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ChatGPT 時代の勉強(全1記事)

ChatGPTを使えば自分に最適化された内容やペースで勉強ができる エンジニアが教える勉強効率を上げる4つのTips

株式会社ゆめみ主催の「Yumemi.grow」にて開催された、学びを楽しむ!エンジニアによる勉強法発表会「勉強法の勉強会」。ここで星野恵瑠氏が登壇。ChatGPTによって変わる「学習」について、またChatGPTを活用した勉強に関するTipsを紹介します。

ChatGPTが優秀すぎて、“勉強”はもう必要ないんじゃないか?

星野恵瑠氏:よろしくお願いします。トップバッターでメチャクチャ緊張していますが、今紹介にあずかりました、ゆめみのloveeです。よろしくお願いします。自己紹介は時間がないので飛ばしましょう。

というわけでさっそくみなさん、ChatGPTを使っていますか? 私は使っています。どんなことで使っているかというと、もちろんソースコードを書いてもらったりしているし、あとはたまにコードレビューもちょっとしてもらったりしています。

さらに、弊社ゆめみでは大喜利なんかをやっているんですが、そういうものも考えてもらったりするのにChatGPTを使っているんですよね。

なんか、ChatGPTでありとあらゆることができちゃってしまいますよね。もう本当に優秀すぎていろいろなことができてしまいます。

(だから)「あれ? もしかして、もう勉強(というものは)いらないんじゃね?」と考えたことはありますかね?

「勉強がいるか、いらないか」をわかるために、まず先にChatGPTは何なのかを理解しておきましょう。

AIは責任を取れないからこそ、判断や遂行には人間が必要

ChatGPTの裏はぶっちゃけ言うと、ただの大規模言語モデルです。言語というのは、人類が発見した知識を我々後世に伝承するための媒体です。我々人類は言語、特に文字ができたからこそ先人の知恵を代々継承できて、(それによって)巨人の肩の上に立ってきたという感じではあります。

このChatGPTというのが、まさにその大量の言語を学習材料としてきた。なので、一言で言うといわばChatGPTというのは非常に賢いデータベースなんですよね。

データベースといえば、こんな名言がありますよね。「データベースは結論を出せない」。もしかしたら知っている方もいるんじゃないですかね? 

これと関係ないように見えるかもしれないですが、実は同じことを言っているブラックジョークもあります。「会計士はAIに仕事を奪われることは絶対にありえないよ。だってAIがその代わりに刑務所にぶち込まれることは絶対にありえないから」というブラックジョークです。

けっこう(な)ブラックジョークですが、けっこういい線いっているんじゃないかなと思っています。どういうことかというと、これはAIの本質を言っているんですよね。

そう、AIは責任を取れない。だからこそ、判断や遂行には人間が必要です。だからこそこの考える力、要は嘘を嘘と見抜く力が非常に重要になってくるから、だからこそ勉強もやはり引き続き必要になってくるんですよ。

ただし、これまでの勉強と違って、やはりパラダイム自体は大きく変わるんじゃないかなと思っています。

一言で言えば、これまでの丸暗記の勉強はますます役に立たないんじゃないかなと思います。なぜなら知らないことがあればChatGPTに聞けば一発で(答えが)出てくるから。

その代わりに、物事を理解して、さらにそれを活用していく力がますます大事になってくると思います。勉強の内容が変わるから、学習のパラダイムもやはりけっこう大きく変わるんじゃないかなと思います。

ChatGPTの登場に伴う学習に対するパラダイム変化

まず1つ。やはり生涯の勉強が必要になってくるんじゃないかなと思います。昔の農耕時代はけっこう機能が限られていて、一度覚えてしまえば生涯それだけでもう生計が立てられました。工業革命やITの進化などで分業がけっこう進んでいって、技能の習得はちょっと難しくなってきましたが、特に難しい技能を習得してしまえば、ある程度一生は食べていけたんじゃないかなと思うんです。

だけど、ChatGPTができてAIも発達してきて、稼ぎになる機能がやはりどんどん移り変わっていくような感じになっていくんじゃないかなと思います。これがChatGPTの第1番目の学習パラダイムの革命です。生涯勉強が必要になってくるということです。

ただ、もちろん悪いことばかりではなくて、けっこう良いこともあるんですよ。それは「知らない」を知らないことまで勉強できるようになってくると思います。ちょっとわかりにくい表現ですが、例えばプログラミング。「プログラミングを勉強したい」というのは、そもそもまずプログラミングを知らないことを自覚しているからこそ「じゃあプログラミングを勉強すればいいんだな」ということがわかります。

ただ、そもそもプログラミングすら知らない人からしてみると、「プログラミングを勉強したい」という概念すら知らないから、誰かが教えてくれない限り触れるきっかけすらないんですよね。だけどChatGPTの良いところは、ChatGPTとの対話の中で知らないことがどんどん出てくるから「あれが知らない」「これも知らない」と自覚させてくれるきっかけにはすごいなってくれるんじゃないかなと思います。

もう1つの良いことは、完全に自分に最適化した勉強ができるんじゃないかなと思います。昔の学校の勉強というのは先生がクラス全員の進み具合でペースを決めるから、必ずしも自分に合うとは限らないんですよね。

Udemyとかそういうオンラインコースもできてきました。これならある程度自分のペースでできるんですが、ただ内容は基本的にはあらかじめ作った内容なので、「自分がこれがわからない」とか、「これはすごい知っているから別にもう聞く必要がない」とか、そういった自分に合ったカスタマイズが効かないんですよね。

でも、ChatGPTだったら完全に自分のペースで、さらに自分の弱みに特化した内容で作れるから、最終的に自分だけの教材ができるんですよ。

ChatGPTを使った勉強のTips

というわけで、ここまでしゃべったから、ChatGPTを使った勉強のTipsをいくつか紹介したいと思います。

まずは、ChatGPTにいろいろ聞いている時に、途中でわからない単語がどんどん出てくると思います。出てきたら、それをさらに「説明をしてほしい」とお願いをすれば、どんどん教えてくれるんですよ。(スライドを示して)右のスクショがまさに私がMockとStubとSpyの違いを知りたい時に教えてもらった(様子な)んですけれど。

途中で「テストダブル」という「あれ? 今まで聞いたことない単語だな」というものが出てきたので、「じゃあこれは何なのか」とさらに聞くと、また詳しくDummyとかFakeとか(のこと)を教えてくれるんですよね。これがまず第1番目のTipsです。

次に、(勉強していると)理解したかどうかが不安になることもやはりどうしてもありますよね。そんな時は「自分の理解はこういうものですが、それは合っていますか?」ということを聞けば、ChatGPTが「この理解で合っていますよ」とか、逆に「その理解はちょっと違いますよ」といろいろ教えてくれます。右のスクショはプログラミングとは関係ない話なので内容は割愛します。

次に、これはけっこう知る人ぞ知るという感じですが、特定のフォーマットで回答を指定できるんですよ。例えば英語の勉強をする時に、「こんな前置詞について勉強したいから、こんな感じで表にまとめて」と指定してあげると、すごくわかりやすい感じで表でまとめてくれるから、すごく勉強が捗るんですよね。

これは今までの教材ではなかなか難しいことなんじゃないかなと思います。これはけっこう使いやすいし、表だけじゃなくて、他にも例えばアプリを作る時に「APIを作りたいからJSONで返してほしい」とか、の指定もできるので、どんどん自分の想像力でいろいろ試してあげればいいんじゃないかなと思います。

私の最後のTipsは、勉強した内容についてクイズとかテストとかを出してもらうこともできたりします。右のスクショは先ほどの前置詞について勉強した内容で、「じゃあなんかいくつかテスト問題を出して」としてあげれば、テスト問題を出してくれて。さらに、自分が回答をして、それで合っているかどうかをまたChatGPTに採点してもらう感じにすると、非常に勉強の役に立つんじゃないかなと思います。

他にもChatGPTの活用法はすごくたくさんありますが、今日は時間の都合で割愛したいと思います。

舵取り係をうまく活用して、知識という名の財宝をたくさん収穫していく

というわけで、ちょっとまとめたいと思います。今日は何をしゃべったかというと、まずChatGPTの時代は、考える力を養う勉強がどんどん重要になってくると思います。

そしてChatGPTを始めとした、AIによって学習パラダイムがすごく変わっていくんじゃないかなと思います。でもそれは悪いところだけじゃなくて、ChatGPTを有効活用すれば勉強効率もすごく上げられると思います。

昔の中国では知識のことを海に例えることが多かったんですよね。そんな広い知識の海を探索するのに、ChatGPTはいわば非常に優秀な舵取り係なんですよ。でもその舵取り係はいくら優秀であっても自分で目的地の判断ができないし、時にはやはり間違いも起こしたりします。そんな時こそ船長である我々の出番ですよね。

だから舵取り係をうまく活用して、そのより広い範囲の海を渡って、知識という名の財宝をたくさん収穫していけたらなと思います。私の発表は以上です。ありがとうございました。

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