2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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Songmu氏:よろしくお願いします。この会場に入ってきて若干緊張を感じたんですけど。というのも、後ろにSix Apartさんのロゴがあって。この発表で「Movable Type」をやめたという話が出てくるんですよね。
(会場笑)
ちょっと「すみません」とお断りをしておきますということと、「Movable Typeは、やはりすごい。静的配信だというのもすごく良かった」という話もするので、ご了承ください。
ヘンリーという会社から来ました。電子カルテのSaaSを開発しているのですが、今絶賛採用中なので、興味がある方はお声がけください。よろしくお願いします。
サブタイトルに「Blog Hacks 2024」というのを付けていますが、これは『Blog Hacks ―プロが教えるテクニック&ツール100選』という2004年に出た本(から取っているん)です。これの代表著者が宮川さん(宮川達彦氏)と直也さん(伊藤直也氏)で。幸いにも昨日(登壇時点)ご一緒できる機会があったので、サインをいただいて喜んでいる図です。
Songmuです。いろいろとやっています。僕の発表はいつもそうなのですが、話したいことが爆発し過ぎてぜんぜん資料がまとまっていない感じなので、巻きでいきます。でもたぶんおもしろい話はできると思うので、良かったらベストスピーカーの投票をぜひお願いします。
(スライドを示して)最近はやはりアイデンティティ乱立時代なので、いろいろ書いてみたのですが、アイデンティティを統一したいといった話も出てきます。最後に出ている@songmu.jp@songmu.jpは、僕のブログのアイデンティティですね。
好きなものはブログ、「X(旧Twitter)」、OSSとか。あとはロードバイクがすごく好きです。
好きだから継続できているといったものがすごくあるなということに気づいて。だから、今回のYAPCのテーマはすごくいいですよね。好きだから(一時的に)止めていても再開できるということがあると思っていて。僕はコロナ禍でちょっとデブっていたのでロードバイクを再開して、4年ぐらいほぼ毎日ローラーを回しているみたいなところがあります。
好きってすごくいいことだなと思っていて、『すき。だからすき』というCLAMP先生の漫画があるんですが、他人に勝つ必要は別にないじゃないですか。他の人よりたくさんブログを書くとかそういうことではなくて、好きだから普通に続くといったことがあるので、すごくいいなと思っています。
なので、ブログがすごく好きなんですよね。
20年ぐらい続けていて、個人サイトでFTP(File Transfer Protocol)を使っていた時代もあったのですが、数えてみたら900記事以上あって。信じがたい量ですね(笑)。最近は1年間に10本も書いていないから、昔は異常に、雑に書いていたんだなということで、もっと雑にラフに書いていくみたいな初心を思い出したいなと思いました。
今日のゴールとしては、ブログや個人サイトの魅力というのを改めて伝えたいなと思っていますし、新たに始める人、再開する人、いつかやってみたいと思っている人が増えればいいなと思っています。
なので、まず発信することの話をして、それでブログを作る、育む、慈しむといったことをそれぞれ話していきたいです。
発信し続けること、まずはなぜ発信するのかみたいなこと。ここはあまり長くするつもりはなかったのですが、けっこう内容は多くなってしまいました。まず継続することが最優先だと思っています。
特に僕はそうなのですが、長く続けようと思い過ぎないほうがいいと思います。積み重ねとして、結果として長く続くといいよねと思っているし、過度な目標設定みたいなものは燃え尽きを誘発することもあるので、とにかく続けることを最優先で、年に1本でも書いていたら「続けている」と言えると思うので、言った者勝ちだと思うし、楽しくやるのが大事かなと思っています。
ここはすごく難しいと思うんですが、他人の反応を気にし過ぎないといったところがあって。
自分がやりたいこと、書きたいこと、表現したいことが優だし、フィードバックはもらえるとすごくうれしいのですが、そういうところで報酬系が壊れないように気をつけるようなことがすごく大事です。
自分が好きでやっていたはずのことが、だんだん他人からの評価目的に移り変わっていくというのはすごく危ないなと思っています。なので、バズ目的とか、バズ駆動にならずに、ちゃんと自分のやりたいことを書き続けることが僕としてはいいかなと思っています。
「表現したいことがない場合はどうすればいいの?」という話があると思うのですが、それでも興味があるならやってみればいいし、「何気なく始めたことにそのうち情熱が生まれる」という岡本太郎氏のいい言葉があるんですが、そういうこともあるかもしれない。
それでやってみて、「自分にはできないな」とかもあると思うんですが、そこであまり苦手意識を持たないほうがいいと思います。「またいつか気が向いた時に再チャレンジする」と思っておくといいかな。「できない自分はダメだ」ってなっちゃうと、苦手意識が染みついちゃってできなくなっちゃうので。何事もそうだと思います。
オタクの早口の良さみたいなのがあると思うんです。今はわざとすごく早口で話したんですが、すごく感情が乗っていて、その人の「好き」がわかるし、好きな発表をしていること自体も楽しい。そういうのを聞くのもすごく楽しいといったことがあって。僕はcho45さんの発表がすごく好きなんですけど、昔のYAPCで発表されていて、まだ動画とかが残っているので絶対に見てほしいです。
「ウェブエンジニアのローレベルプログラミング」は、ブログ記事にもなってるし動画の発表もあるのですが、アセンブリでブログツールを作る話などがあるんですよね。今朝もAWKでブログサービスを作るといった話があったので、いいですね。人類はブログを作りたがるという。そういう(無駄を楽しむ)オタクの良さがあるみたいなことがあるけど、そういうのが発信の良さだと思います。
僕が発信で気をつけていることとしては、焼畑みたいなことをしない。結局そういうドーピング的な感じでフォロワーを増やしても、そういう人たちは本当の味方じゃないし、そういう快感には溺れないといった感じですね。あとは、やはり攻撃的な発信を控えるみたいなことを最近はすごく気をつけています。
誰かにネガティブフィードバックをする時に、それの改善が見込まれるならいいけれど、どんどんネガティブスパイラルに陥っちゃうみたいなことが見込まれるんだったら、関わらないことがめちゃくちゃ大事かなと思っています。
僕としては謙虚さとリスペクトを大事にしたいというふうに思っているし、そういうところを大事にすれば、炎上確率は減らせると思っているんです。
とはいえ謙虚とかリスペクトってすごく難しいなと思っていて。僕も若い時はまわりが見えていなかったし、傲慢な部分も多かった。無知だったし、まわりの人の価値がわからないから、敬意を払えないみたいな。今は多少は敬意を払えるようになってきたなと思っています。
ですが、たぶん今の自分も、未来の自分から見たらすごく傲慢で不遜なんだろうなと思います。アレな言い方をすると、僕はたぶん、謙虚にあまり過激なことを言わずに発信していてもアテンションを獲得できるみたいなことがあるから、謙虚であることにインセンティブがあるんですよ。
だから「謙虚になれ、リスペクトをしろ」とか「過激な発言をするな」と言うことは逆にマウントになるなと思っているので、やはり過激な物言いといったこともある程度受容したいなと思うようになりました。でも攻撃は絶対にダメだと思っています。前段はそんな感じです。
(次回につづく)
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