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【LINEで中学生とトラブル】大阪府議 山本景氏 記者会見(全1記事)

「上の意向に逆らえば報復されるかも」 LINE脅し問題の山本府議、維新の会を批判【記者会見全文】

中学生をLINEで脅したとして大阪維新の会から除団処分を受けた山本景・大阪府議が、2014年8月14日に行った記者会見。質疑応答のパートでは、「山本けいたん応援隊」結成の経緯や、テリー伊藤氏の「キモい」発言に対するBPO申し立ての真意、情報提供者への告訴に至った理由などについて説明した。

断じて売名行為ではない

記者:市長選出るか出られるかはあれなんですけれども、ただ結果的にこれだけ会見に出られるということは、ご自身のなかで売名になっている、というような意識っていうのはあるんでしょうか?

山本:いや、売名ということはないですね。少なくともこういう場に出されることによって、名前は売れる一方で評価ということでは、これは決してプラスになっているとは私は思わないんですよ。そういう意味では正直に申しまして、今後の私の政治活動にはマイナスのところが多いかな、とは考えています。間違ってもそんな売名ということは思っておりません。

あと、今回の産経新聞に記事が掲載された件に関しますと、情報提供者は少なくとも私ではございませんので……。

記者:ありがとうございます。

情報はどこからリークされたと考えているか?

記者:すいません、フジテレビ『とくダネ!』のモリモトと申します。よろしくお願い致します。先ほど、来月行われる交野市長選挙の話が出ましたけれども、そこに絡みまして、去年起きたこのLINEの問題が、今年7月になってから表に出てきた。ここが何らかの関係性があると先ほど仰っていましたが、具体的にはどういったことがあって、今このような報道がされていると思ってらっしゃいますか?

山本:そこは推測の域を出ませんので、それをここで「こうだ!」と断定してしまうと、それこそ言われた方の名誉を毀損してしまう可能性があります。ただ、中田仁公交野市長と、教育委員会ぐらいしか持っていない情報が漏洩をされた、ということは、これは事実でございます。

記者:それは、今後、交野市長選への出馬を考えている山本議員にとって不利になるであろう情報を、現市長側が出した、というふうに思ってらっしゃるということですか?

山本:いや、そこまでは私の口からは申すことは出来ませんので、そこは否定をしておきます。

あ、あと逆にちょっとお伺いをしておきたいのは、御社の報道で私は「逃げた」ということで報道をされておりますけれども、私は逃げたというわけではなくて、翌日ちゃんと取材には応じております。その点は直接申し伝えたいと思います。

記者:はい。来月の市長選は、出馬されるおつもりでしょうか?

山本:いや、それはこの場ではちょっと申すことは出来ません。ここはあくまでBPOの件であり、刑事告訴の件であり、そして維新の会への不服申立て、特に維新の会の処分が、これはいくらなんでも、過去の例を見てもおかしいんじゃないか、ということをかなり今日感じております。その件が主でございまして、市長選挙の話をする場ではございませんので。

記者:わかりました。ありがとうございます。

山本議員が思う適切な処分とは?

記者:テレビ朝日『モーニングバード』のトコロと申します。よろしくお願い致します。除団の通知の書類が13日に着た、ということで宜しいでしょうか?

山本:はい。

記者:で、不服の申し立てを何日付けでなさったということですか?

山本:まず、届いたのが13日の夕刻でございます。で、速やかに(不服申立ての)通知の方法を確認すべく、青野剛暁、大阪維新の会府議団の団長に電話を致しました。すると「幹事長に電話で(通知してほしい)」、ということでした。これもほぼ13日の夕刻でございます。そして速やかに今井豊幹事長に電話を致しまして、不服がある旨を申し伝えた次第でございます。

記者:ということは、即座に不服の申し立てをなさった、ということで?

山本:そうです。もちろん、何も考えずに即座にやった、というのは語弊があります。当然のことながら報道等によりまして除団であることは知っておりました。当然私は反省すべきであり、何らかの処分を受けなければならない。ただ、過去の維新の会の府議会議員団で出された処分だったりとかを考慮致しますと、重すぎる、ということをキッチリと考えた上での行為でございます。ただまあ、通知が着て即座に維新の会に電話いたしましたけれども、当然、数日間にわたって熟慮を重ねた上での対応ですので、その点は併せて申し添えます。

記者:ご本人としては、どのような処分というのが考えられるのでしょうか?

山本:その件の回答ですけれども、恐らく、厳重注意もしくは団活動停止の処分が、過去のことから考えて適切ではないかと私は考えております。と申しますと、除団ということは維新の会でいうところの除名になります。そしてその次に重い、2番目に重い離団勧告というのも、実質的にこれ除団なんですよね。橋下徹代表自身も仰ってますけれども、これは法に触れるものではないと。バランスに欠けるとか重すぎるとか、そういったコメントもあるので、少なくとも上2つは無いと。

そして何よりも、今回の件を全てを知っている今井豊幹事長自身によると、昨年12月に厳重注意をしているといった、そういうことを考えますと、今回の件に関しましては……もちろんやったことには大いに反省すべきではありますけれども、厳重注意ないしは団活動の停止であるのかな、と考えております。もちろんこれは私の見解でございますので。

なお今回、綱紀委員会で話し合われておりますのは、あくまで今回のLINEをめぐっての事でございます。少なくとも報道がなされた後の行為、例えば会見を開いたり、といったことに対してはなんら提起なされておりませんので、単に今回の報道の前に起きたLINEの件に関してのことのみで申しますと、先ほどから申しております通り、厳重注意もしくは団活動停止の処分であるのか、と私は考えております。これはあくまで私の見解ではございます。

記者:大いに反省すべき、責任をいる、という言葉が何度も出ますけれども、例えば一旦議員を辞されて、改めて有権者に信を問う、とこういうやり方についてはいかがお考えでしょうか?

山本:現時点における私の考えと致しましては、当然、反省しております。ただ、今回の私の行為に関してましては、橋下代表も仰っている通り、法に触れるとかそういったものではございませんので、そういった手段は考えておりません。

処分の対象が少しおかしいのではないか

記者:読売テレビのスズキです。先ほど、報道後のことについては、というお話があったと思うんですけれども、府議団の幹部のほうからは、一連のやり取りのことだけではなく、その後の報道があった後の聞き取りの調査の中でのことであったり、報道なされていることであったり、という言動等も含めた上での判断だった、というふうに言っている幹部もいるんですけれども、その点の判断についてはどのようにお考えですか?

山本:私がそもそも綱紀委員会にかかっているのは、あくまで昨年私がしたことに関してでございます。それが今回の除団の判断にあたりまして綱紀委員会では、私が取材に応じたとか、そういったことも含めての処分であります。それをある程度含めるのはまあ、やむを得ないかなというふうに思うんですけれども、含めすぎているのかな、というきらいがございます。

BPOの判断を待っての市長選出馬は難しいのでは?

記者:NHKのオオヤマと言います。先ほど自身で、4つの処分のなかから2つを適切なものとして挙げられましたけれども、具体的に今後維新の会のほうで処分は決めると思うんですが、仮に除団という処分が決定された場合、あるいは(離団)勧告というのが出た場合、またあるいは厳重注意や団活動停止というのが決定した場合、ご自身ではどのような身の振り方をされようというふうに思ってらっしゃいますか?

山本:そこにつきましては、私は今回不服を申し立てました。で、不服(申し立て)のあとに、また維新の会のほうで再度改めて調査することになってるんですね。それがまだ行われておりませんので、その段階でどうなるとか、どういう処分が今後下され、それにどういう対応を下すのかっていうのは、現時点ではちょっと難しいかなと思っておりますので、現時点においては回答は難しいかなと考えております。

記者:読売新聞のオサナイと申します。さきほどの市長選の絡みなんですけれども、団への不服申立ての結果が出たりとか、BPOの判断が出たりっていう、そういうような判断を待ってから最終的に決断される、ということなんでしょうか?

山本:私が決断をすることに関しましては、この場であまり回答することではないと思っているんです。あくまで今回はBPOだったり刑事告訴の件だったりもしくは不服申立てのところですので、少なくとも交野市長選挙のことで何か言うとかそういう場ではないので、それをやってしまったら先ほど質問にもあったように売名行為になってしまいますので、この場ではちょっと回答を……。

記者:先ほどそのように聞こえるような言い方をされたんで。ただBPOに取材をすると、月に2回くらい会合を開くそうなんですけれども、8月は開かないそうなんですね。そうなると9月、選挙のあとにしか会合が開かれないようですから、その判断を待たれるのであれば、市長選出馬は難しいのかなと思うんですが。

山本:いま仰った内容は、実は今初めて知った次第でして。特にBPOと私の地元の市長選挙に関しましては関連性はございませんので。

記者:わかりました。

理由なく、突然中学生から罵倒された

記者:東京スポーツのタネイと申します。基本的なことなんですけれど、問題となったLINEのやり取りでイジメられたというか、死ねという言葉を言われた原因になる行動っていうのがもちろんあったと思うんですけれども、そこの具体的なところっていうのは言えないですかね?

山本:その点申しますと、実は、無いんですよ。通常、常識ある皆さまだったら「死ね」であったり「キモい」であったりとか「バカ」であったり、何らかの理由があって発せられる、とお思いになると思うんです。しかしLINE上ってそうではないんですよね。例えばLINEのグループに知らない人が入ってきた場合、その人間がいきなり「死ね」だったり「出てけ」「消えろ」ってことを普通に言うんですよね。

私は大人であり議員でございますけれども、全く見ず知らずの、恐らく中学生の男子生徒と思われる方がそこに新たに招待をされて、そこで話すなり「ウザい」とか「消えろ」とか、そういった感じのメッセージを送ってきたという次第なんです。だから通常考えられる、何らかの原因があって送ってた、というわけではないんです。

女子生徒がほとんど、というグループ構成になった理由

記者:一部情報によると、最初は男子生徒もグループにいたんだけれども、男子生徒を山本議員がだんだん排除していって、最終的には周りに女子生徒しか残らなかったと。それに対して「キモい」「死ね」といった、という話があるんですけれども、そのへんはどうですか?

山本:それは違うんです。グループには当初から男性も女性もいました。もちろん男性か女性かを確認する術は無いんですけれども、恐らく、男性・女性がいました。ただ残念ながら、そういった言葉を使うのって男性と女性どちらが多いか、というと圧倒的にそういったこと言うのは、これ男性なんですよね。そういった言葉を使った中学生はLINEのグループを退会させていたんですよね。

結果として、そのグループのなかには女性のほうがかなりウェイトとしては大きくはなりましたけれども、最後の時まで男性のメンバーはいましたので、報道によると私が女性のみのグループを云々、というような報道をされていますが、それは実は全然誤りなんですよ。

それは私も交野市に対して言っていることでして、そのグループには最初から最後まで男性の方もいらっしゃいました。

記者:退会させたっていうのは、風紀を乱すから山本議員が退会させた、っていうことなんですか?

山本:そうです、はい。補足で申しますと、一応グループにルールを設定してたんです。ルールもなにもなくだとちょっとマズいと思ったので。要は、中傷しない、悪口を言わないであったりとか、招待は勝手にしないとか、そういったルールを何件か設けており、そういったルールの基でグループは運営をさせてもらっておりました。

生徒にはなにも奢っていない

記者:あともう1点、「たこ焼き奢ったろか」が間違いだ、ということなんですけれども、取材をすると、祭りでたい焼き買ったりとかおでんを買ったりとか、そういう買ってあげる行為っていうのは、無かったんですか?

山本:回答いたしますと、まず今回私が刑事告発をさせてもらっている件でいうと、まず私の事務所はあくまで府政相談所という形を取らせてもらってますので、なにか物を売っている事務所ではないんですね。物が無いんですよ。

だから、私の事務所に誰かを入れるときに少なくとも、「奢ったろか」という文言は絶対存在し得ないですよね。例えば、うちがたこ焼き屋をやっているからたこ焼き奢ったろか、って声をかけるのはケースとして考えられるかもしれないですが、まずうちの事務所は少なくとも物を売っているわけではないので、招き入れる段階でそのようなことはなかった、というふうに考えております。

祭り等の時に、そういった依頼をかなり受けるのは事実です。けれども、これは断っております。

記者:断っている?

山本:はい。

記者:生徒のほうから「奢って奢ってー」と言われる感じですか?

山本:はい。別にそれは私だけに対してじゃなくて、他の方もそういった感じで言われたりはするんですけれども。

今後も維新の会のメンバーとして政治活動を続けたいか?

記者:関西テレビのマエダです。明日から臨時議会が開かれると思うんですけれども、いまは除団ということで団から抜けているということなんですけど。維新の会の議員さんのなかからは、維新の会のメンバーとして続けていきたいという気持ちを示して欲しい、というようなお話もあったんですけれども、山本議員としてはどういうふうにお考えなんでしょうか?

山本:すいません、今仰った、維新の会のメンバーとして続けて欲しいっていうのは、実は聞いていないんですよね。実は……。

記者:山本議員にそういう意思があるのかどうか、っていうのを気になさってたんですけど。

山本:いや、私はそもそも除団になってるんですよ。除団になってるので、まずはこの決定は、私が悪いことをしたとはいえ処分が重すぎるので、それに関しては不服を申し立てている次第でございまして。その後の、例えば維新の会のメンバーとして続けたい、続けたくないというのは、また別のことだと思っております。

まずは、除団という処分の見直しからお願いしている次第です。

記者:見直しというのは、維新の会としては続けていきたい意思がある、それで不服申立てをしているわけですか?

山本:いや、別に維新を続けたい、続けたくないからという理由ではなく、処分としてはあまりにも重すぎて、今後の議員だったり政治家としての活動にものすごく支障が出るから処分の見直しを求めているわけであって、少なくとも、維新の会を続けたいから、続けたくないからという理由で今回の不服を申し立てているわけではないです。

記者:でも山本議員のお気持ちとしては、維新の会で都構想を実現したい、という意思はあるんですか?

山本:もちろん、私は政策としては都構想に賛成でございますよ。それは先に離党を表明した3名も都構想に賛成、と申しておりますし。

記者:ありがとうございます。

出処進退はいつ表明するのか?

記者:NHKのイチヨシと申します。先ほど、今後の出処進退や市長選対応については、この場で言うことではないというお話でしたけれども、今週末に山本議員ご自身の府政報告会がご地元で開かれる予定だと聞いております。

この場で支持者の方に対して、その場は記者会見ではないわけですから、その今週末に、今後ご自身をどうなさるのか、というところも含めて、何かしら判断されることになるんでしょうか?

山本:当初はそこで一定の方向性を出すつもりではおりましたが、まず、やはり私が中学生だったり保護者の皆さまにまずはお詫びして、改めてご迷惑をお掛けした地元の皆さまにまずはキッチリと説明をしなければならない、とそのように考えております。

まずは17日のその場におきましては、私は説明からしたいなと思っておりますんで、そこで今後どうするとかそういったことではなく、まずはキッチリと説明をして納得をしてもらうことが第一かな、というふうに考えております。

記者:ありがとうございます。

「逃げた」「逃げてない」は見解の相違

記者:先ほどご意見いただいたので、改めてですいませんが確認だけさせてください。フジテレビ『とくダネ!』です。前回の私どもの取材の件で、山本府議は逃げていない、ということで宜しいですか?

山本:そうです、はい。だから翌日取材には応じましたし。応じたというか、たまたま取材されているところを見つけまして、こっちから声をかけて「取材に応じます」と私、言わせてもらってますんで。

記者:それは翌日の話ですよね?

山本:はい。

記者:当日、街で見かけた番組ディレクターが、名刺をお渡しして、名乗りました。で、取材をお願いします、と言いました。そのやり取りのなかで、今日は取材を受けられない、ということでしたよね?

山本:そうです、はい。

記者:で、その話の流れのまま、自転車で立ち漕ぎで、ディレクターを置いて走り去るというのは、逃げたのとは違うんですか?

山本:キッチリと事情は説明させてもらいましたよ。現時点においては、維新の会の府議団とかの許可が得られておりません、ということはキッチリと説明させていただきました。ただそれを言っても、「あなた個人の問題でしょう」といって全く聞き入れてもらえなかったんですけれども。

記者:だとすれば、その時に「では明日」とか、日時を改めてこの日に、ということには山本議員からはなされなかったんですか?

山本:そこまではしなかったですね。許可が下りるかどうかって当然わからないじゃないですか。私が府議団の幹部の方に連絡がつく、という保証も無いわけなんで、取材に応じるということは断言出来ませんので、それを言ってしまうと私は嘘を言ったことになってしまいます。

なので一旦はその場を去らせていただいて、それから府議団のほうに一報を入れてから、翌日、改めて取材に応じさせてもらった、という次第でございます。

記者:翌日も偶然、取材しているところで出会ったということですよね?

山本:偶然というか、出たところにいらっしゃったということで。

記者:その時は府議からの許可を得ての取材ということで宜しいでしょうか?

山本:あーそうです、そうです。その後、声をかけてもらって事務所に来てもらって、取材を受けた次第です。

記者:逃げていないということで。

山本:そうです。逃げたということでVTRを流されると、そこは……。

記者:私たちは逃げたと判断しております。ディレクターが走って追いかけるという形になりましたので、逃げたという表現になりました。

山本:もし私が取材に応じて逃げたのであれば、それは逃げたことになると思うんですよ。でも実際取材に全く応じなかったかといえば、そうではないですし、少なくとも取材には応じておりますので。

記者:では、お互いの見解の違いということで。

山本:はい。

記者:ありがとうございます。

山本:逃げたとおっしゃるのであれば、私は逃げてはいないということを合わせて言ってもらえたらと思います。

もうLINEは使わない

記者:先日の記者会見でもある程度のことを伺いましたけども、今回のご自身の行為について、地方議員の資質というのが全国の問題となっている中で、今回のこういうことをやってしまったということを踏まえて、現時点でのご自身の資質というものをお考えになっているのかということ。また、その認識について、有権者の方がいらっしゃると思うんですが、現時点で、府民の方にどのようにご説明されるつもりなのか教えてください。

山本:例え中学生がひどい中傷を浴びせてきたからといって怒りつけたことについては、当然反省しています。ただ、資質に関しまして申しますと、大いに欠けているわけではないと思っております。そこは先の選挙で民意を踏まえてのことでございます。

説明に関しましては当然、政治家としての活動をもって、地元の方、府民の方にしっかりと行動をもって説明していきたいなと思います。

記者:スポーツ報知、タネムラです。今後もLINEを使って、いじめの実態を調査していきたいと思っていますか。

山本:まず、その回答について誤解のないように言っておきますと、LINEを使っていたのは昨年の10月11月のことでございます。それ以降は使っておりません。ですので、今後もこういった報道や謝罪などをさせてもらっている状況でございますが、当然ながら利用しないということは、お誓い申し上げます。

記者:使うことでいろんなトラブルとか発生してしまうことがあるから、使うべきではないという判断ですか。

山本:そうです。はい。

「小さな女の子に興味がある」と見られてしまうのはショック

記者:共同通信、ホリグチです。先ほど別の報道の方からご質問があったと思うのですが、その際のお答えで、「政治家の活動をもって説明していきたい」とのことで、今回、一連のトラブルで報道含めていろいろ大きくなっておりますが、特に議員辞職については考えておられないということですか。

山本:そこはもう、先ほどの方が質問なさった時にご回答させてもらった通りです。

記者:朝日報道、タカハシです。市民の方は報道の影響もあって、不信感を抱いてらっしゃる状況で、「あの人、小さな女の子に興味があったのか」という風になっていることについてはどうお感じですか。

山本:大変、それは私自身もショックですよね。そういう目的でLINEを使っていたわけではありません。ただ、私が中学生に対して送ったメッセージに関しては、そもそも不適切でございますので、その点につきましては重ねてお詫び申し上げたいと思っております。一方で、誤解を招いているところについては、しっかりと今後の活動を通じて説明を行っていきたいと考えております。

記者:方法として、LINEを使って実態を調査しようとなさったのですが、いま思うとLINEをしなければ良かったとお感じです。

山本:はい。ですので、私がLINEを使ったこと自体がそもそも不適切であったというふうに考えております。

記者:産経新聞のニシオカです。よろしくお願いします。先ほど、昨年の12月に今井幹事長から厳重注意を受けたという認識はないとされてましたが、それでも昨年の10月11月にLINEを止めたというのは、注意を受けたという認識があったからではないのですか。

山本:注意を受けたからではなくてですね、昨年の11月ごろに中田仁公市長と交野市教育委員会から大阪維新の会の府議団に「こういったことがある」と情報提供にお越しになりまして、私にも連絡があったんですね。

それがあったので私のほうでもLINEを止めさせてもらったのであって、厳重注意があったからとかそういったわけではございません。一方で、厳重注意で私の処分がどうなるかなど、聞いても答えてくださらなかったのが現状でもありますので。

中学生とLINEしたのは仕事だから 楽しみは感じなかった

記者:朝日新聞、ミヤザキと申します。普通は携帯電話にしてもLINEにしても、いわゆる未成年の方を相手にするということはちょっと考えると思うのですけど、そこは考えられなかったのですか。

山本:そこは私自身、迂闊だったと思います。目的としてはLINEの実態の調査ということで、実態を知るということを優先してしまいまして、本来であればそもそもLINEを使うべきではないということだと思っております。けれども、残念ながら誤った判断をしてしまったのではないかなと思います。

記者:LINEの中には、そういったいじめの情報があると確信を持っておられたんですか。それとも、もし中学生とお知り合いになって、ゆくゆくはそのお父さんやお母さんたちに自分のことを知ってもらいたいというような目的もあったんですか。

山本:別にそういうわけではないですよ。それだったらむしろ一般有権者の方へ直接、話しかけたらいいわけで。

記者:山本さんが、例えばそういうことをしているような30代の男性を見たらどう感じますか。僕らは記者ですけど、いじめなどを取材したいと。そこでLINEでやり取りをしていると……

山本:情報収集目的で皆様がLINEを実際に使うというのは、私がそれに対して見解を述べる立場ではないので。

記者:内容に関しては、情報収集に全く思えないような気がするのですが。

山本:ご質問に関して言うと、記者の方がやることに関しては述べる立場ではないので、それに関してはコメントは……。

記者:それは結構ですけど、内容を拝見したのですが、とても調査とは思えなかったのですが。いじめに関して調査するような感じに思えなかったですけど。

山本:調査というか、実態がどうなのかということは分かります。現にひどい言葉がやり取りされていたのは事実ですので。且つ、気に食わなかったら、その何の理由もなしにグループから追い出して、二度と入れないようにすることもされていましたので。

そういった実態は、実際にやったから分かったことで、もちろん私がやったことは不適切だと考えておりますけど。

記者:デイリースポーツのフクシマです。今の質問に若干関連してくるのですけれども、全てのメッセージを拝見したわけではないのですが、やはり、いじめの調査とは若干逸脱した部分がどこかにあったことかと思います。意図はどうにせよ、ご自身がやっている中で、LINEというものの利用のなかで、どこか逸脱していった部分があったとお考えですか。

山本:少なくとも私がやった行為で、中学生が誹謗中傷したからといって注意をすることを目的に、当該中学生へメッセージを送ったことに関しては、そもそものいじめの実態調査という点からは逸脱しております。その点は認めますし、お詫びしたいなと考えております。

記者:その逸脱というのは、なぜそういう形になってしまったのですか。

山本:やはり、子供を諭して、このような特定のLINEのメンバーに対して、いじめが起きないようにしたいという思いがあります。ただ、その思いが過ぎたのかなと思い、その点は大いに反省しております。

記者:本来、LINEは楽しみの目的で使っている方が多いと思うのですが、いつの間にか楽しいという本来の目的を感じてしまったのでしょうか。

山本:私はそういう目的で、そもそもLINEのグループを作っていたわけではなく、入っていたわけではないです。仕事のグループであり、少なくとも、今回の中学生とのやり取りが楽しいとか、そういったわけではございませんので。

維新の会はトップの意向が絶対 逆らえば報復される

記者:フリーランスのヨシトミです。今回、山本さんは全国的に批判を受けているわけですけども、当然、支持者の方は頑張れよと言ってくれると思うのですが、府議団の内部、特に同期の方から「頑張れ」といった声はありますか。

山本:さすがにこれを私が言っていいのか分からないのですが、あまりそういう組織ではないんですよね。トップダウンの組織で、上の意向が絶対なので、私に同情を示している議員がいたとしても、それを私自身に示したことが上に知られたら報復されかねませんので。

記者:ほ、報復? 報復って具体的にどういったことですか?

山本:簡単に言ったら、その人間をポストから外すことであったりとか、そういったことも普通にやりますので。

記者:直接聞こえてこなくとも、間接的に聞こえてはきませんか。

山本:間接的には聞こえてきますが、それは言うといろいろご迷惑をおかけしますので(笑)。あ、すいません(手で口を塞ぐ仕草をしながら)。

記者:共同通信のホリグチです。今、おっしゃったトップダウンみたいな、上からの意見が絶対というのはあると思うのですが、そういった組織に今後も居たいと思ったりはされますか。

山本:いや、それは今後の、当然私は除団処分を受けた人間でございますので、あまり、維新の会のマネジメントについて言うのはおこがましいとは思っているのですが。ただ、今後の私の処分の見直しの結果を持って具体的に判断をしたいなと思っていますね。

本日はお忙しい中、これだけ多くの報道陣の方にお集まりいただきましたことに御礼申し上げます。そして、なによりも今回の件をもって、当該中学生の皆様、ご両親の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけしたことを、改めて深くお詫び申し上げます。

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