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実践・新規流入(全1記事)

個人開発サービスが「10万ダウンロード」されるまで 新規ユーザー獲得施策でやってよかったこと・やらなくてよかったこと・やっておけばよかったこと

フリーランスエンジニアのTakahashi氏は、個人開発でリリースしたアプリが10万ダウンロードされるまでに行った新規ユーザー獲得の施策について話しました。

Takahashi氏の自己紹介

Ryo Takahashi氏:本当はリアタイでLTしたかったんですが、軽い片頭痛があって、集中力がもたない可能性があるので、事前録画で今回は失礼します。

じゃあ、ビデオを共有します。音声とかが聞こえていなかったら教えてほしいです。じゃあ再生します。

(ビデオ再生開始)

では、「実践・新規流入」というタイトルでLTします。はじめに簡単な自己紹介です。「k0uhashi」というハンドルネームで「X」をやっています。今はフリーランスエンジニアとして活動していて、iOSアプリ開発周りをメインでやっています。Next.jsもちょっとだけできます。

エンジニア歴は2024年で7年目になります。toC向けサービスの0→1フェーズが一番得意です。おもしろそうな仕事があったら教えてほしいです。

個人開発LT会ということで、個人で開発しているアプリを紹介します。iOS向けに「ポルン」というプライベートブラウザアプリを作っています。Android版は開発中です。

このアプリはコンテンツブロックに特化していて、いろいろなサイトを見やすくする機能のほか、自分が欲しいと思った便利機能をいろいろ搭載しています。

今日のLTは「実践・新規流入」ということで、先ほど紹介した個人で開発したアプリが10万ダウンロードされるまでにやった新規ユーザー獲得施策について、いろいろ共有しようと思います。施策ごとの厳密な数値成果はないので、ご了承ください。

スライドを作ったら意外と長くなってしまったので、かなりはしょります。詳しく聞きたい方はYouTubeライブとかXで質問してくれたら、後ほどXにて回答します。

ユーザー数の推移

やったことを話す前に、まず先にユーザー数の推移について紹介します。このアプリは約3年前にリリースして、最近10万ダウンロードを突破した感じです。直近の数字だとMAUが3万人、毎日約9,000人に使ってもらえるアプリになりました。

リリース初期からすごく伸びたかというとそうでもなくて、実は、リリースしてから2年ほど放置して、半年前から本格的に開発を再開しました。マーケティングもそれなりにがんばった結果、10万ダウンロード達成したというような感じです。

リリース時にやってよかったこと、やっておけばよかったこと

では、ここから時系列に沿ってやったことを振り返っていきます。まずはやってよかったことについてです。

1つ目は、知人に宣伝、フィードバックをもらうということです。これはみんなやっているかと思いますが、対面で使っているのを見ることで、意外と気づきを得られます。特に離脱するポイントを確認するといいと思います。

自分の例だと、アプリを閉じた時に、閉じた理由を聞くと、「調べたいものが特にないので閉じた」というところから、人気のサイトをデフォルトで用意するように変更したことで、価値を感じてもらいやすくなり、全体の継続率がアップしました。

次に、リリース時にやっておけばよかったことについてです。

1つ目はモバイルアプリ限定ですが、予約注文です。これはいろいろメリットがあるので、モバイルアプリをリリースするなら使っておきたいところです。予約注文の制度は知っていたのですが、リリースしたいという気持ちが強すぎて、使うのを完全に忘れていました。

2つ目はLPの作成です。この後2年、放置することになるので、作っておけばよかったです。Google検索でヒットしない状況がしばらく続きました。今なら簡単にLPが1日で作れるサービスがいっぱいあるので、自分と同じようにモバイルアプリを作っている方は作っておきましょう。

そして、例によって2年間放置されます。本当になにもしていないので省略します。

直近半年間でやってよかったこと9選

で、半年前。ここからが今日のLTのメインになります。

この半年間、とにかくいろいろやりました。時間の関係で一部のみ抜粋して紹介します。

まずはやってよかったことから、9選あります。

1つ目はLPの作成。「Astro」でサクッと作りました。デザインはゼロからじゃなくて、公式が提供するテンプレを改変して作っています。一部のコンポーネントは自作です。とにかく0円にこだわりました。これでようやくGoogle検索でヒットするようになりました。

次に、オウンドメディア、ブログの作成です。これもAstroで作っています。無料です。記事は「GitHub Copilot」の執筆アシストを使うために、MDXファイルで管理しています。コストをかけてもいい人は、ヘッドレスCMSを使ったほうがスケールするのでお勧めです。

記事は「ラッコキーワード」などを使って、いろいろ洗い出して作っています。それなりにダウンロードに貢献しているのに加えて、「アプリの強みって何だっけ?」ということをあらためて振り返るいい機会になりました。

次にSNSマーケティングです。これが一番効果がありました。今はXと「TikTok」がメインで、いろいろな投稿をしています。一番伸びた時で、カテゴリランキング11位まで上がりました。ただ、ネタを考えるのがけっこうしんどいです。

ほとんどの投稿は無風です。SNSマーケティングだけやるのではなくて、いろいろ施策を並行してやるのがよさそうです。

今からやるならTikTokをお勧めしますが、中の人発信はけっこうしんどいので、ユーザー起点のSNSマーケティングを意識したほうがいいと思います。詳しくは『SNSマーケティング7つの鉄則』という本を読んでほしいです。具体的にどんな投稿をしているのか興味ある方は「note」を見てください。

次にストアの最適化です。これはアプリのタイトルやサブタイトルの調整、アプリに関する数値を最適化するようにしました。あとは、デベロッパー名を法人にするために、個人アカウントから法人アカウントへのアプリ譲渡とかもやっています。

次にウェイトリストです。きたるAndroid版リリースに向けて、ウェイトリストを作っています。

次に広告出稿です。日本とそれ以外の国で獲得単価が異なるので、そのあたりの肌感をつかむためにやってみました。

次にメディア掲載依頼です。「Appliv」にて紹介してもらいました。ありがとうございます。

次にユーザーとの交流です。X、TikTokではオープンな場所でのバイラルを狙って、「Discord」と「App Store」のレビュー返信では「言ったら対応してくれるんだ」感を出して、口コミによるバイラルを狙っています。効果の検証はなかなか難しいですが、それなりに効果はありそうです。

最後に「Yahoo!知恵袋」のチェックです。たまに質問が投稿されるので、ある程度の規模になったらチェックしてみてもいいかもしれないです。

直近半年間でやらなくてよかったこと2選

次に、やらなくてよかったこと2選です。

1つ目はギフティングです。よくある「タダで送るからPRしてね」というやつです。インディーゲームだったらありだと思うんですが、ツール系アプリはちょっと向いていないのかなという感じです。

あとは多言語対応ですね。アプリの特性にもよりますが、結局マーケティングをやらないと難しいのかなと思いました。

直近半年間でやってよけばよかったこと

次に、やっておけばよかったこと1選です。

それは「PR TIMES」のプレス配信です。主にSEOでの面でメリットがあります。スタートアップチャレンジ制度を活用することで、会社設立から2年目までという条件と上限がありますが、無料で配信できます。この制度を知らずに会社設立から3年目を迎えてしまいました。

今後やりたいこと

最後に、今後やりたいことについてです。

やりたいことはいろいろあるんですが、主に友だち招待やSNSシェアなどをしてもらえるようなバイラル施策をやっていきたいなと考えています。

流行に便乗するとかもおもしろそうなのでやってみたいですね。元ネタはぜんぜん知らないんですが、宝石をくっつけて大きな宝石を作るゲームとか、ミニゲームですね。あとはかわいいネコのキーボードとか、おみくじ、診断系ですね。アイデアと時期が合えばやってみたいです。

それから、海外での展開をする時は、創設ストーリーの投稿と「Product Hunt」あたりをやろうと考えています。

モチベーションがあるものから施策はどんどんやってみるといい

まとめに入ります。SNS効果は確かに大きかったんですが、いろいろやったおかげで10万ダウンロードを達成することができました。施策はやってよかったことのほうが多いので、モチベあるものからどんどんやってみるのがいいと思います。

ちなみに、今回のテーマに興味がある方は、前回のLT会でも似たような内容があるので、ぜひ見てみてください。

最後に宣伝させてください。今回のLTはだいぶはしょりましたが、noteに完全版を載せています。そのほか、毎月個人アプリ開発の振り返りを載せていて、「今月は何をやったとか」「売上はいくらなのか」とか、データをいろいろ載せています。ただし、メンバーシップ限定なのでご了承ください。

あと、メンターを始めました。基本的にチャットのみになりますが、いろいろ相談を引き受けます。

以上で発表を終わりたいと思います。ご清聴ありがとうございました。

(ビデオ再生終了)

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