2024.12.10
“放置系”なのにサイバー攻撃を監視・検知、「統合ログ管理ツール」とは 最先端のログ管理体制を実現する方法
オープニングトーク(全1記事)
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道井俊介氏:みなさん、こんにちは。本日はお忙しい中、「PIXIV MEETUP」にお越しいただきまして、ありがとうございます。
ピクシブでCTOを務めています、harukasanといいます。本日はよろしくお願いします。
(会場拍手)
私は、2012年に新卒でピクシブに入りました。それから11年ぐらいずっとエンジニアとしてピクシブに勤めています。2020年にCTOになり、今はCTOの業務をしています。
この時間は、みなさんの時間を少しだけ頂戴して、「PIXIV MEETUP」のオープニングトークとして、そもそもなぜ私たちは「PIXIV MEETUP」というものをやっているのか、「PIXIV MEETUP」とは何なのか。これまでピクシブが歩んできた道と、これから続いていく道。私たちが目指す世界を踏まえて少し紹介させていただければと思っています。
さて……プレゼンターを持っていないです、僕。
(会場笑)
まさかのクリッカーがない。
(会場拍手)
ありがとうございます。はい、ちゃんと持っているので、今度は大丈夫です。まさか、クリッカーを忘れて来るという(笑)。
さて、今日は多くのみなさまにご来場いただいていますが、オンサイトでカンファレンスを開催するのは、3年ぶりです。なので、こうやってクリッカーを忘れるとかはたびたびあると思いますが、ぜひ寛大な心で見守っていただければと思います。
私たちが「PIXIV MEETUP」という名前でカンファレンスを開催するのは、これが初めてではありません。ピクシブのメインサービスであるクリエイターのためのコミュニケーションサービス「pixiv」が10周年を迎えた2017年9月に「PIXIV MEETUP」というイベントを開催しました。
pixivというサービスが10周年を迎えて、その10年を振り返った時、日々どういうことを考えて、どういうチャレンジをしてきたか。10年で得たもの、今後のpixivについてみなさまの前でお話しするというのが、この「PIXIV MEETUP」の趣旨でした。
2019年には、ピクシブとして初めての技術カンファレンスである、「pixiv TECH SALON」を開催しました。「pixiv TECH SALON」は、技術的な知見を共有するだけではなく、会社の文化や働いている人たちの姿が見えるということをすごく大事にしたカンファレンスです。
ピクシブの技術と技術コミュニティが出会う場所、それがピクシブの技術カンファレンスが目指したものです。
2020年には、「PIXIV TECH FES.」というイベントを開催しました。この「PIXIV TECH FES.」は、コロナ禍が始まるちょうどぎりぎりのタイミング、2020年2月に開催しました。私が2020年1月にCTOになったので、私がCTOとなって初めてのイベントでした。
コロナ禍の2021年には、「PIXIV DEV MEETUP」というイベントも開催しました。この「PIXIV DEV MEETUP」は、「Discord」上で開催しました。1ヶ月にわたってカンファレンスを行うという、けっこうチャレンジングなものでした。
Discord上にさまざまなアクティビティ、イベント、ライブセッションを準備して、ふだんピクシブがオンライン上でどういうコミュニケーションをしているか、どういうアクティビティをやっているかというのをDiscord上に再現するというのが、この「PIXIV DEV MEETUP」でした。
実際にビッグサイトにロケに行ったり、オンサイトでは絶対できないような試みであったり、ボイスチャンネルで毎日ゲーム大会をやってみたりなど、そういった新しいコミュニケーションの可能性にチャレンジしたのも、この「PIXIV DEV MEETUP」でした。
そして、私たちはまた2023年に、この新宿でこうやってオンサイトのカンファレンスを開催します。
なぜ私たちがまたこのオンサイトという会場に戻ってきたのか。その理由を説明する前に、少しだけpixivの紹介をさせてください。
pixivはイラストの投稿サイトとして、16年前の2007年9月10日に生まれました。もともとは、イラストがたくさん集まる場所を目指して始まったサービスですが、たくさんのユーザーが自ら企画を行ったりイベントを行ったりするようになります。
単なる画像投稿サイトから、お絵かきだけでなく、イラスト、漫画、小説といった日本のポップカルチャーに根差したさまざまな創作活動を支えるサービス。創作活動がもっと楽しくなる場所を作るというものに、私たちピクシブのミッションは変化してきました。今ではpixivをはじめとして、創作活動をあらゆるかたちで支えるため、さまざまなサービス、事業を展開しています。
Web上のプラットフォームとして創作活動を提供するだけでなく、例えば創作活動のマーケットプレイスである「BOOTH」、ファンコミュニティの「pixivFANBOX」、新しい創作のクリエイティビティの形である3Dキャラクターを使った「VRoid Studio」など、世の中の創作文化の動きと技術の発展とともに、さまざまな新規事業を展開してきました。
創作文化を発展させていくために、クリエイターの方々の活躍の場を広げるようなさまざまな取り組みにも挑戦してきています。
私が2012年にピクシブにジョインした時は、社員が40人ぐらいだったんですね。今では600名近いメンバーがピクシブに携わって一緒に働いています。
このように会社が大きくなっていく中で、私たちが次に進むために必要なこと。それを明確にするために、2023年、ピクシブのミッション、ビジョン、そしてバリューを再定義しました。
これまでピクシブは、何を追い求めてきたのか。これからの、ピクシブの存在意義は何なのか。この一つひとつの問いを振り返り、私たちが目指すべきもの、やるべきこと、大事なことを探してきました。
このミッション、ビジョン、バリューを刷新するためのプロジェクトを立ち上げて、半年以上にわたってワークショップや多くの議論を行ってきました。
そして今日、ついにこの場でピクシブ株式会社の新しいミッション、ビジョン、バリューを発表します。
「Accelerate Creativity. 創作活動を、もっと楽しくする。」。これが私たちピクシブの新しいミッションです。私たちピクシブは創作活動をより楽しいものにしていく、この思いはずっと変わりません。
一方で、先ほどお話ししたとおり、ピクシブの取り組みは、単なる場所を作るということだけにはとどまらなくなっています。創作活動の楽しさを加速させ、拡げ、未来につないでいくために、そのために私たちにできることは何か。
もちろん創作活動がもっと楽しくなる場所を作るのは、その1つです。でも、私たちにできることは、それだけではないはず。創作活動を取り巻く環境は絶えず変化していますが、どんなかたちであっても創作活動をもっと楽しむ、この文化をつなげていきたい。そのために私たちには何ができるか。そのことを問い続け、新たなチャレンジを行っていきます。
次に、私たちが、なんのためにこのミッションを目指しているのか、その目的を定義するのがビジョンです。私たちの新しいビジョンは「Where emotion keeps activating something next. 感動と衝動を、次の何かへ。」。
私たちがなんのために創作活動をもっと楽しくするのか。私たちは、その明確な答えを持っているわけではありません。創作活動、クリエイターの思いが持つ無限の可能性、その先に何があるのか。それに対する答えは、「次の何かへ」。誰も見たことがないものを目指す。とてもチャレンジングなビジョンだと思います。
最後に、このビジョンの下、ミッションを遂行するために私たちが大事にすることを4つのバリューとして定義しました。ビジョンとミッションの達成のために、求められるスタンスをみんなで共有し、果たすべき役割や置かれた状況に応じて工夫を重ねること。具体的な行動を行っていくこと。これら4つの言葉を胸に私たちは、これから日々の活動を行っていきます。
戻りまして、今日の「PIXIV MEETUP」のテーマは、「創作活動を、もっと楽しくする。その想いと技術がつながる場所。」。
今日のミートアップには、150人以上のピクシブメンバーが参加しています。ピクシブメンバーは全員おそろいのTシャツを着ているので、ぜひ見つけてください。
その中から、30人が登壇し、25以上のセッションがあります。それだけじゃなく、みなさんとお話できるように、さまざまなブースやコミュニケーションの企画を用意しています。
「PIXIV MEETUP」は、単なる技術的な知見を共有する場所ではありません。私たちは、この新しいミッションの下に、それぞれのピクシブメンバーが何を思ってどうやって作っていくのか。このミッションのために何ができるのか。その先にある次のなにかについて、みなさんと一緒に共に考えていく場にしたいと思っています。
もちろん、座ってさまざまなセッションを聞いていただいていいのですが、ぜひ会場内を歩き回っていただいて、たくさんのピクシブメンバーと語り合い、そして新しいなにかを見つけてもらえればいいなと思っています。
今日、このメインステージ以外に、サブステージにもさまざまな催し物を用意していますし、パーティーもあります。ぜひ最後まで楽しんでいただければと思います。そして、たくさんのピクシブメンバーのみなさんとお話ししていただければと思います。私もぜひ、みなさんとお話ししたいと思っています。それでは最後までよろしくお願いします。ありがとうございました。
(会場拍手)
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