
2025.03.07
メール対応担当の8割以上が「カスハラ被害」に クレームのハード化・長期化を防ぐ4つの対策
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曽根壮大氏:このようにコミュニティには多くの人の人生を変える力があるなと思っていて、それはなぜかという話をしていきたいと思います。
ということで、計画的偶発性理論ですが、自分の人生を変える瞬間は突然やってくるんです。出会いだったりとかなんとかというやつなんですが、その確率を上げる。突然自分の人生ががらっと劇的に変わるような可能性を上げる方法を、計画的偶発性理論といいます。
この計画的偶発性理論ですが、これを体現するためには資質が必要なんですよね。突然「よし、今日からこれをやるぞ」と言って、できることももちろんたくさんあるんですけが。
知っておいたほうがいいこととしては、新しいことに興味を持つ好奇心、失敗を恐れない楽観主義、失敗しても諦めない持続性。多様な価値観を認め、学ぶ柔軟性。リスクを恐れず、未知の領域に飛び込む冒険心。
こういうものがある人は計画的偶発性を実行しやすいということが、この理論の中に書いてあります。
これ、たぶんみんな満たしているんですよ。なぜなら、このYAPCというイベントに来ている時点で……。こういう興味とか勇気とか柔軟性を持っているからここに来ているはずなんですよね。だから、ここにいるみんなは計画的偶発性理論を体現できる素養があるということを覚えておいてもらえたらなと思っています。
ということで、自ら接触機会を増やすということが計画的偶発性理論で、これは(言い換えると)チャンスの機会を増やすということなんですよね。
どういうことかというと、計画的偶発性理論、言ってしまえば、出会い、人であったり本であったり。この後もこの話をしますが、なにかと出会った時に、新しい学びとか気づきとか、自分の人生が変わるようなインパクトを受けます。
「それならたくさんの人に会って、たくさんの本を読んで、たくさんの出会いに自ら飛び込みましょう」という理論なんですが、例えば新しい人に出会うためにコミュニティに行くのが一番わかりやすい。YAPCに来れば、広島のエンジニア以外の人だったり、全国のエンジニアと話す機会があります。
例えば毎週水曜日に「すごい広島」をやっていますが、広島に遊びに行けば、その時に新しい仲間に出会えたり、毎週行くことによって交流が深まったりということもある。
そこに行ったことによって新しい知識を教えてもらえるとか、「この本良かったよ」とか「最近はRustを触っているんだよ」みたいなことを教えてもらって、「あっ、じゃあ、ちょっと触ってみよう」みたいに自分の広がりができていく。
そういうコミュニティの中での新しい出会いであったり、知識のインプットのきっかけみたいなものを大切にすると、自分の新しいチャンスに巡り合う可能性が上がるよという話になります。
なので、僕が今日話す人生を変えた瞬間というのは、人だったり言葉だったりというものが多いんですが、それ以外にも本だったり、30分で言い表せないたくさんのきっかけがあって今自分がここにいます。
そういうことにぜひ気づいてほしいなと思っているので、この計画的偶発性理論を意識して、みなさんもアクションしてもらえたらなと思っています。
ということで、チャンスは与えられるものじゃなくて、自分から勝ち取りにいくものということが、この計画的偶発性理論の本質かなと思っています。
あと20分ぐらい、僕の昔話をしていきたいと思います。
コミュニティが成長のきっかけをくれるという話ですが、キャリアの螺旋をコミュニティと共に上ってきたというのが僕の所感です。
キャリアの螺旋というものがあって、1度目のCTOと、マネージャーとプレイヤーを行ったり来たりしながらキャリアの螺旋を上がってきたという話です。これは別に転職じゃなくても、コミュニティの中でも経験できるなという話をしていきます。
コミュニティとの出会いが視座、視野、視点を変えるというのもあって。視座が低い、高いと言ったりするんですが、高いと見える範囲が広がったり、見えるものも違うし、視点はやはり着眼点が変わってくるし、視野はやはり広くないとそもそも見えるところが狭いです。
だから、視座が高くても視野が狭いと見える範囲は変わらないし、視野が広くても視座が高くないと見えるところも広がっていかないというところを、みんな意識してもらえたらなと思っています。
視座を上げていきたいとか、視野を広げていきたいとか、鋭い視点をもちたいという気持ちを、コミュニティをきっかけにもらってきたなと思っていて、そんな話を今日していきます。
もう切っても切れないオープンラボ備後の話をしようか迷ったんですが、あれだけで2年ぐらいしゃべっちゃうので(笑)。まずはオープンセミナーと瀬戸内コミュニティの話をしていきたいと思っています。今日も瀬戸内コミュニティの人が何人かいるので、もう本当に同窓会みたいな気持ちなんですが。
何がうれしかったかって、仲間との出会いだったんですよね。(手を挙げて)オープンセミナー広島とか岡山に行ったことがある人? 本当にいつもありがとうございます。
毎年やっているので、行ったことがない人はぜひ。岡山、広島、香川、瀬戸内周辺でやっているセミナーのことなんですが、僕が初めてオープンセミナーに出たのは何年だったかな。2006年ぐらいだったと思うんですが。
ひむひむ(火村智彦氏)が今日インフルエンザにかかってしまっていないので(笑)。いたらひむひむとの話をしようかなと思ったんですが。、ひむひむというやつが右側で、左側が24、5歳ぐらいの僕です。
地方の会社で働いていたり、東京でもそうだと思うんですけど、会社の中のエンジニア仲間で、朝から晩まで技術の話をしてくれる友だちみたいな人はなかなかいないんですよね。もしも今の職場にいるのであれば、それはすごく幸せなことなんですけど、僕は当時いなかったんですよ。
だけど、ひむひむが初めての同世代で。(スライドを示して)これはひむひむの家に遊びに行った後なんですが、朝までずっと技術の話だけをするみたいな。これが、「あっ、技術はおもしろいな」とか「こういうのをやっていきたいな」とか「そういう人にもっと出会いたいな」と思えた最初のきっかけだったなと思っています。仲間と出会って、僕はコミュニティにどんどんハマっていきました。
その次に、「私とヤパチーとベストスピーカー」というのがあります。
「ヤパチー」というイベント……。昨日uzullaさん(石田絢一氏)が番宣していましたが、あの第1回の時に参加して、僕がベストトーカーを取ったんですよね。
僕は別にPerlの人じゃなくて、ずっとPHPとかJavaの人だったし、Perlは僕からするとすごく遠い存在だと思っていたんですよね。
(スライドを示して)これは「PHPカンファレンス」の福岡です。僕は北海道だと思っていたんですが、僕のブログに福岡と書いてあったので、福岡だったんですね。今日もいますが、この2次会にたまたま隣に座ったuzullaさんと話をしていて、「この人、めっちゃおもろいやん」と思っていたら、「ヤパチーはトークの数がマジで足りないので、応募してくれよ」と言われたんですよ。「あっ、なるほど。その話はおもしろいと思うんですけど、でも僕はPerlぜんぜんわからないですよ」みたいな。
僕は当時Javaのコミュニティにいたので、Javaぐらいしか書かないし、PHPカンファレンスですらPHPの話をしないみたいなスタイルだったのに、YAPCの系列の400人も500人もいるようなイベントでしゃべるのは恐れ多いと思っていたんですよ。
でも、uzullaさんがあの時「そんなに難しい話じゃなくて気軽に遊びに来てくれたらいいから」と言ってくれて、勇気を振り絞ってね。当時はどっちかというと金もなかったんですよ。東京まで行く交通費もなかったんですけど、奥さんにその話をしたら、「まぁ、行ってくればいいじゃん。せっかく呼ばれたんだし」と言ってくれて、行ったらたまたまベストトーカーを取ったんですよ。
この時にベストトーカーを取ったからこそ、この後に話が出てくるんですけど、いろいろな出会いがありました。(後に)はてなという会社に転職したんですが、はてなの人との出会いも、このYAPCでベストトーカーを取ったからなので、やはりここでも人生がけっこう大きく変わったんですよ。
このイベントに行っていなかったら僕はベストトーカーを取っていない。ベストトーカーを取っていなかったら、はてなに入社していないし、はてなに行っていなかったら、たぶん東京にも出ていない。東京にも出ていなかったら、このYAPCみたいなところでしゃべっていないんですよね。
ほんのちょっとした勇気を振り絞って、ちょっとしたお金とちょっとした勇気で人生が大きく変わった瞬間の1つです。
みんなもそういう瞬間はあると思っていて、YAPCが次にどこでやるかはわからないんですが。「ちょっとお金がかかるし面倒くさいからいいかな」と思ってしまうのではなく、「次のイベントも行ってみよう」と思ったので、これまた新しい出会いがあるかもしれないんですよ。これが計画的偶発性理論でいうところの、好奇心とかチャレンジによって変わった話かなと思っています。
(次回につづく)
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