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『AI独学 超大全』出版記念!伊藤羊一 × 佐藤勝彦 特別対談(全4記事)

生成AIを使いこなす人は「やりたいことファースト」 1995年「ネット元年」とAIブームの共通点 [1/2]

【3行要約】
・スタートアップスタジオ「Musashino Valley」にて、佐藤勝彦氏の著書『AI独学大全』SBクリエイティブ)の出版記念イベントが開催されました。
・伊藤氏と佐藤氏は1995年のインターネット革命を振り返りながら、現在の生成AIブームと比較します。
・技術そのものより「やりたいこと」を優先し、AIエージェントを活用して自分の目的を達成する姿勢が重要です。

前回の記事はこちら

1995年の「インターネット、ヤベェ!」体験

伊藤羊一氏(以下、伊藤):(生成AIの登場に衝撃を受けたという話を受けて)同じ話がインターネットでもあるわけですよ。僕らは2023年に衝撃的な体験をしたわけですよ。2022年の終わりに生成AIが出てきて、ChatGPTが出てきて、2023年は生成AI元年ですよね。

どういうことかというと、僕、ヤフーにいたので、AIを活用しながらビジネスをやっている人たちがいるんだけど、僕も「AIって何だろう? アプリがあるんだろうか?」とかね。「アルゴリズムです」とか言われたけど、かたちがわからなかったんですよ。でも、2023年に「これか!」ってわかったわけです。

佐藤勝彦氏(以下、佐藤):そうです。

伊藤:それがあまりにすごいから、わーって焦っちゃったんだけど、実は同じことが1995年にも起きていた。1995年に「(Microsoft )Windows 95」が出てきて、「インターネット、ヤベェ!」みたいな。

佐藤:ありましたね。

伊藤:起業とかしてインターネットそのものに気合いを入れた人もいるけど、僕らはある意味、それを使えればいいわけじゃないですか。

サービスを作るにしてもですよ。例えばFacebookとかAmazonってテックジャイアントって言うけど、別にテクノロジーファーストでやったわけじゃない。「俺はハーバード中の女の子と知り合いになりてぇ!」とか、「ウォルマートが遠いから届けてほしい!」とかね。

佐藤:(笑)。欲求があった。

次は絶対に動こうと決めていた

伊藤:そうそう。それをテクノロジーを使って解決する。そういう順番じゃないですか。

だから、「やりたいことファースト、テクノロジーセカンド」にしないと。「インターネットの構造をしっかり理解して」とかやっていると頭が狂っちゃうんですよ。僕はその感覚を大事にしないと、ちょっと……。

佐藤:人類終わるぞと(笑)?

伊藤:そう。焦っちゃうっていうか。

佐藤:なるほど。

伊藤:「もう私、これに付いていけなかったら終わりだよね」みたいになっちゃうと、それはそれで不幸かなって思うんだけど、その辺りはどうですか?

佐藤:いや、結局はブロードバンドもWindows 95もそうだったし、僕らの世代で言うとiPhoneがまさに、それだった。もうちょっと現代に引き寄せれば、クラウド、モバイルっていうところでの仕事っぷりや、DXもそうだったし。いつの時代もトリガーってあったのに、「なぜ動かん人はとことん動かんのだろう?」っていうところがあります。

僕は今、47歳なんですけども、それらと出会った当初は30代の前半で、「あの時になんで動けなかった? なんで大将軍の目の前で(先駆者と)同じ景色が見られないんだろう?」というのは、動かなかったからなんですよね。

先ほど「強烈な劣等感」って言いましたけど、次は絶対に動こうと決めていたところに出現したのが、生成AIだった。今のAIブームって4次、5次ぐらいって言われているんですよ。1次、2次、3次があったんです。

AIとの対話に1,000時間を費やした

佐藤:でも、さっき言っていたLINEヤフーでも実態としてまだよくわからなかったっていうところが最たるもので。2023年に「生成AIは目の前でこうやって使う」ということがわかりやすくなった瞬間があったので、そこからは「誰よりも早く動こう」と決めました。

何人か、私とFacebookでつながっている方は見ていると思うんですけど、ほぼ寝ない数ヶ月でした。

伊藤:そう、狂ったようにやっていました。

佐藤:「みんな、起きている?」って言っても、しーんとしていて、朝の8時ぐらいに「いいね」が付き始める(笑)。

(会場笑)

「いやいやいや」って、やっていましたよね。

伊藤:だから、そういう意味で佐藤さんは、「先端に行くぞ」っていう強烈な思いがあって、そこでAIそのものについて、しっかりやる動きになった。

佐藤:狂気じみた。僕、これ(『AI独学 超大全』)に1,000時間(をAIとの対話に費やした)って書いてあるんですけども。

なぜ3種類の議事録を作らないのか

伊藤:わかりやすく言うと、議事録の早打ちがめっちゃすごい人がいるとして。「人間の頭で考えると限界がある。でも、もっといい議事録を作りたい」っていう強い思いがあって、これ(AI)が出てきたら、「やるっしょ?」みたいな。

佐藤:僕の本にも書いてあるんですけど、議事録ってどこまでいっても“真ん中”じゃないですか。羊一さんにも現場の人にも、中間管理職にもわかりやすく(することが求められるもの)ですよね。

だけど、AIを使えば議事録は一瞬でできるわけじゃないですか。(そうなると)僕の講義では「なんで羊一さんは『議事録』『現場議事録』『中間管理職議事録』の3つを作らないの?」っていうのをよく言っているんです。

徹底的に考える時間がもうできたわけなんだから、究極、全員に向けてパーソナライズされた議事録ができて当たり前なんですよ。

伊藤:なるほど。

佐藤:でも、やっていないですよね。だからこの時点でラクしていますっていうことを言っています。

伊藤:なるほどね。話題が突然変わるんですけど、2025年は(AI)エージェントっていう。

佐藤:そうですね。

伊藤:よくわからないけど、僕も人に「2025年はエージェントです」とか言っていて(笑)。

佐藤:(笑)。

伊藤:何だかよくわからないまま、2025年も終わりそうになっているんですけど。

佐藤:終わりそう。空気、変えましょう。

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