なる氏の自己紹介

なる氏(以下、なる):先に言わせていただきます。僕のLTはちょっと情報量が多くなっているので、QRコードとかをけっこう出しています。なのでQRコードが出てきたタイミングで、気になったら適宜読み取ってもらえるとうれしいです。

(参加者の)みなさんはたぶんエンジニアが大半かなと思っているので、お待ちかねの、エンジニアがずっと褒められる、そんな時間の開始になります。というわけで、「エンジニアがどれだけ有利か」。「なる」と申します。

(スライドを示して)目次はこのようなかたちです。

自己紹介をすると……。「X」(の情報)を置いています。フリーランスになって4年目で、特化領域として、テックのスタートアップさんをクライアントとして仕事をしているような者です。

代表アプリとして一応「ideee」というものがあって、エンジニアとアイデアのマッチングみたいなことを行っています。アイデアのブラッシュアップができるところを一番の価値として置いているアプリになっています。

それを2年以上運営していて、ほかの方の数値を見るとアレですが、ユーザーは今1,300名ほどです。

僕の特徴としては、個人開発をチーム開発で行ってきました。僕がメインですが、一緒にやってくれる方も集まって、楽しくやっている、累計25名(で作っている)というようなアプリになっています。

現在はコーチングでプラットフォームを作る個人開発というか、事業開発に足を運んでいるような状態です。お金の細かい情報は出せませんが資金調達みたいなこともしていて、「チーム開発」もしている案件になっています。

事業開発で重要なこと

事業開発の重要な点をまとめましょう。(スライドを示して)こんなことがあります。最初はプロトタイプの開発とテスト。お試しで見られるようなものです。また、ユーザーのフィードバックの収集。こういったところもすごく重要だと。また、事業プランと資金管理も、先ほどの売上が黒字化しているところとかも含めて大事だと思います。最後に、そんなそれぞれのことの継続的な検証と改善でPDCAを回していくというのが、すごく重要なことかなと思っています。

非エンジニアの経営者に聞いた、エンジニアであることのメリット

じゃあ、この中でエンジニアはなぜ強いのか? この話をしていきます。エンジニアが考える強みというよりも、逆に非エンジニアの知り合いの経営者に聞いてみて、その意見がすごくおもしろかったので挙げていこうと思っています。

エンジニアのメリットです。これをみなさんに聞きたかった。いろいろありますが、まず、みなさんは自分で作れる。というか「作るしかない」みたいなものですが、「すぐ試せる/やめられる」のPDCA速度が最速ですね。また、自分で作れるので細部にこだわることができる。

ミニマム開発を回して何個も市場にリリースしまくれる。逆に、失敗できるのは僕はメリットだと思っています。

最後に、自分で作るのでプロダクトを一番理解できる。その上で、誰かにお願いするとかリソース配分もとてもスムーズにできるの(は強み)かなと思っています。

逆にそれを、非エンジニアの経営者の場合で考えると、やはり事業を1つやろうとしても、試すのも時間と労力がかかってしまうし、やめるとなっても、大半はお金を借りたり、VCからの調達みたいなことをしているので一苦労です。

また、自分でコードを書けないので、細かいところにこだわるとコストがかかってしまってしょうがない。また、市場にリリースするサイクルも、もちろん長くなってしまいます。

最後に、エンジニアの見極めやリソース配分も、エンジニアでない方はすごく苦労しますよね。

そういったところで、エンジニアというのは、事業を開発する、個人開発も1つの事業だと思うんですが、そういったことがすごく得意な人たちかなと思っています。得意というか、すごくやりやすい状況にあるかなと思っています。

エンジニア事業者の落とし穴

また、エンジニア事業者の落とし穴なんですが、これは一度記事を書いたことがあるので、気になる方は具体的な部分を見てください。3つだけピックアップしてみました。エンジニア事業者の落とし穴。

最初から作ろうとする(笑)。やはりみなさんは作れるので、アイデアがパッと浮かんだ時に、「あっ、これは絶対にみんなも欲しいだろう」「じゃあ、このまま作っちゃうか」というかたちで作ろうとするんですが、自分だけが欲しいアプリになったり、(すぐ作ろうとすることが)あまり当たらなくなってくる要因なのかなと思うので、落とし穴だと思っています。

また、アプリの完成度=ユーザー増加という思い込み。クオリティが高い、技術力があるとか、UXがメチャクチャ良い=ユーザー増加みたいなことも別にないので。

ユーザーに目を向けて、そこから声を拾い、彼らにとって何が需要であり、何が欲しいのかを拾い続ける。そういったところもすごく大事かなと思っています。

最後に、多くの人に気に入られようとする。これは一見すると、「えっ、絶対いいじゃん」「ユーザーが増えたほうがいいじゃん」みたいな話かなと思うんですが……。

個人開発におけるニッチ戦略

個人のニッチ戦略。僕はこっちを推すべきだなと思っています。ニッチ戦略についても「Qiita」に記事があるのでご確認ください。

(スライドを示して)上から、個人開発者、スタートアップ、大企業で比較しましょう。事業を作る……。みなさんもきっと売上を作りたいですよね? その時に、ライバルというものが出てくるわけです。同じような事業をやっている会社があるかもしれないです。となった時に、資金、スピード、リスク許容、ピボット、売上の必需性に分けて考えます。

資金はもちろん、2億円持っているような方がいたらちょっと当てはまらないんですけど(笑)。だいたいの方(が考えること)は「どうやってランニングコストを低くするか」みたいなことだと思っています。なので、個人開発者は資金がないはずです。けど、スピードはあります。

また、リスク許容。変化しやすいとか、あまり当たらなかったらすぐにたたんでしまうとか、リスク許容などもあります。それはピボットに似ています。ピボットというのは、事業の方向性を変えたりですね。やはり大企業さんはかなり(それが)しにくかったり。

それに対して、個人開発者は何個でもサービスを作れる。何個でも失敗できる。これはもうかなりの強みだと思っているので、そこは推したいです。

最後に、売上の必需性。例えば売上が1万5,000円とか。50万円という額は僕らからするとすごく高いですよね。良いなって思います。けれども、スタートアップからすると、50万円じゃ会社が成り立たないですよね。

個人開発者がどうやって生きたらいいか

ということで、じゃあ個人開発者がどうやって生きたらいいかなんですが、つまり売上がそこまで高くない、リスクがある分野には、ライバルがまず少ないと思っています。

それがどういうことかというと、つまりスピードと回転……。ピボットと言われます。挑戦できる。そんな強みを活かして、ほかにライバルがいないようなニッチなサービスを作りまくるのが、僕の中での今の正解かなと思っています。

なのでみなさんもぜひ大企業が作らなそうな、「ここだったら勝てそうだな」みたいなところを見つけて、成功するかしないかはスピードで攻めていく。そうやっていくことによって、より確率が高い状態で成功ができるとか、売上が立てられることにつながるんじゃないかなと思っています。

最後に、自分からの募集です。チーム開発に興味のある方を募集しています。(スライドを示して)今の新しい事業なんですが、こんな方を募集しています。「個人開発などを通して自分で成功したいから、事業開発を一緒に学びたいよ」という方であったり、シンプルにチーム開発が楽しそうだからやってみたい方。僕は累計25名の方と関わってきていますが、こういった方はけっこう多いのかなと思っています。

ということで、以上になります。ありがとうございました。