「朝の時間をもっと有効活用したい」「充実した一日のスタートを切りたい」と思いながらも、なかなか理想的な時間の使い方が見つからないという方も多いのではないでしょうか。
実は「朝の過ごし方」を整えるだけで、1日の集中力や仕事のパフォーマンスが大きく変わります。
今回は、ログミーBusinessアンバサダーのみなさまに、実際に実践している朝の習慣について教えていただきました。
日々多忙なビジネスパーソンでも取り入れやすい、効果的な朝のルーティンをご紹介します。
第1弾は、仲山考材株式会社代表取締役の仲山進也氏による「観察型ルーティン」です。SNSを活用した情報収集の視点や、新たなビジネス機会を生み出す朝の習慣についてお聞きしました。
アイデアを生む1日5分の習慣 “弱いつながり”を活かす仲山進也氏のルーティン

仲山考材株式会社 代表取締役/楽天グループ株式会社 楽天大学学長著書に『アオアシに学ぶ「答えを教えない」教え方: 自律的に学ぶ個と組織を育む「お題設計アプローチ」とは』(小学館)ほか。
①仕事のパフォーマンスにつながっていると感じる朝の習慣を教えてください。
朝一番にSNS(僕の場合はFacebook)を開いて、友人たちの投稿をざっと眺めることです。情報収集というより、みんなの変化を観察する感じです。誰がどんなことに興味を持ち始めたか、どんな活動をしているかという小さな変化だけでなく、「大きな流れとしてこういう変化の傾向があるかも」と俯瞰的に見ています。
②そのルーティンを行うようになったきっかけや、参考にしている人はいますか?
きっかけは、「変化をもたらすのはいつも他人」だということに気づいたからです。特にいわゆるウィークタイ(弱いつながり)の人たちから、思いもよらないヒントやチャンスが生まれることが多いんです。自分だけで考えていても限界があるので、他人の動きを観察するようになりました。
③仕事の中で、どのような瞬間にルーティンの効果を感じますか。
つい先日も、宇田川元一さんが「サッカーと経営」をテーマに投稿していたので、「『サッカーから学ぶ経営』みたいなイベントをやりたいです」と返信したら、「やりましょう!」となって。こういう偶然の出会いから新しい流れやプロジェクトが生まれる時に、日頃の観察の効果を実感します。
④反対に、朝に「やらないようにしている」ことはありますか?
バタバタすることは避けています。慌ただしく動き回ると、視野が狭くなって観察力が鈍ってしまうので。朝は余裕を持って動けるようにすることを大切にしています。
⑤ログミーBusiness読者におすすめしたい、手軽にできる朝の習慣はありますか?
シャワー前に「あれはどうしようかな」と、何か1つ「問い」を思い浮かべることです。特別な準備も時間もいらないし、シャワーを浴びながらぼんやり考えていると、意外なアイデアが浮かんだりします。できるだけ、クリエイティブな企画やアイデアを考える問いを浮かべるのが良い気がします。
仕事のパフォーマンスやメンタルの余裕を確実に変えるのは、小さな習慣の積み重ねから。ログミーBusinessでは、そんな朝の習慣をはじめ、時間管理術やコミュニケーションスキルなど、ビジネスパーソンの成長を支える実践的な記事を多数掲載しています。まずは1つ、自分に合った朝の習慣を取り入れることから始めてみませんか。その一歩が、あなたのキャリアと日常を大きく変えるかもしれません。