3位:やらかす部下にありがちな5つの思考回路 "当たり前"をできるようにする3つの指導法
「当たり前のことができない部下」に悩む管理職の方々に向けて、研修トレーナーの伊庭正康氏が効果的な指導術を紹介します。
伊庭氏はまず、「部下が悪いのではない」と強調します。「教わっていないからだと考えたほうがいい。そのほうが指導をしやすいから。部下に悪気はありません。教わってこなかっただけなんですね」。伊庭氏は、当たり前のことができない部下にありがちな思考回路を5つ挙げています。
【やらかす部下に足りていない5つの要素】
1. 目的ではなく作業に目が行きがち
作業を完了させることだけに意識が向き、なぜその作業をするのかという目的を見失っている
2. シミュレーションができない
「三手先を読め」と言われますが、一手しか読めていない状態
3. 相手のニーズを考えない
「相手視点抜け」があり、相手が何を求めているかを想像できない
4. 確認の習慣がない
自己判断で進めてしまい、途中で確認をする習慣がない
5. 優先順位が甘い
「枝葉やっちゃう問題」で、基準がなく何が重要かの判断ができない。
これらの課題に対して、伊庭氏は以下の3つの指導法を提案しています。
1. 失敗から学ばせる(コルブの経験学習モデル)
「振り返りから学びを得る」習慣をつけさせる
「この人たちには、『振り返りながら学ぶ』という習慣が今までなかったと思ったほうが楽です」と伊庭氏。経験→振り返り→教訓→実践というサイクルを教えることが重要です。
具体的には「今回、こういったことが起こったよね。これってどうしてこうなったんだろうね。ちょっと考えてみない?」「じゃあさ、ここからどんな学びを得られた?」というプロセスを踏ませます。
2. 基準を教える
「目的から逆算するとどう思う?」「三手先のことを考えると、どんなことができただろうね」など、仕事の基準を教え、考えさせることが大切です。
3. ティーチング(具体的な指示)
最初から失敗しないように具体的に指示を出す方法として、5W1Hを意識した指示出しを行います。
「ホワイトボードを持ってきてもらっていい?(What)なぜかと言うと、今度こういったことで書くことが起こり得るから(Why)」など、詳細に伝えることで誤解を防ぎます。
「できる部下は人を介さずとも自分でそれをしています。だからできるんですよね。でも、できない人というのは成長していないですよね。それはこの『振り返りから学びを得る』というスパイラルが本人の中にないからと思ったほうが楽」と伊庭氏は指摘します。
この方法を実践することで、「できなかった部下が、むしろ気が利く部下に変わったりする」という成功例もあるとのことです。
元記事はこちら2位:上司ががんばるほど"現場が散らかる"理由 返信・会議・火消しで1日が終わるマネージャーの「見直しどころ」
「もっと一生懸命働くことって、ある意味『安全』に感じます。なぜかというと、もっと答えにくい質問から逃げられるからです」と語るのは、リーダーシップコーチのマイケル・アシー氏です。
マイケル・アシー氏によれば、多くのマネージャーが陥る罠は「忙しさ」を安全地帯にして、「自分がやっているこの仕事は、本当に意味があるのか?」という本質的な問いから逃げることです。
アシー氏は現代の「オーバーワーク」の正体について、以下のように指摘しています。
「多くの『オーバーワーク』は、仕事が多すぎることが原因じゃありません。方向性のない仕事が原因です。はっきりしたターゲットがないと、どのタスクも同じくらい『急ぎ』に見えてきます。どの依頼も同じくらい『重要』に感じます」
その結果、エネルギーの大半を「リアクション」に使い、「リードすること」には使えなくなります。これが「ハイパフォーマーなマネージャーでさえ燃え尽きてしまう」原因だとアシー氏は分析します。「あなたのチームは、あなたに『もっと手を動かしてほしい』とは思っていません。彼らが必要としているのは、あなたがもっと『決める』ことです」。
・何が大事なのかを決める
・何が大事じゃないのかを決める
・どこに向かうのかを決める
方向性がないと、チームはその空白を「ノイズ」で埋めてしまいます。みんながんばってはいるけれど、同じ方向に向かっているとは限らず、結果的にマネージャーがボトルネックになってしまうのです。
アシー氏が提案する解決策は「ノーススター(北極星)」を決めること。それは「"今"勝つって、具体的にどういう状態?」という問いへの答えです。「ノーススターは、他のすべてをわかりやすくしてくれる『たった1つのアウトカム』です。アンカーであり、判断のフィルターであり、新しい仕事が来た時に『やる・やらない・今じゃない』を決める時に、必ず立ち返る場所です」。
ノーススターが決まると、「どうやって全部終わらせるか?」という問いから、「これは本当にゴールに近づく仕事か?」という問いに変わります。この問いの変化が、すべてを変えるとアシー氏は強調します。
また、アシー氏は「もしあなたがいつもキャパオーバーなら、心のどこかで『忙しさ』を、自分の価値の証拠として使っているかもしれません」と警告します。「必要とされるのは、気持ちいい。『この人がいないと回らない』と言われると、重要な存在になれた感じがする」。
しかし、「何もかもあなた次第になっている状態は、決してリスペクトではありません。あなたがすごいから、というより、方向性が欠けているからそうなっていることが多い」と指摘します。
優れたマネージャーは「ヒーローであること」を手放し、「コンパス(方位磁針)」になることに集中します。方向がクリアになると、罪悪感なく「ノー」と言え、自信を持って任せられるようになります。
「圧倒されていると感じた時、いきなり『仕事を減らそう』とするのではなく、まず『もっとクリアに見る』ことから始めてください」というのがアシー氏からのアドバイスです。
元記事はこちら1位:1ヶ月を充実させる、手帳の「マンスリーページ」の書き方 忙しくて「やりたいことができない人」のための手帳術
「日々のスケジュールに追われている方」「やりたいことができていないな」と思う人向けに、手帳セラピー提唱者のさとうめぐみ氏がマンスリーページの効果的な書き方を解説します。
さとうめぐみ氏が強調するのは、「マンスリーページは何のために使うかというと、『1ヶ月の自分の持ち時間』を見える化するために使う」という点です。
「1ヶ月間のやることと予定を把握する」ことで「1ヶ月間の自分の持ち時間」が見え、その結果「この1ヶ月で『やれること』が見えてくる」というのが重要なポイントです。
「マンスリーページの見開きは、みんなにとって平等です。お金がある人もない人も、時間は平等です。家族が多い人も独りの人も同じ時間が流れている。だけれども1ヶ月の持ち時間はここの埋まり具合でそれぞれ変わってくる」。
さとうめぐみ氏が推奨する手帳の色分けは以下の5色です。
1. 青: 仕事の予定、仕事のToDo
2. 緑: プライベートの予定、ワクワクすること
3. 赤: 重要なこと・体調
4. 黒: 日常生活の予定とToDo(買い物、家事など)
5. オレンジ: 夢や目標のための時間
「ペンを切り替える時に気持ちも切り替えてほしい」とさとうめぐみ氏は言います。例えば、仕事の後の飲み会では、「もう仕事のことは考えず、今この場を楽しむ」という切り替えが大切です。
「今日は飲み会をしっかり楽しんで、明日もいつもどおり起きて仕事をがんばるぞ」と、ペンの色をカチッ、カチッと切り替えるみたいに、「はい、もうここからは飲み会、緑の時間を楽しむぞ。明日のことは考えない」として、今とここに集中すること。
さとうめぐみ氏は、従来の優先順位に基づく手帳術の問題点も指摘します。「優先順位で進めていく手帳術が、世の中にはたくさんあります。こんなチャートみたいなものを作って、重要なこと、緊急なこと、重要でないこと、緊急でないこと、みたいな縦軸・横軸を作るものもあると思うんですけども、あれだと重要で緊急なことしかだいたいしないですよね」。
その結果、「いつかやろうと思っていたことができなくなっちゃう。それで自分を責めちゃう人が多い」という問題があります。
手帳セラピーでは、優先順位と同じように自分の気持ちも大切にする選択ができるように設計されています。日々の選択を「より良い選択」にしていくことで、満足感と幸せ感が強くなるとさとうめぐみ氏は説明します。
「緑色のワクワクとオレンジ色、今年の夢がちりばめられたマンスリーやウィークリーページで幸せを実感しながら夢や理想にチャレンジできるようになります。それが手帳セラピーのセラピーたるゆえんなんです」。
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