2024.10.10
将来は卵1パックの価格が2倍に? 多くの日本人が知らない世界の新潮流、「動物福祉」とは
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記者1:3点目です。豊洲市場への移転問題についてなんですけれども、知事は先週の会見で、それに関する記録というのは、基本的に知事就任後、見える化されているというふうにおっしゃっていますけども、やっぱり用地の買収の交渉であったりとか、あるいは大規模な土壌汚染が発覚したあと、都庁内部でそれについてどのような検討があったのかというようなこと。記録だけではなかなかわからない部分も、なお多いかと思っています。
そういった点について、都が主体的に関係者に例えばヒアリングをするとか、そういったかたちで主体的に調査をするというお考えはないでしょうか。
小池百合子氏(以下、小池):いろいろな場面場面で、ヒアリングもすでにしているところでございます。それに加えて、今回、議会のほうでお決めになりました特別委員会、百条委員会、それぞれ、むしろ議会のみなさま方のほうがお詳しい場合もあろうかと思いますので、直接聞き出していただく、ということを見守っていきたいと思っております。
記者1:知事は、これまで石原慎太郎元知事に質問状をお出しになったり、あるいは公開の場で「ヒアリングを」ということをお求めになったり、いろいろ働きかけをされてきたわけですけれども、石原さんの責任の追及というのには熱心なように見えるんですけれども、それ以外の部分についてはそうでもないような感じがあるんですが、ちょっと温度差を感じるところもあるんですけどいかがでしょうか。
小池:私は感じておりません。そして、その担当の者には、担当だった方々にはすでにさまざまな、これまでの調査の過程において直接ヒアリングもし、そしてその当時担当だった者についてはすでに結論も出させていただいて、職を解くなどの措置を行ったところであります。
記者1:幹事社からは以上です。各社さんどうぞ。
記者2:東京MXのミシマです。市町村長との意見交換が最後は小笠原村長との協議で終了しました。先ほど宝島推進委員会の実施で島しょ部の活性化という部分についても触れていましたが、小笠原村では空港の開設が懸案となっております。
医療体制や観光推進といった点からも推してほしいという声もある一方で、環境への影響も心配されているところだと思いますけれども、知事としては小笠原の空港開設についてはどのようにお考えでしょうか。
小池:その前に、市町村長との意見交換をずっと行わせていただきまして、延べ13時間にわたってのご要望をうかがってまいりました。最終が小笠原の村長だったわけでございますけれども、そしてまさしくこのヒアリングの時間にちょっと遅れられたのは、船が悪天候のために3時間ぐらい遅れてこられたということでありました。それから、町長自身のお体を崩されたときなども広尾病院に運ばれて、ということで。
今、自然環境を守るという観点。これは大変重要なことだと思っております。一方で、島で暮らす方々の健康であるとか安心、これを確保するためにも、かねてよりご要望が出ておりますこの空港の建設ということも考えなければならない課題だと思っております。
現実に小笠原のほうにも足を運びました。硫黄島からヘリコプターで行くわけでありますけれども、私は行った場合なわけですけれども。かつての海軍ですかね、その空港跡を活用したらどうかという、1つの案だとは聞いております。
国会のほうでも、それを進める組織ができ上がったりもしておりますけれども、これからも島の魅力を守りつつ活かすという、エコツアーの考え方ですね。こういったことをベースにしながら、空港建設という航路の確保という小笠原の方々のご要望にも応えるべく検討してきたいと思っております。
記者3:日本経済新聞のモリカワでございます。昨日行われました豊洲市場に関する市場問題プロジェクトチーム関連してうかがえればと思います。
昨日のテーマは築地市場の改修ということでしたが、築地市場の建物が耐震強度が不足している建物が複数あり、また改修が難しいという説明がありましたが、知事はこの築地市場の現状の安全性とか建物の強度についてどんなふうにお考えになっているのか改めてうかがえればと思います。
小池:はい、昨日市場問題プロジェクトチームの会議が行われたわけでございます。逆に、築地市場が安全、安心なのか、そういった点からの検討が行なわれたと聞いております。これについては、しっかりと安心・安全の確保のために、例えば昨日は建築基準法違反というような仮設の建築物の問題がございました。
この手続きがしっかり行われていなかったことについては、厳しく反省をしなければなりませんし、さっそくこれらの手続き上の問題について、きっちりと対応するように事務の方にも指示をしたわけであります。
これによって、今現在、この築地市場は動いているわけでございますので、そこの安心、安全というよりは、現在使われているところがきちんと運営が続けられるように現場で働いてらっしゃる業者のみなさま、それから消費者のみなさまにも、そのあたりはきっちり伝えていかなければならないと思っております。
記者3:すいません、そこで営業しながらの改修というのが極めて難しいといことから、強度不足がそのまま黙認されてきたような主旨の議論が昨日ありましたけれども、仮に豊洲への移転がまだ見通せないなかで、築地の改修について業界の意見のとりまとめ等で知事から働きかけたり、呼びかけたりするようなお考えがあるのかうかがえればと思います。
小池:当初は、全面的な耐震工事を行う予定であったわけでありますけれども、今おっしゃっりましたように営業しながらの改修工事は難しいなどなど。業界のみなさま方の合意も得られなかったと聞いております。
これについては、市場の安全確保第一でありますから、現時点では日々の点検を強化するということと、適切な補修を実施するということによって、今の築地市場を活かしていくことだと思っております。
理由は簡単です。今、営業中だからです。
記者4:日本テレビのクノムラです。東京五輪のレガシーについておうかがいしたいんですけれども、リオ大会から半年が過ぎまして、実際、開閉会式の会場となったマラカナンスタジアムが閉鎖されたりですとか、知事もすばらしいとおっしゃっていた、資材で学校を作るというプロジェクトも解体業者等決まらず頓挫してしまっていたり、なかなかリオ大会ではレガシーというものが見えていなくて市民からも反発が起きているんですけれども。
東京大会では常にレガシーというのは考えながら進められているとは思うんですが、会場計画の見直しとかいう点では終わって、次のステップで具体的に、無駄にならずにレガシーとして残していくためにはどのようなことができるかという知事のお考えをお願いします。
小池:はい。先日私友人からメールを受け取りまして、そこにはイギリスの『The Guardian』の動画が貼り付けられていました。
それを見ますと私が9月に訪問した時のあのにぎやかだった会場が非常に厳しい状況にあるというその様を映していて、こうしてはならないという思いを新たにしたところであります。私いつも申し上げておりますけれども、2020年の大会を、それをゴールにするのではなくて、そのあとの、例えば建物のライフサイクルコスト1つをとってみても、それからその後どういうふうに活用されるかということで、例えば有明アリーナなどですね、民間の参加を得て、より有効に活用するというそのような案を練っているところでございます。
大会前に施設の運営者、そして具体的な活用方法を決めて、むしろレガシーはプラスのポジティブな意味でのレガシーにつながっていくように万全を期してまいりたいと考えております。それから、いろんな3Rというか、やはり使われたものを再利用するという先もできるだけ前広に考えておく必要があるのだなとこのように思っております。
記者4:もう1点だけ、それに関して、リオ大会の失敗の要因というか……。
小池:失敗と決めたらかわいそう(笑)。
記者:失敗ではないですね(笑)。すみません。今回こういう状況になっている原因というのを政府関係者に聞いて、「小池知事にアドバイスはありますか」ということを日本テレビが取材で聞いたんですけれども。
小池:ありがとうございます(笑)。
記者4:大会が近づくほどに、IOCですとか関係者から細かい注文とかオプションが多く寄せられるようになると。その時点で交渉するとか相手と折り合いをつけていくという知事のリーダーシップに期待したいというふうにおっしゃっていたんですけれども、その点、そういう状況になったとき知事はどういう姿勢で取り組むかについておうかがいしたいです。
小池:ご助言には感謝をしたいと思います。ひと言で言えば「都民ファースト」になろうかと思います。都民の財産としてのさまざまな会場をどういうふうに活用していくのか。それから追加の注文なんかも来ることでしょうけども、それはしっかりとそのあとも有効に活用でき、それから必須の条件なのかどうかということも見極めながらやっていきたいと思っております。
最後になって、宴会の後で、「飲み放題に変えてほしい」とか色々あると思いますけれども、そこはやはりコストとの関係があります。
それからIOCについても、今回ブダペストが手を下ろしたという情報も聞いておりますけれども、やはり結局費用がかさむことがオリンピックの持続可能性を下げていることにつながるのは、これはよろしくないとIOCのみなさま方の共通の考え方であり、我々もその考え方をシェアしているということでございます。
より効率的にコストもかけず、だけどワクワク感を高めるという、その方向をいつも模索したいと思っております。
記者4:ありがとうございます。
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