2024.10.10
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柔道女子柔道78キロ超級銅メダル/柔道男子100キロ超級銀メダル(全1記事)
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司会者:おはようございます。本日、第31回オリンピック競技大会2016、リオデジャネイロ、メダリスト記者会見を始めさせていただきたいと思います。
本日は柔道のメダリスト記者会見を執り行います。お集まりいただきまして、ありがとうございます。それでは開始させていただきます。
昨日メダルを獲得をし、取材等もあったと思いますし、チームメイトともお会いし、監督とも会い、まずはご登壇いただいている両選手より、一夜明けての率直な感想をうかがい、みなさまからのご質問をいただければと思っております。
まずは、オリンピック初出場で、同階級ができた2000年のシドニー大会以来の連続メダルを引き継いて銅メダルを獲得しました、柔道女子78キロ超級、山部佳苗選手から、一夜明けた率直な感想をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
山部佳苗氏(以下、山部):一夜明けて、やっぱり朝起きたときには「金メダルじゃないんだな」という実感のほうが大きかったです。
悔しい気持ちのほうが強く、やっぱりあの準決勝で「なんであの時、奥襟をつかんでしまったのかな」という後悔のほうが、朝起きたらやっぱりだんだん強くなりました。でも、4年間やってきた結果なので、メダルが取れてよかったなと思います。
司会者:率直な素直なお話、ありがとうございます。続きまして、オリンピック、世界選手権を通じて世界大会初出場の、柔道男子勢全階級メダル獲得の最後の階級で、みごと銀メダルを獲得されました、柔道男子100キロ超級、原沢久善選手、お願いいたします。
原沢久善氏(以下、原沢):昨日、試合が終わったあとはすごく悔しい気持ちで、「金メダルほしかったな」というのがあったんですけど、今日朝起きてからは、本当に自分自身すべて出し切って戦うことができたのかなと思っています。また4年後に向けて、新たにスタートしていきたいなという気持ちで今います。
司会者:ありがとうございます。力強い、4年後に向けたお話もいただきました。それでは、2人にご質問をいただければと思います。
記者1:産経新聞のアマノと申します。お2人に1問ずつお願いします。
山部選手には、昨日スタンドにはご両親であったり、先生であったり、いろんな方が応援に来られていましたが、今、ご両親、先生に対してどのような思いをいただいているか。また、昨日の試合のあとに、ご両親になにかお話ししたことがあれば教えてください。
原沢選手には、決勝の試合についてあらためてうかがいたいんですけれども。あの試合は、本当に出しきれたのかどうか。また、会場がやはり大ブーイングに、(テディ・)リネール選手に対して、包まれましたけど。あの大ブーイングに対してどのようにお感じになったか、お聞かせください。
山部:遠いこのリオの地まで応援に来てくれたのはすごくうれしく思うし、試合場でも試合中に声が聞こえるほど大きな声で応援してくれたというのにすごい感謝しています。
試合が終わったあとは会場で少ししゃべったんですが、本当に家族はみんな笑顔で「メダル取れてよかった」と言ったので、最低限の仕事はできたのかなと思ってすごくうれしく思いました。
原沢:決勝戦は、あの時の自分を振り返ってみると、「まだこうできたんじゃないかな」とか、いろいろ考えることはありますけど。あの場面ではすべて出し切ったんじゃないかなとは思ってます。
そして、ブーイングについてですけれども。リネール選手が消極的な姿勢というのはありましたが、やっぱりそれは勝ちに対するリネール選手の執着心の強さだとか、勝ちへのこだわりだとか、そういうものを強く感じました。たとえあのような感じになっても、勝ちを取ったということで、僕はすごいなと率直に思います。
記者2:産経新聞社のササキと申します。おめでとうございます。そして、お疲れ様でした。今一番食べたいものはなんでしょうか。それから、しばらく休みたいと思います、落ち着かれていて4年間我慢していたもの、なにかしたいことはあるでしょうか。そして、今、会いたい人は誰でしょうか。よろしくお願いします。
山部:今一番食べたいのは、昨日はラーメン食べたいなと思ったんですけど、今日は焼き肉が食べたいなと思いました。
やりたいことは、今はとりあえず本当に時間を気にせず、時間に追われることなく、ゆっくりした時間を過ごしたいなと思います。
会いたい人は、これまだたくさん支えてくれた方々がいるので、その人たちに1人ひとり会いに行きたいなと思います。
原沢:食べたいものは、とにかく体に悪いものを摂取したいなと思います(笑)。
(会場笑)
記者2:具体的にはなんですか?(笑)。
原沢:脂っこいラーメンとか、焼き肉だとか、揚げ物とか、食べたいなと思います(笑)。
やりたいことは、本当この何ヵ月間か、柔道のことだけ考えてやってきたので、本当に柔道を忘れて、ふつうの生活がしたいなと思います。
会いたい人は、本当地元の方々もすごく応援してくれましたし、会社の方や大学関係の方、その人たちにお礼を言いに行きたいなと思います。
記者3:北海道新聞のオオヤといいます。おめでとうございます。そして、お疲れ様でした。山部選手に1つうかがいたいと思います。今、これからゆっくりした時間を過ごしたいとおっしゃってましたけれども、4年後の東京五輪向けてはどのようなお気持ちでしょうか?
山部:まずはこの結果を自分自身しっかり受け止めて、もっと苦しい4年になると思うので、その苦しい4年に耐えるかどうかを自分自身と向き合って、できると思ったときから一歩踏み出していきたいなと思います。
司会者:地元北海道の北海道新聞から。ありがとうございます。ほかにご質問いかがでしょうか?
記者2:たびたびすいません。産経新聞社のササキと申します。これまでさまざまな逆境を乗り越え、怪我を乗り越え、ここまでたどり着いたと思います。日本の子供たち、もしくは柔道をしている、スポーツをしている、オリンピックを目指す子供たち、青年たちにメッセージをお願いします。
山部:オリンピックはやっぱり夢のある舞台だと思うので、その舞台でしっかり戦える姿を私たちは見せていかなきゃいけないので、それを見て「自分も立ちたい」と思って、練習に励んでいただけたらなと思います。
司会者:山部選手はスポーツ少年団の時から柔道を、小さい頃からやられていたということですよね。ありがとうございます。原沢選手もよろしくお願いします。
原沢:今回のオリンピックを見て、本当は子供たちには柔道をやってほしいんですけれども。本当にいろんな競技を通して、人間的にも成長してほしいなと思いますし。また、オリンピックを目指してみんながんばってもらいたいなと思います。
司会者:ありがとうございます。オリンピアンとしてのすばらしい発言だっと思います。ほかにご質問いかがでしょうか?
記者4:共同通信のナカジマと申します。原沢選手にうかがいたいんですけれども。男子は全階級でメダルを獲得したということで、実際に男子チームの雰囲気とかはどういうものだったのかということと、全階級でメダルが取れた、どういうところに要因があると考えてらっしゃいますか?
原沢:チームの雰囲気としては、やっぱり1日1日みんなメダル取ってきて、やっぱり次に日の選手はすごくプレッシャーがあったと思うんですけれども、それが逆にいい刺激になって、こういう結果につながったのかなと思います。
また、今回、全階級でメダル取れた要因は、やっぱりコーチ、監督、選手、お互いが信じていい関係が築けてきたことが、こういう結果につながったのではないかなと思っています。
司会者:確か原沢選手は同じ部屋のメンバーがみんなメダル取ったという。ベイカー(茉秋)選手、羽賀(龍之介)選手、最後に原沢選手が取ったということで。3人1部屋なんですけど、全員メダル獲得部屋ということですよね。ありがとうございます。
記者2:何度もすいません。産経新聞社のササキと申します。柔道会場は、ブラジルの応援がとてもすごい会場になっております。国際大会、何度もされてると思いますが、このブラジルの応援の雰囲気、もしくはリオに来られてリオの雰囲気などについて、感想があればお聞かせください。
山部:リオの試合会場の雰囲気は、やっぱりブラジルの選手が出るとすごい盛り上がっていて。東京でやる「グランドスラム東京」の試合とはちょっと違うなという印象を受けました。
たくさんのブラジル選手の声援だったり、そういうのは試合場に入ってしまうと自分たちも聞こえなくなるので、そこはあんまり試合のときには影響はないかなと思いました。
司会者:リオの町はどうですか? まだ町に出てない?(笑)。
山部:リオの町はすごい危ないとかすごい危険とか、そういうニュースをすごい見てきたんですけど、実際来てみると今は、そういう目に遭ったわけでもないし、「そんなに危ない街なのかな?」という印象を受けました。
原沢:ブラジルの柔道ファンの方は、すごく熱狂的だなという印象を受けまして。ちょうど僕の試合の1試合前はブラジル選手がやる試合で、本当に「ちょっとうるさいなぁ(笑)」と思いながら、試合に僕は挑んでました。
司会者:リオの街? わかる範囲で、リオの雰囲気は?
藤沢:そうですね。本当に車から覗いた感じは、そんなに危なさは感じなかったですけど。実際に柔道選手で襲われた選手がいると聞いて、危ないのかなと思いました。
司会者:以上をもちまして、質疑応答および記者会見のほうを終了します。本日はご協力ありがとうございました。
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