記事を書きたくなる動機

mpyw氏(以下、mpyw):では次に行きますかね。

無職やめ太郎氏(以下、無職やめ太郎):ラスト行きますか。

mpyw:記事を書きたくなる動機ということで、これは(僕の場合は)ググり方を工夫しないと情報が出てこないというのが大きな部分です。最近はGoogle検索でも日本語の検索がノイズが多かったりして、初心者が思いつくようなワードを入れても、出てこないことが実はけっこうあるんです。

一時的に英語の設定に変えて検索したりなどしないと出てこない情報を、自分がQiitaというSEOの強い場所で日本語の記事を書くことによって、ググり能力に関してまだ初心者の助けになればなというのが、けっこうモチベーションにはなります。

徳本:確かに。なるほど。

mpyw:その未知の解決策、プラスその一環で自分が手を動かしてコードを書かないと解決できないという時は、都度OSSで作っていたりしますが、技術的課題とともにOSSも「作ったから使ってよ」みたいに宣伝して、GitHubのスターもすごく増えて、ウハウハみたいな(笑)。そんな感じでやっていることもありました(笑)

無職やめ太郎:なるほど。いいですね。

mpyw:やめ太郎さんはこのあたりどうですか?

無職やめ太郎:書きたくなるタイミングとしては、プログラミングについて調べたりしていて、出てきたドキュメントや記事がなかなか難しかったり、なかなか大変だなと思ったら、逆に「これはチャンスや!」と思います。

mpyw:自分がそこを何とか仕上げて、みんなに貢献したいという気持ちになりますね。

無職やめ太郎:そうですね。このちょっと難しい題材を、アホでも酔っ払いでもわかるような。

(一同笑)

mpyw:なるほど(笑)。酔っ払いは絶対に対象にする(笑)

無職やめ太郎:記事に仕上げたらいいんじゃないかと思ったりするのは動機だったりしますね。

自分がQiitaで書くことで何に役に立ったか

mpyw:ありがとうございます。では、Qiitaがどう役に立ったかに関してです。これについては自分が書くことと、他の人の記事を読むことについて説明したいと思います。まず自分が書くことに関してです。これはずばり、就活時にアウトプットとみなされたのが個人的に最強だと思います。

GitHubで合わせてOSS活動をすると、コードを書く能力と、日本語をうまく使って他者に説明する能力の2点で評価されることになるので、周りからの評価が爆上がりだと思います。

無職やめ太郎:そうですね。

mpyw:Qiitaのいいところは、転職して会社のオーガナイゼーションが入る場合もありますが、基本的には自分のアカウントの記事なので、自己PR資産としてずっと使い続けられるのも1つのアドバンテージになります。

無職やめ太郎:いいですね。mpywさんは若い時からQiita活動をやっていましたもんね。

mpyw:そうですね。大学生時代は「普通に働け」と親に言われていましたけれど、引きこもってQiitaの記事を書きまくっていたのが結果的に就職につながったので、よかったと思っています(笑)。

無職やめ太郎:やりたいことをやって、就職にもつながって、みたいな。

mpyw:運がよかっただけかもしれないですけど。

無職やめ太郎:大学生ぐらいからやられていたから、ガッツリ就活にも役立った感じですか。

mpyw:役立てようとはしていなかったんですけど、なんか役に立ったんですよ。

(一同笑)

無職やめ太郎:僕も今のゆめみという会社に入る時に、けっこう役立ちました。Qiitaでプチバズった記事を何個か書いて、ゆめみのカリポリ君という子とQiitaでまず知り合って、QiitaきっかけでTwitterでも相互フォローになって、カジュアル面談をしてもらって、ゆめみに入社できたので、僕も思いっきり就職に役立ちました。

Qiitaの他人の記事がどう役立っているか

無職やめ太郎:mpywさんは、他の人の記事を読むことで役に立ったことはありますか?

mpyw:これは何より、新しい技術に関心を持つきっかけになるのが大きいです。例えば、英語でまとめられているようなRFC(Request for Comments)やIETF(Internet Engineering Task Force)の文章を、自分で持ってきて全部細かいところを読むより、読むのが得意な人がいい感じに部分的にまとめて、日本語にして読みやすくしてくれた情報を読むほうが、だいぶ楽だったりします。これは当たり前ですけれど。

無職やめ太郎:それはありますね。

mpyw:自分が本当に得意な分野に関しては、一次情報を取りに行って書くことをやりたいけれど、正直自分はそんなに頭がいい人間ではないので、それ以外の部分に関しては他の人のおこぼれというか、そういう情報を有効活用させてもらって、吸収の効率を高めるのは大事なことかなと思います。

無職やめ太郎:僕もまったく同じかもしれないです。Typescriptの公式ドキュメントを見たりします。ところで、mpywさんたちはReduxの記事などのフロントの記事も書かれていますよね。

mpyw:初めて就職したベンチャーで、最初はPHP要員だったはずなのですが、「フロントもやって」みたいな感じでいきなり仕事が飛んできて、JS(JavaScript )経験が何もない中でReactを使って既存のコードの改修をやっているうちに、「これを整理しておかないと明日また忘れるんじゃない?」という情報にぶち当たって書いたのが、Reduxまわりの記事だったわけです。

無職やめ太郎:そのおかげで、うひょさんやmpywさんが記事を書いてくれているんですね。

mpyw:役立ちました?(笑)

無職やめ太郎:公式ドキュメントよりもわかりやすいんですよね。記事もあったりして、すごく役に立っています。

mpyw:最近は落ち着いていますが、あの頃のフロントエンドはライブラリが乱立していて、情報が断片的だったりしたんですよ。

無職やめ太郎:なるほど。

mpyw:なので、1ヶ所読んだらだいたいどうすればいいかわかる記事を生み出すのは、けっこう需要があるのではないかという感じです。そろそろ時間ですかね。

質疑応答

無職やめ太郎:もし何かあれば質問をお願いします。

mpyw:Twitterで「やめさんは関西出身なんですか?」という質問がきています(笑)

無職やめ太郎:僕は関西出身ではありません!

mpyw:え! そうなんですか!?

無職やめ太郎:そうなんです。愛知県出身です。

mpyw:まじか! それで言うと自分は三重県出身で、むしろ自分のほうが西に寄っています。関西成分が若干入っているけど、どちらかというと標準語にも寄っているぐらいです。

無職やめ太郎:確かにちょっと関西弁っぽいですよね。

mpyw:微妙に関西です。1個質問が来ました。「記事を書く時間はどうやって確保していますか」ということです。ゆめみで言うと、書く時間は確保しやすいかなと思います。「10%ルール」というものがあって、1ヶ月の勤務時間の10パーセントだけ自分が自由に使える、時間の規定があるんです。

前に自分が勤めた企業では、そもそもそういう時間がなかったり、あっても5パーセントで今の半分だったりしたので、物足りなく感じていたりしました。ゆめみはそこにガッツリ投資をしてくれているので、いい会社だなと思いながら制度を活用させてもらっています。

無職やめ太郎:僕もそうです。1ヶ月に20営業日ぐらいなので、月に2日ぐらいは好きな研究とかに使っていいよという制度があるので、Qiita記事を書くことが研究にあたるのかは微妙な気がしますが、それを使ったりして書いています。

mpyw:業務に活かせることだったら、その時間にできる。

無職やめ太郎:たまにQiitaを書く時間がなくて、徹夜して泣きながら「ワイは〇〇や」と書いている時もあります。またお酒を飲んでいる、みたいな(笑)

(一同笑)

mpyw:そういうキャラなんですね。

無職やめ太郎:質問ありがとうございました。そろそろ時間がきてしまいましたね。

司会者:発表いただきありがとうございます。時間もちょうどです。

mpyw:ありがとうございました。

無職やめ太郎:ありがとうございました。