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ひろゆきだけど何か質問ある?(全4記事)

ひろゆき氏が語る大規模SIerの未来 20人月体制から1人とAIで回す開発へ [2/2]

ひろゆき氏が考える、SIerの未来

ひろゆき:コメントにあったんですけど「シンプルに母数が増えただけなのね」っていうのも、そういうことだと思います。エンジニアの母数が増えたから、なんとかなったということなのかなと思うんですけども。

「これからはプロジェクトに必要なエンジニアが減って、外注しなくても自社でエンジニアを迎えるようになって、SIerが衰退している気がするんですが、ひろゆきさんはどうですか?」。

僕、これはけっこう来るんじゃないかと思っているんですよね。もっと正確に言うと、「大規模なSIerにお願いして20人チームを派遣してもらって作る」よりも、「めちゃくちゃ優秀なエンジニア1人がAIを使い倒して、20人分のコードを書かせる」ほうがいいよね、っていう状況になると思っていて。

だから本来ならSIerに頼んで「20人月です」っていう案件でも、フリーランスのすごい人が「じゃあこれ4ヶ月で俺1人でやりますよ」って言えちゃうようになる。そうなると発注側も、その1人と話すだけで済むし、20人月で契約するより安いし話が早いんですよね。

そうなると、大規模SIerはけっこう仕事が取りづらくなるだろうなと。逆に、1人でフリーランスやっててAI使って「コードはバンバン書けます」って人は、かなりいい金額を取れるようになる。なので、SIer的な仕事自体は残ると思うんですけど、「20人派遣します」みたいな大人数前提のやり方は、銀行業界とか特殊なセキュリティ要件があるところを除けば、わりと衰退していくんじゃないかなと思っていますけども。

楓:はい、ありがとうございます。


長文が読まれない時代の話法

ひろゆき:はい。「『エンジニアには優しい』と、よく言われていますが、ふだんメディアに出る時は、あえて切り抜かれやすいような発言を意識されているんですか?」。

これ、僕はわざと切り抜かれやすいような言い方をしてるところもあるんですよ。尖った発言のほうが切り抜かれやすいし、端的に説明したほうが理解されやすいんですよね。

たまたま昨日、国民民主党の玉木(雄一郎)さんが「Xに書いている文章が読みづらい・わかりづらい」って書いてたんですけど、やっぱり長い文章を読めない人って日本で増えてると思うんですよ。もともとそんなに読解力が高くない人たちもインターネットを使うようになってきちゃってるので。

なので、結論を最初に「はい」「いいえ」「ノーコメント」みたいに言って、そのあとに理由を説明するほうが伝わりやすいんですよね。だけどそれをやると、最初に「あなたの意見には乗りません」ってのがハッキリしちゃうし、「理由はこれです」って続けるから、人と仲良くしながらフワッと否定する、みたいな日本語っぽい言い方がしづらくなるんですよ。だから引っかかりやすい。

「これなんでこうなるんだろう?」って最近気づいたんですけど、岸谷蘭丸さんも同じしゃべり方してるんですよね。僕の結論としては、「海外で、しかも学生として生活してた人はこうなる」と思っていて。英語圏で生活すると、最初にYes/Noを言ってから理由を言う、っていうのが身についちゃうんですよ。だから日本語で話すときも、その感じが出ちゃうんだろうなと思っています。

楓:続いていかがでしょうか。

就職先の基準は“質問できる同僚がいるかどうか”

ひろゆき:「新卒または転職で、エンジニアとしてキャリアを始めたSIerです。自社開発、フリーランス、SESの、どこを選ぶのが最も効果的ですか?」。

いやー、僕は会社に入るときに一番大事なのって「相談できる相手がいるかどうか」だと思っているんですよ。つまり、自分がわからないこととか「これどうやるのが正解なんだろう?」って聞いたときに、ちゃんと丁寧に教えてくれる人がいる会社は、所属する価値があると思うんです。

それがないんだったら、「自分ひとりでやってるのと一緒じゃん!」って話だと思うんですよ。だから業種がどうこうというより、「同僚が、聞いたらちゃんと答えてくれる空気の会社かどうか」のほうが大事なんですよね。

エンジニアの面接だと、一次は人事だけだけど、二次以降でエンジニアの人が出てくることってあるじゃないですか。そのときにこっちが何か質問したら、どれくらい丁寧に答えてくれるかを見るといいと思います。「あ、この人はちゃんと答えようとするタイプだな」ってわかれば、その会社にはそういうエンジニアがいるってことなので、安心できる。

逆に「え、それも知らないんですか?」みたいな反応をしてくる会社だと、「あ、ここは自分が入っても質問しにくいな」ってなる。だから、エンジニアにとって質問しやすいかどうかとか、オープンな社風があるかどうか、そっちのほうが大事なんじゃないかなと思います。

ただ、業種がSESだったとしても、めちゃくちゃ親身になって教えてくれるスタッフが多い会社もあるんですよね。「みんなでちょっとずつスキル上げていこうぜ!」ってタイプのところ。

一方で、同じSESでも実態はほぼ個人事業主の集まりみたいになっていて、「それ自分で調べて」「お前の仕事手伝っても俺の給料増えないし」みたいな人が多い会社もあったりする。だからそのへんの社風って、やっぱり面接とか実際に話してみないとわからないと思いますね。


自社エンジニア枠は増える

楓:時間的に、あと3つほど! では、お願いできますか?

ひろゆき:「企業が必要とするエンジニアの枠は、今後増えていくでしょうか?」。AIでエンジニアがうんぬんとかっていう話があるんですけど、SES自体が減っていって「これは他社に任せるより自社でやったほうがいいよね」ってなるので、僕はけっこう増えると思っています。

最近、「Nintendo Direct」みたいな、オウンドメディアを持つ会社も増えていますよね。自社でいろいろやろうとすると、結局ぜんぶインターネット経由になるんですよね。物を売るのも、知ってもらうのもインターネットになる。だったら、その部分は他社に丸投げするより自社で持ってたほうがいいよね、って話になるわけです。

ただ今までは、自社で抱えるとエンジニアコストが高かった。でも、わりと優秀な人を1人置いておいて、あとはAIにやらせる、みたいなやり方でもそこそこ回るようになってきた。だから中堅企業でも「自社エンジニア枠」をちょこちょこ入れていく流れにはなるんじゃないかな。

もしくはフリーランスと契約して、「うちの会社のこと頼んでいる人なんですよ。フリーランスですけどね」みたいな関わり方をするパターン。そういうタイプの業務はこれから増えていくんじゃないかなと思いますけどね。

楓:これはみなさん有益枠なところですね。「求人が減るんじゃないか?」っていうところは、みなさんけっこう気にされているところだと思います。

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