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ひろゆき虎の穴〜3つのプロダクトに一言いいですか〜(全5記事)

「ドラレコデータを使えば良いのでは?」 ひろゆき氏が提案する「いい景色判定AI」PhotoBotの新たな可能性

元2ちゃんねる管理人のひろゆき氏が、学生エンジニアの開発プロダクトにフィードバックを行うセッション「ひろゆき虎の穴」。最後に登場したのは2024年の技育プロジェクトピッチコンテストで優勝した「PhotoBot」チームです。ひろゆき氏からは新発想が提案され、早期リリースを進めるべきというアドバイスもありました。

2024年の技育祭ピッチコンテストの優勝チーム「PhotoBot」の登場

楓博光氏(以下、楓):さぁ、ということで、以上2チーム目が終わり目終わりました。ここまでの2チームが、技育プロジェクトをきっかけで作ってくれて、そういったところで発展途上、まだこれからリリースみたいなところだったと思うんですが。

次に登場するのは、技育プロジェクトの中でもピッチコンテストをやっていて、年間の大賞を決めるところで、何百プロダクトの中で優勝した、2024年の優勝チームです。 というところで、ちょっとハードルを上げてしまいましたが、最後のプレゼンターにまいりたいと思います。では、「PhotoBot」のみなさん、ご準備をお願いします。

七輝(ないしん)氏(以下、七輝):はい、よろしくお願いします。

楓:ではプレゼン前に、ひろゆきさんに一言あればどうぞ。

七輝:そうですね、まだ気合いで緊張には耐えているので、ぜひともボコボコにしていただければと思っています。よろしくお願いします。

楓:ボコボコということで、それではまいりましょう。 PhotoBotのプレゼンテーションになります。みなさん拍手でお迎えください。よろしくお願いします。



七輝:では始めます。我々は「PhotoBot」というアプリを開発しました。まず私はドライブ厨です。1年間に2万キロ近くのドライブに行っています。しかし、途中でせっかくいい景色に遭遇しても、写真が撮れないまま通り過ぎてしまうことがいつも悔しく思っていました。



そこで、このPhotoBotプロジェクトが始まりました。これは運転中にカメラを操作できないドライバーの代わりに、いい景色を自動で検出して写真を撮影してくれるアプリです。



しかし、いい景色って人間の感想ですよね。残念ながら、いい景色がわかるAIはどこにもありません。そもそも自然界に、なにかそういういい景色のデータはありません。



そこで「いい景色判定AI」を我々は作りました。これはChatGPTなどのAI系Web API不使用で、山中のドライブなど、圏外でも使用可能です。またアルゴリズムもデータセットもすべてオリジナルで、今までにない「いい景色判定」を実現しました。そして極めて軽量にもできていまして、スマートフォンの処理性能でも、ローカルでリアルタイム処理が可能です。

またこのAIは、判定の特徴が少々異なるものを複数用意していまして、ユーザーの好みやシチュエーションに合わせて使い分けることもできます。



現段階でこのAIの精度は90.33パーセントを達成しています。こちらがその実機テストの様子です。まずレインボーブリッジに近づいたことでGood判定になり、自動撮影が行われました。その後、工事車両や標識に近づいたことでnotGood判定になり、またその後工事車両を通過しレインボーブリッジが再度きれいに見えるようになったことでGood判定になり、撮影が行われました。



ほかにも、幅広いタイプのいい景色を判定できるようになっています。マップ機能も実装しました。これはAIによって自動撮影された写真とドライブルートが地図上にプロットされるので、各回のドライブごとに簡単に振り返ることができます。


「PhotoBot景色MAP」でいい景色と観光を結ぶ

七輝:ここからプロジェクト②「PhotoBot景色MAP」についてお話しします。

多くのPhotoBotユーザーによって、日本中のあらゆる道路から、常に新しくていい景色データが得られます。これを活用してさらなる価値を作ります。このデータを地図上で可視化・分析・活用する仕組みとして、PhotoBot景色MAPというサービスを考案しています。




詳細についてはこの後お話しするんですが、まずこのサービスがユーザーにもたらす便益としては、いい景色を簡単に検索できること。そしてこのいい景色と飲食店、宿泊施設などを組み込んだ旅行ルート全体を簡単に構築できるというサービスです。

特に若年層は、SNSへの写真投稿がどんどん重要になってきていることから、いい景色へのニーズは高まる一方であると考えています。



一方、事業者にもたらす便益としても、まず飲食店や宿泊施設に対しては、このサービスに広告やクーポンを掲載することで、目的地となっている「いい景色」から観光客を自然な流れで誘導できると考えています。

また観光事業者とか自治体の観光部門に対しても、「いい景色」のビッグデータとその分析を提供することで、常に新しい地域プロモーションを企画し、展開できると考えています。



以上になります。ご清聴ありがとうございました。私のほうからは(スライドに書いてある)以下の点についてお聞きしたいと考えているんですけれども、ぜひ何かお考えの点があればお聞かせいただければ幸いです。



楓:はい、ありがとうございました。まずみなさん、プレゼンターに拍手をお送りください。お疲れさまでした。

さぁ、それではひろゆきさんのほうから、質問、突っ込み、フィードバック、お願いいたします。

スマホではなくドラレコデータを活用せよ

ひろゆき氏(以下、ひろゆき):そもそも、撮影をどうやってやっているイメージですか?

七輝:撮影については、スマートフォンの中に入っているアプリなんですけれども、これにフロントガラスの前が映るようにして、いわゆるスマホホルダーのようなものをご購入していただいて、固定していただいて、常に撮影してもらうというかたちを今考えています。

ひろゆき:いや、それがいちいちスマホホルダーに置いてアプリ起動しっぱなしにして毎回ドライブするかというと、ほかにもスマホを使う用途があったりとか、電話がかかってきたら切れちゃうよねというのがあって。なのでそのデータの取り方自体を変えたほうがむしろ広がるんじゃないかなという気がしたんですけど。

ドライブレコーダーのデータをそのまま使えたほうが、便利じゃないですか。今時ドラレコつけていない人のほうが、たぶん少ないと思うので。

七輝:そうですね(笑)。

ひろゆき:なのでドラレコのデータを勝手に取って、勝手にいいシーンだけの編集したもの版みたいなのを出しちゃうほうがいいんじゃないかなと思っていて。Wi-Fi付きのSDカードってあるじゃないですか?

七輝:はいはい。

ひろゆき:各ドラレコでメーカーによって、SDカードでいけて、ファイルのフォーマット形式はこれです、というのを調べればいくらでもあるので。

なので、それで自動的にスマホのほうにデータを送って、時間のある時にスマホからサーバーに送って。で、いいところのデータを、というかたちにすると、たぶんドラレコにそのSDカードをセットするだけで、設定が終われば何もしなくても勝手にいい景色データが溜まってくるようになると思うんですよ。

七輝:なるほど。

「気がついたらいい映像が溜まっている」という手軽さがカギ

ひろゆき:毎回毎回スマホをセットしますとかアプリでいろいろ調整しますとかじゃなくて、気がついたら、なんかいい映像がずっと溜まっているよねという、その手軽さがあるから。

それで、どうせ山に行くんだから、やはり録画したデータが得になったほうがいいよねって、うっすら思っていると思うんですよ。なので、そのプラスアルファにアプリとWi-Fi付きのSDカードを入れるとしたほうが、たぶんデータ量としてはぜんぜん増えるんじゃないかなと思うんですけど?

七輝:なるほど。それは確かにおっしゃるとおりだと思っていて。私……今現在はアプリで開発しているんですけれども、その前は「Raspberry Pi」を使ってプロトタイプを作っていたんですが、専用の機械を車につけると考えていたんです。

でもハードウェア(端末)を作るという視点で(考えた時)、品質管理みたいなことがかなりハードルが高いなと思って諦めてしまった経緯がありまして。

でも今おっしゃってもらったとおり、ドラレコのSDカードからスマホに飛ばすというのはちょっと今までなかったアイデアだったので、それはぜひ取り込ませていただこうと思っています。ありがとうございます。

ひろゆき:あとはプロジェクト発案者の人がハードウェアデザイナーって書いてあったので、たぶんその人がもう専用のSDカードか何か作っちゃって、もうアプリとのセッティングもできているような、設定が終わっている状態にするとか。

既存の有名どころのドラレコだったらこのSDカードを挿して、じゃあ、iPhoneにアプリを入れるだけで、もうずっとデータが溜まっていって、いい景色だったら「いいね」というのがちゃんとわかるようになっているという、そんな感じにしておくと。

それで、ドライブに行った後に、iPhoneのほうもGPSデータとかを使って、「ここでいい景色撮れたよ」ということをXに載せる用のテンプレートまで作ってくれたりすると、けっこう楽そう。

七輝:私がハードウェア担当者なので、ちょっとがんばって実装してみたいと思います。

ひろゆき:あっ、ハードウェアですね、そうですね(笑)。

七輝:私でした(笑)。ありがとうございます。

「データの取りやすさ」に注力して早期リリースを

ひろゆき:でも、そこでハードウェアを作らなくても、既存のWi-Fi SDメモリーでも、設定だけちょっとやって出荷するかたちにすれば、ぜんぜん(簡単に)できると思うので。

七輝:なるほど。ちょっと作ったことがなかったので、ちょっとこれから研究してみます。ありがとうございます。

ひろゆき:なので、データをいかに取りやすくするか、使いやすくするかというところに注力したほうが、もっと使いたい人は増えるんじゃないかなと思うんですよね。

七輝:そうですね。

ひろゆき:たぶんドラレコを録りっぱなしでなんとなく置きっぱなしの人は、けっこう多いと思うんですよ。

七輝:確かにそうですね(笑)。

ひろゆき:消さないでずっとSDカードを溜めているんだけど、それをまったく使っていない、みたいな。そういう人たちは、むしろわかりやすくお客さんになってくれるんじゃないかなと思うんですけど。

七輝:そうですね。あと、最近の車って、そもそも新車の時点でカメラがもうついていたりするので、ちょっとハードルは高いですけれども、そういった自動車メーカーとも提携して、最初から新車の時点でこのシステムを組み込めたらいいなと、希望は持って開発を続けています。

ひろゆき:これもSDカードをこれにするだけでできるとかだと、たぶんSDカードでやる(ドライブレコーダーの)メーカーは、もうどこ(のSDカード)もカバーしているので、たぶんいけると思うんですよね。そんなにメーカー数は多くないので。

七輝:そうですね。SDカードはかなり強そうな印象を今ちょっと非常に思っています。

AIの精度より便利さ優先で「まずリリースしちゃっていい」

ひろゆき:録画のフォーマットもだいたい定番で、独自フォーマットで録画していますみたいなところはたぶんほぼないと思うので。

七輝:そうですね、動画自体はそうですね。

ひろゆき:なので、あとは根性でがんばればいけるんじゃないかな?

七輝:(笑)。わかりました、がんばります。ありがとうございます。

ひろゆき:むしろそこらへんの、既存のドライブレコーダーがずっとデジタルデータとして保存しまくれますよ、ということにしちゃえたら、もう僕、リリースしちゃっていいんじゃないかなと思うんですよね。

七輝:なるほど。それは……そうですね、今AIはある程度の精度は出ているんですけれども、正直まだそんなにいい景色じゃないのにいい景色って判定しちゃうとか、誤検出がまだ少ないとは言えないという状況でして。こんな状況でもリリースを先にしてしまったほうがいいとお考えですか?

ひろゆき:いや、「いい景色が出る」は人によって価値観は違うので。ただ自分のドライブデータというのがデジタルに移行できますよとか、簡単にずっと保存できるようになる、例えば「Googleドライブ」に入れまくるとかにすれば、そっちのほうが便利だよねという需要は、もうすでにたぶんあると思うので、もうその段階でリリースしちゃって(いいと思います)。

七輝:なるほど。

ひろゆき:(その後に)さらに「いい景色」の質を上げていって、「“いい景色”もすごいじゃん」という。

七輝:わかりました。ありがとうございます。

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