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『AI独学 超大全』出版記念セミナー(全4記事)

AIに与える情報をAI任せにすると失敗する 『AI独学超大全』著者が教えるNotebookLMの活用法

【3行要約】
・スタートアップスタジオ「Musashino Valley」にて、佐藤勝彦氏『AI独学超大全』(SBクリエイティブ)の出版記念イベントが開催されました。
・佐藤氏は「純米大吟醸の法則」を提唱し、インプットの質が高いほど優れた出力が得られると指摘。自身もこだわりぬいた1万個のファイルを蓄積しています。
・AIとのコミュニケーションでは「人間が理解しやすい文章」と「AIが理解しやすい文章」の違いを認識し、細部から抽象化するアプローチが効果的です。

前回の記事はこちら

「NotebookLM」でできること

佐藤勝彦氏(以下、佐藤):これ、みなさんにはちょっと手が届かないと思うので、わかりやすいサービスが1個だけあります。この「NotebookLM」を使ったことがないっていう方は手を挙げてもらっていいですか? ない方。1割ぐらいですかね。このサービスだったらけっこうどなたでも思考整理が一発でできます。

なぜかということをお伝えします。(画面を示して)左側にデータのソースをめちゃくちゃ入れて、真ん中のチャットというパネルで抽象化をして本質を見抜くような対話ができます。一番右端のところでポッドキャスト、ラジオとか、動画を作ることもできるようになりました。

なので、(重要なのが)具体化、ソースですね。AIにお願いをして、ありとあらゆる知見をこの中に入れてくださいっていうことが一言でできちゃいます。

その、溜めたものの中から何が大事かを私と議論しようよっていうパネルが真ん中になっています。「それを踏まえて映像化してください」「ブログにしてください」「本にしたいから、素案を作ってください」っていうのが右端のパネルでできるようになっています。

ちょっとね、「こんなことまでできちゃうの?」っていうところを、知らない方はびっくりだと思うので、見てみてください。(画面を操作し、Eラーニング動画:「起業家の航海図:300の必須TIPS」というAI生成動画が表示される)これ、全部この子が1人で作ってくれました。


話者1(動画内の音声):今日もよろしくお願いします。

話者2(動画内の音声):よろしくお願いしまーす。

ラジオ番組風の音声を生成することも可能

話者1:いやぁ、桜木さん、今日のテーマ、すごいボリューム感ですよね。起業のTipsが300個って。正直、いきなり「さぁ、ここに必須Tipsが300個あります」って渡されても、「えーっと、どこから読めば?」って固まっちゃいますよね、これ。

話者3(動画内の音声):固まりますよね。

佐藤:これも中に書いてあることから、絵までを生成AIが作ってくれています。

話者3:リストを見ただけでお腹いっぱい。でも、大丈夫です。今日はこの300個のTipsを1個1個律儀に見ていくわけじゃないんです。その全部を貫いている1本の航海図として読み解いていこうと思います。

話者1:あっ、なるほど。ルールブックじゃなくて航海図ですか? すごくしっくりきますね。

佐藤:こんな感じで、動画が一発でできますし、これを束ねたマインドマップも一瞬にして作れちゃいます。ですから、何を見るべきなのかというところも、こんな感じでお出しすることもできるし、さらに、ラジオ番組のように音声を作ることもできます。

話者4(動画内の音声):こんにちは。ビジネス戦略から組織運営まで、さまざまな知見をギュッと凝縮してお届けする時間です。ようこそ。

佐藤:最近はレベルが上がって、すごく人っぽい。見間違えるほどのレベルになりました。

話者4:今回はですね、あなたが共有してくれた、スタートアップとか成長企業が直面するいろいろな局面がありますよね。戦略立案、財務、マーケティング。それからオペレーション、組織作りとか。こういった実践的な知識ソースを読み解いて、その核心に迫って……。

佐藤:こんなことができます。

洗練された情報を大量に与える「純米大吟醸の法則」

佐藤:私はよく「純米大吟醸の法則」って言っているんですけども、(画面左側を示して)このソースパネルの中の純度が高ければ高いほど、めちゃくちゃいいアウトプットが出てくるんだという話になります。

だいたい初学者の方にAI講義をするとよくやりがちなのは、ソースのところを全部AIにお願いしちゃって、自分のこだわりたい文章を何も入れていないパターンが非常に多いんですね。

先ほど申し上げたとおり、答えは私が言っていました。私は2年間にわたって自分の商談履歴、壁打ちの履歴、こだわっているなにがしというファイルが1万個もあるんですよ。

自分の言葉で蒸留して、磨き続けたファイルを入れるので、レベルが違うものが出力される。重ねて言いますけど、これは初学者の方のツールです。中級者、上級者になると使うツールも変わります。Cursorという上級ツールになると、ライティングというレベルであれば、AIが書いたとは到底思わないような文章を作るチャンスが、もはや誰にでもあるんじゃないかなと思うわけなんです。

実際に私のホームページでは、我々の講座を見ていただくことができます。ちょっとしたPRにはなりますけども、今は「VIBE MAKER.」。バイブスだけでAIに伝える集中プログラムを、10月17日の書籍出版の日に公開しました。もう1期生が埋まりまして、昨日から研修がスタートしています。2期生のほうも間もなく終了して、3期生の募集になるかという状態でございます。

募集のところを見ていただければわかるとおり、本当に営業、コンサル、カスタマーから、事務の企画から経営企画、新規営業の方まで、技術部門じゃない方を対象にして、「バイブスだけあればいいですよ。最後は根性論、精神論ですよ」ということを説いています。そんなことをやっています。

NotebookLMとGoogleスプレッドシートの連携も

佐藤:ぜひみなさんも、まずは私の書籍を読んでいただきたいと思います。(画面を示して)この、左側にすごく具体の話を入れる。真ん中で対話をする。右端でいろんなコンテンツを生成してみる、ということが1つのツールでできます。ぜひNotebookLMを触っていただきたいというのが、私から20分間でお話しできる、一番持ち帰りやすい種になりますね。ぜひやってみてください。

もう1個だけ。今日、すごいなと思ったのが、資料を捨てて、やはり変えようと思ったんですが、「Googleスプレッドシート」がバージョンアップしました。何ができるようになったか知っているよという方はね……これ、ドン。

見えない方は拡大して見ていただきたいんですけど、「=AI("どんなカテゴリに属していますか?", B2)」。

B2のセルに入っている一言は、「課題」というカテゴリーですね。ゾワッとするの、わかります? これは、AIマニアには実は半年前からわかっていたことなんですけども、いよいよ、日本語環境のGoogleスプレッドシートに(AI関数が)入ってきたんですよ。しかも別料金がかからずに使える。

これ、私はもうリアルな法人対応をやっておりますので、ネガポジ判別とか、アンケート調査とか、AIに食わせたくても食わせられない文字データが多いから困ることがいっぱいあるんですね。

そうしたら「これをプログラミングコードで1回Pythonで出してから持ってこい」みたいな、いろんなことをやっていたんですけど、「一発で終わっちゃうじゃん」と。これ、当然関数ですからね。「Ctrl+C」して、ここから下まで消して、貼りつけますよ。

こういうことなんですよ。(画面を示して)B4、B5、B6のセルに対して、生成して挿入というボタンを押すだけで、一発変換して、カテゴライズのデータが(生成できる)。(画面上で結果が次々に生成されていく)ほら、これ、拍手喝采じゃないですか? ヤバくないですか、みなさん。すごいと思った方は拍手。

(会場拍手)

人とAIで“理解しやすい文章”は違う

佐藤:ほら。どうしてもこれを使ってほしくて。別にGoogleの回し者じゃないんですけども(笑)、こうやって変わるということなんですよ。だから書籍にしたって無駄なんですよ。最新の情報は私のライブ(配信)、X、Facebookでフォローしていただかないと入手できません。

大事なことは、(伊藤)羊一さんのところから預かりましたけども、構造化・抽象化・具体化。あの本(『1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術』)の中には「結論から初めて、根拠で支えて事例」という言葉がありました。ただ、人に伝えやすいヒューマンリーダブルな言葉と、AIがわかりやすい言葉は違うんです。

これに対して私からみなさんに送りたい一言は、「逆転させろ」なんですね。すごく細かいところからスタートしろ。それを抽象化して、構造化しましょう。これを持ち帰っていただくと、一番わかりやすいネタになります。ぜひ覚えてください。

では私から、この本の本質をわかる20分の講演というかたちで示させていただきました。ありがとうございました。

(会場拍手)

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