ネットワーク室の各チームの紹介

白田篤志氏:ネットワーク室の紹介をします。ネットワーク室には4つのチームがありますが、正確にいうとサービスネットワークチームが2つに分かれるので、5つのチームになります。

採用ポジションの理解のために、領域や役割の違いを説明します。(スライドを示して)この図では、各チームの概要の他に、チーム間の協業度もイメージしています。重なっているところが協業する量をイメージしています。

各チームの簡単な説明をします。まずデータセンターチームは、データセンター選定からラックやケーブルまでのデータセンターファシリティが担当領域です。サービスネットワークチームは、文字どおりサービス用のネットワークが担当領域です。エンタープライズネットワークチームとグローバルオフィスネットワークチームは、国内外のオフィスネットワークが担当領域になっています。

グローバルオフィスネットワークチームは、韓国のLINE Plusというグループ会社のオフィスネットワーク領域担当のメンバーと一緒に作っている、兼務組織になっています。ネットワークオペレーションチームは、サービスネットワークとオフィスネットワークの両方の運用の効率化や自動化が担当領域となります。ただ、運用についてはすべてオペレーションチームで行うというわけではなく、サービスネットワークチームやエンタープライズネットワークチームと協業して行っています。

ネットワークオペレーションチームが、ネットワーク室で必要となるツール開発や自動化の役割を担っています。赤枠のデータセンターチームは後ほど説明します。

(スライドを示して)図の右側半分の中で色が付いた箇所が、ネットワーク室が担当している領域になります。左のチーム名と右の領域を同じ色にしています。

ラックまでのファシリティをデータセンターチームで管理して、その上のネットワークをサービスネットワークチームで構築・管理しています。オフィスネットワークはエンタープライズネットワークチーム(の管理)になります。サービスとオフィスのネットワークの上にかかる部分が、ネットワークオペレーションチーム(の管理)となります。

ネットワーク室の現在の方向性

次に、ネットワーク室の現在の方向性について簡単にお話しします。LINEのインフラの増加がさらに進むため、以下のことを意識して業務を推進中です。

1つ目は、ネットワークインフラの安定性の向上・障害の削減です。まず、LINEアプリは社会インフラのように利用されていて、高い可用性が求められます。また、データセンターやネットワークはすべてのサービス基盤であり、オフィスネットワークはすべての業務の基盤であるということがあるため、ネットワーク室の領域は安定的であることが重要となっています。

2つ目は、Closネットワークの各種改善です。サーバールームの増加に一番関係するClosネットワークの品質や構築フローや運用を、さらに改善する取り組みを行っています。

3つ目は、ツールの拡充・自動化推進です。インフラの増加に伴い、さらなる効率化が必要となっています。あとは、ツールや自動化によって、作業ミスの防止も可能となると考えています。

最後にセキュリティ向上の目的もあります。ゼロトラストセキュリティの観点で、例えばオペレーターは、最低限の箇所にだけアクセス可能とするほうが望ましいというところになっています。