自社広告開発の魅力

高嶋葵氏(以下、高嶋):「メディアと営業が連携しながら育てる自社広告開発の魅力」ということで発表させていただきます。よろしくお願いします。

(会場拍手)

では、まず自己紹介なんですけど、名前が高嶋葵と申します。Twitterはこのアカウントなんですけど、ちょっとわかりにくいことにアンダーバーが2つなので、検索するときは2つ入れていただけるとうれしいです。

あとは、新卒3年目になります。自社広告チームで広告開発をしていて、社内活性化チームに入って活性化しています。

最近の趣味は、Amazonプライムで千鳥の『相席食堂』を見ることなので、ぜひ知っている方いたら話し合いましょう(笑)。

(会場笑)

さっそくなんですけど、まず私がエンジニアになったきっかけからお話ししたいと思います。

打ち合わせしていないのですが、私も『ブラッディ・マンデイ』を見たことがけっこうきっかけになってまして、あのときは黒いターミナル画面にカタカタ文字を打つのに憧れをすごく抱いて、そこからエンジニアになることに興味を持ち始めました。

中学校のときにAmebaブログがすごい流行っていたので、自分のブログをHTMLカスタマイズするのがすごく楽しくて、そうやってさらに楽しいなと思って、そのまま高専に入学して、そこではC言語とPHPを勉強しました。

そんな中で、いろんなことができるプログラミング言語で人を感動させるものを作りたいと思ったところ、ウエディングとプログラミングができるウエパに出会って、入社を決めて、今働いている感じです。

ウエディングパークの自社広告は3種類

まず、自社広告がどんなものなのかからお話しさせていただきます。ウエディングパークには自社広告が3種類ありまして。

1つ目が「純広告」と呼ばれる、ウエディングパークの媒体内に枠を作って、そこに式場さんに出稿してもらって表示するもの。

あとは、掲載いただいている式場さんの情報の画像をもっと多く出したり、プラスアルファの情報を表示するという「オプション」という商品と。

あとは、そのクライアントさんに実際にヒアリングをして記事化をして作る「タイアップ」という商品があって、それを私たちの自社広告チームでつくって、営業さんが実際に売りにいってくださっている感じです。

自社広告チームがディレクターとエンジニアで構成されるチームになっていまして、仕事内容としては、ウエディングパークの広告商品の設計、企画・開発、管理をしています。売上目標があるので、それを達成できるようにしっかりと広告枠を作って、価格を決めてやっています。

あとは、営業連携というところで、商品をつくったままじゃなくて、どんどん改善していったり、あとは売ってもらえるように販促のサポートを行っています。

メディアと営業の連携

実際にメディアと営業がどんなところで連携しているのか、主に3つお話しさせていただきます。

1つ目が、自社AD定例というものがありまして、これが営業の各「純広告」「タイアップ」「オプション」という商品の担当者と、先ほどお話しした純広告チームが、売り上げの進捗報告をしたり、達成のための施策を話し合うようなミーティングになっています。

目的としては、営業は広告チームの商品に対する考えを聞いて、つくった背景や思いをしっかり自分の言葉で伝えること。あとは、営業がふだん商品に対する「こうだったらいいのに」という考えを直接メディアの作り手に伝えてもらう会になっています。

私としては、その場で出た施策をシステム的に実現可能なのかを判断したり、あと営業さんが手作業でやっている作業を自動化できないかを見つけるために参加をしていて、いつもミーティング終わりには必ず「何かあった?」と一言求められてその会が締まります。

参加してみて感じたメリットとしては、今までは降りてきたことをただ開発する感じだったんですけど、参加することで、改めて施策にどんな意味があって、それがどんなふうに売り上げに貢献しているのかを知ることができたのが、すごくよかったなと思っています。

2つ目としては、けっこう珍しいと思うんですけど「めにゅつく」という制度がありまして、これは自社広告チームと営業の人がごちゃまぜで3人ぐらいのチームに分かれて、新商品や商品の改善案を考えてプレゼンする企画になっています。実際にプレゼン後、決議したものに関しては、ちゃんと商品化されて売られています。

目的としては、メディアのエンジニアやディレクターだけがつくるんじゃなくて、しっかりと会場さんのニーズを理解している営業さんがその思いをもとに広告をつくる機会にしてほしいことと、この「創って、作って、売る」がキーワードになっていて、売るだけじゃなくて、しっかりゼロからつくって、企画・制作に携わって、それを売ってくるのが営業としてあるべき姿だと共有して、これをやっています。

ここのメリットとしては、営業さんがふだん思っていることや、「こんな商品があったら売れる」「もっとこうだったら売れるのに」という声を直接聞くことができるのもすごくいいなと。

私が新しく商品を考えるとしたら、データから「PVがここのページが多いから、ここに出そう」とか、安直な考えになってしまうんですけど、営業さんは「会場さんはフェアの情報をもっと出したいから、フェアの商品を作ろう」とか、そういった視点で新しいアイデアが聞けるのがとてもいいなと思っていて。

そこで意識しているのは、その場で「そのアイデアはシステム的にはちょっと難しいです」と言っちゃうと、そこでアイデアが終わってしまうので、簡単に難しいとは言わずに「そういう視点もあるんだな」というところで取り入れてやっていくように意識をしています。

営業とアイデアを出し合うことで新しい視点が持てる

最後の3つ目が販促サポートというところで、その商品を実施した前と実施したあとの比較したデータを出して、資料にして営業さんに伝えています。

目的としては、その商品をつくって終わりにするのではなくて、しっかりと責任を持ってヒット商品に育てていくことです。

そこで販促されないと、時間をかけてつくっても売れないと3ヶ月で消えてしまうこともあります。それは悲しいので販促していきたいと思っています。

メリットとしては、販促資料を出すことによって営業さんからも感謝してもらえるし、こっちも売ってもらえたらうれしいし、受注したら「おめでとう」「ありがとう」だし、すてきな関係が築けているんじゃないかなと思っています。

まとめとしては、つくる商品や施策の意味を知った上で開発をすることで、よりやりがいや出てくるアイデアが変わってくるところと、あとは実際に売っている人とアイデアを出し合うことで新しい視点が持てたりするので、大事だなと思っています。

あとは、お互いに感謝を忘れずに、つくったものを営業さんが売ってくれることで初めて成り立っているので、感謝を忘れずに連携していくのをこれからも大事にしていきたいと思っています。

以上になります。ありがとうございます。

(会場拍手)

司会者:ありがとうございます。はい。自社メディアということで、うちの中でも大きな金額を背負っている責任高いチームなのですが、こんな取り組みをしているんだなと思いました。はい、ということで……。

(会場笑)

高嶋:まとめるのが下手くそ。すみません(笑)。じゃあ質問ある方はいらっしゃいますか?

営業とエンジニアで意見が食い違う場合は?

質問者1:いろんな情報ありがとうございました。

高嶋:ありがとうございます。

質問者1:商品の開発で3ヶ月周期で商品が変わっていくとのことなんですけど、ちょっと短いなと思ったんですけど、やっぱりその時期に熱くなっているときと、そうじゃないときとあって、昔の商品をまた使おうかとか、そういうものはあったりするんですか? まったく売れないとやめてしまうとか、そういう感じなのでしょうか?

高嶋:そうですね。今ある商品でまったく……6ヶ月ぐらいずっと売れなかったりすると「そろそろやめようか」ってなってしまったり。その原因にもよります。例えば動画の広告もあったんですけど、今だとまだ素材を持っている人が少ないからダメなのでやめたり、理由にもよるんですけど、やめたりすることは多いですね。

質問者1:その制作期間もそれを加味してサクッと出せる感じで、制作期間と売れ行きを想像してつくっているみたいな。

高嶋:そうです。先ほどの「めにゅつく」という制度もあったんですけど、そこでもかかる工数をしっかり出して、想定売上もしっかり出して、「工数と売り上げが見合ってるよね」というところで判断されたりもするので、その工数と売り上げはしっかり立ててやっていますね。

質問者1:ありがとうございます。

高嶋:ありがとうございます。

司会者:はい、ありがとうございます。そのほか質問ある方はいらっしゃいますか?

質問者2:私が個人的に気になったことですけど、営業のメンバーと一緒につくって、いろんな違う視点での意見をもらえるのがうれしいということだったんだけど、逆に営業目線でのコメントでちょっとエンジニアとかつくり手側の意向と合わないなみたいな、そういう意見が食い違っちゃうときや、困っちゃうときってありますか?

高嶋:ありがとうございます。食い違うことはあります。営業さんはクライアント目線もけっこう多く持っていて、会場さんがここに出したらユーザーさんが見てくれていいんじゃないかなんですけど、私とかメディアからするとけっこうユーザー視点のほうが多くなっていて、ここに広告を出したらユーザーさんにとっては、不愉快じゃないですけど、あまりよくは思わないので、ぶつかるじゃないですけど、意見を言い合ったりとかはありました。

質問者2:そういうときって、チームとしてそれを、意見が違うところからどういうふうにまとめるんですか?

高嶋:それはお互いに、営業さんがそこに出したい理由、「フェアの情報を出したいからここに置きたい」「こんな情報を出したい」という意見と、あとは、私がユーザーからしたら不快だと感じるであろうところ、その施策の目的をしっかり出し合った上で、その目的がどっちも満たされる条件がそのときは多分あって、しっかりとお互いが通したいところを決めて落としどころを見つけた感じですね。「そこである理由ないよね」というところでお互い納得し合った感じです。

質問者2:ありがとうございます。

司会者:ほかにご質問あれば。まだいけますかね、時間。あと1問?

お互いへのリスペクトが生まれた理由

司会者:じゃあ、同じチームのディレクターを一緒にやってるコイデさんからコメントを。

高嶋:コメント(笑)。

コイデ:はい。こんにちは。同じ広告のチームでディレクターをしていますコイデと申します。

そうですね、アドのチームはメディア開発本部でいうと、本当に一番営業さんと近いチームになっていまして。最初にお話があった自社の定例も営業さんとやるミーティングも、もともとはディレクターと営業だけでやっていたミーティングなんですが、高嶋さんが「私も行きたい!」というかたちで声をかけてくださったので、エンジニアさんも今参加をしている状況になっています。

なかなかエンジニアと営業が話す機会がすごく少ないかなと思うんですが、そういう機会を持つことで、お互いがどういうところを大切にしてやっているのか、お互いの大変さがすごいわかり合う時間になると思っていまして。

高嶋:うんうん。

コイデ:それによって、日々お互いへのリスペクトが生まれたり、作った商品が1つ売れただけでも「やった!」「おめでとう!」みたいな感じで喜べたり、そういうコミュニケーションがすごい円滑になっていくところがいいところかなと思っていますので。

私、ディレクターとしても、エンジニアさんと営業さんをもっともっとつなげて、お互いのことを発信していけるような取り組みを考えていきたいなと思っているところです。

高嶋:ありがとうございます。

司会者:ありがとうございます。

(会場拍手)