2024.10.10
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柔道男子90キロ級金メダル/柔道女子70キロ級金メダル/競泳女子200メートルバタフライ銅メダル(全1記事)
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司会者:それでは、柔道と競泳メダリスト記者会見を始めたいと思います。手前から、女子70キロ級の田知本遥選手。男子90キロ級、ベイカー茉秋選手。競泳女子200メートルバタフライ、星奈津美選手。
みなさんに共通の質問ですけど、一夜明けましてメダルの実感をどのように感じていらっしゃるか、ご家族とのふれあいや友人からのメッセージいっぱい届いていると思いますけど、そのあたりを受けて、今、どういうお気持ちでしょうか?
田知本遥氏(以下、田知本):少しずつ実感できています。自分の夢を達成できたんだなとしみじみ感じております。
ベイカー茉秋氏(以下、ベイカー):家族が泣いて喜んでる姿を見て、とてもがんばってよかったなって思いました。
星奈津美氏(以下、星):私も本当に水泳人生最高のレースが昨日はできましたので、本当にほっとしているという気持ちです。
司会者:ではみなさまからのご質問を受けたいと思います。
記者1:朝日新聞出版で『AERA』編集部の記者をしています、フカザワと申します。まず、柔道のお二方に聞きたいんですけれども。
田知本選手は、女子がなかなか金メダルが出ないなかで金メダルということなんですけれども。試合前に感じていたプレッシャーだとか、女子柔道のなかで金メダルがどういうふうな意味を持つのかを教えてください。
ベイカー選手にうかがいたいのが、試合後にガッツポーズをしたり、笑顔が見られたりして、ほかの柔道の選手とちょっと印象が違う感じだったんですけれども。ベイカー選手の存在が日本の柔道会でどういう貢献をしていきたいのかとか、そういったことをおうかがいしたいと思います。
田知本:金が前の選手でなかったことについてのプレッシャーはあまりなかったんですけど。前の選手が勝ってきても負けてきても、同じように、あとの選手はどちらにせよ思いは一緒だと思ったので、自分のやるべきことを達成するだけだと思いましたので。
とくにそういった意味ではプレッシャーはなかったですけど、自分自身との格闘というか、自分自身でやっぱり「絶対に叶えたい」という部分のところで、すごくプレッシャーはありました。
ベイカー:今、柔道会は人気が低迷してるって言われているなかで、僕がかつて、井上(康生)監督がオリンピックで優勝した姿を見て、柔道に対する思いが強くなったので、僕は今、逆に自分がそういう立場なのかなと思っています。このオリンピックを機に柔道人気をまた復活させたいなって思ってます。
記者2:産経新聞社、ササキと申します。お疲れ様でした。おめでとうございます。今一番したいこと、食べたいこと、会いたい人は誰でしょうか? お願いします。
星:私は、今回5月の末に日本を出発してから、本当にそのままずっと海外遠征でここまで来たので、とにかく日本に帰ったことでまず感動するんじゃないかなと今思っています。やっぱり食べたいものは焼き肉ですかね(笑)。で、やっぱり家族に一番会いたいです。
ベイカー:昨日はもうずっと、試合が終わってからもアドレナリンが出てなかなか寝付けずに、まだ寝てないのでとりあえずゆっくり休みたいです。
そして、日本に帰ったら味の濃いものというか、豚骨ラーメンみたいなものが食べたいです。会いたい人というか、実家に犬がいるんですけど、犬が好きなので、犬に早く会いたいです。
田知本:一番会いたい人は、昨日もう姉に会えたんですけれども。もう1人、本当に姉のように慕ってる浅見(八瑠奈)先輩、48キロ級で代表になれませんでしたけど、本当に姉のように、もう1人の存在なので、浅見先輩に日本に帰ったら会いたいのと。
食べたいものは、自分の住んでいる町の行きつけの何ヶ所かのお店に、本当にリラックスして行きたいです。
記者3:今回は本当におめでとうございました。3人の方に率直にブラジルの印象を聞きたいんですけれども。なにかひと言でも、ブラジルの印象をお願いします。
星:競泳の会場では、本当に歓声がすごかったので、地元の選手でなくても、やっぱり世界記録が出たり、優勝した選手を称えてくれる拍手がものすごく大きくて、私たちも温かく迎えてくれてるような印象だったので、本当に私自身も楽しくレースができました。
ベイカー:ブラジルって今、冬ですよね? 冬なのに暑い! それだけです(笑)。
(会場笑)
田知本:正直すごく治安面とか、ニュースでいろいろやっていて、すごく怖い面もあったんですけど、いざ来てみたらぜんぜんそういうことはなくて。人もすごく親切で、ぜんぜん大丈夫だなっていう印象と。
あと2013年の世界選手権で1回戦負けしてしまっていて嫌なイメージがあったんですけど、今回最高にいいイメージになったので、すごくブラジルに対していい印象になりました。
記者4:一夜明けて、「もう少し試合でこうできたな」とか、改善できるような部分がもしあれば教えていただきたいです。
星:私はまったくありません。インタビューでも答えたんですけど、本当に最後はもう腕も足も動かなくなるぐらいまで出しきれたので、あれが本当に最高のレースだったなと思います。
ベイカー:自分自身精一杯やったつもりなのでそんなにないんですけれども、強いて言うなら、決勝を一本勝ちで終わりたかったので、バシッと1本で投げて終わりたかったです。
田知本:自分自身も本当に満身創痍でやりましたので、逆に昨日の試合をもう1回やれって言われたほうができないぐらいの試合をできたと思っているので、ありません。
記者5:ベイカー選手にうかがいたいんですけれども。日本人が世界で勝てないと言われていた階級で、こうやってオリンピックチャンピオンになることができたんですけれども。これは、長身選手とか多いなかで、どのように戦ってこういったオリンピックチャンピオンになれたのか、そういったところをうかがいたいです。
ベイカー:初めて2013年にシニアの試合で初めてデビューしたんですけれども。その時はもうすごくやりづらくて、「苦手だなあ」って思ってたんですけれども。
そこからたくさん国際大会を重ねることによって、経験を積むことによって、戦い方がわかったというか、今は本当に苦じゃないというふうになりました。やっぱり経験でそういうふうになりました。
記者5:もうちょっと具体的に。
ベイカー:やっぱり国際合宿だとか、たくさん長身選手と組み合ったりだとか、あとはやっぱり外国人選手の体の強い選手と組み合うことによって、相手の長所とか短所とかをわかって、それでだんだん苦手意識もなくなっていきました。
記者2:産経新聞社のササキです。度々申し訳ありません。お3人は日本の顔になったと思います。日本の子供たちにメッセージをお願いします。
田知本:本当にそうなれたら、子供たちに対してなにか、自分が昨日の試合でメッセージを発信できていたら、本当にそれはもううれしいかぎりなんですけど。
やっぱり夢を持って、成功するも失敗するも、それに向かって一生懸命打ち込んでほしいなって思います。なにかそれで自分が手助けできることがあれば、本当に力になりたいなという気持ちです。
ベイカー:僕の小さい頃からの夢がオリンピックチャンピオンなることでした。やっぱりここまで来るのにやっぱり、逃げ出したいことやつらいこともたくさんあったんですけど、諦めずやってきたからこそ、今、こうしてオリンピックチャンピオンになることができたので、諦めなければ夢は叶うと思うので、諦めずにがんばってくさいと伝えたいです。
星:私も偉大な先輩方の活躍する姿を見て、自分もこうなりたいと目標を持ちました。4年後には東京でオリンピックもありますし、ぜひ生でオリンピックを見て、少しでも身近に感じて、それをきっかけにオリンピックに出たいという目標や夢を持ってもらえたらいいんじゃないかなと思います。
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