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クリエイターエコノミーの創造 - 個人が輝く新しい経済圏の設計図(全3記事)

“翌月の給料が払えない” 危機を乗り越えた起業家が見据える「80億総クリエイター時代」 [2/2]

80億総クリエイター時代へ 分散化していく市場の未来予想

藤井:ここでちょっと「クリエイターエコノミー」についてお聞きしたいんですけど。「クリエイターエコノミー」という言葉が、数年前からけっこう出てきている感じかなと思っていて。僕もものづくりに近いところを取材したりとかしていたので、そういうのをタイムリーに聞いていたんですけど、クリエイターエコノミーみたいなところを意識し始めたのはどのぐらいですか? 最初からですかね?

渡邉:クリエイターエコノミーとは当時呼ばれていなかったんですけれども、もう初めの2、3年ぐらいの時に、もともとはYouTuberと企業のマッチングプラットフォームからスタートして、エージェンシーのビジネスとかプロダクションとかを立ち上げていっていたんです。

その段階ではそういう事業をやっていくことは考えていたので、いわゆる、なんかクリエイターエコノミーの原形というのは、広い意味では、もう初めのほうから考えていました。

藤井:私もけっこうメディア業界が長いので、Web 2.0、いわゆるブログとかがあった時代から、今のいわゆるWeb3とか言われ始めたところで、なんか個人のクリエイターが中心になっていくだろうなという、ここ数年のこの流れを見ていて。

そもそもWeb 2.0と3という言い方が良いのか悪いのかよくわからないですけど(笑)、この流れは良いイメージを持っているというか、こうなるべきだとかいう思いなどはありますか?

渡邉:Web 2.0と3.0の対比みたいなことですかね?

藤井:比較というよりも、今、クリエイターエコノミーや、今後どんどんそうなっていくだろうというのがあると思うんですけど、それがいい流れなのか、世の中的にもこうなってくるのは必然だよねという話なのか。あるいは「この先に実はもっと違うのがあるよ」なのかなとか、渡邉さん的にはどう思っているのかなと思いまして。

渡邉:Web 3.0というところまでは、正直ちょっとまだイメージが湧いていないのがあるんですけども、基本的にはクリエイターが80億総クリエイター時代になっていくと思っていてですね。

テレビとか映画とかコンテンツに従事していた人が、それってたぶん数千人に1人ぐらいだったのが、YouTubeが出てきて100人に1人になり。スマートフォンで、PCも要らずに編集ができちゃう人たちが4人に1人ぐらいになって。

そこから、もうAIとか、あとはMetaも発表していますけど、グラスで見たものが配信されるようになると、コンテンツを作っているという意識もなく作っているようなクリエイターがたくさん出てくると思っていて。

そんなふうに、みなさんがクリエイターになっていくようになってくると、ロングテールなクリエイターの人たちがたくさんブワーッと増えていく。

そうなっていくと、どんどん分散化して、自己表現がしやすい世の中。これはいろんなニッチな人たちが生まれてくるというふうになってくるので、そういった意味ではどんどん分散的な市場になってくるんじゃないかなとは思っています。

それがWeb3みたいなかたちの概念なのかどうかというのは、ちょっとなかなか、パキッと全部がそっちになるのかなとは思ってはいないんですけど、ロングテールかつ分散的な市場になるのは間違いないとは思っています。

プラットフォームの分散化に対応するテクノロジー×データ活用の戦略

藤井:それってある意味、いろんなメディアが増えた、要するにYouTubeとかTikTokとかいろんなプラットフォームが増えたことによって、そこはやはり全体的にもマルチプラットフォームでやっていこうみたいなところ、ここに限らずみたいなところではあったりもするんですか?

渡邉:おっしゃるとおり、基本的には分散はどんどんしていくだろうなと思っていて、動画だったら「ニコニコ(動画)」、昔は、YouTubeだけだったのが、TikTokだったりとかインスタのリールとかも。

最近だとライブ配信とかがどんどんいろいろと出てきたりとかしていますし、基本的には分散化の方向になっていくと思うので、人の可処分時間も、例えばリアルもあればバーチャルもある、みたいな。

例えば『レディ・プレイヤー1』の世界観とか、もうちょっと長い時間軸でいくと、ただでさえプラットフォームが分散化しているのに、リアルとバーチャルだったりとか、リアルと、あとリアルの拡張、ARも。

あと、人においてもAIからバーチャルなキャラクター、そして実写も、どんどん分散的なものに分かれていくと思うんですよ。なので、基本的に何かに特化して張るということ自体が、リスクじゃないかなと僕は思っていて。

僕たちの立ち位置としては、分散する市場において、いかにデータを取得し、テクノロジーによって企業とクリエイターのマッチングを効率化させていくというか、テクノロジーを活用して、何かのマッチングを効率化させて、より活躍が促進され、マネタイズが促進される。そういうかたちにしていきたいとは思っています。何がはやったり廃れたりしても、あまり関係ないように。


(次回へつづく)

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