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菅義偉 官房長官 記者会見 2016年9月9日(全2記事)

【全文】北朝鮮5回目の核実験 菅官房長官「もっとも強い言葉で非難した」

2016年9月9日、北朝鮮で揺れが観測され、政府は核実験を実施したものと判断。これを受けて、菅義偉官房長官が会見を開き、対応について述べました。

放射性物質が放出される可能性は少ない

菅義偉氏:先ほど国家安全保障会議を開催し、北朝鮮による核実験の実施情報について審議をいたしました。

通常とは異なる地震雲の観測とこれまでの情報を総合的に勘案した結果、本日、北朝鮮が核実験を実施したものと判断されます。

北朝鮮は本年1月6日に続き、これまでになく短期間のうちに立て続けに核実験を強行しました。また、短中距離弾道ミサイルやSLBM等弾道ミサイルについても、発射を繰り返しています。

こうした北朝鮮の核ミサイル開発は、わが国の安全に対する重大な脅威であり、地域および国際社会の平和と安定をいちじるしく損なうものであり、関連安保理決議の明白な違反を繰り返すもので、日朝平壌宣言および六者会合合同共同声明にも違反するものであります。

これはわが国として当然容認できるものではなく、北朝鮮に対して北京大使館ルートを通じてただちに抗議し、もっとも強い言葉で非難しました。

また、政府としてはただちに日米間で国連安保理の緊急会合の開催に向けて、調整を開始しております。

先ほど行われた国家安全保障会議の結果をふまえて、総理からすでに指示のあった3点に加えて、北朝鮮の今後の動向等に関し、情報収集・分析の徹底をすること、核実験にともなう放射性物質の影響を把握するため、関係国と連携し、モニタリング体制を強化すること、不足の事態にも備えるなど、国民の安全の確保に万全を期すこと、この3点について新たな指示がありました。

また先ほどの国家安全保障会議では、内閣総理大臣声明を審議し、お手元の配布資料のとおりとしましたので、ご参照ください。

なお地下核実験にともなう、放射性物質のわが国の影響についてでありますが、一般的に地下核実験の場合は、待機中に放射性物質が放出される可能性は少ないと言われております。

実際、過去4回の北朝鮮の核実験実施発表後に、わが国で異常値は検出されておりませんでした。国民のみなさまにおかれましては、平静に平常どおりの生活を送っていただきたいと思います。

私からは以上であります。

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