CLOSE

やりたい!を考える方法と、やりたい!を叶えるためのキャリア戦略(全3記事)

社会の中で“自分のやりたいこと”を実現するために 新卒2年目PdMが考える、やりたい!を叶えるキャリア戦略

「技術者を育てる」ことを目的とした、エンジニアを目指す学生のための日本最大のオンラインカンファレンス「技育祭」。ここで登壇したのは、ディー・エヌ・エーの山本創大氏。新卒2年目PdMの目線から、エンジニアのキャリア戦略について発表しました。全3回。2回目は、やりたいことを実現するために必要なことについて。前回はこちら。

やりたいことを実現するために、勇気を持って発信していく

次に、それを考えた上でどうやってアクションに起こしていくんだろうというところを紹介します。

「やりたいことを実現するにはどうすればいいんだっけ」というところですが、これはここまででやりたいことを言語化して、入りたい会社とか、就きたい職種とか、そこからどんな感じの仕事内容に取り組みたいかみたいなところの目星を付けられていれば、とても話が早いと思っていて、とどのつまり、もうとにかく発信しましょうという結論になります。

発信するというのは、SNSなどに書くとかでもいいかもしれませんが、ここで言いたいのは、言語化して人に話すということですね。けっこうクローズドでもいいと思います。とにかく言語化して、相談相手を見つけて話すということですね。

例えば就活だと、面接や面談の時。面談はめちゃくちゃいい機会だと思います。入社後であれば、配属の面談などをする時。配属後であれば、マネージャーや、上長、上司などと話す時、1on1をする時などの機会をうまく活かして相談をバンバンしようということですね。過度な遠慮はいらないと思います。

発信する時に「不安だし、怖い」「理解してもらえない」「否定されるかも」みたいなことを思うかもしれません。まずは友だちでもいいと思います。それで言語化ができていれば大丈夫です。勇気を持って発信しましょう。

社会でやりたいことを考えるために重要なのは、うまくお互いの需要をマッチングさせること。要するにすべてはマッチングの問題なので、その結び目をうまく作っていくことが、大事になります。繰り返しになりますが、すべては本当に需要と供給で、求められているところに必要な役割が生まれます。その必要な役割が自分にとってやりたいことであれば最高じゃないですか。そういうところを発信や相談によって見つけていくということですね。需要の重なり合いこそが大事です。

そんな中で、やはりお互いの要求と価値をすり合わせることが大事です。やりたいことだけを伝えても、やれる根拠にはならないので、今目の前にあることをやりつつ、自分ができること、経験や得意なこともセットで伝えていくことで合意形成がなされていくという流れになるのかなと思っています。

社会に出て就職をしてキャリアを歩んでいきたいと考えている方にとっては、マッチする場所を選び、そして選ばれることが大事な視点なのかなと思っています。

よくある図を出して説明してみると、(スライドを示して)マッチングってつまりこの真ん中を狙い続けることがコツだと思っています。一発じゃなくていいんですよ。狙い続けることがコツです。この中心に向かって成長して進んでいける環境、職種選びがめちゃくちゃ大切です。そのためにしっかり言語化をして、正直な発信をすることが大事だと思っています。

「正直」と、あえて書きました。例えば就活をする中では、インターネット上にいろいろなノウハウやアカウントがあって、呟きを見ると思うんですね。そういう時に嘘をつく、取り繕うみたいな謎のノウハウが「面接ノウハウ」みたいな感じでわりとあると思いますが、そういう謎のノウハウによって自分を騙す必要は本当にありません。

むしろ、自分を言語化した軸をしっかり持って、それをうまく伝えることが大事だと思います。Badノウハウやノイズで「わー!」となって、いろいろと見ちゃったりすることもあると思いますが、そういうところをもう「おい!」と。「なんか変なことを言っているな」という感じで認識しておいて、自分の軸で正直に自分をうまく伝えることが一番の近道なのかなと思っています。

自分の「Can」を言語化して伝えられるといい

この時に、押し売りにならないように、自分のCanも言語化して伝えられると超Goodかなと思っています。エンジニアも、ちょっとデザイナーチックに自己紹介スライドやポートフォリオを作っておくと、とてもいいかもしれません。

質問として「相手の需要を明確に理解するコツはありますか?」というところはあると思いますが、WillとCan。つまり、やりたいことと自分がやれることを言語化して説明した後に、「そういう需要はありますかね?」とか、相手から直接需要を聞き出すということをコミュニケーションの中でを取ってやっていければいいかなと思うので、Canの言語化も大事ですね。

ちょっとした事例ですが、自分は就活の時に作品や、企画など、後で紹介しますが、デザイン的なところもたまにやっていたので、「わりと横断的にやりたいです」という感じで説明できるように、自己紹介スライドやポートフォリオを作っていました。

もちろんGitHubとかTwitterでもいいですし、フロントエンドを目指している方であれば、ポートフォリオサイト。そうじゃなくても、ポートフォリオサイトなどを作っておくのもメチャクチャいいんじゃないかなと思います。

Mustなのは、やはり発信ですよね。本当に繰り返しになりますが、発信することによって、すり合わせができる。例えば面接官、面談相手、人事担当者、上司などと、すり合わせができることによって、(スライドを示して)この太陽に近づいていくことができるので、まずはやりたいことをぶつけてみましょう。

中心の状況に向かっていくためには、社会人になってからはその時の状況に合わせて細かく逆算して、直近半年ぐらいの目標を立てて、自分のベクトルを調整していくことも大切です。

軸をメンテナンスしていくことが大事

最後に、やりたいことが活動していく中で変わっていくのは悪いことではないと思います。冒頭で「軸をしっかり持って、それを大事にしましょう」みたいな話をしましたが、いろいろ経験が増える中で、やりたいことが変わっていくのは自然なことなので、都度その時にメンテナンスしてあげることが大切かなと思います。

軸を失うのは避けたほうがいいですが、軸のメンテナンスは大事だということですね。以上が、やりたいことを叶える戦略の章になります。

(次回へつづく)

続きを読むには会員登録
(無料)が必要です。

会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、
著者フォローや記事の保存機能など、便利な機能がご利用いただけます。

無料会員登録

会員の方はこちら

関連タグ:

この記事のスピーカー

同じログの記事

コミュニティ情報

Brand Topics

Brand Topics

  • 1年足らずでエンジニアの生産性が10%改善した、AIツールの全社導入 27年間右肩上がりのサイバーエージェントが成長し続ける秘訣

人気の記事

新着イベント

ログミーBusinessに
記事掲載しませんか?

イベント・インタビュー・対談 etc.

“編集しない編集”で、
スピーカーの「意図をそのまま」お届け!