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ドラえもん好きな AI研究者たちによる未来トーク(大澤先生×牛久先生)〜22世紀につながる研究とは?〜(全6記事)

AI研究者が語る「ドラえもんを現実にする3つの道」 「夢」で終わらせないための“実装条件” [2/2]

取り組み1つ目 一緒に研究できる「相棒ロボット」を研究中

それで、今はどういう取り組みをやっているかということで、3つお話をさせていただきます。(スライドを示して)1個目が、私はオリジンとしては研究者なので、まずこんな感じで「一緒に働ける(=研究できる)ロボットが欲しいよね」ということです。

例えばこれは『(ドラえもん )のび太の創世日記』の1シーンです。シミュレーションの中で実際の宇宙というか実際の世界を作り、原始の宇宙みたいなものを一緒になって見ている感じです。(これは)夏休みの自由研究なわけですけど、「こういうふうに一緒に研究できる相棒が欲しいよね」とまず思ったのが、研究者として最近やっている研究テーマでございます。

どういうことをやっているかというと、(スライドを示して)こんな感じです。AIロボットの研究者を実現して、そいつと一緒に研究できるようにしてあげたいと。

今までの研究を理解して、一緒にアイディエーションをして、そこからの実験は、私はアラフォーなので一緒にずっとやっていると人間側が先にくたばるので、そこはAIロボットだけでやっていってほしい。そういうようなかたちにそれぞれ対応するようなAIやマルチAIエージェントシステム、ロボットを伴ったような実験AIを作っています。というのが、ムーンショット(型研究開発事業で研究中のプロジェクト)でございます。


取り組み2つ目 「のび太先輩」を見ながら会社を続ける

2つ目の行動としては、「よし、会社を作るぞ」という話です。ムーンショットの話も相まって、社会実装としてああいうAIが人間の仕事をいろいろお手伝いできるようになりました。(なので)「じゃあ、それを使って起業しましょう。それでいろいろな方々の業務のお手伝いをしましょう」と考えているわけですね。

そうすると、(スライドを示して)のび太くんのこれ。『ドラえもん』の記念すべき最初のエピソードの1つがコミックスに収録されているわけですけれども、のび太くんってすごいんですよね。1988年に自分の会社を作っている……まぁ、もともとはお父さんの会社を継いだというエピソードもあるという話は置いておいて、コミックスでは、自分の会社を立ち上げています。それが1995年に潰れます。7年もっているんですよ。

すごくないですか? 僕は自分の会社を作った話をこれからしますけど、今は(2025年)11月なので、(設立から)2年2ヶ月目に突入しているんです。まぁ、「もうそろそろ潰れてもおかしくないかな」と思っているんですけど、「のび太先輩」だと思って、先輩の背中を見ながら、「あと5年ぐらいはもたすぞ」と思ってがんばりたいと思っているわけなんです。

実際にムーンショットの中でも、「ぜひ、社会実装してください」と内閣府およびJSTからいろいろな熱い応援をいただいて、背中を押されて、NexaScienceという謎の企業を作りました。

それで、グローバル・ブレインさんのアクセラレータープログラム(「XLIMIT」)に参加しました。この計画をまたさらにいろいろ考えて、いろんな人にまた話して、また考えて、みたいなことをやりました。その中でいろんなVCの方々に審査をしていただいて、最終日に全員ピッチをもう1回やって、そこの中で「良かったね」みたいな賞ももらえたわけなんです。


AIでAIをオーケストレーションする

「じゃあ、今は何を考えているか?」という話です。兎にも角にもAIエージェントがいろんなところで活躍をしている時代です。もう何でもAIエージェントでお仕事を手伝ってくれそうな雰囲気があります。


けれども、先ほどの「研究のアイデアを考える」とか「実世界で実験する」みたいなのも、ロボットを伴ってできるようになっているかというと、(そう簡単ではありません)。

結局、やはり今でもAIのエンジニアリングのコストは(かかるし)、すごくAIをできる人がいないと、なかなか今の業務もそのままAIエージェント化はできません。プリセールスとかで「AIエージェントで全部やれますよ!」みたいな既製品も出てきていますけど、あれに乗り換えるのかというと、それはそれで大変ですよね。

というのと、あと、「これから数億個とか数兆個のAIエージェントが世の中で活躍するらしいですよ」という時に、じゃあ、どのAIエージェントがいいやつで、どのAIエージェントがポンコツなのかは、もう人間だとわからない。さらに、どういう組み合わせや順番で手伝ってもらえるとその人にとってベストプラクティスなのかは、もう人での作業ではわからない。

なので、「そこからAI化しましょうよ」と言っています。これはある種「AIでAIをオーケストレーションする」みたいなことを考えています。

ということで、そういうかたちで、「ドラえもん! こういうAIのエージェントシステムが欲しいよ!」と言う。すると「しょうがないなぁ、のび太くんは」と言いながら、AIがそれぞれの人のためのワークフローをAIエージェントも取り入れながら作ってくれる、みたいなことをやろうとしています。


取り組み3つ目 「ロボッター」的な世界を本気で作る

それで、3つ目です。「フィジカルAIを実現するぞ」ということです。(スライドを示して)これは(『ドラえもん』の)19巻に出てくるやつなんです。「ロボッター」という鼻くそみたいなものを(笑)……まともな表現が今思いつかなかったので鼻くそって言っちゃいました。

こういうふうにいろいろな物にくっつけたら、そいつ自身がフィジカルAIをその場で身に付けます。「アクチュエーションがどうなっているのか?」はいったん置いておいて、それぞれのユーザーの希望どおりに動いてくれるみたいなやつを実際に作りたいわけですね。

こういうフィジカルAIみたいな話って米中に先行されているので、今日本の中でも「産学で連携してそういうところを挽回していきましょうよ」という(話が出ています)。そういう話になったら絶対に出てくるのが早稲田大学の尾形哲也先生なんですけど、尾形先生を理事長としたAIロボット協会というのが設立されています。



先ほどのご紹介にもあったテレイグジスタンスさんのところの人たちもデータ収集とかからかなり関与してくれています。さらには、理事のところにテレイグジスタンスのCTOの方も参画されています。あとはトヨタのHSR(Human Support Robot)を作っている人たちとかも入って、(産学の)「産」の人たちもいれば、学術でも尾形哲也先生を筆頭に、松尾豊先生や谷口忠大先生も入られています。



ということで、さらに今、会員企業も(正会員・育成会員・賛助会員を合わせて全部で)31社です。(正会員は)年間会員費が1,000万円するんですが、19社に(正会員として)入っていただけています。ということで、かなりそこに対するコミットの熱意を感じていて、大変ありがたいなと思っております。

どういうことをできる協会なのかというと、AIRoA(AIロボット協会)としては、(スライドを示して)ここになりますと。それぞれ事業会社として「いろんなところで事業をするぞ」と、飲食や製造とか、先ほどの小売店での品出しみたいなところにAIロボット事業として何かロボットを提供されたいと考えていらっしゃるわけですね。この人たちが使うためのAIモデルを作りますよと。



ロボットはロボットで、会員企業の中で、そのロボットに必要なハードウェアも別途作られているところがあったりします。そこに連携するGPUも、この会員企業の中をよく見るとGMOさんやハイレゾさんなど、国内でのGPUベンダーの人たちがけっこういたりするんですね。

ということで、そういうエコシステムを作りながら、AIRoA自身としては、その中でのデータを外部や開発企業からももらい受けながらそこの基盤モデルを作って、データとセットで他の会員企業にもまた提供していく。こういうエコシステムを作りたいわけですね。というかたちで、今はそれぞれ3つぐらいやっていることをご紹介しました。

銅像の先へ 動くドラえもんと一緒に働く未来をつくる

(スライドを示して)これは、『ドラえもん』が好きな人だったらだいたい一度は行ったことがある、某小田急線の某駅の駅前にあるドラえもんなんです。こいつは銅像ですが、そろそろこういったような、ドラえもんとして本当に動くやつが世の中に出てきてもおかしくないなと思っています。そういうやつと一緒に働ける未来を作ろうとしている者です。ということで自己紹介とさせていただきます。よろしくお願いします。

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