2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
エンジニア5人のスタートアップで初の育休を取得した話(全1記事)
リンクをコピー
記事をブックマーク
蔵下雅之氏(以下、蔵下):でははじめます。「エンジニア5人のスタートアップで初の育休を取得した話」をします。よろしくお願いします。
まず自己紹介です。蔵下雅之と申します。Globeeで、フロントエンドエンジニアとしてAI英語教材「abceed」のWeb版の開発をしています。趣味は飲み歩きですが、今は育児専念のためお休みしています。
本日お話しすることです。以前弊社のnoteで育児休業の記事を書いたのですが、エンジニアを絶賛募集中の状態の中で、ガッツリ3ヶ月育休を取ったので、その時のお話をできればと思っています。
(スライドを示して)目次はこんな感じです。そもそもなぜ育休を取得したのかというところから、育休前の準備、育休中のお話、あとは育休復帰してからどうだったのか。あとは現在の働き方がどうなっているのかをお話しします。
さっそくですが、なぜ育休を取ったのかというところで。理由としては大きく2つあります。まず1つ目としては、我が家の育児事情。2つ目としては、Globeeで私が育休取るまでまだ前例がなかったので、前例を作って育休を取りやすい空気作りをしたかったという、この2つの理由があります。
まず1つ目の育児事情の話ですが、夫婦共に地方の出身なので、周りに頼れる親戚とかがいなかったということが大きかったです。私が仕事に復帰してしまうと妻の育児の負荷が上がってしまうので、もともと夫婦で「育休取りたいね」と話をしていました。
2つ目の育休の前例を作りたかったっていう話で。(スライドを示して)こちらは厚生労働省の資料から引用していますが、令和3年(のこと)なのでおととしですね。おととしの段階で、男性の育休取得率が14パーセントほどなので、もしかするとスタートアップだとさらに取りづらいんじゃないかなぁと(いう気持ちが)日頃からの肌感でありました。
そんな中で私がGlobeeに入社したのが2020年頃だったんですが、その時の面談でぶっちゃけ聞いてみました。「育休を取って大丈夫ですか」みたいなことを聞いたところ、弊社CEOの幾嶋やCTOの上赤から、「まぁまだ実績はないけれど、取得するなら全力でサポートします」みたいな熱いメッセージをもらって、それで入社したと言っても過言ではないくらいでした。
なので、私がGlobeeで育休の前例を作って、今後も他のメンバーがどんどん取れるような空気作りができればと、熱い思いで取得しました。
育休前にいろいろ準備したことがありまして。その前に、私が育休を取った2022年5月頃のエンジニアの体制ですが、CTOを除くとエンジニア5人で、しかもWebだと私を含めて2人なので、私が抜けてしまうと1人体制になっちゃうというところで。
(スライドを示して)Web開発を止めないために、下のことを心がけていました。
まず1つ目は、これは私の家庭の事情がけっこう大きく関わってるんですが、里帰り出産の予定だった。あと、コロナで県外の人が面会NGみたいな病院だったので、すぐ会いに行けなかったんですね。そういうこともあって、現場をすぐ離れないで済むように、生後1ヶ月ぐらいから取得するように会社と調整していました。
あとは育休に限らずですが、相互レビューで常にお互いのやってることを把握して、育休中に私の開発したところに改修が入っても対応してもらえるような体制にしていました。
育休取得の1ヶ月前からはちょうど大きめの開発が始まっていたのですが、私のほうは細かなバグフィックスとか、小さめのタスクの数をこなす、サポートする体制に入りました。
実際に育休中どうだったのか。出産予定日は3月の末でしたが、1週間後ろ倒して4月上旬にかわいい女の子が生まれました。育児って本当に想定外のことづくしと言うか、生まれてすぐ集中治療室に入ることがあって。面会はNGでしたが、ちょっと先生の話を聞きに行ったりとかで有給をポツポツいただいていました。
育休前に、1ヶ月間細かなイシューを担当していた部分はここでけっこう大きくワークしてくれて、開発も止まらず対応できました。
てんやわんやしつつ5月に家族で自宅のほうに戻ってきて、本格的な育児が始まりました。普通ならお風呂の入れ方とかは役所の両親学級で勉強できるんですが、コロナの影響でことごとく参加できなかったので、ひたすらYouTubeの育児チャンネルを見て、いろいろ知識をぶっ込んでいきました。
とはいえやはり実践とぜんぜん違っていて、ほんと大変なことづくしでした。この頃の記憶はほとんどないと言っても過言ではないですね。ですが夫婦そろって娘に集中できたので、私の人生の中でけっこう貴重な大切な財産だと本気で思っています。
育休復帰時はどうだったのか。育休中のできごとをメンバーの方がまとめてくれていました。育休の終盤あたりからSlackも覗き始めていていろいろ追っていましたが、「復帰して自分使いものになるかなぁ」「どうかなぁ」とちょっと不安な部分は正直あったのですが、いざ復帰してみるとメンバーの方ができごとをまとめてくれていて、一瞬で現場復帰できました。本当に感謝感謝です。
私が育休中の(時に起きた)様子のことを、他のメンバーに聞いてみたんですが、上流のPMのほうでもタスクをいろいろコントロールしてくれていたとのことで、私がいないことで工数が爆上がりしたってことも特段なかったとのことでした。
Webの相互レビューも、私が抜けてしまってレビューする人がいなくなってしまっていたので、その部分はiOS、あとAndroidのエンジニアのメンバーも手伝ってくれて助かったという話がありました。チーム外の方でもいろいろサポートしてもらいながら育休が取れて、本当に感謝感謝です。
現在の働き方ですが、2週に1回出社の推奨日はあるのですが、ほぼほぼリモートで勤務していて、妻が手を離せない時に子どもがよく泣いちゃったりするので、その時に顔を出して「大丈夫?」みたいな感じで見に行ったりしていました。あとは凝り固まった頭を娘の笑顔でほぐすのが一番の目的でもあります。
2つ目が勤務時間ですが、もともと10時頃から(業務を)始めていたのを、2時間前倒して、8時〜17時で勤務しています。娘のお風呂とか寝かしつけを私のほうで担当しているので、育児のスケジュールに仕事も合わせたかたちになっています。
ちょっと他のメンバーと作業時間がズレてしまって、レスがちょっと遅くなってしまうことがあるんですが、その部分は他のメンバーに協力してもらって、なんとかカバーできている状況です。
まとめです。トータルとして、育休を取得して本当によかったです。娘の育つ過程も身近で見ることができたし、家族としても負荷分散(できた)というか。本当によかったです。
育休取る(こと)については、事前に会社に相談しておくとスムーズかなと思います。育休の取得の方法などはどうしても家庭の事情に左右されちゃうので、そのあたりも会社とすり合わせできればと思います。
あとは、メンバーの協力なしには本当に取れなかったこともあると思うので、本当に感謝しています。あとはこれで私が前例になれたと思うので、今後Globeeで育休取る人が出てきたら、全力でサポートできればなと思っています。
最後にですが、これからもし育休を考えてるパパさんママさんがいたら、ぜひGlobeeにお声がけしてもらえればと思います。
以上で発表を終わります。ご清聴ありがとうございました。
関連タグ:
2024.10.29
5〜10万円の低単価案件の受注をやめたら労働生産性が劇的に向上 相見積もり案件には提案書を出さないことで見えた“意外な効果”
2024.10.24
パワポ資料の「手戻り」が多すぎる問題の解消法 資料作成のプロが語る、修正の無限ループから抜け出す4つのコツ
2024.10.28
スキル重視の採用を続けた結果、早期離職が増え社員が1人に… 下半期の退職者ゼロを達成した「関係の質」向上の取り組み
2024.10.22
気づかぬうちに評価を下げる「ダメな口癖」3選 デキる人はやっている、上司の指摘に対する上手な返し方
2024.10.24
リスクを取らない人が多い日本は、むしろ稼ぐチャンス? 日本のGDP4位転落の今、個人に必要なマインドとは
2024.10.23
「初任給40万円時代」が、比較的早いうちにやってくる? これから淘汰される会社・生き残る会社の分かれ目
2024.10.23
「どうしてもあなたから買いたい」と言われる営業になるには 『無敗営業』著者が教える、納得感を高める商談の進め方
2024.10.28
“力を抜くこと”がリーダーにとって重要な理由 「人間の達人」タモリさんから学んだ自然体の大切さ
2024.10.29
「テスラの何がすごいのか」がわからない学生たち 起業率2年連続日本一の大学で「Appleのフレームワーク」を教えるわけ
2024.10.30
職場にいる「困った部下」への対処法 上司・部下間で生まれる“常識のズレ”を解消するには