DMM会長だけど質問ある?

畑浩史氏(以下、畑):みなさん、お疲れ様です。いよいよ最後のセッションとなりました! 亀山会長、まず簡単に自己紹介をいただけたらと思います。

亀山敬司氏(以下、亀山):自己紹介。あ、俺がやればいいの?

:はい。お願いします。

亀山:DMMの亀山です。20歳の頃から露天商をやったり、ビデオレンタル店をやったり、バーのマスター……あとその他なにやったかな? 旅行代理店とか、ファミコンのフランチャイズ、いろいろやりました。

そのあとにビデオレンタル店をやってるうちに、エロでもやろうかなと思って、アダルトのDVD販売を始めて。それがうまく当たって儲かったので、いい気になって、そのままインターネットに入ろうと。

それで、インターネットに自分たちのコンテンツを独占で配信しながら、「ほかには出さねえぞ」と。Amazonが来ても出さないと(笑)。

(会場笑)

亀山:みんながAmazonでDVDを売ってるときに、うちだけは出さないと。「そんなこと言うのお宅だけだ」って文句言われて(笑)。

最近はもう出してるんだけどね。でも動画は出さなくって。商品はもうAmazonには敵わないので、出してますね。

:ありがとうございます(笑)。

亀山:そういうことをやりながらDMMを育てて。会員が増えたから、じゃあ今度はDVDをネットで貸そうかとか、FXやろうかとか、英会話とか。その他いろいろDMM.makeとか、DMM.Africaとか、なんやかんやと節操もなくビジネス展開をしてます。自己紹介でございました。

アフリカ事業からロボット、VRシアターまで

:DMMをご存知じゃない方も、「DMM、聞いたことあるけどなにやってるんだろう?」という方もいらっしゃると思うので、一応こういうかたちで、今やられてる事業を紹介していただきました。とくに最近、VRだったり、ロボットだったり、かなり幅広くやられてますよね?

亀山:もうなんでも。ソーラーパネルとかもね。

:確かに。

亀山:横浜でVR THEATERとかね。VRといってもヘッドギアじゃないんだよね。また変わった感じだけれども。あとは適当なことをいろいろやってます。ここ(スライド)に書いてあるように、「とりあえず片っ端から」という感じがポリシーです。

:まったくジャンルの違うアフリカ事業もやられてますもんね。

亀山:うん。やってるというか……なにもやってないんだけどね(笑)。

(会場笑)

:いや、一応やってると、ホームページに書いてあったんですけど(笑)。

亀山:「やるぞー」って言ってるだけ。

:これからですか(笑)。

亀山:アフリカは、今とりあえず向こうでコンテストをやってる最中です。(IVSの)「Launch Pad」みたいなことをやってますね。

向こうのいろんなスタートアップを集めて、本戦は2ヶ月ぐらいタンザニアでやるのかな。それで5ヶ国でのコンテストをやって、そこから人を集めていこうかなという戦略で、今動いてるんですね。

DMMはGoogleやAppleより業種転換が早い

:あとは次、売上がかなり順調に伸びてるという感じですね。これはだいたい想定通りでしょうか?

亀山:想定というか成り行き上というか。ここにあるのはインターネットだけだから。これ以外のパッケージとかビデオレンタル店で、あと400億円ぐらいありますね。

:これは例えば10年後どれぐらいいってるようなイメージですか?

亀山:このへんが天井かなという気もするけれども、こればっかりはわからないよね(笑)。

:天井ですか?

亀山:いや、いつが天井かもわからなくて。「今年がピークかな」といつもビビりながらね。だから、来年度入ってくる新卒を食わせるために、「とりあえず今の蓄えとか利益でなんとかやれるかな?」などと考えてる。

太陽光発電なんかも、20年間は太陽がある限りチャリンチャリンお金が入ってくる。ああいうことをやってると、うちらが露頭に迷いそうな時に、太陽がお金を運んでくれるみたいな(笑)。

(会場笑)

:そういうことですか(笑)。

亀山:やっぱりそういうふうに長くやっていかないと。会社って続けないといけないから。今やってる事業がいいうちに、次を乗っけていく感じ。なので、思ったよりもDVD売上が落ちなかったりとか、そういったことで利益が増えてる感じかな。

:今でも主力の売上利益のところは、アダルトの部分は変わらないですか?

亀山:今はもう半々ぐらい。

:半々ぐらいですか。

亀山:いや、今はむしろ一般のほうが多くなってきたかな。なんで、けっこううまいこといっています(笑)。

(会場笑)

:もうグラフ見たら一目瞭然というやつですね。

亀山:GoogleとかAppleよりもよっぽど業種転換が早い(笑)。

(会場笑)

:確かに。業種転換(笑)。そういう意味では、会員数もかなり急カーブで上がっているところですよね。

亀山:このへんは俺も詳しく見てないけど(笑)、適当にグイグイときてる感じで。でもけっこう幽霊会員もいるんじゃないかな。

亀山会長の知名度はどれくらい?

:ありがとうございます。では、セッションに入りますけど。CTOのみなさんに亀山さんへの質問ということで、事前にお答えいただいた内容をここで発表したいと思います。

亀山さんにも、いらっしゃってる方がどういう方なのかということをご理解いただくために、質問が7つありますので、なにかあればコメントいただけたらと思います。

まず最初。そもそも「亀山会長を知ってるか?」という質問です。結果は、「知ってる」が35パーセントでした。いかがですか?

亀山:あら、よく知らない……ちょっとショック(笑)。

(会場笑)

亀山:もうちょっと知ってるかなと。

:もうちょっと知られてるイメージでしたね(笑)。

亀山:「NewsPicks読んでよ」みたいな。最近けっこう暴れててね、コメントしまくってるんだけど。Facebookも見てほしいかな。今、彼らがいかに社会を勉強してないかということがわかったね(笑)。

(会場笑)

:CTOというのは技術系の方ですから、そこはちょっと。

亀山:だからダメなんだよ(笑)。

(会場笑)

亀山:CTOが技術ばかり見ててはダメよ、本当に(笑)。

:むしろ?

亀山:CTOなんだから。プログラマーだったらいいんだけど、違うから。

:ちゃんとDMMを見てれば技術もわかると。わかりました。次ですね。「亀山会長の素顔を今回初めて見る」。これですね。「見たことがある」が12パーセント。

亀山:意外といる(笑)。見たというのは、どっかで見たの?

:たぶん会ったことがあるという意味ですね。12人ぐらいいらっしゃいます。

亀山:そうなんだ。たぶん「awabar」とかで会ってるのかな?

:毎週金曜日でしたっけ? 亀山会長がいらっしゃってるの。

亀山:そうだね。そこでウロウロとしてるから。まあawabarで会ってもほとんどが覚えないからさ。たぶん「どうもー」みたいな感じになる(笑)。

:金曜日にawabarに行けば、タダでお酒が飲めるとか。

亀山:タダで飲めるよ。飲み放題(笑)。

(会場笑)

:あとで「あの時飲んだろう?」みたいな話は……。

亀山:そうそう、そこはね。手当たり次第おごっておくとさ、誰かが伸びたときにちゃんといい顔できるという。

(会場笑)

:戦略的に。

亀山:そういうことだね。

NewsPicksにおける影響力

:次の質問。ちょうどさっき話に出たんですけど。「亀山会長のNewsPicksのコメントをよく読んでるか?」という。まさにここですね。

亀山:ここだ、ここ。

:これけっこう注目ですよね。どれぐらいだと思いますか?

亀山:いやいや。今の話で言うと、みんなあんまり読んでないね(笑)。

:結果、28パーセントです「読んでる」。

亀山:まあ、そんなもんなんだろうね……。

(会場笑)

:寂しそうですね(笑)。なんかテンション下がってないですか? 大丈夫ですか。

亀山:さっきとイメージ変わってきた(笑)。

(会場笑)

:意外に知られてないことにけっこうダメージが。

亀山:そうそう。だって、みんな待ち望んでるのかと思ってたら(笑)。

(会場笑)

:みなさん待ち望んでましたよね?(笑)。頷いてますよ。

亀山:いやいや。「誰来るの?」みたいな感じだよね、まあ(笑)。

CTOはDMMの“お世話”になっていない?

:いやいやいや(笑)。次ですね、「DMMにお世話になっている」。

(会場笑)

亀山:これは高いんじゃないの(笑)。

:これは高いんじゃないですか(笑)。これいってみましょう。

亀山:あら、なにこれ!?(笑)。

(会場笑)

:意外にいない。「なっている」が51パーセント。

亀山:あれ、これはショックだな。えっ、なにそれ。なにしてるわけ、みんな?(笑)。

(会場笑)

:まあ、お世話もいろいろあると思うので。

亀山:でも、これはいかんよ。おかしいな、これ。

:おかしいですよね。

亀山:どういうこと? リア充すぎるってこと?

(会場笑)

:逆質問していただいて大丈夫です。

亀山:「お世話になってない」って人、ちょっと手を挙げてみて。「なってる」って言い難いけど、「なってない」は言いやすいんじゃない?

参加者:ネットリテラシーが高いから、無料で見ているみたいな人がけっこう多いんじゃないですか。

亀山:あ、それか! なるほど(笑)。

(会場笑)

:流石CTO。そういうことです。

亀山:そうかそうか。でもCTOってけっこう給料もらってるんじゃないの?

(会場笑)

亀山:FC2とかX Videos見たって探すの大変よ(笑)。時間を買わなきゃいけないというのはね。そのへんが大事だけどな。

参加者:サンプル動画。

亀山:サンプル動画? それこそ思いっきりタダでお世話してるよね(笑)。そんなの「お世話になってる」って言わなきゃいけないだろう(笑)。

(会場笑)

DMMに転職したい?

:じゃあ、次いきましょうかね。「DMM.make AKIBAに行ったことがある」。これはまだそこまで増えてないですかね。

亀山:どうかな。ゲームとかやってるやつはあんまり行かないかもしれないな。

:そうですね。実際は17パーセント。まあこんなもんですかね。

亀山:こんなものかな、これは。

:これからIoTだったりとか、どんどん増えるかもですね。

亀山:もうちょっと行っとかなきゃいけないからね、本当はね。

:CTOなので。

亀山:CTOを俺が今から教えたい。なにをしなきゃいけないか(笑)。

(会場笑)

:なるほど。

亀山:こういうのを掴んでおかないとダメだよ。

:なるほど。質問は後2つあります。次ですね。「実はDMMへの転職に興味がある」。

亀山:これ知りたいね。

:そうですね。13パーセント。

亀山:13パーセント。そんなもんか(笑)。最近、順位上がったのにね。この間3位になってたからね。人気企業なんとかっていう。あれ、間違ってるんだな。

:そうかもしれないですね(笑)。

亀山:適当なもんだ。

(会場笑)

:でも、これを機に上がるかもしれないですね。

亀山:13パーセントってことは何人ぐらいいるの? 13人ぐらいってこと?

:13人ぐらい。

亀山:13人か。じゃあ、13人、ちょっとあとで俺にウィンクして、ウィンク(笑)。

(会場笑)

:最後ですね。「実はDMM.Africa勤務に興味がある」。

亀山:おうおう。

:これいますかね? 

亀山:これは……さらに減るよね(笑)。

:減りますよね。じゃあいきましょう、ドン! 17パーセント。

亀山:あらあら。

:意外に増えてる。DMMには転職したくないんだけど、アフリカには行きたいという方が4名ぐらいいらっしゃる(笑)。

(会場笑)

:おかしいんですよ(笑)。

亀山:なんかよくわかってないね。

(会場笑)

:今回、このような方々が参加していらっしゃるということで、ご理解いただけたでしょうか。

亀山:はい。