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日露首脳会談 記者会見(全3記事)

【全文】プーチン大統領が共同記者会見で声明「平和条約が存在しないのは時代錯誤」

12月16日、日露首脳会談後に行われた安倍晋三首相、プーチン大統領による共同記者会見の書き起こしです。プーチン大統領が日露の経済的な協力について語りました。

日本は重要なパートナー

ウラジーミル・プーチン氏:尊敬する首相、お集まりのみなさま、まず最初にお礼を日本側に申し上げたいと思います。たいへん温かいお心こもったおもてなし、ありがとうございました。

日程はたいへん内容が濃く、昨日は安倍氏の故郷である山口県長門市で、友好的な環境のなかでキーとなる日露協力について話をしました。また、国際的な、地域的な問題について話し合いました。たいへんすばらしい場所です。君に、この小さな君の故郷を訪れる機会を与えてもらったことをお礼を言いたい。

今朝も雪が降ってすばらしい雰囲気でした。また、この街の住民の方々にも温かいおもてなしをくださって、お礼を申し上げたい。道端で住民のおもてなしに感激をしました。おもちゃのようなものだったんですけれども、犬がいまして、たいへんよろこばしかったです。

これは最初の冒頭のところですけれども、今日は実業界や政府の代表団ともに、貿易・経済関係について話をし、今後の共同作業について話をしました。このビジネスフォーラムを通じ、そして民間ベースでさまざまな合意に達しました。また、新たな合意を投資、それから労働などの分野で達しております。

日本は、我が国にとってアジア太平洋地域における重要なパートナーです。最近、両国の間では政治的対話も活発化しています。安倍首相とは今年4回目の会談であり、また、議会そして安全保障局など、各省庁のレベルでの協議も進んでおります。

この両国関係を真のパートナー関係にし、質的に経済関係を高めなくてはいけない。この28パーセント下がってしまった貿易高は、これはさまざまな外的要因によるものではないですけれども、例えば天然資源の下落、それから政策、反ロシア制裁、対ロシア制裁などによるものでありますけれども。

こうした財やサービスの両国間の流れを増やすために、一連の事業、優先分野における8項目の、エネルギー分野、農業などに関する協力について話し合われました。また、人的交流も含まれています。

こうした将来性ある分野なんですけれども、この分野の発展のために投資ファンド、先ほど言及されましたけれども、何十億ドルの規模で、JBIC(国際協力銀行)を含めて、創設されます。

両国の戦略的分野はこれはエネルギーですけれども、日本に石炭燃料・炭素燃料を供給する友好国です。日本の企業はロシアの、例えば、ヤマル半島での液化ガスのプロジェクトでも活発に参画していきます。

日本やアジアに調達されていく石油やガスは、オホーツク海でも産出されますけれども、そうしたプロジェクトも検討されています。それから、サハリン、北海道のガスパイプラインも検討されています。

こうした大規模事業ですが、日本の消費者には、それによってガスや電気が高くない価格で供給されていくことになります。

今後、技術的分野での協力も行われていきます。国際工業展覧会がエカテリンブルクで2017年に開催されますが、そちらでも日本が参加します。ウリヤノフスクなどの自動車工場がありますけど、そちらとの協力も考えられています。他に医療や健康産業などの協力が考えられています。

医療、メディカルセンターや、診断センターなどの開設も検討されています。また、がんセンターなども検討材料です。交渉のときに検討されたのは、農業コンプレックス(コンビナート)の発展です。

農地がありますので、そちらの作物を日本に輸出する可能性があります。極東の全体の発展、そしてこの地域、また、アジア太平洋地域の輸送システムに組み込むことを考えています。

そして日露の緊密な関係が期待されているのが、人的交流の分野です。科学、教育などの分野も含みます。毎年行われている行事がありますが、確信しているのはこういった関係の強化です。

2017年には日本でロシアの催しが行われます。また、その翌年にはその逆が行われます。この分野に注力していくことを決めています。それからサッカーの大会、オリンピックが東京で2020年に発表されていますけど、そういったイベントに準備をしていく。たとえば世界、地域の安全確保の分野は重要な点ですので、協力していくことを考えています。

ほかの問題としては、北朝鮮の問題、そしてテロ対策という話があります。また、平和条約においても当然話し合われました。この問題は70年以上討議されています。これを数時間で解決するということは、たいへん難しいことです。

ただし、戦略的にとって重要です。日露にとって、また、両国民にとっては、平和条約が存在しないということは、これは時代錯誤と考えられます。なので、これを解決するためには、相互信頼を醸成する必要があります。

そういう意味では安部首相とイニシアチブを支援しています。それは、共同経済活動を南クリル諸島で、そして、平和条約交渉について、交渉を続けるいい機会になります。

外務省では日本国民が自分の故郷を訪れることが容易になるようにということになっています。

首相は日本国民からの手紙を渡しました。その中には、非公式なかたちですけど、ロシアの国民について書かれていました。

そこで最大限自由法案を保証しようということですね。以前は閉鎖されていました。そこで自由な訪問。自由訪問について話をしました。安部首相に個人的にもお礼を申し上げます。

たいへん建設的なアプローチをしてくれています。安部首相を招待したいのですが、首相の都合のいい時期にいらしていただけたらと思います。

東方経済フォーラムがロシアで行われるときにお招きしたいと思います。ありがとうございます。

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