

幹事長として2年間、全国各地で厳しいなかがんばる自治体議員のみなさん、それを支える党員やサポーターのみなさん、候補予定者のみなさん、さまざまな声を聞いてきました。その中には本当にたくましく力強くがんばっている仲間がたくさんいます。

全国には国会議員のいない県が11あります。例えば沖縄。ゼロからというよりマイナスから30代の若い2人が県組織の立て直しのために奔走してくれています。こうした力こそが民進党再生の原動力だと私は思っています。

こうした地域の声を、地域の力をしっかりとつなぎ合わせ、その力を最大化させる。そのためのボトムアップ型のリーダーとして、私はこの党を立て直していきます。

枝野氏が目指す社会

党の立て直しには、自民党とは違う明確な旗が、対抗軸が必要です。その1つは、自己責任型の社会を変え、多様性と支え合いの経済を取り戻すこと。

前原さんの「All for All」と大きく共鳴する理念だと思っています。問題はこれをどう具体化していくのか、どう進めていくのか。リアルで具体的なプログラムをしっかりと作り上げていきます。

原発ゼロはもはやリアリズム。官房長官や経済産業大臣としての経験を踏まえ、一刻も早い原発ゼロを目指します。専守防衛を外すような憲法改悪と徹底して戦います。

ジェンダー差別やヘイトスピーチなど、多様性をないがしろにしている問題。そして情報公開。こうしたところで私たちには自民党とは明確に違う対抗軸があります。

こうした対抗軸をしっかりと示し、そして地域から、草の根から、地に足着けて、いっときの風に流されることなく、民進党をしっかりと立て直していく。その先頭に立たせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

(会場拍手)

司会者:枝野候補、ありがとうございました。これより記者のみなさんとの質疑に入ります。

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