2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
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川東大悟氏(以下、川東):はい、では次の企業にいきたいと思います。株式会社LegalOn Technologiesさんですね。泉さま、簡単に経歴のご紹介をよろしくお願いいたします。
泉真悟氏(以下、泉):はい。LegalOn Technologiesの泉と申します。よろしくお願いします。経歴ですが、1999年になっちゃうんですけれども、メーカー系ですね。今はリコーさんに移ったんですが、PFUという会社に、もともとはソフトウェアのエンジニアとして入りました。そのPFUという会社はどちらかというとスキャナという、紙を電子化する機器ですね。
そこがけっこう世界シェアとしては強かったので、それに関連するソリューションソフトウェアということで、私がやっていたのは帳票の出力とか、文書管理とか、AI OCRとか、ラクスさんとかでよく宣伝をやっているe-文書、電子帳簿保存法関連とか。もともとはそういうところの開発をしていて、そこからビジネスサイドに物事を動かしたいなと思って、企画とか、アライアンスとか、そういうほうにどんどん動いていったかたちですね。
メーカー系でやっているのもいいかなと思ったんですけど、スタートアップで新しくチャレンジする機会があったので、だいたい2021年ぐらいですね。AI OCRのスタートアップに移って、そこで同じようにプロダクトマネジメントだったりマーケとか、他にもPRとかいろいろやっていたんですけれども。サービスのリニューアル、リブランディングからそういうことを幅広くやっています。
それで2023年ですかね。2023年の4月にLegalOn Technologiesにジョインしまして、今はプロダクトマネジメントグループというものがあるんですけれど、そこでかたやPMMのロールをやったり、かたや新しいプロジェクトでPdMをやったりというかたちでずっとものづくりとか、そういうことを作り出したいなということでやっています。以上です。
川東:ありがとうございます。では続きまして、会社のご紹介ですね。
泉:そうですね。LegalOn Technologiesは「Legal」と入っているとおり、法律ですね。技術を使っていろんな法の課題解決をしていこうということでやっています。弊社の社長はもともと弁護士なんですけれども、自分の困りごとをなんとか解決したいというところで、AIを活用して課題解決しようと立ち上げた会社になります。
創業は2017年なんですけれども、現在はだいたい500名強の社員がいるかたちですね。2024年の4月に渋谷にオフィスを移転するので、ちょっとそっちのほうが楽しみだなと。次、お願いします。
先ほどちょっと言った我々はPurposeということでは、お客さまとどういう社会を導きたいかというところで、「法とテクノロジーの力で、安心して前進できる社会を創る。」という。法律は難しいなと思われる方が多いんですけれども、それを気にしなくてもビジネスとか日頃のこととか、安心して前進できる社会を創る、そういうところを目指していきたいなということで会社を進めています。次、お願いします。
じゃあ、それを再現するためのかたちとしての行動の指針とか、そういう意味でバリューというものを6つ掲げているんですけれども。基本的にPdMとかによく関わってくるんですが、お客さまをどうやって感動させるかとか、大きい夢を抱いてやっていくかとか、あとはいろんな関係性ですね。そういうところはすべてPdMにつながっていたり、日々の仕事につながってくるようなところを行動規範に置いています。次、お願いします。
泉:弊社はリーガルテックと言われている法律を技術で解決する課題解決というところで、今の主力はAIによる契約書レビューサービスですね。最初に出した製品で、「LegalForce」というものがあります。そこから締結前の契約書をレビューするだけじゃなくて、やはり契約したものを保管しようというところで、次に出てきたプロダクトがAIの契約書管理の「LegalForceキャビネ」ですね。
それ以外に、我々は法務の方々の業務の課題解決をしようというところで、これはちょっと変わっていて、プロダクトなのか? という感じなんですけれども。オンラインのそういういろんなコンテンツを提供するサービスですね。そういうところで、企業内の法務の人の育成だったり、社内の育成だったり、そういうところのコンテンツのサービスも始めたりしています。次、お願いします。
我々が目指すのは、今は契約業務というところで、よく契約のいろんな相談とかのビジネスを進めている方はご存じかもしれないんですけれども。まずビジネスの事業案件が発生した時には法務の人に相談して、そこから必要な契約書のレビューとかのチェックを行ってもらって、そのあと契約書にサイン、締結します。
それを保管するという一連ですね。このあたりを先ほどのLegalForceという製品と、LegalForceキャビネという製品でカバレッジする感じでやっています。その法務業務で、困りごとはまだいろいろとあるので、その領域をもっと広めて課題解決をしていくことを目指しているところですね※。
※2024年4月、契約業務に留まらない法務業界全体を包括的に支援する新サービス、AI法務プラットフォーム『LegalOn Cloud』の提供を開始。
次ですね。今は国内だけでは事業の領域も決まってくるので、海外もチャレンジしています。ということで、2023年ですね。アメリカにも進出してサービスをローンチしています。「LegalOn Global」というんですけれども、これは先ほどのLegalForceというAIによる契約書のレビューのソフトウェアですね。それをグローバル対応させて、英語に対応させて、まずはアメリカでチャレンジを始めたというところになります。以上です。よろしくお願いします。
川東:ありがとうございます。そうですね。ドメインがおもしろいなと昔から思っていました。リーガルの難しいところも、みんなに使いやすくというのがすごいなと本当に思っていました。
泉:そうですね。けっこう法律という時点で毛嫌いするとか、かまえるとか。それが本当に簡単にできるとかね。そう思ってやっています。
川東:ありがとうございます。ご紹介ありがとうございました。
川東:では、次にいきたいと思います。株式会社ラクスですね。では、稲垣さん。簡単にご経歴の紹介をお願いいたします。
稲垣剛之氏(以下、稲垣):はい。稲垣剛之と言います。経歴としては、新卒でSIerの企業に入っています。今はSCSKという名前になっていますけれども、コンピューターサービス株式会社に入社しました。10年間ぐらいPG、SE、PMというところで、当時はけっこうJavaが出だしたばかりだった頃なので、Javaの開発で銀行系のサービスをJavaに切り替えましょうみたいな案件だったりとか。
あとはWeb系が出だしたので、お客さま先に常駐してみたいなので開発だけじゃなくてけっこう上流まで入って担当していたようなかたちです。SIerにいたので、やはり自社のサービスの憧れもあって、その後転職をして、こちらはベンチャーの、今は「SHOPLIST」というファッションのECサイトの立ち上げから、開発全般的な責任者を10年ほど担当したようなかたちです。
なので0→1から1→10、250ぐらいまでいったので、今もありますけれども、けっこういろんな経験ができたかなというところで、ものづくり全般の責任者をずっとやっていたようなかたちです。
ラクスには2021年8月に入社して、今の製品管理課という組織を立ち上げています。基本的にはエンジニアのバックボーンというかたちになっています。製品開発全般でだいたい20年ぐらい全工程を満遍なく実務で経験しているので、製品開発全般をマネジメントするものだったり、あとは事業や製品、グロースするようなところに基本的に携わってきたような経歴になります。次、お願いします。
稲垣:会社の紹介です。「ITサービスで企業の成長を継続的に支援します」という経営理念を打っているような企業となります。事業的には業務効率化のクラウドサービスと、IT技術者派遣の2つの事業をメインでやっている会社で、今はだいたい2,000人を超えるようなかたちで、開発組織だけでも250名を超えるぐらいの組織の規模の会社になります。次、お願いします。
製品ですけれども、先ほどの業務効率化のクラウドサービスで大きく2つのラインナップがあります。まず1つ目が楽楽シリーズです。主にバックオフィスの特定業務の効率化を支援するような製品ラインナップで、最近けっこうCMもやっているので、ご存じの方もいるのかなと。精算とか、明細とか、販売とかでけっこうCMが似ていたり、出ているタレントさんも似ていたりするんですけど、CMもやっているような製品というかたちになります。次、お願いします。
もう1つのラインナップが、特定業務に特化せずに幅広く業務の効率化を支援する製品というところで、ラクスシリーズがあります。なので、楽楽シリーズとラクスシリーズを合わせて9つの製品を提供している会社です。いずれの製品もベストオブリード型で展開しているかたちを取っていまして、組織も商材ごとの組織構造になっています。組織についてもかなりベストオブリード型というかたちで、お客さまのプロダクトの課題に焦点を絞ってしっかり解決していくような組織構造になっています。
あとは、商品ごとにプロダクトライフサイクルやフェーズが違うので、それぞれ伸ばし方とか伸ばす余地があるというところが特徴かなという会社です。
私が携わっているのが、楽楽シリーズの「楽楽精算」と、「楽楽明細」と、「楽楽電子保存」という3つなんですけれども、これを全部紹介すると長いので、楽楽精算だけ簡単にご紹介します。次、お願いします。
楽楽精算はクラウド型の経費精算システムになっています。2009年にオープンしているので15年ぐらい経っているかたちです。オンプレとかパッケージで経費精算システムを提供している会社もあったんですけど、当時からSaaSというかたちでの提供は珍しいというところで、16,000社以上のお客さまにご利用いただいているサービスです。
昨今は在宅ワークとか、電子帳簿保存法とか、あとは2023年からインボイス制度が始まっていて、かなりこの分野のDX化が進んではいるんですけど。とは言っても経費精算分野は50パーセントぐらいはシステムを未導入というかたちなので、まだまだこれから伸ばす余地と、世の中の変革に合わせてしっかり対応していく必要があるかなというところの製品フェーズになっています。以上です。
川東:ありがとうございます。ラクスの紹介でした。
(次回へつづく)
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