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クリエイターが自立できる、新しい経済圏を創る(全3記事)

「もし米国で起業していたら…」 LINE元社長・森川亮氏がTikTokの成功に滲ませた“悔恨”と、早すぎた縦型動画への確信 [1/2]

【3行要約】
・大企業での成功を捨て新たな挑戦に踏み出す決断は難しいものですが、森川亮氏はLINEでの「やり切った感」から次のステージへと進みました。
・ 元テレビ局出身の森川氏は「日本を元気にする」という使命感から、縦型動画という未開拓市場に挑戦。
・ 森川氏の経験は、キャリアの転換点で「社会貢献」という軸を持つことの重要性と、先見性を持って市場を見極める姿勢の大切さを教えてくれます。

LINEでの成功を捨て、「日本を元気にする」ために選んだ道

LINEを大成功に導いた後、「やり切った感」から50歳を前に退任を決意した森川亮氏。次に掲げたテーマは「日本を元気にすること」でした。縦型動画という概念がまだなかった時代に、「次は絶対に動画も縦長になる」と確信してC Channelを創業。しかしその後、TikTokの世界的成功を目にして「アメリカでスタートしていたら……」と悔しさを滲ませます。LINEでの成功を捨て、新たな挑戦に踏み出した森川氏のキャリア哲学に迫ります。

藤井創(以下、藤井):本日はよろしくお願いします。 僕がやはり一番印象に残っているのは、森川さんがLINEの社長をされていた時代です。その時から森川さんのご活躍を見ていたので、そのイメージが強くありました。

そこからLINEを退任されて、新たにC Channelを作られた。どういった経緯でそこに至ったのか、森川さんなりのお考えをお聞かせいただけますか?

森川亮氏(以下、森川): そうですね。まずLINEで社長になって、社長自体は8年ぐらいやったんですけど、ちょっと「やり切った感」というんですかね。

もうLINEで成功してしまうと、それ以上の成功ってあんまりもうどうでも良くなったというか。「残りの人生をどうしようかな」ということを、当時50歳を手前にして考え始めたんです。

その時のテーマとして、「残りはやはり、日本を元気にすることに時間を使いたいな」と思いました。当時のLINEは資本が韓国だったので、韓国の会社が日本を元気にするというのは、なかなか日韓問題もあり難しかったんですよ。なので、「辞めて次の人生は、日本を元気にすることにしよう」と決めたのが、まず1つの大きな理由でした。

藤井:今はLINEも様変わりしてLINEヤフーになったりしていますが、森川さん的には、LINEで特にやり残したことはなかったという感じですか?

森川: もちろん、やり残したことはいっぱいあるにはあるんです。ただ、残りの人生をさらにビジネスそのものに費やすというよりは、「この国にどうしたら貢献できるのかな」といったテーマのほうが、自分の中で中心的になっていきました。もちろん会社なので、ちゃんと稼げなきゃいけないですけど、どちらかというと、そういう社会貢献的な観点から事業をやっています。

藤井:なるほど。C Channelを立ち上げた時は、「クリエイターエコノミー」という言葉が出てくる最初の頃、あるいはそれよりも前だったかと思います。なぜそのタイミングで、そういったメディアをやろうと思われたのでしょうか?

森川: 私自身がもともとテレビ局にいたというのもありますし、当時のメディアのあり方がちょっとよろしくないなと思い始めたんですよね。正しいことを伝えるよりも、バズるネタを作って、それでバズらせて儲けるみたいな手法が増えてきていました。それこそフェイクニュースもそうですし、若い人もメディアを信用しなくなっている状況があり、「それを変えたいな」ということですね。

さらに言うと、けっこう日本のメディアってネガティブな情報を扱うところが多いので、いろんな本当にいいところをしっかり伝えないと、日本自体のイメージも悪くなっちゃうんじゃないかなと思って。なので、「日本のいいところを世界に伝えるメディアを作らないと」というところから始まりましたね。

藤井:確かに若者のメディア離れもそうですし、フェイクニュースが蔓延する中で、「ちゃんと正しい情報を届けましょう」というのは重要な視点ですね。

森川: そうですね。あとはやはり、動画でコミュニケーションをする時代が来るだろうなと思っていて、動画のSNSを軸にプラットフォーム化して、そこから生まれたコンテンツが世界を元気にすればいいな、というところから始まったんです。

ただ、時代の変化の中で、メディアよりも個人のほうが今は力を持っているので、そっちにシフトしないとなというところで、今はインフルエンサーを中心に展開しています。

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