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民進党・代表選挙候補者共同記者会見(全5記事)

【全文】前原誠司氏「All for Allの社会を築きたい」民進党代表選に向けて政見を語る

2017年8月21日、民進党の代表選挙にともない、立候補した前原誠司氏と枝野幸男氏が共同記者会見を行いました。会見の冒頭では、それぞれの候補者が政見を語りました。枝野氏の政見発表はこちら

民進党代表選挙による共同記者会見

司会者:それではただいまより、民進党代表選挙候補者共同記者会見を開催いたします。私は司会を務めます、民進党代表選管委員の難波奨二でございます。ご協力のほどよろしくお願いいたします。

それでは、最初に神本美恵子代表選管委員長からご挨拶を頂戴いたします。

神本美恵子氏:みなさま、こんにちは。今日は報道関係のみなさま、そしてテレビやインターネット中継等でご覧になっていただいておりますみなさま、今回の民進党代表選挙管理委員長を務めております、参議院議員の私、神本美恵子でございます。

今朝10時から11時まで1時間、立候補の届け出を受け付けてまいりました。その結果、お2人の候補者が立候補を届け出られました。届け出順に、向かって右側から、前原誠司候補、枝野幸男候補のお2人でございます。

本日8月21日から党代表を選出する9月1日の臨時党大会まで、党員サポーターのみなさんをはじめ、全国民のみなさんに民進党の政策や目指す社会像についてしっかりと訴えをさせていただき、議論する代表選挙を進めていきたいと、代表選挙管理委員会としても考えてございます。

ぜひ多くのみなさまに関心を持っていただきたいと思っております。活発な政策論争を通じて、新しい、私たちの目指す民進党の代表を選出したいと思っております。国民のみなさまのご協力を心からお願いを申し上げます。

それでは、ただいまより民進党代表選挙候補者共同記者会見を開会いたします。よろしくお願いいたします。

司会者:それでは、共同記者会見の進め方についてご説明いたします。最初に届け出順に各候補者から5分ずつ政見を述べていただきます。そのあと共同記者会見といたしまして、報道機関のみなさまからの質問にお答えいただきます。質疑の最後に各候補者からまとめの発言をいただき、候補者揃ってのフォトセッションで締めくくりたいと思います。

それでは、候補者のみなさんから、それぞれ5分以内、政見をお述べください。まず最初に前原誠司候補、お願いいたします。

自民党に代わる新たな選択肢を

前原誠司氏(以下、前原):みなさん、こんにちは。今回、民進党の代表選挙に立候補いたしました前原誠司でございます。よろしくお願い申し上げます。私が今回立候補した理由をいくつか申し上げたいと思います。

第二次世界大戦が終わりましてから72年が経ちました。焼け野原から復興を遂げていただいた奇跡の復興、高度経済成長、世界第一の経済大国日本を作っていただいた先輩諸氏が今、ご高齢で年金生活をされている方々がたくさんおられます。

年金は2040年までどんどん、どんどん下がり続け、不安で、そして日頃の生活を切り詰めながら今を本当に苦しく生きておられる先輩諸氏がたくさんおられます。今まで払った介護保険。これは受ける権利があるのにも関わらず、現在特別養護老人施設に入ろうと思えば35万人以上の方が、入所希望で待たされている状況であります。

年金も不安、介護も受けたいけども受けられない。こういった今までの日本の立役者をないがしろにしている政治しか選択肢がない。こんな日本は本当に尊厳ある国家とは言えません。こういった方々を真に敬い、そして安定的に元気で長生きをしていただく。そういった新たな自民党に代わる選択肢を作りたい。私はそう思っています。

ご高齢者だけではありません。若い方々、非正規雇用がこんなに増えて、働いても働いても給与が上がらない。結婚したくても結婚ができない。ようやく結婚したと思っても、共稼ぎでも希望の子供の数を持つことができない。これが日本の現状じゃないですか。

結果として少子化、結果として人口減少、地域はどんどん、どんどん疲弊をし活力がなくなっていく。これを放置している自民党政権しか選択肢がないんですか。我々はもう1つの選択肢を示す。これは民進党のためじゃありません。国民のために日本のこれからのために、我々がその選択肢を示す歴史的な使命がある。私はそう思っています。

All for Allの社会を築きたい

若い人たちに不安から希望を。ご高齢者の方々に安心して過ごせる老後を。不安を解消し、安心希望をつないでいく。そのためにはその政策の中身をちゃんとご説明をしご理解をいただき、それを支え合う。私はそれをみんながみんなのために、All for Allと。こういう政治を日本でしっかりと作っていきたい。こういう想いで今回立候補させていただきました。

もはや日本に猶予はありません。自民党のみ(しか)選択肢がない。そしてなおかつ先般の都議会議員選挙では50パーセント以上の方が支持政党がない、選ぶものがない。これは我々民進党の責任、責務だと思っています。

もう1度、民進党が何を示す政党なのか。批判だけではない、建設的な、新たな安心できる支え合いの社会というものを作っていく。そういう国家的な使命を我々民進党が作るために、私は24年間の国会議員のすべての経験を活かし、自分の政治生命を賭けてこの代表選を戦わせていただき、そして代表となり党をまとめさせていただき、All for Allの社会を必ず日本で築きたい。そう思っております。

みんなが尊厳を感じられる。みんなが分断をなくし、みんなが支え合う。そういった社会を作っていくためにがんばる所存でございますので、どうかみなさま方のご指導ご鞭撻を賜りまして、まずは私の決意表明とさせていただきます。ありがとうございました。

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