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『AI独学 超大全』出版記念セミナー(全4記事)

考えを整理する時は「結論・根拠・例えば」を立てる 伊藤羊一氏が語る“結論を出せる人”の思考法 [1/2]

【3行要約】
・スタートアップスタジオ「Musashino Valley」にて、佐藤勝彦氏の著書『AI独学超大全』(SBクリエイティブ)の出版記念イベントが開催されました。
・伊藤羊一氏は「結論」「根拠」「例えば」のピラミッドストラクチャーや、思考を口に出す「壁打ち」が効果的だと指摘しています。
・「WHY?」「SO WHAT?」「TRUE?」の3つの問いを常に意識し、AIも活用しながら人との壁打ちを積極的に行うことで、より良い思考習慣を身に付けることが重要です。

前回の記事はこちら

考えるために必要な「思考の型」

伊藤羊一氏:「考えるとはどういうことか?」を定義します。さっき佐藤さんがまさにおっしゃっていましたけど、(スライドを示して)こうやって構造化するということですね。

要するに頭の中でグジャグジャといろんなことを考えているんです。僕もこの話が始まるまでにいろんなことを考えていました。

「ああでもない、こうでもない」「これをどうしようか、あれをどうしようか?」「俺は明日、茨城に行くの?」「今日、早く寝るの?」「今日、ニューヨークの打ち合わせ? ふーん」「佐藤さんがエプロンみたいなのをしている。何だろうな?」とか。

(会場笑)

いろんなことを無造作に考えている。それをさっき佐藤さんは「いろいろ無造作に考えたことを全部わーっと音声で言えばいいじゃん」と言っていたんですけど、それはある程度、思考ができている方(にしかできません)。

自分の中に思考回路がない方は、(スライドを示して)この型をまずちゃんと認識するといいと思います。これはどういうことかというと、単純に(自分の思考を)構造化するということですね。

ピラミッドストラクチャーの効果

構造化とは何かというと、「結論」と「根拠」と「例えば」みたいな、いわゆるピラミッドストラクチャーですね。これは僕が考えたわけじゃなくて、バーバラ・ミントさんっていう人が考えました。要するにビジネスパーソンの仕事で企画などを人に話す時には、「結論」と「根拠」と「例えば」をまとめたものをやりとりしているということなんですよ。

「こういう企画があるんです。それによって売上が増える。コストもかからない。そして未来につながる。それぞれは例えばこういうことです」みたいなやりとりをしているわけですよ。

まずChatGPTにする前に、ある程度こういう構造管理ができるような訓練をしておくべきかなと思います。

その時に頭の中でこれを書くのもいいんですけど、頭の中で書いていると、ちょっと行ったり来たりして(なかなかまとまりません)。同様に紙に書いてまとめようとしてもけっこう内容が詰まらないというか、紙で考えようとしても思考がちょっと行き詰まっちゃう感じがするんですね。

これはなぜかというと、紙に書いてあると、消したり書いたりできるからです。不可逆性と可逆性という言葉があるじゃないですか。不可逆性は「戻れない」ということで、可逆性は「戻れる」ということですね。

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