不確実性が増す時代において、正解のない問いと向き合い続けるためには、視座を高め、思考を深めるための良質なインプットが欠かせません。ログミーBusinessでは今回、各業界の最前線で活躍するアンバサダーの方々に、「2025年上半期に読んでよかった1冊」を選書いただきました。
それぞれの立場から選ばれた本には、実践知と洞察が詰まっています。これからの時代をどう働き、どう生きていくかを考えるヒントとして、ぜひ手に取ってみてください。
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仲山進也氏が選ぶ1冊

『顧客の数だけ、見ればいい』小阪裕司/著(PHP研究所)▼仲山氏のコメント
著者が20年以上にわたって提唱してきた「ワクワク系マーケティング」の内容を「顧客数」という軸で語り直した本。なお「顧客」とは「お客」でも「リピーター」でもない存在。「顧客を圧倒的に惹きつける3つの非効率(リアル・技芸・祭り)」や「集団的知性としての実践コミュニティ」のハナシがとてもよかったです!
越川慎司氏が選ぶ1冊
『ぼくは今日も定時で帰る。 仕事に疲れたあなたを癒す44の物語』まひろ/著(ダイヤモンド社)▼越川氏のコメント
年間300冊の読書をする私が2025年上半期で良かったと思う書籍。かつての苦労や挫折をストーリー形式で書いてあり共感しやすかった。逆境や挫折を乗り越えることでキャリアが磨かれることを実感した。
篠田真貴子氏が選ぶ1冊
『NEXUS 情報の人類史 上』ユヴァル・ノア・ハラリ/著 , 柴田裕之/訳(河出書房新社)▼篠田氏のコメント
「サピエンス全史」著者のハラリは、人類の協働を支える情報ネットワークは「真実追求」と「秩序維持」の両立で繁栄してきたが、AIという非人間的情報創造技術の登場により、人間集団の情報ネットワークが根本的変化を迫られると論じる。今、歴史から学ぶ意味は大きい。
松浦シゲキ氏が選ぶ1冊
『今、ラジオ全盛期。 静かな熱狂を生むコンテンツ戦略』冨山雄一/著(クロスメディア・パブリッシング社)▼松浦氏のコメント
ラジオならではの「静かな熱狂」や、時代に合わせて進化するメディアの姿を知ることができ、大変刺激を受けました。過去から現在までの変遷が丁寧に描かれていて、メディアビジネスに関わる方なら読んで損はない一冊です。
田中聡氏が選ぶ1冊
『イルカと否定神学――対話ごときでなぜ回復が起こるのか』斎藤環/著(医学書院)▼田中氏のコメント
「対話の重要性」が叫ばれる時代。対話の表面的な効果や効能ではなく、その不確かさや奥深さに向き合い、対話の本質的な力を哲学的に見つめ直す。対話に懐疑的な人、対話疲れを起こしている人にこそ読んでいただきたい一冊。
竹迫良範氏が選ぶ1冊
『PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来』オードリー・タン/著, E・グレン・ワイル/著, ⿻コミュニティ/著 , 山形浩生/訳 (ライツ社)▼竹迫氏のコメント
ソーシャルメディアで社会的分断が急速に進んでいる現在、中央集権プラットフォームによる管理社会や、無政府空間の暗号技術でもない、第三の新しい軸「⿻プルラリティ」、社会的差異のある膨大な参加人数でも深い対話とコラボができる未来が今ここにあることを感じさせてくれます。紙だと結構分厚い本ですが、どの章から読んでもokという円環な構成。政治・経済・歴史・自由・ID・IT・AIの発展など、その背景にある膨大なコンテキストも一緒に興味を持ってさらに学べる良書でした。
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