2024.10.10
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ディレクターと二人三脚で取り組むメディア改善施策(全1記事)
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永井美波氏:「ウエディングパーク海外運営チームの取り組み」ということでお話ししたいと思います。よろしくお願いします。
(会場拍手)
まず最初に自己紹介なんですけど、永井美波と申します。Twitterをやっているので、よかったらフォローしてください。
今、新卒2年目でサーバサイドエンジニアとして働いております。「ウエディングパーク海外」という、海外ウエディングのサイトをメインで担当しております。ほかには、先月まで新卒の研修担当をしていたり、WPPJのチームで社内活性化もやっております。
エンジニアになったきっかけを簡単にお話ししたいなと思います。中学生の時に『ブラッディ・マンデイ』という三浦春馬がかっこいいドラマをやっていて。そのときは何もわからない状態だったんですけど、「パソコンを使って仕事をかっこよくできる人っていいな」と思いながら、大学受験の時にそういう背景もありつつ情報学部に進学して、大学で学んでいました。
大学の時に「このままエンジニアになっていいんだっけ?」と悩みつつ、就活をしていた時期もあったんですけど、研究室に入っていろいろ機械学習や技術寄りのこともやっていくなかで、ITと学んできたことを活かせる職業に就きたいなと思って、エンジニアでこの会社に就職をしました。
私が携わっているウエディングパーク海外のサイトは、海外挙式の口コミサイトで、ユーザーの口コミや写真だけじゃなくて、会場の最新情報だったり、海外挙式はどうやって挙げるのかなどを載せているサイトになっていて、毎日開発をしてバージョンアップしています。
今日はこのサイトを作っているチームの取り組みについてお話しします。ディレクターとエンジニア、デザイナーで構成されているチームで、たまたま全員女性のチームでやっております。
このチームはアイデアがポンポン出てきて、「それいいね」と思ったら「とりあえずやってみようよ」みたいなことが多いチームだなと思っています。なので、今日は「とりあえずやってみよう」精神で出てきた案で、実際にやってみたことをお話しします。
ざっくり2つに分けてまして、1つ目、「なかなか取り組めない負債をどうやって解決してきたか?」というところについてお話しします。
サイトを運営するにあたって、毎月施策が山盛りでして。KPI達成のための施策やSEO・運用、保守や改善など、たくさん分類するとあると思うんですけど。これを優先順位をつけたときって、改善施策というものは、やらなくても業務が回ってしまうので優先順位が低くなりがちなんですけど、絶対やったほうがいいものです。
例えば「ドキュメント化したい」「ここ直したいのにできない」「こんなふうに変えたほうがいいサイトになるのにな」というところがあったんですけど、なかなか工数をとって案件として取り入れてもらうことは難しかったので、入社したての私は「隙間時間を見つけてやればいいや」みたいに考えてみました。
やっていった結果、半年後振り返ってみてこれができたかというと、どれもできていなかったんですね。これがなんでできなかったのかなと考えたときに、案件の合間に進めるのではモチベーションがやっぱり続かない。案件もそんな楽なわけじゃないので、そのモチベーションが続かないなと。
あとは、これを一緒に開発しているディレクターさんに雑談みたいな感じで伝えたときに、その人もやっぱり改善施策ができてないことを課題に感じていて、その人も1人でいろいろ取り組もうとしていたところがありました。
それを聞いていて思ったのは、お互いが別々にそれをやると、一人ひとりで進めるのでやり方に差が出たり、進捗が遅いのですごくもったいなって。
そんな私は、入社して半年の時に、いろいろ考えずに「とりあえず一緒にやりませんか?」と言いました。そうしたら「いいね、やろう!」と、その場で即決してスケジュール組んで。今「もくもくtime」と呼んで定期的に開催をしています。
どういうふうにやっているかですが、まず毎週1時間集まる時間を決めました。そのあと、やりたいことを洗い出してスケジュール化しました。あとはトピックスといって、弊社だと達成したものを全社にアピールして、褒め合う文化があるんですけど、そのトピックスを出す日を決めたりして、あとはひたすら2人でもくもく作業する会です。
このときに気をつけたことが、負担にならないようにすること。案件が忙しいのはもちろんなので、本当に忙しいときはそちらを優先したり、あとは相談ごとがあるときはその話をする時間で1時間終わったり、柔軟にやりました。
半年ぐらいやっているんですけど、成果としては、サイトマップを作ったり、回帰テストを作って実施したり、あとはウエディングパーク海外のサイトが今10周年なんですけど、それの盛り上げ施策として10周年の企画ページを作ったり、あとは改善要望がちらほら上がっていたんですけど、それをどの案件と一緒にやったらできるんだろうねという棚卸しをしたり、あとは開発する上でのドキュメント作成を行ってきました。
やってきて良かったなと思うのが、2人でやることでモチベーションを高く保てるのと、対面でやるので認識があったり、あとは確認することのタイムラグがないのがよかったなと思います。
あとは、案件やるときに「あの改善施策、一緒にできないんだっけ?」みたいな話がみんなでできたのがよかったと思います。あとは、ほかのチームが横転してくれて「もくもくtime」が徐々に増えているというのが、うれしいことです(笑)。
次のアクションとしては、今ディレクターとエンジニアでこの会をやっているので、デザイナーとエンジニアでやって、逆にこっちから案件を提案できていけたらいいなと思っています。
チームの取組みとして、次は「とりあえずやってみたらいい感じだった施策」をざっとお伝えしたいなと思います。
やってる方もいるかなと思うんですけど、1つ目が「方針と目標共有」です。ディレクターが主体でやってくれているんですけど、今後のメディアの動き方や個人の目標をチーム全員で共有しています。
これをすると何がいいかというと、全員の目線が揃ったり、あとは個人の成果をチーム全員でサポートしようという風潮が生まれるので、個人の活躍をみんなで本気で喜べたりとかにつながっているかなと思います。
2つ目が「毎朝のお天気確認」というもので。いくつかの指標を追っているんですけど、それを毎日全員で確認して、例えばすごく好調だったら晴れマークをつけたり、ちょっと調子が悪かったら曇りにして、メディアの体調を全員で見るようにしています。
体調ちょっと悪いけど、「ここらへん原因なんだっけ?」「じゃあそれを改善するにはどうしたらいいんだっけ?」みたいなお話を、全員でよくするようになったなと思います。
3つ目が「スケジュール管理ツール」です。最初はスプレッドシートで管理していたんですけどやりづらいなと思ったので、これはまだ改善の余地があるんですけど、TrelloだったりAsanaというツール、使ってみませんかと始めてみました。これをやると、更新がしやすいので全員で管理ができたり、あとはタスクの漏れがなくなってきたなというのが感触です。
最後が「簡単なお仕事ボード」。いつかやりたいけど優先度が高くないから、眠っている案件をチケット化して置いておきます。目に見える形で置いておくのが重要かなと思っていて。
置いておくと、なんか案件が「今ちょっと時間あるな」とふと思ったときに「あっ、これできそうだな」って思ったら着手できたり。あとは、この付箋がちょっとずつ外れていくので、それが単純に楽しいのでやってみたりしています。
良かったこととしては、全体としてフットワークよくなんでもやってみるのがいいなと思っているのと、あと全体的に全員の目線が揃う施策が多かったので、それでチームの一体感が強まったかなと思っています。
今度、ユーザーになりきって、じゃあ自分が海外挙式を挙げるならどうやって探してどこに決めたり、「そのときに困ったことってなんだっけ?」みたいなことを考えるようなイベントをランチ時間でやろうかなと思っています。
以上です。ありがとうございました。
(会場拍手)
司会者:ありがとうございました。永井さんはサポートはありながらも新卒1年目から海外のメディアを1人で担当してくれて。
永井:(笑)。
司会者:チームもいいチームでいっぱい改善してくれているのですが、そんな永井さんに質問がある方はいらっしゃいますか?
質問者1:チームメンバーと目標を共有する、個人の目標を共有するってあったと思うんですけど、それはどれぐらいの期間で共有されるのか。3ヶ月の目標なのか、数年後の目標なのか、どれぐらいの大きさなのでしょうか。
永井:ウエディングパークで働く人は全員3ヶ月ごとに目標を個人で持っていて。なので、それを普段だと上長とすり合わせて「こういうことを3ヶ月でやります」みたいに共有するんですけど、それをチームにも展開して共有していく感じなので、3ヶ月の目標になります。
質問者1:ありがとうございます。
司会者:そのほか質問がある方はいらっしゃいますか? じゃあ、今日はスペシャルゲストとして、二人三脚でやっているディレクターのタニモトさんにお越しいただいているので。
タニモト:質問、質問?
永井:補足(笑)。
タニモト:そうですね。1個目にあった「もくもくtime」に関しては、本当に彼女が考えて提案してくれたもので。もともとサイトとして、事業KPIを達成する施策のほかに保守と改善を、割合的には7対2対1ぐらいの割合でやっていきたいねと言っているんですけど、なかなか1ができないということに対してやってもらったことで。
すごいよかったなって思っているのは、本当に楽しみもあったんですけど、お互いに、例えばドキュメント化するときに、どういうドキュメントで、例えばディレクターとして見やすいのを私はどうしても作ってしまうんですけど、彼女もエンジニアとして見やすいものがあって、お互いの折衷案みたいなのがタイムラグなし決められたり、それをどっちから見ても結局着地するものはお互いにとって見やすいものができるので、そのへんがすごいよかったなと思っているのと。
棚卸しに関しても、ディレクターはこのタイミングでやりたいという希望もあって、ただ、エンジニアだったら「このタイミングでやったほうがそのあとがスムーズだ」という考えが、そのへんもうまく棚卸しの時間として使えたのはすごく大きくて。
実は今まで棚卸しの部分も棚卸ししても実施できないみたいなことがあったんですけど、2人でやっていることになると「いや、でもやるって決めたよね?」という(笑)、お互いの約束になって必死に向き合えたところはすごくよかったなと思っています。
「とりあえずやってみた」に関しては……。
永井:そんな全部コメントしなくてもいいですよ(笑)。
タニモト:いっぱいしゃべちゃった。
(会場笑)
それに関しては、その方針の共有はディレクターたちでやっていたんですけど、そこからエンジニア・デザイナーも含めて、サイトに関してすごい興味を持ってくれるようになったり。
あとは、数字に対しても、悪かったことだけじゃなくて、良かった原因は何なのかを一緒に考えたり、それをどういうふうに分析したのかを共有できることによって、施策を考えるときに「先に設計したほうがよくないですか」というアドバイスがディレクターにきちんと返ってくるようになったのは、大きな成果かなと思っています。
はい。そんな感じですかね。以上です。
(会場拍手)
司会者:ありがとうございます。では、永井さん、ありがとうございました。
(会場拍手)
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