2024.12.10
“放置系”なのにサイバー攻撃を監視・検知、「統合ログ管理ツール」とは 最先端のログ管理体制を実現する方法
キーノート2(全1記事)
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risari氏(以下、risari):マダラトビエイの姿で失礼します。小説マンガ百科部事業部長のrisariです。元小説編集者で、ピクシブでは小説に関連するサービスの営業や企画をしてきました。本日はよろしくお願いします。
さて、エイの私だけで話すのもなんですし、このセクションでは人間の登壇者も用意しております、どうぞ。
(会場拍手)
hon氏(以下、hon):エイの下で働いております、ピクシブ百科事典チームマネージャーのhonです。
(会場笑)
hon:元ゲームプランナーで、小説チームを経た後、百科事典担当になりました。
risari:本日は、この1人と1匹で、「pixiv小説」「ピクシブ百科事典」という2つの、テキストを主体としたサービスの話をします。
さっそく、会場のみなさまにアンケートです。「pixiv」に小説投稿機能があることを知っている人はどのくらいいますか?
(会場挙手)
hon:8割、9割方知ってもらっていますよ、risariさん。
risari:えっ!? うれしい! 本当にうれしいです。予想の1.5倍ぐらいいました。ありがとうございます。
じゃあ、そんなみなさんに、すごく簡単なクイズを出させていただきます。pixiv小説の累計投稿文字数は、ご存じですか?
(会場笑)
hon:文庫本1冊で、だいたい10万文字程度と言われていますね。
risari:そうですね。何文字ぐらい投稿されているか、ちょっと想像してみてください。
正解は……じゃん! 1,037億7,078万3,847文字投稿されています。
hon:だいたい文庫本で103万7,708冊分ですね!?
risari:計算が速い、すごい!
(会場笑)
risari:先ほど、「pixivに小説?」と思った、そこのあなた。pixivは、イラスト・マンガも楽しめる小説投稿サイトであるということを覚えて帰ってくださいね。(スライドを示して)ちなみに数字はこんな感じです。
risari:honさん、ピクシブ百科事典のほうはどうですか? なにか大きな数字はありますか?
hon:みなさん、ピクシブ百科事典の月間PVをご存じでしょうか? 百科事典のライトニングトークを聞いてくれた方は、ご存じかもしれません。
正解は……なんと、月間1億3,000万PVです。
risari:1億3,000万……1億3,000万。それはつまり、日本人全員が月に1回見ているということですか?
(会場笑)
hon:はい。「これ(ピクシブ百科事典)『Wikipedia』じゃなかったの?」と言われるぐらい親しんでいただいています。ピクシブ百科事典はSEOに気を遣っていて、キャラ名、名言、ネットミームなどでググると、1番上とか2番目に来ることが多いです。
risari:ではでは、みなさん、お手元の端末で推しのキャラ名を検索してみてください。たぶん一番上に出てくるんじゃないかなと思います。そしてhonさん、スライドが進まないと思っていますか?
hon:そんなことはないですよ。
(会場笑)
risari:(笑)。では、大きな数値の話をしたところで本題に入りましょう。まずはこちら、「イラスト、マンガがpixivのメインなんでしょ?」という風潮について。
hon:確かに、pixiv小説もピクシブ百科事典も10年以上続いているサービスですが、私が入社した3年前は、社内での存在感がちょっと薄かったですね。噂によると、チームができては消え、できては消え、していたとか。
risari:そうなんです。そういうhonさんも、入った時は知りませんでしたよね、小説投稿機能があること。
(会場笑)
risari:そして長期の改修もままならず、閲覧も投稿も伸び悩んでいたと。
hon:risariさん、チームができてからも大変だったっておっしゃっていませんでした?
risari:そうなんです。社内でもみんな悪気なく小説のことを考えるのを忘れてしまうんです。
hon:そして、イラスト、マンガでは問題ないけれども、小説になるとちょっと困ってしまうなというアップデートが起きてしまうわけですね。
risari:特に表紙のような、小説にしかない機能は社内でも詳しい人が少ない分、理解してもらうことが難しかったですね。ユーザー向けの改修をしながら、社内でも小説の宣伝活動をしていました。
hon:そんな状況の中、専任チームが作られました。2017年に小説チームが、2022年に百科事典チームがスタートしました。
risari:そうです。今ではもう小説は、マネージャーが2人いる大きなチームになりました。そして、百科事典のマネージャーを今honさんがやってくれています。
hon:入社してから知ったんですが、テキスト創作のユーザーって、熱量がすごくないですか?
risari:すごいですよね。もうね、何がすごいって、滞在時間がすごい。
hon:作品を読んだ後に出てくる、「この小説もどうですか?」というレコメンドの改善、「Google Discover」への対応、検索ページの改善など、さまざまな施策を通して、好みの作品に出合いやすい環境を整えました。結果として閲覧数が伸び始めました。
risari:読むほうが盛り上がれば投稿も伸びていき、小説チームができた2017年と比べると、投稿作品数はなんと2倍以上になっています。
hon:圧倒的成長を果たしたわけですね。
risari:ちなみに2022年度のWeb広告収入の話をすると、イラスト、小説、百科で3分の1ずつを占めています。
hon:経営上でもテキスト創作の存在感を示せてよかったですね。
risari:経営者の人、見てますか~?
(会場笑)
risari:というわけで、チームの発足後に何をしたのか、もう少し掘り下げていきますね。
hon:小説も百科も、熱量の高いユーザーがいることはわかっていたので、ユーザーコミュニティをどう盛り上げていくかというのを大事にしていました。小説では、何からやりましたっけ?
risari:小説チームでは、まずオリジナルを伸ばすという大方針を決めました。pixiv小説は二次創作のイメージも強いと思いますが、二次創作はけっこう流行に左右されるところがあります。
hon:百科事典もそうなんですが、大ヒットコンテンツがあるかないかで、投稿数がぜんぜん違うんですね。
risari:はい。なので、オリジナルに関しては、波を自分たちで生み出すきっかけを作りたいと思っています。『百合姫』で有名な一迅社さんと組んだ「百合文芸小説コンテスト」は、チーム発足初期から始めた企画で、投稿者数も1回につき700から900人と多く、2023年に、第5回を迎えました。
hon:私のピクシブ社員生活は、ひたすら百合文芸を読むところから始まりました。
(会場笑)
hon:一推しの作家さんが商業でデビューするきっかけになったりと、思い出深いです。百合、異世界ファンタジー、SFは、コンテストがきっかけで盛り上がりました。
risari:小学館さんや角川さんを巻き込んだ、異世界ファンタジー小説コンテストや、日本SF作家クラブさんと始めたコンテストなど、がむしゃらに営業して、前例を作っていました。
最初の頃は、「えっ? こことpixiv?」というお声をいただくことも多かったです。今日来ていただいているみなさんは、けっこうエンジニアの方が多いのかなと思っているのですが、pixivはエンジニアだけではなく、私のような企画職も実はいろいろやっています。
中でも小説チームは、開発と企画の両輪で動くことをモットーにしていて、機能を出すタイミングで、その機能がアピールできる投稿企画を行うなど、相乗効果を出すことを意識しています。
最近だと、pixivに投稿した小説を簡単に本にできる機能と合わせた「小説1冊無料キャンペーン」などが好評でした。
risari:百科事典はどんなことをやっていますか?
hon:なんと、サービス14年目にして投稿ガイドラインができました。
risari:14年目にして?
(会場笑)
hon:はい。
risari:14年目にして!?
hon:はい。専用のガイドラインを作るチームがいなかったんですね。ピクシブ百科事典は、pixivユーザーなら誰でも編集ができるので、それぞれが書きたいこと、書きたくないことがぶつかり合うことがあるんですね。
そんな中で、ユーザーが手探りでなんとか場を収めていくみたいなところがあったので、まずは、運営が具体的な基準を示すことが大事でした。コミュニティを育てる前提として、安心、簡単に編集ができる土台作りを進めております。
最近は使いやすい百科事典、編集しやすい百科事典にするために、大規模なフルリニューアルも進めているところです。
risari:大規模リニューアル。それは楽しみですね。がんばってください。
hon:はい。
risari:というわけで、駆け足でしたが、pixivにおけるテキスト創作について、少しは伝わったでしょうか?
何度も言いますが、先ほどの数人の方はこれでもう覚えたと思います。pixivには小説投稿機能がございます。
これからも、テキストコミュニティを盛り上げることをたくさんやっていきたいと思っています。もっと知りたいという方は、ぜひ、この後の懇親会でお話ししましょう。
hon:エイじゃないrisariさんも会場にいるらしいので。
(会場笑)
risari:はい、います。ぜひ見つけて、話しかけてください。
hon:百科事典では、フルリニューアルにご興味のあるエンジニアさんを募集しているので、こちらもよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。
(会場拍手)
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