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転職した理由・しなかった理由(全5記事)

キャリアアップだけではない40代転職の成功例 転職で“職場のバイアス"から解放される効果とは 

ログミーBusinessでは「転職した理由・しなかった理由」をテーマに読者アンケートを行いました。その特集の続編として、アンケートの回答者に追加インタビューを実施。転職を決めた背景やキャリア観についてさらに深掘りました。 あわせて、転職が当たり前になりつつある現代において、マネジメント層はどのように組織運営やキャリア支援を行うべきかについてもお話をうかがっています。

今回はコンサルティング業界で活躍されている、リンゴ氏のインタビューをお届けします。リンゴ氏は前職の分社化による将来性への不安から転職を決断した結果、仕事だけではなくコミュニケーション面にも思わぬ変化がありました。また、マネジメント層として実際に行っている、メンバーの離職サインを察知するポイントもご紹介します。

前回の記事はこちら
今回インタビューしたログミーBusiness読者
リンゴ(コンサルティング業 40代)

転職を決意した“5年先が見えない”不安

——アンケートで「前職の将来性に希望が持てなくなった」と挙げていただきました。そう感じたきっかけを教えてください。

リンゴ氏(以下、リンゴ):所属する事業部が切り離されるかたちで分社化されたことで、会社としての事業ポートフォリオが限定され、今後の事業の拡張性や自身のキャリアの選択肢が狭まったと感じたことです。

また、周囲の年齢層を見回した時に、優秀でガッツのある社員はすでに定年間近、そこから過去の採用控えによる年代の断絶があり、その直後に自分の世代という年齢構成をみて、5年先に明るい展望が見えないと感じたことがきっかけです。

頑張り続けてきた人生に空白を入れる

——転職決断時の「不安と葛藤」の乗り越え方を教えてください。

リンゴ:転職するかどうかを決める前に、まずは前職を辞めるということを決めました。その時には、これまで浪人や留年もせずずっと働いてきたのだから、しばらく無職になったっていいし、どうにでもなるだろうと割り切って考えました。

その考え方がベースにあったので、転職先でうまくいくかどうかに関しても悩むことはなかったです。

転職でコミュニケーションへの意識が変わった

——転職後に「楽になった」と感じる日常の変化を教えてください。

リンゴ:「ここしかない」という恐怖がベースにある、会社への不健全な忠誠心がなくなったことでラクになったと思います。会社に対する過度な期待や執着がないので、フラットに会社の良い部分・悪い部分を判断できるスタンスは健全で楽だと思います。

また、過去の人間関係がリセットされ、自身が若手だった頃の上司や先輩への不要な気づかいや、当時の自分を知る人からのバイアスのかかった発言などからも解放されて、誰とでも対等にコミュニケーションが取れるようになったのも良かった点です。新しい職場では転職組が多いため、お互いに年齢やそれまでの経歴を気にせず接することができるのが良いですね。

部下との雑談で違和感を拾う

——マネジメント層へのアドバイスとして、メンバーが「転職したい」と思う前に察知できるサインはありますか?

リンゴ:雑談の際に、今の仕事に対して「割に合わない」とか、「面白くない」というような言葉が出た時ですね。そういう発言が出た場合には、まずはどんなところでそう感じているのか、話を聞きます。

業務の変更や異動で解消できる可能性があれば、すぐに解消ができなかたとしても、アクションを取ろうとしていることは伝えるようにします。

部下の転職を思いとどまらせるパターン

——「本人のプラスにならない転職」を判断する基準について、管理職の視点から具体例を教えてください。どんな時に転職を思いとどまるように助言しますか?

リンゴ:転職の動機を聞いた時に、本人のやりたいこと、目指す姿を実現する上で転職という手段が適していない、プラスにならないと思われる時です。また、本人にまだ会社への未練や迷いがあって決断しきれていないにもかかわらず、無理に転職という手段を取ろうとしていると感じる時に、思いとどまるように助言します。

また、本人の自己評価が客観的な評価よりも高すぎて、このまま外に出ても明らかに苦労する(と感じる時や)、まだ自社内で成長の機会があると感じる時も、親心として慰留します。

——あくまで本人のプラスになるよう、管理職としての客観的なアドバイスが大切だということですね。リンゴさん、貴重なお話をありがとうございました!


リンゴ氏の事例では、事業の将来性や組織の年齢構成といった客観的な指標から冷静にキャリアを見極め、環境を選び直すことで心理的な余裕を取り戻せていました。

また、マネジメント層へのアドバイスとして、部下の転職を慰留すべきタイミングについても紹介いただきました。管理職は単に部下の意思を否定するのではなく、あくまで本人にとっての最善策を共に考える姿勢が求められているのではないでしょうか。

このほかにもログミーBusinessでは、マネジメントキャリア形成に役立つ記事を多数掲載しています。転職する人もしない人も、納得できるキャリアを設計するためのヒントとして、ぜひご活用ください。

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