「ものづくり」から「人づくり」へ 日本が生き残る道
藤井:C Channelではクリエイターを育てるというところも重要だと思います。森川さんはスキルよりも、別のアプローチをされている気がするのですが、クリエイター育成についてはどうお考えでしょうか?
森川: そうですね。これは産業構造の変化かなと思っていまして。恐らくこのままいくと、日本の基幹産業である自動車産業も、家電メーカーみたいなかたちで中国の会社に主導権を握られて、いわゆる「ものづくり」の産業で日本が生き残るのは、恐らく部品とか製造機械とか、そういう裏方のパーツだけになっちゃう気がするんですよ。そうすると、やはり次の産業を作らなきゃいけないだろうなと思っていまして。
私のイメージするのは、先進国のサービス産業において、どれだけ核を作れるのかというところです。アメリカはそこで、ITとかソフトウェアで核を作れたじゃないですか。日本は「人間力」でサービス産業で勝てるなと。そこがインフルエンサーだと思っていまして。
今なりたい職業のナンバーワンはインフルエンサーなので、「人」という強みを持つ日本が、インフルエンサーを軸に国を変えていくみたいなイメージを持っています。
何かと言うと、最終的にはやはりライブコマースというか、インフルエンサーが世界に向けて、日本の良いものを販売する時代です。そうすると、地方創生にもつながりますし、日本ってやはりマーケティング下手な会社が多いので、売る力が出てくると、「良いものを作れば売れる」となるので、そういう仕組みを作りたいなと思っています。
藤井:日本人は良いものを作ることに一生懸命になるけれど、どう売るかとなかなか結びつかない。そこもやはり日本人特有のものなのでしょうか?
森川: まさに京都ですね。わびさびというか。ちょうどおもしろい話があるんですけど、中国に隠れ家レストランを作った寿司屋の方がいて、隠れてやっていたら、その向かいに大きい寿司屋ができて、結果お客さんが来なくなったというのがありまして(笑)。
藤井:(笑)。
森川: 普通はもしそれをやられたら、中国人は自分も表に出てやるわけですよ。でも日本人は、「いや、違う」ということで、結局潰れちゃうみたいなので。「良いものが売れる」時代ではなく、「売れるものが良いもの」になった時代かなと。最近だとやはり、「バズるものが良いものだよね」という時代かなと。
それが本当に良いかどうかは、やはりお客さんが判断すると思うんですよね。今はお客さんもおいしいものよりは、映えるものを食べるじゃないですか。なので、そこを捉えないといけないだろうなと思いまして。
藤井:ものづくりよりも、やはり人を売るというのは、だいぶ方向転換しているというか、発想の転換が難しいような気がしますが、やはりやっていてそう感じますか?
森川: そうですね。あとは本当にAIの時代になった時に、日本の強みをどこに持たせるかというところもありまして。やはり工場も自動化していくでしょうし、ものづくりも自動化されるようになると、そこでの差別化は難しくなるかなと思うんですよね。
やはり最終的なヒューマンタッチの部分が重要となった時に、日本の強みであるサービス力をうまくマネタイズする環境を作れば、みなさんハッピーになるんじゃないかなという感じですね。

(次回へつづく)