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Recustomer株式会社 取締役CTO 眞鍋秀悟氏ピッチ(全1記事)

「午前2時、失敗率50%の祈りのデプロイ」から1年で25倍の「1日5回」へ プロダクト志向な会社へと変化させた、CTOの働きかけ [1/2]

【3行要約】
・ECサイトは便利さの反面、サイズ不一致などの購入後トラブルが多発し顧客満足度の課題を抱えています。
・ECサイトの課題に取り組むRecustomerでは、開発チームが難解なインフラに振り回され機能開発が停滞。
・CTO眞鍋氏のインフラ改革と組織文化の変革により、デプロイ頻度を25倍に向上させ、1年で12以上のプロダクトをリリースする成果を上げました。

ECは実店舗と異なり、購入後の不満が多い

司会者:眞鍋さま、準備はよろしいでしょうか。

眞鍋秀悟氏(以下、眞鍋):はい、大丈夫です。

司会者:持ち時間は6分間です。それでは、よろしくお願いします。

眞鍋:よろしくお願いいたします。(スライドを示して)みなさんはこちらの絵を見て何を想像しますか?

こちらは私の実家、香川県です。

実店舗は減り続け、買い物の選択肢はありません。

そこで登場するのがECです。圧倒的な選択の幅で、海外のものも購入できます。しかしながら、しかしながらですよ、みなさん。購入体験は本当に満足されていますか?

「サイズが合わない」といった不満はありませんか? そうなんです。ECは実店舗と違い、購入後の不満が多いんです。

それをRecustomerではこのように解決します。自宅での試着体験、返品や交換ができる。こうしたプロダクトによってECの不満を解決する、それがRecustomerという会社なんです。

難解なインフラに振り回されていた開発チームに起きた変化

眞鍋:このRecustomerに魅了され、CTOとして入社しました。入社当時の状況なんですが、なかなか大変なものでした。燃え続けるお金。午前2時、失敗率50パーセントの祈りのデプロイ。

(会場笑)

午後9時でも鳴り止まない不具合の電話。契約獲得を妨げている機能数の不足。こうしたいろいろな問題がありました。しかし、経営課題、目標としては機能数を増やすことだったんです。数多くのこうした問題が、これらを妨げていたんですね。そしてこの根本原因を探す旅に出ます。

そして理解しました。開発チームが難解なインフラに振り回されていたんです。これによって不安定さ、そして予期しない不具合を生んでいたんです。

この根本原因に、インフラ未経験ながら私が立ち向かいました。3ヶ月でリアーキテクチャやAWSアカウントの分離、いろいろなインフラの改革を行い、安定した基盤に至りました。

そして経営課題であった、目標の「機能数の増加」に集中できる環境が生まれました。

開発生産性メトリクスのデプロイ頻度を見てみましょう。入社した当時は、実は1週間に1回だったんです。これが1日2回、10倍まで上がりました。

開発生産性アワードも受賞しました。

そしてAWSコストも71パーセント削減できました。どうですか、みなさん。3ヶ月で大きく変わり始めたと思いませんか?

次の1年の変化です。エンジニア組織をさらに、さらに改革していきます。これによってどんな変化が起こったか。

デプロイ頻度、先ほどの数字はどうなったんでしょう……。25倍の1日5回まで上がってきたんです。

それにより開発生産性アワードを2年連続受賞。

エンジニアは全員で実は9人とすごく少ないんですが、PyConにおいて1度に5名が登壇できる、そんなカルチャーも生まれました。

1年で12個以上のプロダクト・機能をリリース

眞鍋:ここまで開発生産性メトリクスの話をしてきたんですが、プロダクトがどう変化をしたのか。ここが一番大事なところじゃないでしょうか。

もともとは4つのプロダクトしかなかったんです。これをどう増やすかが経営課題でした。これが一気に増えます。

入社後1年で12個以上のプロダクト・機能をリリースするという変化が起こったんです。

それにより、有名な企業にも導入されるに至りました。

次なる経営課題は、PMF(プロダクトマーケットフィット)をしたプロダクトの防衛です。私は法務業務にも踏み込み、国内特許を取得しています。それによりプロダクトを守っています。

そして次は世界。多言語化・国際特許もやっています。

EC・物流という事業をコンピューターとして抽象化する

眞鍋:ここまで真面目な真面目な話をしてきました。ただこれはCTOイベントなので、こんな話をしてみたいんですね。

(スライドを示して)最後に登場したこの絵、何ですか? どう見えますか? みなさん、アレに見えていますね。

そうです、コンピューターです。……あれ? 笑いが起きなかったですね。


(会場笑)

RecustomerはECと物流というフィールドなんですが、コンピューターという要素に実は溢れているんですよ。

(スライドを示して)例えばこの棚を見てください。僕はこの棚を見ると「うわ、ガベージ・コレクションだ」と、そんなふうに思ってしまうんですね。

EC・物流という事業をコンピューターとして抽象化をする。これがRecustomerエンジニアのチームのコアであり、哲学なんです。

事業をエンジニアが扱える言語に変えて、Recustomerは未来の変革に進み始めているんです。

そんなRecustomerにご注目ください。ありがとうございます。


(会場拍手)

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