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AIは“バイアスなき意思決定”を実現できるか?─ 組織の判断力を支えるAI活用のリアルと、成果につながる意思決定デザイン(全3記事)

AIにバイアスを加えたらどうなるのか? 組織の意思決定にも関わる「公平性」と「個性」 [1/2]

【3行要約】
・「AIにバイアスはあってはならない」という常識が覆される中、実は目的によってはバイアスが必要な場面もあることが明らかになっています。
・登壇者たちは、人間の持つバイアスをAIが補正する事例から、意図的にバイアスを付加する手法まで語りました。
・組織でAIを導入する際は、単純な「バイアス排除」ではなく、状況に応じた「バイアスの戦略的活用」を検討することが成功への鍵となるでしょう。

AIにバイアスがあるのは良いことか、悪いことか

國本知里氏(以下、國本):「IVS AI」ディレクターの國本と申します。「AIは“バイアスなき意思決定”を実現できるか?─ 組織の判断力を支えるAI活用のリアルと、成果につながる意思決定デザイン」というところをテーマに、お送りをさせていただきます。よろしくお願いします。

IVSのAIというテーマの中で、AIを使っていない方は、もういらっしゃらないと思うんです。この2、3年のAIの進化の中、AIを深く使っていく中で課題が見えてきて。

特にバイアスの部分。バイアスがあることがいいのか、悪いのかといったところもテーマにしながらお話を進めていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

パナソニック コネクト株式会社の山口有希子氏

國本:最初に自己紹介をしていきたいと思いますので、山口さん、お願いいたします。

山口有希子氏(以下、山口):みなさん、こんにちは。パナソニック コネクトの山口と申します。私はパナソニック コネクトという、パナソニックグループのBtoB、いわゆる企業向けソリューションをやっている、3万人ぐらいが所属している企業の取締役をさせていただいています。

パナソニック コネクトは、社員全員に対して生成AIを使えるようにしたというのが、日本の大企業の中で、たぶん一番早かったんじゃないかなと思います。2023年2月に実施して、会社全体で使っているというところも、大企業のチャレンジというところも含めて、いろいろな視点で今日はお話をさせていただければなと思います。よろしくお願いいたします。

國本:よろしくお願いします。

(会場拍手)

國本:今日は大企業の取締役、経営層というような観点で、このバイアスについてもお話しいただきたいと思います。

LINEヤフー株式会社の山内智氏

國本:では次、山内さん、よろしくお願いします。

山内智氏(以下、山内):初めまして、山内と申します。私は2012年にヤフー株式会社(現在のLINEヤフー株式会社)に入社しまして、その後、データ活用やデータ分析を中心にいろいろやってきた人間です。Excelを使ったデータ分析から機械学習を使ったものまで、いろいろやってきました。

2019年から人事データを活用するチームに参加して、2024年に360度評価のバイアス除去技術を開発して、「Digital HR Competition2024」のピープルアナリティクス部門グランプリを受賞しました。それをきっかけにここにお呼びいただいた人間でございます。

あとは、私は京都府出身で。仕事で京都に帰ってこられて、とても感慨深いです。本日はどうぞよろしくお願いします。

(会場拍手)

國本:よろしくお願いいたします。

SpiralAI株式会社の佐々木雄一氏

國本:では、佐々木さんもお願いいたします。

佐々木雄一氏(以下、佐々木):SpiralAIの佐々木と申します。よろしくお願いいたします。私の出身はCERN(European Organization for Nuclear Research、欧州原子核研究機構)というスイスにある研究所で、そこで物理学を研究していました。

CERNって、『天使と悪魔』の中で人類を滅ぼそうとしている研究所で、『STEINS;GATE』っていうアニメでもやはり人類を滅ぼそうとしているので、必ず人類を滅ぼそうとする悪い研究所で。

(一同笑)

佐々木:そこでブラックホールの研究とかをしていたのが僕のスタートです。

その後、コンサルティング会社に行ったりとかいろいろやっているんですけれども、直近はずっとAI関連のスタートアップにおりまして、SpiralAIという会社ではエンターテインメント向けのLLMを開発しています。

どちらかというと個性を作り込むというところで、ある種、バイアスをうまく使っていくみたいな立場なので、本日そういう観点からも話をさせていただければなと思っております。よろしくお願いいたします。

國本:はい、よろしくお願いいたします。

(会場拍手)

Cynthialy株式会社の國本知里氏

國本:ということで、大手でやっていらっしゃるといったところと、あとはHRであったり、スタートアップ側としてバイアスをどう作っていくのかであったりのいろいろな視点から、今日はテーマを深めていけたらなと思っております。

あらためまして、モデレーターを務めますCynthialy代表の國本と申します。7年間、ずっとエンタープライズ向けにAIの領域をご支援させていただいている中で、まさにHRの領域であったり、ワークフォース、どんどんAIを作っていくところも立場としてやっているので、そのような観点でぜひみなさんとディスカッションできればと思っております。よろしくお願いいたします。

(会場拍手)

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