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ロケーションを問わずグローバルレベルの開発を担えるフィールド(全1記事)

2019.11.15

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京都と福岡に移住したLINEエンジニアたちが語る、地方独自の開発環境の利点

提供:LINE株式会社

LINE株式会社が2019年10月5日、「福岡・京都の開発拠点事情を公開! -LINEエンジニアが組織体制、開発プロジェクト、エリア事情を語ります-」を開催しました。LINEで働く現役エンジニアたちが、地方オフィスである京都開発室やLINE Fukuokaにおける働き方やカルチャーなどをざっくばらんに語ります。パネルディスカッション「ロケーションを問わずグローバルレベルの開発を担えるフィールド」に登壇したのは、LINE Fukuoka株式会社の平山光太郎氏、LINE株式会社 ・京都開発室の御代田亮平氏、LINE Growth Technology株式会社・福岡開発室の緒方雄樹氏。地方におけるLINE独自の働き方やオフィス環境などを語ります。

LINE福岡・京都の開発拠点事情

光田友利佳氏(以下、光田):では最初にパネラーの方のご紹介をさせていただきます。みなさまから見て左手側、御代田さんから自己紹介をお願いします。

御代田亮平氏(以下、御代田):御代田亮平と申します。LINEの京都オフィスでエンジニアリングマネージャーをしています。よろしくお願いします。だいたい京都オフィスで手がけているプロダクト全般的に広く見ている感じです。

LINEの京都オフィスには3~4人くらい坊主の人がいるんですが、その中で一番ヒゲが濃いのが僕です。よろしくお願いします。

(会場笑)

平山光太郎氏(以下、平山):平山です。僕は福岡の拠点でエンジニアリングマネージャーをしていて、主にフロントエンドのチームを全般的に見ている感じです。LINEのファミリーサービスなどの各プロダクトの中にフロントエンドチームのメンバーがいます。そういうメンバーと一緒に動いています。今日はよろしくお願いします。

光田:緒方さんお願いします。

緒方雄樹氏(以下、緒方):LINE Growth Technologyの緒方です。福岡の開発室で今仕事をしています。役職上はディレクターというかたちなんですが、プロジェクトを進める観点でのマネジメントも一通りやっています。

光田:ありがとうございます。さっそくいろいろ聞いていけたらと思います。まず前半は福岡、京都へのUIターンのリアルを聞いていけたらと思うんですけど。御代田さんは地元が京都でUIターンされたんですかね?

御代田:はい、そうですね。大学までだいたい京都にいて。そのあと就職してからはほぼ東京、という感じですね。

光田:緒方さんは地元は熊本ですか?

緒方:そうですね。地元が熊本で、東京でしばらく働いてたんですけど、そこから地元に近い福岡へわりと最近戻ってきたという感じですね。この中ではたぶん福岡歴が一番浅いと思います。

平山:僕は地元は長崎ではあるんですけど、そのあと大学と大学院で福岡にいて、就職を機に東京に出てしばらく働きまして、福岡に戻って働いています。

光田:UIターンするときにご家族が一緒だったか、単身だったかとかで、いろいろ気になる点や事前に知っておきたかった点が異なると思います。御代田さんと緒方さんはご家族と一緒に移住されていかがですか? 

御代田:僕は去年の8月まで新宿のオフィスでずっと働いていました。同じ時期にライフイベントがあって、両親が高齢になって今後のことも考えたら、家族に近いところで働きたいなと思っていました。

そのときの空き状況などもあるんですが、いろいろなタイミングが重なって京都オフィスに転勤をすることになりました。そのときは子どもが1歳半くらいだったんですが、妻と子どもと一緒に京都に引っ越しました。

緒方:僕もわりと御代田さんに近いかたちになるんですけど。今年の1月入社なんですね。1月から6月まで東京のLINE Growth Technologyで働いてて、7月から福岡へ移ったばっかりの状況なんです。

僕の場合は妻と2人で移動したんですけど、LINE Growth Technologyに内定をもらった時点ではまだ婚姻関係はなくて、わりとそれがきっかけになって……という話があるんですね(笑)。

(会場笑)

ちなみに来週結婚式です。

光田:おめでとうございます。幸せでいいですね。

(会場拍手)

地方移住を決めたきっかけ

光田:平山さんのUIターンのきっかけで、転職や年齢的なタイミングの後押しとあるんですが、これはどのようなことですか?

平山:大学と大学院で6年くらい福岡にいたんですが、そのときから「福岡いいなぁ」というポジティブな印象をずっと持っていました。僕が福岡に移ったのは2年半くらい前なのですが、それくらいのタイミングで転職活動もしていました。福岡の選択肢がどれくらいあるのだろうと、不安を持ちながら調べました(笑)。東京、福岡の選択肢を持った上で、福岡に移るという点を含めLINE Fukuokaを選びました。

あとはお二人同様、家庭の話なんですけど、ちょうどうちの親も定年したくらいだったので、「じゃあ1回戻ってみるか」みたいな部分もありまして、戻ることを決めました。

光田:ありがとうございます。今UIターンのきっかけをお聞きしたので、実際にUIターンを考えたときの不安や懸念が正直いくつかあったんじゃないかなと思います。今日参加している方も気になっていると思うので、そのあたりのお話を聞けたらと思います。

御代田:僕からいいですか。僕自身はUターンする懸念や不安は実際なかったです。たしか8月1日に転勤になったんですが、去年7月くらいに行っていいことになりました。3日くらいで引越し準備できたんです。「やったー」くらいの感じで。

「妻が街にフィットするかな」みたいなところはわりと不安でしたね。妻自身は関東の出身だったので。でも、そこも時間が経てばだいたい解決するので、よかったなと思ってます。

光田:ご家族も一緒だった緒方さんはどうですか?

緒方:同じような話ですが、僕も熊本出身なので、とくに福岡に行くこと自体に何の抵抗もなかったです。地元よりたくさん仕事もあるし、東京以外の地域で働く選択肢があるとしたら福岡だと思っていました。一緒に来てくれると言ってくれた妻がどういう反応になるのか、馴染めるのかは一番の懸念点でしたね。

光田:実際のところいかがですか?

緒方:現状、まだ2ヶ月くらいしか経ってなくて、先ほど申し上げたように結婚式の準備があってバタバタしてて正直福岡に馴染んでるかと言われると、「う~ん、まだ微妙かなぁ」というところです。追々馴染んでくれるんじゃないかと思います。まだ不安を抱えている状態ではあるかなと思いますね。平山さんはどうでしたか?

平山:僕はほぼ単身というか、単騎がけみたいな感じで戻ったので(笑)。もともと6年は住んでましたし、大きな不安はなかったです。

光田:みなさんもともと慣れていた土地なので、自身については大きな不安等はなかったんですね。実際に移住して生活してみてリアルな生活コストの変化や通勤や時間の使い方にどのような違いがあったのか聞いてみたいと思います。

京都というエリアの利便性

御代田:ちなみに京都ご出身の方とか、もしくは住んでた方って?

(会場挙手)

じゃあ半分くらい土地勘があるかな。

僕の家は平安神宮のエリアで、南禅寺などが近いあたりです。最近オフィスが四条烏丸のほうに引っ越して、だいたいなんとなくスライドのような感じです。めっちゃダッシュして20分くらい(笑)。運良くバス捕まると10分ちょっとくらいですのでオフィスは近いですね。

光田:社会人になって戻ってきて、生活面における実際のメリット・デメリットって何でしょう?

御代田:おそらく今京都で手を上げた方も、社会人として住んだことがある方はあまりいないと思います。僕が学生のときとの感覚で違うと思ったのが、デメリット側でいくとスーパーが意外と小さいなと思いました。そして思ったより高いというのはわりとありましたね。

メリットでいくと、街がすごくコンパクトなので圧倒的に移動しやすいですし、フットワークが軽くなったというか。そういうことがすごく大きいですね。

光田:そうなんですね、あと、みなさんが気になっている家賃や実際の生活コストの面はいかがでしょう?

御代田:東京都心と比べるとぜんぜん安いのは間違いないです。僕は家族持ちなんですが、実際に家族持ちとなるとたぶん1LDKや2LDKになると思います。京都市の中心のほうに住むと、実を言うとそこまで安いわけではないです。僕は今回、Uターンで京都に引っ越す前は横浜に住んでたんですけど、だいたい横浜とそんな変わらないかなと思います。

福岡に移住して感じたメリット・デメリット

光田:次に福岡のほうを見てみようかと思います。福岡のほうに関しては平山さん、緒方さんですね。

緒方:どのへんに住んでいるかという話ですね。僕がスライド下あたり。

光田:緑のお家付近ですね。

緒方:そうですね。オフィスが博多駅の直結のところなので、家からオフィスまで1駅なんです。ただ地方あるあるで一駅間の距離が遠くて歩くと30分程度かかります。そんなに遠くはないですが。

ただ、このJRがよく大雨で遅延するし止まるというのは最近の悩ましいところの1つですね。

光田:逆に住んでみていいなと思うところとかありますか?

緒方:先ほどのスーパーの話に被せていくと、僕が東京に住んでたときはほぼ秋葉原近辺に7年間くらい住んでたんです。なのでスーパーもめちゃくちゃ値段が高いし、野菜も圧倒的に高いです。個人的な感覚ですが、肉や魚、野菜だったら野菜が一番高くて、相対的にその次が魚で、その次が肉です。

コストがめちゃくちゃ高い状態だったんですけど、それが全部逆転しています。相対的に肉が一番高い状態になるくらい、わりとスーパーとしてはいいかなという感じですね。

平山:家賃の面でいくと……僕はスライドの青い家のあたりに住んでいます。徒歩だと20分程度ですね。地下鉄とかバスとか使うとドアtoドアで10分ちょっとくらいの範囲で生活してます。

光田:東京に住んでいた時と大きく違うことは?

平山:僕も横浜のほうに住んでて。だいたいオフィスまでドアtoドア往復してると1時間半くらいかかってたのが、今だと往復でも30分かからないくらいです。毎日1時間、好きに使える時間が増えて、選択の幅もかなり増えてきます。そこはすごくポジティブに捉えてます。

光田:福岡だと空港がすごく近いですよね。(地図を指しながら)ここがオフィスで空港がもうここなんですよね。

平山:そうですね。地下鉄で5分ですかね。今日も朝移動してきました。

光田:ちなみに、2人は出張の頻度はけっこう多いんですか?

緒方:僕は今のところ、わりと東京の企画側の人と絡んで仕事することが多かったり、こういうイベントもあるので、月に1回くらいは東京に来てますかね。ただ今のところの頻度というだけなので、今後どうなるかはぜんぜんわからないです。今のところ月1くらいですね。

平山:僕は月1まではないんですけど、おそらく2、3ヶ月に1回くらいです。空港が近いのは非常にありがたいですね。

光田:家賃について、緒方さんからどうですか?

緒方:端的に言うと、東京や横浜に比べると圧倒的に安いです。具体的にどのくらい違うのかと言うと、僕はもともと東京では1Kに住んでたんですね。福岡に来て3LDKに引越したんですが、1Kから3LDKになったにもかかわらず家賃は下がりました。ぜんぜん違いましたね。

光田:会社から歩いて30分くらいで家賃も安くなって、広くなったらいいですよね。

緒方:もともとが東京のときはオフィスが新宿で、御茶ノ水くらいから乗っていたので通勤時間はほぼ変わらないのに、広くなって安くなった状態でした。

光田:平山さんはどうですか?

平山:僕は一人身ではあるんですが、1LDKに住んでいました。先ほどの立地ではあるんですが、ここで見ると大宮くらいの値段で住んでいます。

東京から移ったので引越しで家を選ぶのが難しいなと思ってたんで、極力不安が少ないという意味で新築を借りたんですけど、家賃が安くなりました。それでも毎月の可処分所得が変わってくるのは大きいです(笑)。

光田:そうなんですね。ありがとうございます。それでは、ここまでで参加者からご質問があれば、お答えしたいなと思います。なにか質問ある方いらっしゃったらsli.doにポストもしくは挙手お願いします。

(会場挙手)

家賃が安くなって給料はどうなった?

質問者1:家賃が安くなったというのはお伺いしたんですけど、給料はどうなったんですか?

(会場笑)

平山:がっつり。ストレート。

光田:給料に関してはロケーション問わず全国一律なので変わらずですね。スキルやキャリアに準じて決まります。

そのため本日登壇しているメンバーのように、可処分所得が増えた、また住まいが近くなり、同じく時間的な余裕も増えたと話すエンジニアが多いです。

エンジニアとして感じた地方の利点

光田:次はエンジニアとしてリロケートしたメリット・デメリットというところをお話していけたらと思います。

御代田:すでに1つ目の議題に上がりましたが、最近ワーク&ライフバランスというよりも、エンジニアの方々はワーク&ライフ&スタディバランスというか、ワーク&スタディバランスを非常に重視される方が多いと思います。それでいくと圧倒的に時間が増えるんですよ。なので、そういう意味でワーク&スタディバランスがすごく良くなります。

あと例えば大学さんも多いですし、京都の街自体……僕が住んでるエリアって文教エリアなんですけど図書館なども多いので、帰りに勉強しようかなみたいなことがすごくやりやすくなる。本当にワーク&スタディバランスがすごく良くなるのがすごく大きいところですね。

京都のオフィスは、現状はエンジニアオンリーのオフィスだったりするので、時間の融通の良さはわりとあるかなと思います。

3つ目は、あくまで新宿がLINEの本社なので、新宿のオフィスにいると差し込み案件で緊急でロードマップを変えてやらなきゃいけないことがわりとやってくるんですけど。福岡も京都オフィスも、そういうものが比較的少ないんですよ。

なので、がっつり開発に集中できる。とくに新宿オフィスでも京都オフィスでも勤めた感覚からすると、その環境の良さはあるかなと思います。

平山:(客席側の社員を指しながら)かなり笑ってる人が(笑)。

(会場笑)

福岡で僕が感じているのは、何度か言ってるように可処分所得、可処分時間が増えているので、その点は大きいです。選択して自分たちでキャリアを作っていくときに、その2つが関東圏よりもあるというのは純粋に利点だと思っています。

福岡に移って伸び伸び生活はさせてもらってるんですが、良くも悪くも流行り廃りを追わないといけないといったプレッシャーが前より薄いので、例えば、コンピュータサイエンスのような基礎知識を強くするなど、腰を据えないとやりづらかったことなどをしっかり進めたりしています。それもすごくよかったなと思ってます。

これは福岡というよりも弊社の福岡オフィスの話にはなるんですけど、外国籍のメンバーがかなり多いので、英語を勉強したほうが、仕事を進めやすいという側面が感じられるので、いいプレッシャーになって英語を含めて勉強をしています。

光田:同じ福岡ですが、緒方さんはどうですか?

緒方:今ちょっと英語の話が出たので……オフィス自体はLINE Growth TechnologyもLINE Fukuokaと同じところで働いています。席の隣で英語でディスカッションされる環境があります。

LINE Growth Technologyでは日本人が多いので、英語を使う機会はあんまり多くないですが、危機感だけはめちゃくちゃ煽られる環境ではあります。

福岡のキャリア的なメリットとしては、自分で裁量をめちゃくちゃ大きくしようと思えばできる部分があります。東京だとある程度人数がいるので、1つのポジションの競争率が高く、そのポジションを取った人にいろいろな判断をする選択権がある。そうすると、その人はいろいろな判断をするから、また経験も貯められる状況ができます。

福岡だとそのポジション自体、まだそんなに埋まってないです。自分でそのポジションを取りに行きやすいところがあります。自分でキャリアを作れて、経験を積めるという意味だと福岡はすごくやりやすいかなと思います。

ただ単純に待ってるだけだと難しいかもしれないんですけど、福岡でも自分でコミュニティを作って活動を主導していくことなどは、東京よりもぜんぜんやっていきやすいかなと思います。これがメリットかなと思いますね。

光田:ありがとうございます。働き方のところで今質問をもらっていました。「所属するチームの振り分け、アサインはどのように決めているんですか?」という質問がありました。そのへんはどうですか?

平山:僕は今フロントエンドのチームのマネージャーではあるんですが、基本的に最初の段階で具体的な強い希望を出すのは難しいと思います。だいたいのケースは面接やある程度こちらの都合で最初のアサインを決めるケースが多いです。

そして社内のことを知ってもらって、「ここに移りたい」という希望があれば、チーム間で話をして、タイミングを決めて移ることはあります。3年で3プロジェクトやってるメンバーもいます。

光田:京都も同じような感じですかね?

(御代田氏、うなづく)

技術のキャッチアップはどうする?

光田:質問で多く入ってるのが、「社内の勉強会とかってありますか?」「全社でやる場合ってけっこう時間を確保するのが難しいのかなと思うんですけど、どういうふうにやってますか?」という質問がいくつか入ってます。

御代田:そうですね。社内の勉強会も「やりたい人はぜひやって」というような雰囲気です(笑)。誰も何も止めないし、すごくみんなに感謝されます。ただ、みんな忙しすぎてなかなか気が回らないのはあったりします。

僕はいつも京都のメンバーにも言ってるんですけど、社内だけじゃなくて社外に対しても勉強会みたいなかたちで自分の成果をプレゼンテーションするのはエンジニアとしての1つのスキルだと思っています。外向けに話すのは、自分がやったことをすごく整理しなきゃいけないじゃないですか。

しっかり整理してオーガナイズしながら開発を進めることは、シニアなエンジニアとして重要な能力の1つだと思います。なので京都だけじゃないと思うんですけど、LINEとして積極的に奨励している感じです。

平山:そうですね。福岡に限らず、京都もだと思いますが、各拠点でけっこうな人数の組織になっているので、全社でやるよりも各拠点で勉強会を開催しているケースが今は多い気がします。

光田:加えて、「勉強会とか技術のキャッチアップはどうするの?」みたいなご質問もありました。デメリットのところにもみなさんが書いているみたいに、各エリアやロケーションによって、コミュニティや勉強会、界隈の事情があると思います。その辺はいい面・悪い面があると思うんですけど、どんな感じですか?

御代田:今回のパネルディスカッションをやるときに僕らでメリット・デメリットを話したときに、地方で働くとデメリットはほとんどないという話をしました。でも、1つだけあるのが、こういう勉強会や技術的な刺激が東京と比べて落ちてしまうのは確実にあると話していました。

平山:そうですね。

御代田:ただ一方、LINEとしては、例えば京都という街、福岡という街のデベロッパーのコミュニティを成長させるのも僕らの責務だと思っています。地方拠点でありながらも、LINEはそれらを率先できる規模の会社であるということも魅力のひとつです。

平山:そう思います。僕たちにはインターネットがあるのでどこでも情報を拾うことはできると思います。今まで受動的に流れてきた情報を、能動的に拾いに行くようにするだけで変わることだと思っています。そこらへんはどういうモチベーション、どういう時間の使い方をしたいか次第かなと感じています。

緒方:自分のデメリットにも書いてるんですけど、小さいコミュニティとかだと自分たちでリードしていけばいいとか、Web上にある情報を見ればいいというところなんですけど。

大きいカンファレンスは東京がメインだったりするので、東京にいると調整しやすいのでフラッと行けます。それが地方だと、ホテルや航空券を取ったり、時間やお金のコストが少しかかってくるデメリットはありますよね。これは福岡に限らず、東京以外全般に言える部分かなと思います。

手厚い福利厚生も魅力

光田:ありがとうございます。あとはUIターンするときに気になった福利厚生、事前に知っておきたかったかなというところとかあったりしますか?

平山:たぶんスライドの質問でも来てたんですけど、UIターン支援ですかね。

光田:そうですね。福岡や京都の場合、遠方からの移動を伴う入社には社内規定に則って会社が費用を一部負担しています。

御代田:うちは支援がすごく手厚いと思いますよ。

緒方:これがあるのはだいぶ心強かったですね。

光田:あとは現場で外国籍のメンバーもいると思うので、語学支援でレアジョブだとか1on1のレッスンをやっていたりします。社内で技術情報をキャッチアップするための技術書も用意しています。

それ以外に開発環境としても、昇降デスクを完備しているので、スタンディングで仕事をしたい方はそういったスタイルで仕事をすることもできますし。マシンに関しても入社のときになるべく最新のマシンをご用意させていただいて、エンジニアの方が働きやすいような環境を整えています。

福利厚生の細かいところに関してはこのあとの個別面談会のときに私のHRブースのところで可能な限り、ご案内できたらと思います。

移住サポートは充実している

光田:時間になりましたので、最後にみなさんから参加者へなにかコメントとか、お伝えしたいことがあればお願いします。

御代田:メリットのところで話し忘れました。お子さんとかいらっしゃる方っていますかね?

(会場挙手)

いらっしゃいますね。たぶん将来的にも持たれる方もいると思います。一番最初不安だったところで保育園問題がけっこうありました。でもそういうところは都心と比べるとものすごく探しやすかったりするんですよ。

なので、おまけに会社の近所にうちの子どもの保育園があるんですけど、熱が出たときもパパッと迎えに行って家に帰って、後でまた家で作業するみたいなこともできるので、小回りが利きます。とくに地方拠点に行くと、家族持ってる方はいいことがすごく多いんじゃないかなと思います。

平山:僕としては、今楽しんでやっています。おそらくみなさん、ここに来てる時点で心理的なハードルの一番厄介なところをある程度超えている部分があると思っているので、あとはわからないというか、自分にとってメリットになりそうなところ、デメリットになりそうなところを、ご自身の状況で合わせて考えてみてもらえればと思ってます。そういうことも気軽に聞いてもらって、できるだけ正しく提供できる情報は提供できればなと思っています。ありがとうございました。

光田:最後に緒方さん。

緒方:基本的に働く環境は東京とあまり差はないと思っているんですけど、生活面などの質がすごく上がります。移住するにあたってのサポートはわりと充実しているほうかなと思います。

唯一のネガティブな面は、情報を自分で積極的に取らなきゃいけないところです。それに関しては、自分で選択して地方に行けるような人であれば、みんな積極的に取っていけるんじゃないかなと思います。

わりとそんなに大きなデメリットはないのかなと思います。ぜひ一緒に働く機会があればいいと思います。よろしくお願いいたします。

光田:きれいにまとめてくれて、ありがとうございます! 

(会場笑)

ではパネルディスカッションはこちらで終了です。みなさまありがとうございました。

(会場拍手)

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