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転職した理由・しなかった理由(全5記事)

“部下の転職を防ぐ”という意識がそもそもの間違い ログミーBusiness読者に聞いた「転職した理由・しなかった理由」 [1/2]

【3行要約】
・ログミーBusinessの読者調査によると、転職の動機は報酬・評価、働き方、 キャリアアップ、会社の将来性という4つに大別されます。
・転職は環境変化だけでなく自己肯定感やキャリア観を刷新する契機にもなり得る一方、現職に留まる選択も合理的判断である場合が多いことがわかりました。
・転職も残留も「正しさ」ではなく「納得感」が重要であり、自分にとって最適なキャリア形成のための準備と行動が求められています。

ログミーBusiness読者のリアルな声を紹介

転職が当たり前になった昨今ですが、年収アップや働き方の改善、起業など、その理由はさまざまです。また、転職を思いとどまり、現職に踏みとどまる決断も重要な選択肢になります。

ビジネスシーンの第一線で働く方々は、転職という選択肢に対してどのように向き合っているのか。そんな疑問を明らかにするべく、今回はログミーBusiness読者のみなさんにアンケートを実施し、「転職した理由・しなかった理由」をうかがいました。

回答から見えてきたのは待遇や将来性といった外的要因と、挑戦欲や納得感といった、個人の内的要因のせめぎ合いです。さらに、社員の転職やエンゲージメント改善に悩むマネジメント層にとって、離職防止につながる示唆が含まれていました。ログミーBusiness読者のリアルな声に基づいた、キャリア選択やマネジメントのヒントをお届けします。

転職経験あり92.3%、なし7.7%

まずは、アンケート全体の結果からご紹介します。内訳は、転職経験ありが92.3%、転職経験なしが7.7%でした。

続いてアンケートの内容です。アンケート項目「転職しなかった理由」についての記載を見てみると、現職に留まった人は、受け身というより能動的に「ここで成果を出せる条件がそろっている」と見極めている傾向があります。

・業務を進める上で良好な社内人脈を構築できており、報酬の不満もないため。(製造業 40代)

また、職務適合の高さが転職志向を上回っているパターンも。「好きなことを仕事にしているから変える理由がない」という回答に見られるのは、キャリアの納得感が転職抑止力になるケースです。

報酬や環境面の不安を抱えつつも、「やりたいことをできている」実感が上回れば、転職をするよりも現状の仕事で結果を出したほうがいいというモチベーションが働きます。これは個人の内的要因が、待遇やキャリアの安定性といった外的要因を上回った典型的な例と言えるでしょう。
・子どもの頃から続けていたことを仕事にできたので、変える気が起きない。食べていくのは大変だが、一度に得られる報酬は多いこともある。(音楽業 年齢非公開)

一方で「考えてはいたが行動に移さなかった」という回答もあり、判断を保留する選択が、無理な決断よりも現実的な行動であることを示しています。

総じて、転職をしない理由としては良好な社内人脈や職務適合の高さといった、現状に対する満足感がありました。これらは決して保守的な姿勢の結果ではなく、今の場所で成果を最大化できる見込みが立っているからこその合理的な判断です。

転職を決断した人の3つのパターン

続いては、転職に踏み切った人の回答を見てみましょう。自由回答の記述を整理すると、転職の動機は大きく4つのカテゴリに分類できました。

1つめが報酬・評価です。「給与体系に不満があった」方は、転職後に「給与アップした」と手応えを示しています。ここで重要なのは金額そのものだけでなく、評価基準の透明性や努力との連動です。

・給与への不満。(転職後は)あらためて自身の向いている・やりたい仕事が明確になった。(出版・広告業 30代)

・前職の待遇や、会社の経営方針、将来性に疑問を持った。転職後はすべて自己責任でできることへの期待感を持てるようになった。(コンサルティング業 60代)

2つめが働き方や条件です。「就業条件の変更」を境に「働きやすさが改善した」という声は少なくなく、リモート比率や時間裁量、目標設定などの運用が意思決定を左右していることがわかります。

・やり甲斐と職場環境、待遇とのバランスを求めて(IT業 50代)

・リモートワークの恒常化により、メンタルが安定した(IT業 50代)

3つめがキャリアアップ・挑戦です。「やりたいことができなくなった」人が新天地で「新しい世界に出会えた。成長実感がある」と語るケースは典型的で、役割の拡張や専門性の深化が転職の納得感を強めています。

・前職の職場に11年勤務し、新たな環境で挑戦したかったから。(マーケティング業 40代)

最後は会社の将来性への不安です。「将来性に希望が持てなかった」と答えた方の多くは、転職後により前向きなキャリア観へと切り替わったと述べています。ここには、リスクを避けたい気持ちと自分の意思で選びたい感覚の両方が働いていることがうかがえます。

加えて、家庭事情などのライフイベントや、独立・起業といった要因が重なると、転職へ踏み切る確率が高まることがわかりました。
・前の会社の将来性に希望が持てなかったから。(転職後は)会社に所属することに執着がなくなり、楽になった。(コンサルティング業 40代)

・キャリア形成に不満があった。(転職後は)会社規模によってスピード感がぜんぜん違ったがそれなりに対応できた。(個人事業主 50代)

・厳密には転職ではなく起業。長時間労働や連勤が常態化して趣味の活動に時間を割けなくなったため。最終的には趣味を仕事にした。(IT業 30代)

また、今回の回答で印象的だったのは、転職後に語られるマインドの変化です。ここからわかるのが、年収アップやスキルの獲得などの直接的なメリットだけではなく、働くモチベーションにもポジティブな影響を得た人たちが多いということです。

・新しい世界に出逢えた。成長し出会いの輪が広がり仕事の可能性が高まった(コンサルティング業 60代)

・仕事に前向きになり、自身が少し成長したことを感じる(専門商社 50代)

リスクを伴う決断には不安がつきものですが、その一歩を踏み出したことで、多くの人が「前向きになれた」「新しい成長を実感した」と語っています。つまり転職は単なる環境のリセットではなく、自己肯定感やキャリア観を刷新する契機にもなり得るのです。

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