2024.12.10
“放置系”なのにサイバー攻撃を監視・検知、「統合ログ管理ツール」とは 最先端のログ管理体制を実現する方法
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やまげん氏(以下、やまげん):ちなみに、その前職を辞められて、すぐにスペースマーケットさんに移られたのかなと思ったんですが、ここのきっかけは何かあるんですか?
齋藤哲氏(以下、齋藤):はい。もともとベンチャーをやっていたのですが、それがちゃんとうまくいかなかったことに対して、ずっとモヤモヤしていた部分があって。
人生1度なので、もう1回チャレンジしてみたいなというところがまずきっかけです。それでいろいろなスタートアップの会社を見たんですが、その中で、やはりスペースマーケットがいろいろな将来性があるなと思って。
まず1つは、不動産。遊休不動産を活用することで、経済活性や社会貢献につながっていくところ。あと、遊休不動産の市場も規模がすごく大きくて、16兆円ぐらいあるところにも魅力を感じました。
場所をマッチングするプラットフォームの機能を見させてもらい、その中で、先ほどもお話したとおり、いろいろなスペースを借りることができて、いろいろな利用体験が生まれているというところがあって。
「その利用体験の運営をソリューションとして提供できれば、その事業の幅も広がっていくな」みたいなところをぼんやり考えていて。これも将来性しかないという話で、スペースマーケットになんとか入社したいと思って、今に至るという感じです。
やまげん:いいですね。では共感が基になって入社を決められたんですね。
齋藤:そうですね。
やまげん:僕はもともとスペマ(スペースマーケット)さんは(ただ)スペースを借りるイメージでしたが、確かにスペースを借りた結果、その先に体験ができるところに僕もすごく納得がいくというか、魅力があるなと思っていて。無人島を借りていろいろな体験をしたいとか、なんだかすごくワクワクするなと今日話を聞きながらも思いました。
齋藤:無人島体験でも「いきなり無人島に臨むのはちょっとキツいな」みたいな人もいるかとは思いますが、「無人島体験キット」みたいにパッケージ化して提供できれば、もっとフランクに使ってもらえるんじゃないかと。そんな感じで考えています。
やまげん:なるほど。ぜひこれを聞いているみなさんは、スペマさんでいろいろな体験をしてもらえればと思います。実際に入社された時はCTO候補みたいなかたちだったんですか?
齋藤:いやいやもうぜんぜん。1エンジニアとして入りました。
やまげん:ではそこからエンジニアとしてもバリューをどんどん出していって、社内でも認められて、CTOというかたちで選ばれたというか、任されたということなんですか?
齋藤:選ばれたみたいなところはアレかもしれませんが、もともと「入社後にマネージャーを任せたいな」みたいなことを最初に言われてはいたんです。1年半後に、「部長をやりませんか」みたいなお話をもらって、その3ヶ月後に「CTOをやりませんか」みたいな話をもらったというところで。
1つ大きいのは、もともと創業した2人のメンバーがいるんですけど、その1人が創業CTOとしてずっとやっていましたが、また新しくチャレンジをしたいということで。(僕は)その後継候補に入ったのかな、みたいなところではあります。あの方に認められてというかたちなのかなとは思っています。
やまげん:なるほど。
やまげん:世の中のエンジニアの人とか(には)、キャリアアップしたい人がたくさんいるのかなとも思っていて。どういった気持ちで取り組んでいたら、そういったところを任せてもらえるようになったとかありますか? 意識されていたこととか。
齋藤:どうなんですかね。私の場合はエンジニア歴がすごく長かったから、エンジニアとして一通りの役割みたいなものを経験していたので、それに対してポジションがマッチしたのかなとは思います。
そういう明確な目標を持って取り組まれる方がいるのであれば、やはりポジションで見ている景色というのは違うと思うので、そういった視点を早めに知っておくのは大事かなと思っていて。
そこに対して「自分はどういうバリューを発揮できるのか」という視点さえ知っていれば、逆算で積み上げていくことができるかなと思うので、そこは1つ大事かなと。
あとは、本当の意味でのメンターみたいな方を見つけられると、1人でやっているよりは道筋が見えやすいのかなとは思いますね。
やまげん:なるほど。すごく勉強になりますね。僕も前職はヤフーにいて、ヤフーの前CTOの藤門さんが「常に3つ上のポジションを意識してください」みたいなことをお話されていて。
当時はぜんぜん(その意味が)わからなかったんですが、今だと齋藤さんがお話されていることと似たものがあるのかなとも思っていて。上位レイヤーの考え方をしっかり意識しておくみたいなところが重要なのかなと僕はすごく感じます。
齋藤:そうですね。やはりエンジニアはもの作りがメインではありますが、作ったプロダクトであったり、そのプロダクトを使った事業にどういういいインパクトを与えるかが重要なのかなとは思っていて。
それに対して、俯瞰して事業の状態が見えないと、やはりいい影響を与えられないというのが1つあります。ただ、そこだけの視点しかなく、技術力も伴っていなければ実現はできないと思うので、どっちもバランスよく必要なのかなとは思います。
やまげん:いやあ、マッチョですね。そう考えると(笑)。
齋藤:なかなか難しいですけれどね(笑)。
やまげん:ちなみに(齋藤さんは)どなたをメンターとして置いていらっしゃったんですか?
齋藤:私の場合は、前職の上司で非常にお世話になった方が2人いました。システムエンジニアで、お客さまに対するソリューションを提供するプロフェッショナルの方が1人いて。
その方が新しい事業を作っていくところに携わっていたので、そういったところの視点や仕事の進め方を吸収できたのは、非常に勉強になったなと思っています。
やまげん:なるほど。じゃあ今これを聞いているエンジニアのみなさんは、上司だったり近くにいる優秀な人だったり、そういった人とどんどんコミュニケーションを取って吸収をしていけると、より成長していくんじゃないかというところですね。
齋藤:そうですね。まあ、私はなかなか(メンターを)見つけることはできなかったんですけれど、経営レイヤーの方がメンターになってくれるようなことがあると、マネジメントとか、(エンジニアとは)また違った視点になってくると思うので。そういった意味では、できるならばそのほうがいいかなと思います。
やまげん:ありがとうございます。やはり事業をやっていく上で、CTOを目指してくとかだと、CTOは経営者だとは思うので。そういったところを学んでいきたいみたいなところはありますよね。
あと、齋藤さんは実はMBAとかを取得されていて、もともと経営のプロフェッショナルみたいなところではあったんですね。
齋藤:まあでもMBAはアカデミックな知識ではあるので。経営に直接携わったことはほぼないところからスタートしています。
やまげん:ありがとうございます。
(次回に続く)
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