ちょまどの「オタクな私の拡がる世界」

千代田まどか(ちょまど)氏:ありがとうございます。みなさん、こんにちは。ちょっとタイトルがふざけてるんですけど。『オタクな私の拡がる世界~BL同人作家からITエンジニア、Microsoftのインターナショナルチームに~』を話すMicrosoftの千代田まどかです。本当に来ていただいてありがとうございます。(同時開催のセッションを指して)裏番組大丈夫ですか? クリスチーナさんのありがたいお話とか大丈夫ですか? あっち真面目系、こっちこんな感じ系です。

こっちはツイート大歓迎です。写真撮影オッケーで、Twitter実況大歓迎。#DevFestWomenのハッシュタグで言ってください。評判をチェック&リツイートします。私が講演やってた間みんなどうだったかな~ってみんなの反応が気になるわけです。

私はTwitter廃人なので終わったあと「みんなどうだったかな~」ってチェックしたい。このハッシュタグ付けてくれるとサルベージがしやすいので、ぜひTwitterよろしくお願いします。

ツイ廃ならではの気遣いなんですけど、スライドマスターをいじりまして、常に右下に#DevFestWomenを入れておくので。いつハッシュタグを忘れてもツイートできます。

(会場笑)

えへへ(笑)。ありがとうございます。千代田まどかです。ニックネームは「ちよだまどか」で、「ちょまど」です。文系出身です。英文科出身で在学中はシェイクスピアとか読んでました。前職はiOSとかAndroidアプリを開発していたプログラマです。現在Microsoft社員で。

女子高、女子大の腐女子なんですね。女子高で腐ったタチなんですけど。ずっと女子校歴が長くて。女子高が3年、女子大4年じゃないですか。7年間女子校に閉じ込められていたわけなので。今日はテクニカルカンファレンスでこんなに女性がいるのにすごくびっくりして。休み時間も女子トイレ行列したのとか、「マジで!?」 みたいな。すごくうれしくて。ありがとうございます。へへへ。

(会場笑)

こういうところに興味持って来てくださる男性の方も本当にうれしいです。なんか本当にありがとうございます。もううれしくて。ずっと女子高だったから。こんなに女の子がいっぱい。いや、男性の方も来ていただいて本当にありがとうございます。

ちなみにこの中で私のこと聞いたことある人どれくらいいますか?

(会場挙手)

あ、すごい。ありがとうございます。9割くらいかな。ありがとうございます。

マンガでAzure FunctionsやServerlessなどを解説

私が描いた絵。例えばこんな絵描いてます。まあ同人作家だったのでいろいろ絵を描いてます。漫画も描いてて、漫画でAzure FunctionsとかServerlessとか解説するやつとかもやってたりします。本も出版しました。『マンガでわかる外国人との働き方』っていうやつで。アメリカ人のロッシェルさんと一緒にやりました。

マンガでわかる外国人との働き方

これ実話なんですけど。外国の方が「NoSQL(ノーシークル)」って、シークルって何だろうって思ったらSQLのことだったりとか。そういうけっこうこの業界あるあるの話とか載ってるので、もしよかったらぜひ。Twitterは@chomadoです。フォロワーは6万7000人(2019年12月現在は7万人以上)超えました。これなにがすごいかって、65535を超えたわけですよ。

(会場笑)

わかります? 16ビットを超えた。C#で言うとshort int MaxValueを超えたわけですね。はい。というのが最近のちょまどです。

近況としては3日前にギックリ腰になりました。今もです~。台風に備えて水張ろうと思って前かがみになったら腰バキッていっちゃって。っていう感じです! だから今も台に体重かけてちょっと姿勢悪いんですけど。すみません、登壇中なのに。

閑話休題で。このイベントはDiversity&Inclusionを強調したテクノロジーカンファレンスですね。さまざまな職種によって自分のなりたい像が見つかったり、明日からの自信につなげるイベント……まあ公式サイトからコピペしてきたんですけども。すばらしい! 本当にこんな貴重な機会をいただいてありがとうございます。ここでみなさんの前でお話できることが本当にうれしいです。ありがとうございます。

「オタクな私の拡がる世界」をテーマに

今回の登壇依頼について、最初にアジェンダがてら言うと、運営の方からDeveloper Advocateについてや、今のパラレルキャリアに関するお話をしていただきたいとまず言われました。

運営サイドのあいかちゃんという子から、「私らしく生きるとか、キャリアとかがテーマなので、1つの会社で働くだけではなくてなんでもチャレンジしてそこで出会ったいろんなことを活かしてキャリアを形成するとか聞きたいです」。あと「デザイナーさんもたくさん来るからAdobeに招かれた話も聞きたい」。

この中にデザイナー、どれくらいいますか?

(会場挙手)

あれ、いなくね? あ、1人……2人。3人。ありがとうございます。っていうのもあって、ラスベガスに招かれたのでそのときのこともちょっと話そうかな。「タイトルは『オタクな私の拡がる世界』とか?」って言ったら、「あ~タイトル決まった」ってなって、このセッションができあがりました。

まず何を話すかと言うと、現在の職業。私が何をしているかと言うと、Cloud Developer Advocateってやつです。さっき戸倉さんと会ったんですが……戸倉さんはIBM社のDeveloper Advocateでしたね。私はMicrosoftのDeveloper Advocateで。DevRel職、Developer Relations。開発者との関係を築いていく職業ですね。

開発者のみなさんに技術のすばらしさを広めて共に創造する。具体的に言うとこうやって登壇したり、あとコミュニティの支援とか、技術コンテンツを充実させたり、ハッカソンの運営などをやっています。こんな感じでライブコーディングとかもよくやってます。登壇してます。

うちのチームはこんな感じで。Cloud Developer Advocateのチーム。だいたい外国の方で。(スライド中のピンクの枠を指して)これ私なんですけど。こんな感じでインターナショナルなチームで働いています。

デブサミ(Developers Summit) の2017のベストスピーカー総合第1位に選ばれたりとかして、うれしいって感じで登壇しまくってます。海外での登壇とかもよくしてて、アメリカとか台湾とかオーストラリアとかでも登壇して。漫画描きながらプログラミングなど好きなことをやり続けながらいろいろやってますっていうのが私の職業の話です。

私はいつでも推しに対して全力だ!

今回のセッションタイトルが『オタクな私の拡がる世界』です。

オタクとは? 私の中の定義を言います。すでに絵が強烈なんですけど。推しに対して並々ならぬ愛を持っており、それに対して時間や労力、お金などを投資している人です。

例えば鉄オタ。鉄オタすごいですよね。ドルオタとか、技術オタとか、二次オタの方々。推しに対して並々ならぬ愛を持ってて、それに対していろいろ投資している人。私はいつでも推しに対して全力だ! これね、今回の30分間ずっと言い続ける。推しに対して全力だ!

今日お伝えしたいことは、これからの世界を創っていくあなた方に伝えたいことは3つだけです。オタ駆動開発。オタ駆動開発。オタ駆動開発。Otaku Driven Development。ODDです。

(会場笑)

あなたの人生です! 私自分の話をこれからするけど、いろいろ周りが言うけど、あなたが責任を持って。あなたの人生だからあなたが決めましょうって話。

Follow your heart。自分の心のコンパスに従いましょうっていうお話をします。

ルールに縛られて窮屈な思いをした幼少期

目次。私の話ちょっとするんですけど。さっきのことを言うためにちょっと自分の話をします。走馬灯タイム。最初、暗黒期があって、次に一生懸命になれるものとの出会いで、分岐点がありました。

じゃあまず暗黒期の話。そんなね、そんな大丈夫だよ。そんな暗黒じゃないから。私にとって暗黒。

幼少期はけっこう深刻な小児喘息で入院生活でした。子ども部屋は空いてなかったから、おばあちゃんたちと同じ病室に入っていて、お絵かきとゲームが大好きで、さみしくない。要するに友達がいなかったわけですけど。お絵かきはずっとしてました。ゲームもずっとしてた。

中学のときにルールとか普通の生徒っていうのですごく窮屈な思いをしました。例えば先生が……私、本当は天然パーマなんですよ。天パで大変なことになるんですけど、雨の日とか。重力 is whereみたいな感じになるんですけど(笑)。

(会場笑)

「今すぐパーマをかけ直して元の天然パーマに戻しなさい!」とかちょっとよくわかんない……天然パーマとはみたいなことを(笑)。パーマをかけ直して元の天然パーマに戻しなさいとか本当に言われてたんですよ。けっこう混乱しまして。

いろいろ突っ込みどころはあったんだけど、なぜって言うんですよ。「なぜストパーがダメ? 誰かに迷惑をかけているのでしょうか?」って言ったら、先生がすごく怖くて、めっちゃガチギレしちゃって。本当にもうすごい怖かった!

「テストで良い点を取ってればいいと思ってんじゃないわよ!」とか本当に言われて、「なんで? 今テストの話してないよね!?」って言い返したら、先生は「ダメって言ったらダメなのよ!」。トートロジーみたいなことを言い始めて。「校則にもパーマ禁止って書いてあるでしょ!」「謝りなさい」。なぜか「みんなの前で謝れ」って言われて。本当にヤバかった。怖かった。

与えられたルールに黙って従わないと怒られるような中学で、けっこう私は合わなくて。でも美術部の友達はみんな優しくていい感じだったんですけど。中学のころはけっこう暗黒で勉強ばっかしてたんですね。勉強してたら怒られないのでずっと勉強してました。

『ハリーポッター』にオタ駆動

中学のころ英語と出会うんですね。『ハリーポッター』にハマって。翻訳が待てず原書を読んでました。ハリーポッターにめっちゃハマって。まあオタクなので、ハマるととことんハマるんですけど。原書は出てる。でも日本語版はたしか『アズカバンの囚人』かその先くらいまでしか出てなくて。英語版ならあるってときに、日本語版が出るのは来年って言われて待てなくて原書を読んだんですね。

文法の知識を得るために……当然中1にはハリーポッターは読めないから、塾の本棚から高校の英語の教科書を借りて、中1で高校1年程度まで独学して英検準2級取ったかな。オタ駆動をやってて。

ちょっと閑話休題なんですけど。大学のときにBL小説にハマって。いっぱいあるんだけど、その中で1個すんごいハマったやつがあって。それは攻めがフランス人だったんですよ。攻めがフランス人貴族で、その攻めの言ってることを理解したくてフランス語を超勉強してフランス語3級取ったんですよ。日常会話はできる。だから語学のモチベーションはODDなんですよね。

(会場笑)