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東京以外で働くとしたらどうするか?(全1記事)

大企業にはさまざまな問題解決の機会がある メガベンチャーの地方開発拠点で働くという選択肢

ITエンジニア出身の経営者が登壇する「ITエンジニアのキャリアを模索する会」。4回目の開催となる今回のテーマは「場所×キャリア」です。現在関西を拠点として活動しているテクトレ社の代表取締役である井上慎也氏が「東京以外で働くとしたらどうするか?」について、自身の経験を織り交ぜながら、地方にあるメガベンチャーの開発拠点で働くメリットについて紹介しました。関連資料はこちら

株式会社テクトレについて

井上慎也氏(以下、井上):今回のテーマが「場所×キャリア」なので、自分の経験とかで言えること。正社員として転職するんだったらどう考えるかについてもお話できればいいかなと思っているので、よろしくお願いします。

まずは軽く自己紹介から。私は株式会社テクトレの井上慎也です。会社のサービスとしては「TechCommit」に注力しています。これは、毎月1,000円〜で仲間と楽しく学び続けるための環境を提供しているサービスです。

今まで仕事では、さまざまなところに住んだり出張したりしていました。まずは、主にどんなところで仕事をしていたのかを軽く紹介させてください。

自分は大学のときから情報系のことを勉強していて、在学中は大阪のIT企業でアルバイトをしていました。仕事内容は、プログラミングよりLANケーブルを作ってカシメ機で配線をつなげるみたいな作業でしたが。あとは学校の先生のPCメンテナンスとかもやっていました。

そこから新卒で東京に来て、SESで金融系のシステムの開発を3年ぐらい経験。主にC言語やRed Hatの上で動くプロセスを作ったりする感じの仕事です。

そのあとは東京の中でも堅いところより、自分たちでサービスが作れるようなWebの技術はけっこうおもしろいと思って、Rubyとかを主に勉強していました。同時にフリーランスとしても活動を開始。主に(渋谷あたりの)ベンチャー企業から仕事をもらっていました。あとはそのツテとかで、プログラミングの講師とかも経験しています。

あとは法人化もしました。今後はどうなるかはわかりませんが、今は地元の関西を拠点としています。なので今回は、関西と関東を行き来しての所見とかをお伝えできればと。

注目は地域にある開発拠点

説明するまでもないかもしれませんが、システム開発の仕事は東京が強いです。しかし、あえて東京以外の日本のどこかでシステム開発の仕事をすると考えたときには、働き方のパターンとしては(多くは)フルリモートになるでしょう。最近は、正社員でもフルリモートができる会社も増えてきています。

なので、東京や都市部に本社があって、そこからフルリモートで仕事をするみたいなかたち。あとは地方というか地元に拠点がある会社さんに通いながら開発する仕事。あるいは一部リモートみたいな週〇日出社して仕事するパターンがあるのかと思います。

自分の中で、着目される方が少ないのかなと思っている働き方がありまして。「いいなぁ」と思っているのが、大きい会社さんやメガベンチャーと呼ばれる会社の開発拠点です。こういったところは意外といろいろな地方にあります。

とくに大阪・京都とか福岡。あとは沖縄にもあるのかな? 開発拠点というかたちで、働きやすい場所を提供している会社さんは意外と全国にあります。

なぜ開発拠点や支社を作るのか。例えば自分が仕事で関わっているマネーフォワードさんは、2019年に京都に拠点を構えました。「はじめまして! 京都開発拠点」というブログがあり、その中で、関西には優秀な学生さんやエンジニアも多いですと書かれています。

いろいろな理由があるとは思いますが、関西に拠点が多い理由は、こういった要因も大きいのではないでしょうか。私も実際にインターンの方とも一緒にお仕事や話をしたりもします。別に有名大学だからと言うわけではないですが、努力家な学生さんやすごく地頭のよい学生さんも多くて。インターン生なのに正社員並みにアウトプットを出す学生さんもいるほどです。

意外と知られざるというか、ニュースみたいに記事になっていますけど、例えばマネーフォワード以外にも京都にはSansanやリブセンス。LINEやサイバーエージェントなどのメガベンチャーと呼ばれるような企業さんが支社を構えています。少し前には、はてなが京都に本社を移して話題になっていました。

やっぱりブランドや人材、施設的な企業目線でも、東京以外にも魅力的な地域もあります。そういうところの地域の周りから攻めていく考え方もありです。とくにこれから引っ越しする方は、こういう視点で仕事先を探すのもいいのではないでしょうか。

大企業やメガベンチャーで働くメリット

メガベンチャーみたいなところで一緒に仕事して「これいいなぁ」と思うところがあります。それは、本社のツテが使えることです。実際どうなのかわかりませんが、ある程度はいろいろ予算もあるのかな? と(笑)

大きな企業だと、強いエンジニアの方やその分野に詳しい人、有名な人が在籍していることもあります。小さい企業だと、あまりノウハウがない場合もありますが、大企業だとさまざまな問題解決の機会もあります。大きなスケールでチャンスというか……人によっては責任を重く感じるかもしれませんが、いろいろなことに挑戦できる機会を得られるのかなと思っています。

あとは、開発に対する柔軟なアプローチができる会社も多いのかなと思ったり。これは会社によりますが、例えば本格的なスクラム開発の導入やチームの生産性を上げていくために、かなり挑戦させてくれるような土壌があったりもします。「こういうことをやりましょうよ」みたいなことを積極的に発信していくと、取り入れてくれたりとかもします。

とくに拠点の立ち上げなどや、メガベンチャーの新規事業に関われたりもするので、やりがいはあるのではないでしょうか。決裁権やお金があまりない企業では、難しい案件にも関われることもあります。

地域の開発拠点の探し方

じゃあ、そういう企業さんをどうやって探すの? ということで、東京以外で探すことを踏まえていくつか考えました。

1つ目が地域技術コミュニティとかに参加してみる。これは技術的なことに対して考えたり、新しいものの検討や勉強、研究するみたいな集まりです。(新しい取り組みなど)そこにポジティブなところは、わりとそういうコミュニティに企業が(場所貸しや後援など形はさまざまですが)スポンサーとして付いていたりとかもします。

あとは勉強会みたいなものを通じて、会社の中の人とかにもいろいろ聞いてみるのも手です。そこから、会社に入社された方もいます。人を伝っていく、知り合いや先輩のエンジニアに相談できたり話を聞ける環境を作っていくのは(地域性を活かす)よい方法ではないでしょうか。

これは東京でも大事なのですが、ローカルのこういったコミュニティだとより目立ちます。そのコミュニティから探していき、情報を交換をしていくのも一つの手段です。もちろん、場所にもよりますが。

地方で働くならフルリモート

軽くまとめたいと思います。「東京以外で働くとしたら? 」ということで、正社員として働いて転職する、かつ東京以外で働くという縛りを加えた場合。完全な地方で仕事するんだったらフルリモート一択です。これは東京とかで予めコネを作っておき、知り合い経由で仕事を見つけることになると思います。

もし完全な地方とかではなく、京都とか福岡などけっこう伸びている都市の周りとかに住むことができる場合。週1日とかで通いつつ、一部リモートで働ける会社を探す。かつ挑戦できるような土壌があるような企業さんならなおいいのではないかと思います。

その際に候補として挙がってくるのが、メガベンチャーの支店や開発拠点です。そういう会社の開発を支える。あるいは伸ばしていく事業に関われると東京以外でもおもしろいことができるのではないかと思っています。

ということで、このLTで何が言いたいかというと「京都はいいぞぉ」ということで(笑)。沖縄なども人気ですが、けっこう京都はメガベンチャーみたいな起業も多いですし、居心地のいいところなので、仕事は関係なく遊びでも来ていただければなと思います。

最後にちょっと宣伝を。月額1,000円で楽しく学び続けるをモットーに「TechCommit」というものをやっています。割合としては、初学者の方が多いです。でも、経験者もメンバーとして参加してもらっています。

ということで、今後いろいろ露出とかも増やしていきたいなと考えていまして。PodcastやYouTubeでエンジニア談議やキャリア談議ができるような方とかを募集中です。今日登壇されている方も含めて一緒にやろうという方はお声掛けください。TechCommitのメンバーとして、とくに個人アプリを作っている方、キャリアについて軽く相談してみたい方は遊びに来てもらえればと思っています。

ということで自分のLTは以上です。ご清聴ありがとうございました。

大城多香子氏(以下、大城):井上さんありがとうございました。私は知らなくてすごく恥ずかしいんですが、京都にメガベンチャーの開発拠点が多いのは意外でしたね。

井上:そうですね。大きな大学もあるので、いろいろな企業がいます。

大城:なるほど。ありがとうございます。いくつか質問が来ていたのでおうかがいしたいんですが、大学生時代に「なんでそのバイトをされていらっしゃったんですか?」という質問が来ています。

井上:自分はそもそも大学のときにパソコン部みたいなところに在籍していまして。自分たちでプログラミングしてゲームを作ったりして、文化祭に展示して遊ぶようなことをやっていたのですが、その部活の先輩がやっていたバイト先で、完全に先輩からの紹介です。

大城:なるほど(笑)。ツテがあってそのバイトをされていらっしゃったということですね。

井上:そうですね。

大城:とくにすごい理由があったわけではない(笑)。

井上:そうですね。まぁ、いろいろ経験してみたいなというところはありましたが。ゲームを作っていて楽しかったんですが、当時はゲームを仕事にすることはあまり考えていませんでしたので、とりあえずという感じです(笑)

大城:なるほどです。ありがとうございます。

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